現代日本ほど言葉が軽んじられた時代はないだろう。若者たちが次と新しい言葉を発明しては使い捨てていくのと同じように、評論家は何ひとつ有効な言葉を見つけ出せず、テレビは模倣された言葉を無批判に垂れ流していくばかりだ。何かの事件が起きると、ジャーナリズムはゲームやアニメや漫画に原因を見つけようと躍起になる。テレビのワイドショーではコメンテーターと称する人たちが、本質とはかけ離れた議論を繰り返している。何の発見もない言葉だけが無意味に再生産され、際限なく展開されていく。

http://www.bassmaster.com/bassmaster-classic-live

 Mark Zonaはspotted bassの重要性、largemouthと比較して低水温でもバイトしてきてくれるsmallmouthにも似た性質を説いているわけですが、これの問題点はフッキングしたとして本当にボートに上げられるのかというところに集約されます。Smallmouthもspottedもフッキングしてからlargemouthと比較すればしっかり暴れるため、せっかく掛けたフックが外れるわけです。Classicという大舞台で何尾も逃したとしたらそのアングラーのメンタルは一体どうなるでしょうかという問題点のことです。何尾も掛けて何尾かは獲れるけれど何尾もの数を逃して崩れるぐらいならば、最初からstay shallow, live shallowと言って心中するような気持ちでシャロー側を釣っている方がメンタル的には健全で、それが結果として残る可能性があるという意味です。
 もう少し詳しく言えば、フォーマットとして最終的に5尾のウェイトが最も重い人が勝つわけですから、15バイト中の7尾獲れてその中の5尾をwigh-inした人のメンタルと、5バイト中5尾を獲ってweigh-inした人のどちらがメンタルとして崩れないのかということです。もちろんそのpersonality/性格によるわけですが、Aaron Martensを筆頭に逃した魚から崩れていった人というのはBassmasterの映像中でも何度も紹介され、見ることができます。

ここまでで更新ボタンを押し忘れて寝オチ。

 さて結果的に30 feet だとか40 feetで釣れるherring(ニシン属)についている魚を釣ったようです。例外的に、2 to 3 feetというのがあります。しかし、上位メンバーを見ればフリッパー達です。世の中のアングラーは性格としてcaster, キャスターとflipper, フリッパーに二分できると言ったのはRick Clunnですが、その分類を使用すれば上位メンバーは基本的にボートをそれほど動かすことなく釣ることが得意なメンバーです。きっと彼らのプロフィールを見ればシャローのフリッピングが得意であろうという内容が見られるはずです。
 さてその餌となっているherringですが、想像以上に回遊して10 milesを余裕で動くような魚であるとCasey Ashleyがインタビューで答えているように、再現性があるのかどうかは非常に疑問に残るところです。それ以前にコメントに当著者が残しましたが、土曜日から最高気温が上がる春の前触れが訪れるわけで、展開が大きくは変わらずとも何かしら釣れている魚に変化が出ることは間違いないでしょう。
 水曜日のpracticeでLowranceユニットの不調を調整していて28分の帰着遅れでペナルティとして初日のスタートを遅らされたDean Rojasがトップにいるという、2位につけるメンタルのあまり強くないSkeet Reeseもインタビューで戯けながら驚くそのメンタルで今回のClassicを制覇したりするのでしょうかというのが一般的な見所かと思います。
 個人的な見所は、見つけていたスポットから魚が居なくなってアジャストする前に時間切れとなりウェイトを落とす上位メンバーの姿しか想像できないわけで、そこから脱する新しい感覚を掴んだ人が出てくるかどうかという部分です。


2/22 23:00頃の追記
 寝オチ前提で更新しておきます。
 やはり地元ということで、当ブログの昨年のClassic,ダークホース候補だった、Casey Ashleyが前面に押し出される展開のようです。Blueback herring, ブルーバック・へリングの動きを手中に収めているという点では最も安定感が期待されます。
 個人的にはコメントにも書いたRandy Howellの怖さがあるので、当著者的にはこの2人を候補としたいところです。もちろんPaul MuellerやMike McClellandのことを忘れているわけではありません。現実的に最後にトップに立てそうな候補を見ただけです。予想していた通り、初日Mike McClellandがジャークベイトで最初の1尾、ウェイトのそこそこある魚を釣っていただけで満足です。Paul Muellerも最終日の6位圏内ことSuper 6にはなれなかったものの8位だったのでそれも予想的にはそこそこ満足のいく結果です。

 しかし、Casey Ashleyが勝ったらどこぞの問屋が調子に乗ってSworming Hornet Fish Head Spinみたいな製品を輸入するのでしょうか。既にされていたような気がしないでもないのですが、きっと誰も注目しないという偏見もあります。そういう意味でNoriesこと田辺哲男さんデザインのプロリグスピンというのも不遇に思えます。Ecogear名義でしたがブレードスピンにしても2012 Classic Red Riverでソフトスティックベイトのテールに付けるチューニングとしてKeith Pocheが紹介したわけですが誰も注目しませんでした。今回もそうなるのだという偏見のことです。もしかしたら類似商品を乱発する方かもしれません。
 それでも故Cordellさんは類似品が出てこないことには競争が起こらず製品の改善にもつながらないと産業全体のことを考えていたといいますが、パクりだの何だのという批判するばかりの日本で製品の改善が起こらないのはそういうところではないのかと伺うことができるという偏見も生みます。

 そんなわけで最終日はCasey AshleyとRandy Howellの2人をメインにとんでもない逆転劇を期待したPaul Muellerを応援したいと思います。

追記
23日22時頃
http://www.bassmaster.com/news/father-knows-best
Casey Ashleyが勝ったわけですが、Father knows bestというタイトルが付けられているように父子とのつながりを非常に意識した地元重視で保守的、居住場所としての州や町を離れない非常に小さなコミュニティを軸に生活しているという本来の意味でのヤンキー文化を垣間見ることができます。それが良いことだとか悪いことだとかいうものではなく、文化としてそこを精査しておくべきだということです。
 さて、Casey Ashleyが勝ってほっとしているのは自分だけだという偏見があります。初日のafter weigh-in press conferenceでのblueback herringに関しての話題に興味を持って自ら話そうとしていたのはCasey Ashleyだけだったからです。そのherringの動きを捉えていたからこそ勝てたわけですが、その動きを掴めていない中途半端な人がトロフィーをさらっていかなくて非常に安心したという意味です。
 しかし、これは反対の見方もできます。とうとうElite prosであっても知的好奇心を失ったのかという失望です。少し前であれば、Ken CookやLoren Hillといったfisheries biologistでありながらアングラーでもある人たちがいたものです。今でもDr.Hal SchrammやDr.Mike S.Allenがいますが、釣りと密接かと言われると若干疑問な部分があります。今でももちろんそういったお膳立てというか事前セッティングしていればそのヘリングについて語れるのかもしれませんが、そういったインタビューの場面で話したとしても一般論的な仮説を述べるに終始し、興味を持って語ろうとしなかった点について、ここまで競技者水準が下がったのかと驚きました。今や昔のこととなるのかもしれませんが、知的好奇心に溢れた人たちで争っていた情熱を感じなかったということです。アメリカ合衆国という国もモノが溢れてあらゆる釣りの水準が下がったというのは当ブログが随分前から述べているトピックでありますが、Bassmaster Classicですらその水準低下を目の当たりにするとは想像しなかったという正直なところです。
 別の視点から探ってみれば、地元出身の競技者がそのeventで勝てないというのが一種のジンクスとして噂されていました。反対に個人的な視点から見れば、地元だからその湖や河川に詳しいだとかいうことをadvantageとする意見があるわけですが、そんなの地図、map studyと魚の動きさえ知っていれば何の利点にもならないというのがトーナメントの結果と勝った人間の口から話されるインタビューで理解できたものです。それがRandy Howell以降地元出身の人間が勝って有利なのだとすると、トーナメントの中身自体の競技者水準は年々下がっていっていると見ることができるのではないかということです。情報戦で、狭いスポットさえプロテクトして釣っていれば勝てるというパターンだとかそういうバス・フィッシングがバス・フィッシングたる所以を除いた展開が今後のメインとなるのであれば、それは非常に悲しいことです。

 ここだけ新規の人が読んだら随分Randy HowellとCasey Ashleyを軽蔑しているかのように思えますが、昨年当著者がRandy Howellについてre-tyingというフロロカーボンを結び直す習慣について賞賛していたり、勝者に対する敬意を忘れたことなどありません。むしろRick Clunnを軽々しく神様だとか言ったり、大して興味も無いのに大森さんを応援しているだとか言っている連中の方がよっぽど失礼だという偏見があります。当ブログで述べていることは事実を集めてそこから見えてくる何かについてを深く考察しようというのが目的であるというトピックを理解できない人には何一つ通じないという偏見もあります。
 そういえばここだけの話、pony headという単語を聞いてやっと出てきそうで出てこない単語が解決しました。Underspinじゃなくてpony head jig, この単語が出てきそうで出てこなかったわけですが、知人の発言で思い出すなどしたあと再びCasey Ashleyの口からも聞けもう忘れそうにありません。Underspinなどではなくpony headです。今、大事なことなので2回言いました。
 いずれにしてもCasey Ashleyはこの1勝で5年はblueback herringを始めとするherringを餌とするときの記事に必ず使ってもらえることでしょう。この先知的好奇心旺盛な人でherringについて語れる人間が1勝もしなければ10年は安泰かもしれません。今後Casey Ashleyが語ってくれるであろうそういったherringの特徴だとかパターンに当著者はとても期待しています。今回も晴天時のhigh pressureの最中には、プラクティスでは立ち木に群れる魚をジギングスプーンで釣っていたようですが、ヘリングの群れがフラットに移動しておりそのフラットで経験したことの無いほど今回のClassicでは釣れたのだと語っていますからその行動パターンをきっと優秀な学識のある記者が体系化したりイラスト化して紹介してくれることでしょう。これでもしヘリングという魚への理解がアメリカ合衆国中で深まったとすれば、彼の偉業はその勝利だけでは語れなくなるのです。

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これはまさか

T.Oが首位で二日目を通過ですね。ご指摘の通りこれまでの数日は晴天が続き、気温がぐんぐん上がっており、今後気温は低下せず、天気は崩れるようです。ここで彼らの考え方が問われるでしょうし、ここが今回の一番の見どころではないでしょうか。flipを基本にしていながらcastでクラシックを制したことがあるT.Oは二度目の栄冠があるかもですね!!しかし、2004年同様Dean Rojasが上位にいるのが面白いですね。

Re: これはまさか

いつもコメントありがとうございます。
 分析点が違うところはT.Oさんは決してキャスターの釣りで勝ったことがないっていう点です、2004年の最後のあれは距離感、キャストしていたスポットを見れば完全にフリップの釣りです。使っていたベイトがクランクベイトだったというだけだと見ています。
 もちろんKVDが何度もLIVEで分析として言っているように、全員versatileでありながら、どちらに最後のパラメーターを振り分けるかという極限の話であることも忘れてはいけません。
 個人的に初日、2日目トップときて3日目にウェイトを落とすというのはフリッパーの宿命みたいなものですから、Dean Rojasは既にウェイトを落としていますし、順位の中でウェイトの安定感と釣り方を相対的に見て最も怖いのは昨年勝っているRandy Howellの方であるというのが分析です。
 ディープの釣りなんて言っていますが、ドロップショットを落とし込んでいく訳で中身はフリップのそれと変わりないというのは、Gary Kleinがフリップとドロップショットといったフィネス・フィッシングが得意であるところを見れば体系化としてどちらに整理するべきか自ずと見えてくるはずです。

 Paul Muellerに期待して見事に8位だったわけですが、Super 6の一人を当てられなくて残念です。

No title

楽しく読ませて頂きました
文を読んでる中で僕と正反対の考えで面白かったのが
地元勢が強くなったのは競技者の全体のレベルが落ちたから、
という点です
僕としては、魚探の進歩や情報伝達の速さが進んだ為に
シークレット的な釣り場、釣り方が無くなっていき
各人のレベルが高い所で狭い範囲に集中したのが
現状ではないかと感じています
結果的に地元だから知り得る僅かな変化への対応力や
地元だから拾える小さなエリア、スポットで釣れる1尾の
重要性が増しているのかな、と考えています

Re: No title

コメントありがとうございます。
 見ている時代背景が少々違うようなので補足いたしますと、ツールの進化によって誰が得をするのかといえば、それはexpertではなくamateurの方です。批判しているのではなくてむしろそれが正しい進歩です。誰もが魚を釣れるようになって誰もが楽しく釣りができるという目的が達成されるからです。それではなぜ水準が下がったと言ったのかといえば、そんな釣りにおけるどうでもよさそうな些細なことを気にしてトーナメントで勝ったり、圧倒的な釣果を叩き出した人なんていうのは文献として調査できる割と古い方で限界に近い1960年代から普通に存在していたわけです。Buck Perryなんて言ってみば液晶画面で表示されるデプスファインダーすら無い時代に、1956年にLowranceが販売したgreen boxというフラッシャータイプしかなかった時代に非常に細かくストラクチャーということを考察していたことに驚くはずです。それぐらいツールの進化なんてexpertに影響を与えないという結論を出したためです。逆に誰でもexpertに近づこうとすれば近づける非常に素晴らしい時代になったことは歓迎すべきことです。
 そういった時代の流れも汲んだ言い方として、今expertと呼ばれるようになりたい人達でも、GPSにズレが出たからどうだとか文句を言ってtriangulationも知らないような人達が存在しているということにRick Clunnが苦言を呈していたりします。実際直近のElite SeriesでもGPSが作動しなくてツールに文句を言っている人やらトローリングモーターが正常に作動しなくてブチギレている人も見ている訳で、本当にexpertが本当に頂点でせめぎあっているのかと言えば非常に疑問なところが出てこないでしょうかという意味です。
 逆に本当にゾーンに入った人を目の当たりにすることもあったり、些細な違いに敏感に気がつく人が見つかるのが面白いところですが、expertたちの知的好奇心の低下という今回の視点からそろそろexpertが本当に卓越した存在の集まりであるというのは幻想であるという考えをしておかないと、きっと何の発見もない言葉や製品だけが無意味に再生産され、際限なく展開されていくのではないでしょうか。
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Author:arb1200
There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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