ウグイスの「ホーホケキョ」の最初の「ホー」は息を吸う時に出る音なんだ。つまり本当の泣き声は「ホケキョ」だ。日蓮上人もビックリだ。

 連投できるのは先を見据えて書き溜めたからに他なりませんがきっとここで力尽きます。新年早々当ブログが何をトピックに書いているのか確認する読者も相当な人達だと思います。さて、前回のエントリーで散々色に関する記事っていうのが正しく理解されていないのかという紹介をしました。そこで釣り動画の整理がてらにふとLindner's Angling Edge2011 Episode #3: Electronic Technologyを冒頭だけ見て思い出したわけです。
Color-C-Lector
 カラーセレクターですが、それなりに釣りに触れている長さ程度しか誇れることがない人達でも知っている物かと思われます。しかし、誰もその中身に触れてこなかったのは間違いありません。むしろ今では馬鹿にされている偏見すらあります。調査した上で調査の限界点も示した非常に優秀な資料としての価値が高い機器であるにも関わらずという意味です。本題へといく前にもう一度整理しておきましょう。

 まず釣りの世界であっても研究が自由研究に留まってしまう根本的な問題を3点挙げ直しましょう。
1.研究の背景となる知識が世界最先端まで届いていない。
2.調査デザインとか解析に関する知識が戦前レベルである。
3.そもそも「それが明らかになったとしてどんな良いことがあるか」の論理が通ってない。
 何を研究するにしてもこれらを脱しようと努力するとかせめぎあう意図がなければただの自由研究だと批判されて然るべきです。何のための国立大へのコストなのかということです。

 まずColor-C-Lectorを製作したのはDr.Loren G. Hillです。U.S. patentを取得しているため、実はその全貌を知ることができます。
http://www.freepatentsonline.com/4693028.html
 これを読んで引用されているものを含めれば1か月ぐらい余裕で楽しめそうな内容があります。
[PDF]http://www.freepatentsonline.com/4693028.pdf
 きっとこの内容を読むことが可能であれば、ルアーのカラーについて書かれたどんな記事よりも有益であるということを当著者が保証します。ただし、注意事項としては、1984年には販売していて1987年に特許として認められたものですから世界最先端であったのはその当時であるということです。それでも日本には以下のような論文がありました。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110003160531
 以前著書を紹介したことのある川村軍蔵氏が関わっている論文です。リンク先で中身をPDFで閲覧することができます。この研究自体を非難するべきなのか微妙なところですが、これが書かれたのが2000年だということです。この論文から13年も前にLoren G. Hillがやったこと無視かよとツッコミを入れずにはいられないという意味です。
 知らなかったの一言に尽きると思われますが、TABLE Ⅱにおいて水の透明度にclear sky,overcast(晴れ、曇り)さらに早朝から夕方の5:00-20:30で時間帯を区分したといった条件を考察していたDr.Lorenのshrewd具合に敬意を示さずにはいられません。そして、日本にはやはりその手の知識が圧倒的に足りていないことが理解できます。それが英語ができないが故なのか英語以前の国語の問題といったリテラシーの問題なのか、調査デザインと解析に関する知識の欠如なのか読み比べてみると理解できるかと思います。この例であれば日本水産学会へ向ける目は厳しくあるべきです。
 さてDr.Lorenは既に2008年に他界しています。もう誰も、彼にその理論について質問することも、または彼のそこへかけた情熱を伝えることさえも叶わないのです。彼の最後の仕事と言えば、BSX Biosonicでした。
 確か川村氏もそういった魚に訴えかける音の機器に関してこの新書で触れているので、知らなかったとは思えないのですが、いまいち先述の論文に反映されているように思えないところが残念です。しかし、GTことトレバリーの釣りに使用して効果を上げたが、釣り人から支持が得られなかったといった触れ方だったので、やっぱり知らなかったのかもしれません。
 BSX Biosonicで思い出されることといえば、それを散々宣伝したKevin VanDamです。今でも名前をHydrowaveと変えてKVD modelも販売されています。見方を変えればGTで効果を上げているのだからラージマウス、スモールマウス、スポテッド問わずに効果があって何の不思議もありません。さらにKVDで言えば、仮に日本のその論文を引用して考察するのならば、水中が溶解性有機物ことDOMによって水に色がついた、濁りが入ったと仮定して背景をgreenとするとwhiteが25%と最も反応が良いわけですが、その次に同率の21%でgreenとblueがあります。気がつく人は気がつくはずですが、ルアーのカラー・ラインナップとしてSexy ShadやCitrus Shadが実験結果などなくてもそのまま釣果に結びついた定番カラーとなっているという事実のことです。さらにColor-C-Lectorの方に戻ればOrangeだとかYellowだとか、Sexy Shadにはラメが散りばめられ、Citrus Shadにはsilverが使用される、いわゆるそれらのアクセント、差し色が効果的である状況を示すものがあります。ついでに日本語の方の論文に戻れば、コントラストだとか見やすさが摂餌に影響していると結論付けていることからColor-C-Lectorの有効性を説く、または肯定することになっています。そんな日本語の論文を使わなくても最初からカラーセレクターの特許の内容だけで十分だったというのはコストを使った人達には内緒です。
 Color-C-Lectorの元になった[PDF]Color guide for fishing luresから引用すれば、こちらもトピックとして見やすさに注目していることからも間違いありません。
 こんなことを深く調査してみるとKevin VanDamという人物には憧れとかではない、何か親近感を抱くのが当著者です。「そうそう、そうなんだよ。」という共感から生まれる親しみです。そして最終的に敬意を払うのはそういった学問的に整理したことを発表する情熱がひしひしと伝わってくる博士達になったりするわけです。いわゆる体系化されているということが大切で、それは学や知性があれば誰にでも理解できるようなかたちになっているということでもあります。ショーモナイ連中が適当に釣れたからとか言っただけではない非常に理路整然とした文章であるということです。

 ここまで読んだ人にはhypeだとか眉唾だとか言われないという偏見があります。本当に知っていれば知っているほどにAvid AnglerとBassmaster.comの記事で紹介されただけの人物であることが理解できます。そもそもラージマウスにしてもスモールマウスにしてもスポッツにしてもbassという魚種がopportunistic feederであるという前提がなければこれを読んでもまだ色に魔法があるかのような錯覚と誤解を流布し続けるという偏見があります。鱸での実験結果も同じopportunistic feederであるということが伺えるわけですが、目の前に可視物がくればという意味でルアーなんて何でも良いという発想にならないことが一番の不思議なわけです。そして、大事なことなので何度でも言っていますが、ルアー・フィッシングで最も大切なのは色ではなく釣りをするdepth/水深・ゾーンとspeedの方です。あくまで色に関して何とか魚に視覚で気がついてもらおうとするアングラーからの仕掛けの一環でしかありません。
 本当に大事なことなので何度でも言いますが、ゾーンとスピードの方が最優先事項なわけですが、こういったことを調べるほどに本物のルアー・デザイナーたちというのは非常に聡明であったことも理解できます。例えば、どの文献だったのか失念してしまったのですが、完全なtrasparet colorことクリア・カラーまたは透明なルアー・ベイトが釣れることを世界で最初に主張したのはFred Arbogastのデザイナーであったことを思い出します。さらに日本のその論文を使用するならば、背景が赤という状況を赤またはbrownといった濁りやタンニン酸が入った水に置き換えそのtrasparentが有効であることを考察すれば、SmithwickがそのカラーをLouisiana Specialと称してRattlin Rogueで採用し販売した理由も理解できます。よくヒロ内藤さんなどが紹介する「見える・見えない」といった仕掛けを、今回の場合で言えば魚から「見えにくい、見えやすい」色をルアー・カラーに組み込むのもまたコントラストという意味で肯定でき、アングラーとしての心、意図、自負と何ら食い違いません。これらを正しく理解して調査の限界も含めた妥当な解釈に落とし込める人が一番社会で役立つのだと言う偏見がありますが、それ以前のリテラシー的な問題で調査を挫折した人達が死屍累々となっているという偏見があります。
 ここまで力説すれば、少なからず読解力があれば、Color-C-Lectorが革新的機器であったことが理解できるはずです。確かに当時抱き合わせで売られていたColor-C-Lectorカラーは単色のイメージを持つものばかりだったかもしれません。しかし、いくつかこういった調査を入れると魚にとって何かしら見えやすい色をメイン・カラーや差し色のどこかに使うのが最も効率的であり合理的だという解釈につながります。例えばソフト・プラスティックのカラーとして定番のWatermelonにRed flakeを入れるのはColor-C-Lectorで見るといつ効果的にその差し色としてのredがいきてくるのか理解できるはずです。そこで出てくる結論として、Color-C-Lectorもそういった解釈ができていれば今でも自分の中でカラーを整理・体系化するときに非常に便利な機器であるということです。その妥当な解釈ができていない、ここまで当ブログを読むけれどリテラシーのない人には無用の長物でしかありません。

 もう一度問題点を復習しておきましょう。ルアー・カラーを考える上で、3.そもそも「それが明らかになったとしてどんな良いことがあるか」という問いには釣果とそれに関する充足感だとか産業的な無駄も省くことができることから、社会奉仕的な意味でも経済的な意味でも肯定できます。しかし、以下の2点が明らかに足りていないということです。
1.研究の背景となる知識が世界最先端まで届いていない。
2.調査デザインとか解析に関する知識が戦前レベルである。
 書けば書くほどに、古いメディアで肩書き商売している連中っていうのは、基礎的な英語力と英語以前の国語力がないから論文一本読んで理解するのすら大変で、聞きかじった知識から妄想繰り広げるとこからしか研究始められない的な典型例にしか見えてこなくなってきました。実際、Color-C-LectorとかBiosonicをディスった大先生と自称「ルアー」ビルダーというソフト・プラスティックでしか釣りのできない人がいたような気がしますがきっと異世界の出来事だったに違いありません。あとトピックを読み違えてはいけないこととして、Dr.Lorenの先見性と体系化した内容、それにかけた情熱を讃えているのであって、Color-C-Lectorを買った方が良いとかHydrowaveを買った方が良いとかいうトピックではありません。それぐらいの意気込みを持って自分の釣りの体系化とそれをするための調査をするべきであるというトピックです。わざとそういった誤解や曲解で自分のそれまでの愚行を肯定する連中がいるという偏見があるということです。
 以上のことから、読者の皆様はいつかは手をつけなければいけない問題点を洗えたでしょうか。重要な3点の問題は別に釣りだけに限る必要はなかったりします。当ブログは世間が浮かれているときほど鋭く切り込む、異世界のような優しい場所ではないことを忘れない方が賢明です。

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Author:arb1200
There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
Curation which is the definition of my blog.
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