無重力状態で長時間過ごすと、骨が圧迫されないから身長が伸びる。そして内臓も下がらないので、ウエストがキュッと細くなる。ダイエットしたい奴、宇宙へ行け!

 以前、非常に聡明な元雑誌ライターさんと英語でメールのやり取りをしたことがあるのですが、彼なりに感じていることはthe U.S.の雑誌ですら中身を広告だらけ、ほとんど広告だけにしたいという思惑があるということを教えてくださいました。そしてその思惑や流れに飽き飽きしているのも事実であることを打ち明けてくださいました。そこで個人的に分析するならば、優秀な編集者や書き手はアンチテーゼのように釣りの基本・初心を必ず書き、そのトピックで何が重要なのかを書きながらも渋々製品の広告・プロモーションを差し込むという手段に出ているのがいくつもの雑誌で確認できます。例えばBassmaster Magazineなどのsenior writerを名乗る優秀な書き手達はそういったプロモーションだけにならないようにせめぎ合いをしているように感じられます。残念ながら新しい書き手やそれほど優秀と思えない書き手しかいない雑誌は広告だけ、プロモーションだけにしたい思惑のある勢力に負けている記事が多く見られ個人的に購入する気にもならなくなってしまっています。
 そのような思惑が完全に蔓延ってしまっているのは日本であることに間違いありません。プロモーションとして成功しているように見えなくもありませんが、流行っては飽きてを繰り返している様を見れば、釣りを趣味として定着させようとする態度が見えない様を見れば、成功しているとは言えないと考えています。

 自分に役立つものを読めるという能力には、そこに至るまでにそういったことが書かれている資料を見つけ出すという感性が必要となります。ある意味で当ブログに到達した読者がここで情報収集を終えているのだとすれば、その人達は非常に惜しい存在であると言えます。さて、正直バス・フィッシングに関した資料を集めようとすると、基本的に「タイトル、著者、出版社、出版年」といった4種類の情報しかないことがあります。CDなどで言われるジャケ買いすらできない書籍の方が多かったりします。好意で素晴らしい書籍だと紹介してくれているBass Fishing Archivesの方々もいますが、基本はその4情報から自分が探し求めているであろう情報が掲載されている可能性が高い資料を探し出さなければなりません。たった4種類で何がわかるのかと言えばその通りなのですが、しかし、面白いことに論文などを作成するためにこういった資料集めをすればするほど鼻が利くようになります。たったそれだけの情報であるのにも関わらず、何となくコレだろうという推察から、自分が探し求めていた情報が書いてある資料に一直線に辿り着けるようになるのです。これこそ英語圏で言う正しい意味でのsixth senseこと第六感なのですが、釣りにも同様の感性を使うのは言うまでもありません。すなわち何かしらの感性を研ぎすますことがいかに重要なのかという話です。

 さてそんな英語で資料を漁っているといくつか非常に面白い指標または定義に触れることができます。例えば当ブログ内で取り上げたことのあるのは昨年のものですが、水の透明度についてです。日本であれば「クリア、ステイン、マッディ」とせいぜい3種に分類するわけですが、本国の文化では"Clear, Stained, Dingy, Muddy"と4種に分類します。DingyとMuddyの違いについて説明できる、その違いが重要だと意識している感性の鋭い日本人なんてきっとどこにも存在しないという偏見があります。
 その水の透明度についても散々言い続けなければきっと定着すらしないのだという偏見もありますが、今年はまたそれに定義を追加しておこうと思います。地質の構成、英語ならばbottom compositionといったところです。
 読む資料の書き手や編集者が優れていれば、いくつかの語彙を記していますし、勉強する態度を常に持ち合わせていれば全ての語彙を釣り関連の資料のみから読んだことがあるはずです。仮に見たこともないのだとすれば、まだまだ資料集め、情報収集そのものが足りていないということです。
 さてその定義についてはアメリカ合衆国政府のサイト、U.S. Geological Surveyから入手することができます。日本での学問的分類も同じであるは確認済みです。以下に簡易的なchart,表を掲載しておきます。

ClassificationParticle size(diameter)
Boulder256 mm以上
Cobble64-256 mm
Pebble4-64 mm
Gravel2-4 mm
Very coarse sand1-2 mm
Coarse sand0.5-1 mm
Medium sand0.25-0.5 mm
Fine sand0.125-0.25 mm
Very fine sand0.062-0.125mm
Silt0.004-0.062 mm
Clay0.004mm 以下

 英語で釣りの資料収集すると書き手の学識や優秀さで、"boulder, cobble, pebble, gravel(or pea gravel), sand, silt, clay(or mud)"という語彙を書籍であれば1冊でほとんどを見ることができるはずです。言葉の淘汰で最新の書籍や雑誌に記される分類を考えると"boulder, gravel, sand, silt"といった4種になります。
 日本での区分を見ると『岩石学辞典』から引用されているものを見ると「礫」というのが正しい語彙となります。Granuleとはグラニュー糖という言葉のグラニューと同義です。従ってグラニュー糖ぐらいの粒度という表現はgravelとかgranuleと言うよりも共通認識として通じやすい語彙だということです。このように身近なものに例えるのも書き手の腕の見せ所です。
 当ブログでは"boulder"を「巨石」と訳したり、"gravel"を「砂利」と訳しています。"cobble, pebble"となれば、実際は専門用語として「大礫、中礫」がありますが、専門用語で伝わらないことを考慮し訳しようがないと判断して粒度の大小を修飾語として付けた砂利と表現した記憶があります。また"silt"はそのまま表記すると共に「沈泥」という語も用いてきました。"Sand"はそのまま「砂」、"clay"も「粘土」としています。
 日本語では、メディアでこのあたりの語彙が一切使用されていないという偏見がありますが、言葉を尽くすなりイラスト、写真にするなどで読者側へその微妙な差異を伝えるのが本来の役割なはずです。しかし、そんな微妙な差異を気にして釣りをしている人、本物のflippersなんて日本にまず存在しないことがそういった語彙が使われない根本的な理由となっているという偏見もあります。

 本来こういった定義がある中で、普通に英語圏の彼らはそれらを共通認識として書いているということを考えると本当に日本の学識への感心の低さが伺い知れるところです。仮に共通認識でなかったとしても、terminology, specialized glossary, 専門用語集としてdefinition/定義を示す態度を持つことが学識への感心につながるわけです。それを諦めてしまっている時点で学識についての将来性は皆無です。ある意味でこんなことを日本人に言ったところで彼らが態度を変えたりすることもないわけで、何の役にも立たないことを考えれば、本来は英語で書き記し英語圏の人間への再認識してもらうという注意喚起とするべきですが、きっと表からその当著者の思惑を汲み取ってくれる優秀な人がいることを確信するには及ばないまでも信じていたりします。
 さてユーザ側がこれらをどう取り扱うべきなのかといえば、普通の釣りの会話で例えば「今日の釣果を考えるとgravelよりcobbleの方が良かった。」などとnuance/ニュアンス・微妙な差異を共通認識としてみるということです。他にも「やっぱり産卵床をつくる場所のボトムはsiltではなくsandだな。」とか「魚はsilt系の底だと基本長時間そこへ居着かない、回遊だけになるよね。」といった例示するだけでもその内容の濃さ、学識の高さが確実に自分だけではなく周囲の意識(学識への感心)まで変えることができる可能性を示唆したいという点にあります。根底にあれば良いのは、単純にそんな共通認識で会話できると非常に楽しいというただそれだけのことです。

 目の前にある非常に細かい違いを見る感性をRick Clunnなんかは"Art of Angling"の番組内で"flippers vision"なんていう言い方で分類をしています。ザリガニが1匹わずかに口を動かしているなどの細かい観察力のことです。逆に広義に見る感性、次にキャストするスポットを見る力や遠くで小魚がバスに追い立てられて水面がざわついている瞬間を見る力を"casters vision"と言っています。両方に利点と欠点があるわけですが、Rick Clunnはその両方を備えるべきだと結論付けています。Rickの戦績を考えればDee ThomasからGary Klein, Denny Brauer, Tommy Biffleなど本物のflipperと対戦してきた歴史があるわけで、こういった微妙な差異を見極める感性も確実に必要になってくる反面、それだけではない広い視点で目の前の自然環境を見る観察力も備えて初めて彼らに勝てることを知っていることを考慮すれば金言であり、非常に重要な視点の分類です。
Episode 9: Art of Angling; Rick Clunn describes the differences between wide vision and tunnel vision.
"Which is most impoertant?","BOTH!"
 微妙な差異に注意する感性の鋭さを持ち合わせながら、次にキャスティングするスポットを見ながら沖側でボイルなど起こっていないかなどにも気にかけられる感性の鋭さも持つためにはボートから釣りをするしかありません。確実にオカッパリこと岸からしか釣りをしていない人にこの両方の感性が備わることなどありません。感性がそれなりに良くてflipper vision止まりです。この想定の時点で今回のbottom compositionについてcaster visionを持ちながらも、紹介した語彙を使っての会話ができる日がすぐに訪れないことを自分で示唆してしまっていますが、いずれそのような会話が当著者との間で、1人でもできるようになるのであればほぼ達成したと言っても過言ではありません。
 今回の件から学ぶべきことは、微妙な差異を示すことができる語彙についてもっと興味を持つことで自分の釣りをより発展させることができるということです。

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No title

gravel,clay,sand,barなど私にとっては最近知ったばかりの単語ばかりです。
底質だけでも表現が色々あるのでこの表はすごくわかりやすくて参考になります。
これまで見てきたものではハードボトム、それ以外と大きく2つにしか分けることがないものが多いですね。
どういうものがハードなのか定義がないままハードという言葉が使われてる気がします。
底質の分け方を粒の大きさで考えるとイメージしやすいです

Re: No title

お久しぶりです。コメントありがとうございます。
 確かに英語でないとそんな表現見たことも聞いたこともないというのが普通なのかもしれないと思うと、怒りの矛先は日本の古いメディアにぶつけてみるべきではないかと考えています。
 ご指摘頂くまですっかり忘れていましたが、日本語の分類だと「ハード・ボトム」、「ソフト・ボトム」と確かによく聞きますね。その尺度で「砂」がどちらに分類されるのか聞いてみるといかに理解していることに誤差があるのか、よくわかるかもしれません。ついでに"sand"と"pea gravel"の語彙が重要になるのは産卵床に関連する記事です。産卵床が形成されるのは"silt"や"clay (Mud)"よりかは"sand"を好むといった具合の話題です。従って日本では産卵床が「ハード・ボトム」に形成されるという言い方で「砂」が忘れられているといった誤解が生まれているという可能性があるという意味です。
 底をロッドで突いたり、クランクベイトで叩いたり、そのときに水中の砂煙のあがり方を見て、すぐに砂煙が消えるならば「砂」で、残るようであれば「シルト」などといったまずは自分なりの基準を持つと良いと思います。分類学上は細かいですが、あまり細かく考え過ぎないことも混乱や誤解を避けるためには必要ですね。
 加えて、雨後の白濁りなんかも「シルト(沈泥)」から生まれた濁りとしてエラの鰓耙(さいは)に詰まるのを嫌がり魚が避ける要素として紹介されたりします。以下の記事内でもsiltについて動画付きで触れたことがあります。
http://bassanglerspirit.blog127.fc2.com/blog-entry-416.html
 とどのつまり何が言いたいのかというと、コミュニケーションにおいて互いにより詳細な情報交換をしたい、またはその情報をいかに誤差を少なく共有できるかという挑戦に楽しみを持って頂きたいという淡い期待がトピックです。
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Author:arb1200
There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
Curation which is the definition of my blog.
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