「自分が変われば世界が変わるというのは嘘だ。都合のいい嘘を押しつけられて妥協させられているだけだ。本当に世界を変えるってことを教えてやる。」

 いい加減当ブログでは何度も何度も「ここに答えはありません。」って書いているのだから、釣りに関してでも何でもwebをいくらさまよったところで自分が探している正解なんていうものが書かれているわけないんだから、もうそういう問答するの辞めませんか?と問いかけたところで本意を理解してくれる読者なんてほとんどいないという偏見があります。仮にwebをさまよって見つけたそれは結局のところ自分の選んだ選択肢が間違っていなかったのだという自己弁護的な安心感を得たいというだけですし、選択肢に最初から成功も失敗もないのだといつになったら気がつくのでしょうか。釣りに関して言えば、釣果があった、釣果がなかったという成功も失敗も結果論であってその結果を導くために選んだ選択肢が選んだ段階で正しいことも間違っていることもなくて、結果として成功か失敗かがわかるというただそれだけのことです。タックルと呼ばれるツール群にしたって、利点があれば欠点があるわけでそこに完全で完璧な神のような存在、正解などあるわけがないのです。そもそも当ブログに辿り着くということ自体がこの「あるはずもない完璧な正解探し」に助力している諸悪の根源の一部であるという批判に当著者はその根本的な部分に反論することができませんが、それをbreak throughであったりovercomeを起こすヒントとなることはいつだってどこかに盛り込んできたという反論をすることだけは許されるのではないかという自負があります。

 さて先日、本物そっくり・リアルな造形やギミックをつくることが日本の十八番のように言われたことに対して、当著者は非常に違和感を持ったわけですが、果たして本当にそうなのでしょうか。もし仮に考察違いで日本のハンドメイド・ルアーについて言っているのであるとすれば、プラスティック製のルアーには当てはまらないし、バルサであってもマスプロダクトであれば指摘している論点がズレているのではないでしょうか。確かにプラスティック製でもその繊細なリアルさを今現在ある大量生産できる体制に整えたというか拍車をかけたのは日本かもしれませんが、あたかもオリジナルであるかのような言い方には反論したいところです。言うなればオリジナルなきコピーであるといったところです。普段からパクリだのコピーだのと言っている連中に限ってオリジナルがどこにあるのかという話題を始めようとしないという偏見がありますし、そもそもオリジナルについて調べようともしないし、歴史に学ぼうともしないという偏見もあります。
 ここで当ブログお得意の歴史に学ぶコーナーといってみましょう。いつものTerry氏とBrian氏の投稿を参考出典にしていきます。まず本物そっくりという製品から挙げていくならば、Bill Danceという人物のこれを外すわけにはいきません。
http://bassfishingarchives.com/short-strikes/applied-science-when-real-is-too-real
 70年代後半から80年代にかけて販売された本物そっくりのザリガニ型のクランクベイトです。
 例えば、他にも日本で「ざざむしワーム」という名称で以下のような製品を見つけたときの当著者が真っ先に脳内リンクしたものを挙げてみます。
 普通にBurkeの1970年代から販売されている製品を思い出しました。確かUncle JoshだったかSouth Bendだったかがいくつか同じものをWalmartだとかそういった場所に陳列されて今でも売っているはずです。リンク先のカタログは1972年です。
http://www.antiquefishinglures.com/burke.htm
 リアルという話題で忘れてはならないのはRebelとBagleyです。PRADOCOになってからも今でも販売されているHeddonのカエル・カラーこと"Natural Leopard Frog" as "NF"やBomberの"Apple Red Crawdad" as "XC5"はその系統が残っているほんの一例です。Bagleyは会社の中身が変わり始めた今現在でも"Small Fry series"を製造し続けています。
http://bassfishingarchives.com/retro-ads/applied-science-bagley-clones-little-gamefish
ここで問おう
果たしてリアルという十八番、オリジナルは日本のものなのか?
 ここまでさんざん例に挙げれば嫌というほどその思考回路に矛盾が生じていることを認識せざるを得ないのではないでしょうか。日本がリアルなものを輸出し始めたのはそれこそ2000年前後のことではなかったのでしょうか。たかだか20年程度の時間しか経過していないのにオリジナルが忘れられるというのはどういうことなのでしょうか。仮に1972年のBerkeのカタログに掲載されている蟲がリアルでないとすれば何なのでしょうか。

 次にgimmick(ギミック。インチキな仕掛け。からくり。)についてですが、正直冒頭に述べたように結果論のそれも成功の経験のみという制約された思考から生みだされ、さらに失敗を1度も許さない態度から発言されたその語彙が当著者は嫌いです。可能性が0でないものや、そこにまぎれもない誰が見ても明らかな数字で語れる科学が盛り込まれているものをそのように切り捨てることには嫌悪感しかありません。
http://bassfishingarchives.com/retro-ads/rebel-blackstar-the-product-of-too-much-thought
 リンク先冒頭に触れられているように、「技術の進歩というのは著しいものであり、ボートのハル・船体にKevlar(ケブラー)が使われたり、デプスファインダーには液晶が付き、グラファイトの入っていないロッドを探すことの方が難しくなってきました。いくつかのブレイクスルーは達成され、一方で失敗しました。」とあるように技術そのものの進歩に対して肯定的でいなければ今の我々の行っている釣りの多くが成立しなくなっているというのも事実であることを忘れないようにしたいものです。
 このクランクベイトを見て釣れないわけがない形状をしている時点でgimmickというのは釣れなかった言い訳にしか思えません。例えば、自分がよく行く釣り場の問題があるとしても、当著者がBagleyをキャストしているときに周囲で釣りをしている人達の中でBagleyをキャストしている人なんて見たことありませんし、仮にそれがKVD2.5であったとしても周囲に同じベイトをキャストしている人なんていうのを見たことがありません。そこで自分だけが魚を手にしたとすれば、それは普通に品揃えのそこそこある店で購入できる何の秘密もない何も違わないベイトであるわけですが、そのルアーはまぎれもなく自分だけのシークレットであると言っても論理的におかしくはないのです。なぜならそれをキャストし続けられ魚を釣り上げることができるという自信こそが重要であるからです。先日のGary Kleinから学ぶべきことそのものです。
 リンク先を少し戻ることにしましょう。
http://bassfishingarchives.com/retro-ads/applied-science-bagley-clones-little-gamefish

・“Only color, size, depth and action have any bearing on whether a fish bites.” – Roland Martin
「魚がバイトしようがしまいが、カラー、サイズ、デプスとアクションのどれか一つは関係がある。」

・“Fish don’t check on designs. They strike lures on impulse.” – Larry Nixon
「魚はデザインを照合することはない。彼らはルアーに衝動でストライクしてくる。」

・“Bass are becoming more educated, and the more natural a lure looks, the better an angler’s chances of outsmarting them.” – Ricky Green
「バスがもっと学習した状態になっていき、そしてルアーの見た目がよりnaturalになったら、彼らを出し抜くアングラーの機会は増えてくる。」

・“In clear water, where bass rely on sight a great deal, these lures have to help. The real benefit, though, is the psychological boost the fisherman gets by using something that looks so real, which translates into confidence.” – Rick Clunn
「クリア・ウォーターでは、バスは多くを視覚に依存するため、それらのルアーは手助けになるでしょう。本当の利点は、fishermanが見た目がリアルであるということからくる精神的な励みであり、それは自信へと変換されることにあります。」

・“I believe they give a fisherman confidence.” – Bill Dance
「私は信じています。それらがfishermanに自信をもたらすことを。」

・“If they’re any better, it’s because of the new design, which produces a different wobble – that’s the big difference.” – Basil Bacon
「もしそれらが優れているとしても、それは新しいデザインで今までと違うウォブルを生みだすといった理由が考えられます。それは大きな違いです。」

 今でも第一線にいる人達の言っていることが全く変わっていないということが最近のメディア情報を少し調べればすぐにわかることかと思います。そして気をつけて慎重に原文を読まなければいけないところだと当著者は考えているのですが、このインタビューの抜粋では誰一人として否定的なことを言っていないという点です。Larry Nixonの言葉が否定的に読めるかもしれませんが、それはBill Danceと同じ意見であり、リアルであるからといって必ずしも成功するわけではないという可能性について述べているわけで、それを皮肉混じりにこのような表現方法にしていると見るべきではないかということです。手法的にトピックを盛り込みつつ最も懇切丁寧に説明しているのはRick Clunnでしょう。
 そこから続けてBrianが結論としてスイムベイトやKopper's Live Targetがそういったリアルさを売りにして今でも商品を販売していることに触れ、「35年の月日を経た今でも議論は続いている。」とし「おそらく、当時から何一つ我々は答えに近づけていない。」と締めています。ここでwebをさまよってしまう子羊さん達はこれを読んで見事に探求を諦めるという態度を取ることになるでしょう。There is no perfect answer. 答えなんて最初から存在しないのだから探しても見つかるわけがありません。そこで自分ができることは選択肢があればそのいずれかを選択して結果を待ち失敗すれば別の選択肢を選び成功するまで繰り返すことだけです。これこそ釣りにおける「魚に聞いてみる」という行為であり、魚が人の言葉を話すのを待っている態度とは違います。成功か失敗かなんていうのは結果から初めてわかることなのですし、最初から100%失敗しない方法が釣りにおいてわかっていたら、その釣りとやらは果たして楽しいのでしょうか。成功する確率の高い選択肢をなるべく選び結果が出るまで繰り返し、仮に失敗したとすればその経験を糧に成功する手法を導き出していくというのは何とも当たり前のことなわけですが、webをさまよう子羊さん達は100%失敗しない正しい解答を探し続けるわけです。そこで少しでも共感や今までの経験に当てはまることがあればそれが絶対的な正解であると信じきったりするという偏見があります。このあたりがライトリグ信者という新興宗教の信仰者の正体ではないかと当著者は分析しています。大事なことなので何度でも言いましょう当ブログに正解なんてありません。当ブログにあるのは結果としていつか成功するために考察することと実行するプロセスの際に役立つ思想的ブレイクスルーが起こせる可能性のあるヒントだけです。

 さてリアルなルアーやギミックがあたかも日本のオリジナルであるかのように発信するのは歴史的に見て大きな勘違いです。仮に日本の何がオリジナルなのかという問題点にトピックを移せばそれはあたかも中国大陸の方からやってきたもののコピーであって存在しないかのようにも見えますし、近松門左衛門のように影響を受けたことはあるが日本の文化は日本が生みだした独自の文化であると主張した人物だって存在しました。当ブログがフィクションであったとすれば、当ブログのartは虚実皮膜にあるのかもしれませんが、残念ながらこれらの歴史的な経緯は全て事実です。本当に大事なことなので何度でも言いますが、ここに正解なんてありません。

 ギミックだとか言われそうなRebelとGeorge Perrinの圧倒的な科学的調査と思考を解説し、会社と創始者の名誉回復も図るべきかと思いますがそれはまた別の機会に。

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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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