「逃げちゃダメなんて強者の考え方でしかない。いつも自分が悪いなんてことはない。社会が、世の中が、周囲が、誰かが間違っていることだってたくさんある。自分は変えられる、なんてのはそのゴミみたいな冷淡で残酷な世界に順応して負けを認めて隷属する行為だ。キレイな言葉で飾って自分ですら騙している欺瞞に過ぎない。」

http://www.majorleaguefishing.com/
 それぞれのエピソードについて誰もレビューという名の評論やただの感想文すら書かないので触れておこうシリーズの代表格でもあるMajor League Fishing 2014 Summit Cup Alpena, MIについて書こうと思います。釣り動画というのは釣り人とシェアすれば明確になるのですがいかに中身を見ていないのかという事実に驚愕します。今回はその見るべき場所についても言及しておこうと思います。
 最初に当著者が触れるということはもうまぎれもなくKevin VanDam絡みであるということは当ブログの長期に渡る読者であればあるほど理解して頂けるところでしょう。そして、Kevin VanDamという人物が一番誤解されているであろう点を毎回指摘しているわけですが、今回もその指摘として彼がlargemouthではなくsmallmouthの人であり、クランクベイトの人ではなくスピナーベイトの人であることを見せつけられる内容となっています。
 Episode 1のElimination Round 1は登録さえすれば無料で見られるのですが、見所はBrent Ehrlerです。特に冒頭のNavionicsチップのチャートというか等深線を見て魚を探す15分は、対比としてAlton Jonesを挙げると非常に面白くなります。Alton Jonesがcontour line/等深線の密集、つまりブレイクやドロップ・オフから魚を探し始めるのに対し、Brent Ehrlerは等深線の広がり、つまりフラットから魚を探し始めるという違いについて見るという意味です。その日の天候はovercast/曇りだったことから捕食活動をしている魚に行きつくというそのプロセスを楽しんで見ることができるはずです。しかし、視聴者が学習者として情報や他人の経験を自らに積み立てる際に間違ってはいけないのは、AltonとBrentのどちらかが正解でどちらかが不正解だなどと決して考えないことです。この日のこの瞬間の状況が釣果という結果を導いたわけで、どちらかだけを自分の手段として採用するときっと自分の釣りのプロセスの組み立てに多様性が失われることとなるでしょうという意味です。Elimination Round 3でもKevin VanDamとGary Kleinも最初の魚を探す15分で主にGary Kleinが似たようなことを地図を見ながら解説してくれています。これを英語の感性で論理的に文語体に整理するのであれば、きっと"Flat vs Break"というトピックのessayを書くことになるでしょう。大事なことなので何度か説明していますが、versus(略式=vs)はどちらか一方が優れていることを示すのではなく両方に利点と欠点があることを相対的に評価する際に用います。仮にversusと対立図式にして一方を優れていると評価しているのがあればそれは広告ですし、それを書いた人は決して論理的ではないか悪い商売をしている人だと評価するべきです。
 Sudden Death Round以降Championship Finalsの見所は確実に風とlangmuir circulation/ラングミュア循環です。水面に風波があるためどの方向にボートを進めているのか、どちらの方向に流されているのか、そしてどこにキャストしているのかという非常に大切なボート・ポジションについて学ぶことができます。そこで一番意識的に見るべきなのはlangmuir circulationによってつくられた水面の筋状の白い泡だと当著者は考えています。これが形成されているときというのは衣服が風でなびくぐらいのそこそこの風が吹いている状況であることが理解できるのですが、その中で釣って記録をつくったのがまぎれもなくKevin VanDamだったのです。Sudden Death Roundのときに顕著に現れており、風の中で釣っている一人とそれ以外ぐらいの差があります。Championshipの方は全体的にlangmuir circulationを見ることができます。そしてここからボート・ポジションにどう結びつけて見るのかといえば風下に流されるバウ・船首側をどちらに向けているのかということです。魚を掛けてから取り込むまでにボートをわざと走らせて魚をボートに取り込むことを釣り人側へ有利にしたり、流される勢いを殺そうとモーターガイドのコントロール・ペダルを踏むKevinの姿を見ることができるはずです。
 ChampionshipでKVDがスピナーベイトの人だと見せつけられるシーンは釣っているベイトがScorcherだと説明しているところで、スピナーベイトのヘッドとスカートのカラーが一致しておらず確実に現場でスカートをその状況に合わせて付け替えているという点です。後に本人がemerald shinerが居て、グリーンが入っているからこのカラーに変更したと解説してくれていますが、スピナーベイト好きを自称していて別のカラーに変更できるように替えスカートを持ち込んでいる人をアメリカ人以外で未だに見たことがありません。下手すると日本ではヘッドからスカートがズレることを恐れるあまりにスカートをワイヤーや糸で縛ったりして根本的に変更できないようにしている人の方が多いのではないかという偏見があります。そんな人に限ってルアーの数を増やして持ち込むことを嫌っていざというときに状況に合わせたアプローチができていないという偏見もあります。
 このように使われているベイトが何とかショーモナイこと以外にこれだけの見所がある非常に面白い内容となっています。何よりスモールマウスが釣れ過ぎという印象を持つぐらい釣れています。そしてボート・デッキに魚を落とさずに取り込むことがいかに難しいのかボートに乗らない人ほど意識して見てもらいたいところです。岸から釣っている人の方が魚の扱いが酷いという偏見を、ボートに乗って釣りをしている人が比較して確実に少ないという論理で持っていますが、比率にすれば似たような率になるのだからその対比って実は相対的に考えれば考えるほど無意味じゃねというツッコミを入れられないようでは簡単に数字に騙されるということを自覚するべきです。そして今回の映像の件で言えば、それぞれの釣れている魚の数を見るあまり釣っている場所についてそれぞれ精査して見るべきは背景です。それぞれ同じ場所に目をつけて時間別で同じ場所で釣っていたりするので見逃せない点となります。
 誰もレビューを書かないのは結局のところちゃんと映像すら見ていないか、英語が理解できないかだという偏見がありますが、彼らのそれぞれの意図を理解すると他人の経験であってもきっと己の積み立てに役立つはずです。GPSやデスプファインダー、そしてNavionicsチップが手元に無くても映像中の背景からある程度どういった地形で釣りをしているのか想像できるぐらいにはなってその面白さについてシェアし合えるようになりたいものです。今回の件から学ぶべきことは、釣りの動画というのはこれぐらい映像中の水面と背景について留意しておく必要性があるということです。


 つい最近の出来事として8 inch spoonなんてものがあったわけですがそのベイト自体よりもプロモーションもトーナメントの結果もこれ明らかに同じ場所で釣りしてない?ということにツッコミを入れないあたりを見るに、日本ではこれもただの一過性の流行・ファッションとして消え行く運命なのだと悟ってしまいました。
http://youtu.be/lMkWnl6ALb4
http://www.bassmaster.com/video/bethel-catches-27-5-magnum-spoon
 釣れている魚とか道具とかどうでも良くてどういった場所で釣りをしているのかという点に注目するとチャネルとかレッジとかありきたりな普通のオフショアの釣りでそこそこウェイトのある魚を釣っているから盛り上がっているのだろうなと思って見たわけですが、動画は背景的に完全にどちらも同じ場所だったわけで少し拍子抜けしたわけです。College B.A.S.S.だからそんなもんかと諦めもつくのですが、これに食いついている悪い商売でも考えているんではなかろうかと勘ぐってしまう連中の食いつき方がベイトそのものでこういったことに一切触れないあたりに悪意を感じると共に、もしかしたらストラクチャー・フィッシング的には何も理解していないのではないかという疑念も生みます。そんな連中からこのベイトの使い方の可能性についてのsuggestion/提案なんて得られるわけありませんし、流行が無くなればその後何もフォローしないことから早期に見切るべきです。
 釣り人が釣り動画の魚とルアーしか見ていないのだとすればPOVカメラというのは広告には非常に適したツールではありますが、それって世界的な釣り人の質の低下を示すという悲しい現実をつきつけられているという見方はできないでしょうか。逆に言えばPOVカメラも普通のカメラからの俯瞰も実は正しく使い分ければ釣り人側への提案や積み立てに非常に役立つという見方ができるという点について言及しなければ、きっと読者のほとんどはこの意味を読み取ってくれないという偏見があります。

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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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