あるこないと vs はいあろい

 コメントにも記したブレイデッドラインを使用し摩耗がリングの材質でどれほど違うのか実験してみました。使用したタックルは
ライン:パワープロ0.8号
ガイド:フジ製アルコナイトリング、パシフィックベイ製ハイアロイ(フジ製の名称はハードロイ)
2種のガイドリング搭載ロッド:Quantum PTC7117FGH,TGHC7117F
guide ring1 guide ring2

方法:ラインの1か所を往復させ何度もガイドリングで擦ります。1往復を1回としてカウントしました。ラインの角度はガイドに対してV字になるようにして摩擦を起こします。またリングの摩擦する位置も変わらないようにテンションを掛け続けました。

 ついでにSICリングを搭載したロッドを今持ってないことに気がつきました。なので一般的に言われるハードガイドことパシフィックベイ社のハイアロイリングとフジ製アルコナイトリングのみの結果です。
 SICを持っていて暇があるというなら同じ条件でゴシゴシ往復させてみてください。
結果
 アルコナイトで1000回往復させたものです。写真レベルでは「わかるはずないやん」ぐらいに毛羽立っています。光っている部分は摩擦によってテカリが出て、色も少し白くなっているためです。
result_alconite

 ハイアロイは1200回往復させました。これまた写真レベルで「わかるかぃ(怒)」程度に毛羽立っています。
worn line
 両者とも目視すれば毛羽立っているのが見えます。さらに、1000回往復させると両者とも毛羽立ってきて摩耗したなというのが、ラインを伝わって指で感じられるようになります。

 大事なことなのでもう一度言います。両方1000回ほど往復させてゴシゴシするとほぼ同じだけ毛羽立ちました。
 ハイアロイリングの大勝利といったところでしょうか。しかも1200回ほどゴシゴシしても0.8号が毛羽立つだけで切れないのですから丸1日細いブレイデッドラインを使用しても大丈夫という持論が展開できます。1分に1回キャストして10時間釣りをしても2日目でダメになる計算になります。仮に1分に2回キャストしても10時間釣行で1日は持つのです。
 これに反論するために1000回ほどSICでゴシゴシしてみてください。たぶん毛羽立ってくるはずです。どちらのリングも回数的に800~900回目ぐらいで若干毛羽立ってきます。そして1000回も行くとちょっとザラザラ感が出てきて擦った場所が全体的に毛羽立ったなというのが擦っている感触でわかります。
 加えてハードガイドことハードロイリングがPE/ブレイデッドラインで溝ができるというのも嘘です。1200回も同じ場所でゴシゴシしても何の変化もありません。
 やっぱり釣りにおいては、使用者がラインの傷に気づかず使い続けたケースが一番多いのではないでしょうか。自分のミスを認めたくないばかりに道具の責任にした可能性が非常に高いように思えます。
 反論する方法の一つに、本当にハードリングで実釣してみて問題があったというケーススタディを見てみたいものです。上記の同じ条件で1000回ほどゴシゴシしてみた時の毛羽立ちを確認するのも良いですし、何か新しい方法で証拠となる基盤がある反論ならもちろん知りたいところです。

 グレッグ・ハックニーがハイアロイリングをブレイデッドラインに使用して問題としていないことに加えて、上記の経験ベースのデータからハイアロイリングを毛嫌いする必要性は皆無だと結論付けます。



 こんなかたちで新しく購入したロッドを使用するとは思ってもみませんでしたが、新旧グレッグ・ハックニーのシグニチャーロッドです。ガイドが元ガイドから2個目で旧式はシングルフットガイドになっています。
hackney rod guide
これはブレイデッドラインを使用して絡んだままフッキングしたりした場合に、ブランクを折らずにガイドが先に折れてくれるのではないかと期待します。ブランクを折ると基本的に修復不能ですが、ガイドなら自分でも巻き直すことが可能です。
 また旧式はフジ製アルコナイトリングでトップガイドを含め9個のガイドを搭載していますが、新しくなったのはパシフィックベイ製ハイアロイリングで10個のガイドを搭載しています。さらに、Tour KVDと同じように大口径ガイドを搭載しており、ガイドの重さで新しいものの方がティップが少し入るような感じになっています。基本的なブランクスの変更はカラーリング以外はしていないような書き方をしていますが、何となく弾性率を若干落としているような感触もあります。それがガイドの重さによるものなのかブランクなのかイマイチわかりづらい部分です。そういった微妙なチューニングがあるだろうなと思って、わざわざ新旧を揃えてみました。
 ここから簡単に使い分けを考えると重い1.5ozぐらいのフリッピングには、リールとの総重量とティップの硬さから旧型、3/4oz程度のジグまでなら新型で対応していくような使い分けができるだろうなと感じています。
 8ft弱でテレスコピックタイプのフリッピングロッドが定価でも$300ぐらいで(購入価格はもう少し安かったですが)2本も使い分けのできるロッドがあるわけですから、
このあたりの価格が信じられなくなっていきます。ついでにスペックだけでいうと同じです(笑)
 糸フケテーパーなので、フリッピング、パンチング、フロリダリグ、ジグなどフリッピングスティックのイメージそのまま釣りに加えて、Paul Eliasはこの旧式ロッドで、BASSの4日間トータルのヘビーウェイト記録の一部の魚をキャロライナリグで使用して獲っていました。ロングロッドでリーダーが長くても投げやすいというのが使用した理由かと思われます。その時のワームはジェリーワーム12inでした。
 またスピナーベイトのスローロールぐらいには使えますが、その長さゆえにラインコントロールをしなければならないために、普通ロッドに振られてしまうことが懸念されます。ジャークしていくには長過ぎて使いにくいですし、仕掛けていく釣りは難しいと思われます。やはりジグ&ワームロッドだという基本から外れない方がこのロッドの意味があるように思います。またこういった糸フケテーパーでディープクランクは基本的に無しだと思っています。
 ディープ側でバスにストライクできる遊びを作るとなると必然的に出る糸フケに加えて、ジャーキングなどは水圧と糸フケで効果がありませんから、アングラーがキルを入れていくことになりますが、潜行深度が変わってしまうことを考えなければなりません。そんなシビアな釣りをするなら最初からキルも入れていけるけど糸張りで釣っていける糸張りテーパーの方が効率的です。持っていないから仕方なくというのならわからないでもないですが、ディープクランクはディープクランク用の糸張りテーパーのロッドが欲しいところです。

 こんなロッドを2本だけ持ってオカッパリをする場所が近くにないのは承知ですが、色々とやってみたい釣りの一つになったので日本に帰ってからでもグラスなどのソフトカバーの濃い場所を重点的に釣っていきたいところです。使用するラインは50-100lbぐらいのブレイデッドラインと25lb(0.435mm程度)フロロカーボンライン、30lb(0.435mm)のモノフィラメントラインになるかと思います。

 ここのデータに切れるまで何回の摩擦が必要か、SICやモノフィラメントラインでもやってくれたりしたデータを追加してくださって、さらにトラックバックなどしてくださると嬉しいです。とりあえず2種類のガイドリングだけで力尽きました。ハードロイやハイアロイリングがブレイデッドラインでも十分使用できるという一つのリソースや道具への信頼につながるのであれば幸いです。

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『ガイドリングによるラインの耐磨耗性&劣化速度簡易実験』

よく『ハードロイ系ガイドリングはSICガイドリングに比べて放熱性能に劣る。よって摩擦熱によるラインの劣化が早く、ナイロンラインやフロロカーボンラインに比べて、基本的に摩擦に...

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1,000往復もやったんかい(笑)
簡易実験とは言え、ご苦労様でした
0.8号のPEラインでもその程度の変化しか起こらないのですから、1.5号のPEラインを500往復させたところで大きな変化が生じる訳ありませんわね

本当は切れるまで

 まさかそちらでも実験していただけるとは思ってもいませんでした。
 放熱率の変化が出るかもしれないとのことで、大型のバット側のガイドで自分はやりました。かなり一生懸命ゴシゴシしたので実釣ではさらに変化や影響が出ないように思います。本当は切れるまでゴシゴシしたかったところですが、元気がありませんでした。印を入れて保管してあるのでそのうち挑戦するかもしれません。
 それにしても削れて溝ができるのはハードリングではなくゴールドサーメットだという事実を広めたいところです。それもラインが石英などの硬度の高いものを拾ってという話ですしね。
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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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