If we did all the things we are capable of doing, we would literally astonish ourselves.

 最近ブログを更新していないときでも、自分の中で何がわかっていて何がわかっていなのかという自問自答を繰り返していたわけで、それはそれなりの釣行回数と経験を重ねたことからある程度理解できたと言えるだけ洗練させ続けていることから着実に発展していっているわけです。しかし、それはときに先に行き過ぎて誰も付いてこれない鋭さを持っていたりするわけで、もう少し理解したことを噛み砕く必要があるように思う所存です。自分が理解したことをよりわかりやすく体系化するには、さらなる情報収集をする必要性があったりするので、それもまた勉強となります。
 そんなわけで、ふとこの投稿のコメントをタイピングしながら考えているといくつか見過ごされている重要なことを発見しました。それも今までボートに乗ったことがほとんどない人がボートに乗ったときに見過ごしていること、または岸から釣りをしていて気にしたこともなかったような重要なことについてです。
 まず最初に、前提としてオカッパリキングとか言っている人たちは総じてその技術や知識水準は低いと断言する当ブログなわけですが、ストラクチャー・フィッシングを考えたことがないということです。ストラクチャー・フィッシングを考えたことがないというか、ストラクチャーが何かわからないというところが始点なのですが、それ以前に水中に地形の変化が必ずあるという根本的な概念が欠如しているという意味です。水は流体ですから流れが生まれますし、それに従って地盤が削られたりして水中の地形に変化が生まれるわけです。減水したり、水抜きした溜め池を見ると非常に小さな流れ込みであっても地面がその流れの方向に掘れて溝になっていたりするのを見ることができます。ええ、もちろんその当事者達はこういった観察をしているつもりなのですが、いかんせんそれが実際の釣りに結びついていない、結びつけられないということが問題なのです。
 大事なことなので何度でも言いますが、structure/ストラクチャーというのは水深の変化であって、湖底・ボトムの変化のことです。それに隣接する橋脚といった人工物であったり、岩、木といった自然の障害物はcover/カヴァーという違いを知っておかなければなりません。そして淡水海水問わず、魚種を問わずどの釣りに最も大切なのはストラクチャーなのです。そしてカヴァーというのは、ストラクチャーに重複している場所はさらに魚を集めるという次点に重要なものです。何度言ったとしても、既に知っているとしても、実際の釣りに採用されていなければ何の意味もない知識です。先に述べたように知っていても実際の釣りに採用し、そこから釣りを組み立て運用している人というのはまず存在しないのではないかという偏見があります。
 なぜ日本でストラクチャー・フィッシングが普及しないのかといえば、根本的に釣りに対する姿勢が北米のそれに比べて半世紀近く遅れたままであることに他なりませんが、具体的な理由として挙げられることで代表的なものはTopographical maps, contour line/等深線が入った地図が致命的に入手できないことです。日本のダム湖のそういった水深に関するデータは存在しているのは間違いないのですが、一般的に公開されているものではないという現状のことです。その点、北米圏では1960年代からそういった地図をU.S. Army Corps of Engineersなどから入手でき、釣りの組み立てに利用してきた歴史から基本概念の組成で間違うことがありません。

 さて岸から釣っていようとボートで釣っていようとそういった水深の変化、ストラクチャーを意識して釣りができているのか、まず自問自答してみるべきです。例示としてまず以下に等深線入りの地図を簡易作成してみましたが、釣り場に到着して、岸からボートから問わずこういった水深に変化があるということを普段から意識して釣りをしているかどうかということです。この時点で9割以上の釣り好きを自称する人たちが「意識していない」に該当するという偏見があります。なぜなら淡水で釣りをしている人を海水に釣れだしたり、そのまた逆をしたときに、これも岸からやボートといった釣りの種類を問わずに初めてとは思えないような釣果を他人の情報無しに叩き出せる人というのはストラクチャー・フィッシングが完全に身に付いている証拠だからです。
 ここで9割以上をふるいにかけたので、もう少し踏み込んだ話をクランクベイトを例に挙げて解説していこうと思います。
Top to Bottom Aproach - crankbait - contour line
 Top to Bottom Approach/トップ・トゥ・ボトム・アプローチでクランクベイトをキャストしたとき、等深線入りの地図それも鳥瞰図で見たときのイメージです。
 この自分の基本イメージが一番の問題だと考えてみました。自分のクランクベイトの釣りの基軸というのはこのtop to bottomで魚の目の前に、頭にぶつけていくようにプレゼンテーション、送り届けてやることにあります。つまり、クランクベイトが潜っていくdiving curve/潜行曲線の初期からボトム・底にクランクベイトが接地・着底する瞬間までのゾーンでも釣れないかどうかという確認の釣りをします。つまり、その日、その瞬間に最も釣りやすい魚がどのゾーンに居るのか探している段階の釣りです。ただ、狙っているプライム・スポットとして定めるのはイラストにピンクの丸で示したように70 feetキャストした先からクランクベイトがボトムに着底した瞬間にとりあえず置くため、クランクベイトの限界潜行深度を調整する必要性がありますが、ボートから30ftの地点、またはキャストした先からリーリング、リール・ハンドルを回して40ft巻いた地点となります。どうして仮にでもプライム・スポットを定めるにかといえば、クランクベイトがボトムにぶつかり過ぎて釣り難くなったり、ボトムにぶつけられないような無駄なキャストを繰り返すことになるためです。これで着水してから潜るまで、そして着底した瞬間、どこで最も魚の反応が良いのかリール・ハンドルの回転数に加え、スピードと距離、着底の感覚の中で魚を探していきます。仮にクランクベイトがボトムに着底する前に釣れたとすれば、より浅い側にプライム・スポットを狙い直すためにクランクベイトそのものをより浅い側で使いやすいものに変えてしまいます。反対に深い側、ボトムにぶつけ続けて釣れるようであれば下の2枚目のイラストの釣り方に移行します。
Parallel Aproach - crankbait - contour line
 Parallel Approach/パラレル・アプローチです。釣りやすい魚のゾーンがわかれば最も効率的なプレゼンテーション方法だと考えています。この場合、ゾーンが決まっているので確実にそのゾーンを叩けるクランクベイトを選択してあげます。基本的なプライム・スポットの絞り方は同じくクランクベイトがボトムに着底したその瞬間ですが、ボトムにぶつかり続ける約15ftの間もプライム・スポットに置けます。そしてクランクベイトのdiving curveがボート側へ浮上し始める瞬間も、Gary Kleinがdirectional changeと呼ぶその瞬間もプライム・スポットになり得ますが、あくまでオマケ程度に考えておく方が無難です。なぜならラージマウスはそれほどルアーを何十メートルも追いかけないという基本とクランクベイトをアングラー側から魚にぶつけていくということを基本にするためです。大事なことなので何度でも言いますが、基本がなければ応用もできません。
 当著者はこういった基本、基軸をつくってきたわけですが、これにはデプスファインダーとマーカーブイがあって積み立てられるものです。先に言った問題点とは、そういった機器がない場合の積み立てを考えていなかったわけです。人それぞれに釣りのスタイルというのは確立されるため、どのような方法論を自分に採用するのかというのは自由なわけですが、ある程度の案内がないことには何もできない人たちが多いのも事実です。それでは、そういった機器がない場合にどのようにしてクランクベイトの釣りというのを積み立てるのかという話です。
 それをどのようにするのかといえば、top to bottom approachを応用として、parallel approachを基本にするという手法です。先にツール側、リール、ラインサイズ、クランクベイトの限界を知識だけで知っておき経験で補助していくという手法です。いずれどこかで水深を確認する作業が出てくるのは間違いありませんが、色付きのブレイデッドラインでも測量ロープのような細いワイヤーに印を入れてでも工夫すれば確認できなくはありません。具体的な話をしていきましょう。リールのギア・レシオとそれに従った巻き取り量センチメートル単位であったりインチは非常に幅広いので各自で好みの基準を1台つくってもらうとします。それがクランクベイトの限界潜行深度に影響することはありませんが、アングラー側がコントロールしやすいのはローギアであるということだけ述べておこうと思います。そしてここからがクランクベイトの限界潜行深度に影響する要素で、まずは使用するラインサイズの基準をつくることです。ここではSilver Thread S.A.R. 20lb(.388mm)を使用することにします。2枚目parallel approachのイラスト中の右上は8ftのゾーン・水深を叩いています。そこで使用するクランクベイトは限界潜行深度が8ftを少し超えるようなクランクベイトを選択してあげます。先に言う20lbラインで8ftをある程度快適に叩けるクランクベイトは探せば星の数ほどありそうですが、知っている範囲でCotton Cordell Big-O C78, Wally Diver CD7, Bomber Model Aシリーズから6A, 7AまたはBomber Fat A 6F, Rebel Deep Wee-R, Storm Wiggle Wartが最適です。
BOMBER ボーマー ModelA モデルA B06A

BOMBER ボーマー ModelA モデルA B06A
価格:798円(税込、送料別)

BOMBER ボーマー ModelA モデルA B07A

BOMBER ボーマー ModelA モデルA B07A
価格:798円(税込、送料別)

 これのどれかを基軸と定め基準づくりをしてあげます。まずはその釣っている水深が8ftより浅いのか深いのか等深線に沿うように平行にキャストして快適にボトムにぶつかり続ける8ftという水深を探します。目安は70ftキャストしリーリングで40ftまでにボトムにぶつかるようであれば8ftより浅いですし、40ftを超えてもボトムに到達しなければ8ftより深いということが把握できます。こうすればクランクベイトを使用して魚を探しているだけなのですが、自分なりにその釣っているスポットの等深線をより的確に把握することができます。ここで最初にふるいをかけたと述べたように等深線を普段から意識して釣りをしているのか否かがはっきりと露呈するはずです。これによりデプスファインダーがない場合でも、自分が使えるツールの中で情報だけで知っていることであっても経験を足していくという積み立てができます。自作のマーカーブイをクランクベイトをキャストした先やクランクベイトがボトムに接触した場所に投げ入れておけばほぼ間違うことはありません。もちろん、70ftやリーリングしてから40ft、またはボートから30ftという距離感は持っておかなければいけません。それはボートの全長・艇身であったり普段の距離感、キャストした先からリール・ハンドルの総回転数などを駆使すれば難しくないはずですが、普段からそういったことに鈍感であればその態度を改めなければならない自身の意図の問題となります。
 さらに深い側10ft(イラストでは左)であれば同じ距離感でラインサイズはそのまま20lbを使用すれば、Bomber Fat Free Shad 6F, Model A 8AまたはNorman DD14, Deep Little NさらにStorm Mag Wart, Strike King Pro Model Series 4&5があります。
BOMBER ボーマー ModelA モデルA B08A

BOMBER ボーマー ModelA モデルA B08A
価格:798円(税込、送料別)

 同じBomberの中でもFat Free Shad 6FとModel A 8Aは似たような限界潜行深度ですが、巻き重り、初期潜行曲線が随分と違うことを感じるはずです。Strike Kingのシリーズ4と5も同じようにリーリングの抵抗と潜り始めの潜行曲線が大きく違うことを感じるはずです。逆に10ftより深い側へプレゼンテーションしたい時には初期の潜行曲線が急であることがリーリングの抵抗を増大させるため使い辛さにつながってしまいます。まずはこのぐらいで自分なりの基軸・基準をつくっておくべきです。15ftをイラスト中に入れていますが、この水深はPaul Eliasが1980年代後半あたりでMann's 20 Plusを手にするまでほとんどのクランクベイトが到達することができない水深だったこともあり、基本ではなく応用であると考えるべきです。実際に行うには20lbでもルアーが限られることを除いて不可能ではありませんが、多くの場合ラインサイズを下げたりキャスティング・ディスタンスを伸ばしたりする必要が出てくるためです。
 このようにparallel approachを基本とすることで自分の使っているツール側で水深を把握すると同時にその過程で魚も探していくことができるというのがサーチベイトと呼ばれるベイトである所以です。

 さて随分前になりつつありますが、今回紹介した2種のアプローチについては以前触れたことがあります。そして、その中のparallel aproachについては、Rick Clunnを例に挙げて紹介したこともあります。
 【DVD】The Bass PROS SEASON FOUR 2010

 【DVD】The Bass PROS SEASON FOUR 2010
価格:3,150円(税込、送料別)

 このDVDの動画内でもRick Clunnはparallel側を基本として紹介していました。記憶が定かならば同シリーズ中のどれかでEdwin Eversも同様のparallelを推奨してました。等深線上にルアーを効率的に、有効にプレゼンテーションできるというのがその主旨でしたが、自分の積み立ての中で何か納得がいかないものがあったわけです。先に述べたように、個人のスタイルがそれぞれで違うということは普通のことなので、そのスタイルを支える積み立てが違っているのもまた普通です。そして、今回のような「初めたばかり」の人の積み立てや前提を考える機会を得たことでRick Clunnが言いたいことが全て自分なりに受け入れられたという過程を投稿してみたわけです。
 こういった積み立てを経て基準さえつくってしまえば、後の微調整が非常に簡単です。変化を感じようと意図しなければそういった積み立ては達成されません。基準ができたということはそういったわずかな違いに敏感になったと同義です。ラインサイズを1サイズ変更しただけでわずかな違いが非常に大きな違いに感じられるはずなのです。仮に感じられなければ自らの鈍感さを反省する他にありません。大事なことなので何度でも言っていますが、基本がないのに応用ができないのと同様に、基準がないのに微調整したところで一体何になるというか、選択肢が無限に広がるだけでまとまりのない無駄ができてしまう、効率的に運用することができません。木で例えるならばあくまで基軸という幹があるから枝葉が支えられて木として成立するのです。微調整といった枝葉を広げるだけ広げても幹が無いとなると折れる、体系化して運用することなどできるはずがないのです。ルアーにしてもきっと星の数ほどある中から自分が最も自身を持てるコンフィデント・ベイトを持つのと全く同じ理由です。
 結局何が言いたいのかというと、デプスファインダーなしでラインサイズとクランクベイトといったツール側の外部情報を持っているという前提の場合において、ストラクチャー・フィッシングを積み立てようとする場合、予め目の前にあるストラクチャーの形状の想像、想定をしておきparallel approachを基本とする方が積み立てとしては最適ではないだろうかということです。大事なことなので言っておかなければならないのは、自分の真逆から積み立てをした例があるようにこれが正解というインスタントな答えはなく、あくまで近道にならないだろうかという方法論の提示であるという認識を忘れてはなりません。どうしても、何でもかんでも単純な答えを求めたがるというのがブログなんかをよく読む読者の悪い癖であるという自覚を持っておくべきだと考えています。これも何度も言っていることですが、ここに正解はありません。


追記
 個人的に必ず目を通すいつもの場所からRick Clunnについての非常に良い言及がありました。
 So the other day I went online, curious to see what Rick was up to lately. Still fishing, forty well in his rearview mirror, but the same thinking I remembered. He was talking about how some fishermen today rely too much on GPS coordinates. “Technology is great,” he said, “but in the long run it cannot replace awareness.”
 1988年の"BASS WARS"を出版してからずいぶん後に、好奇心からRick Clunnを探してみました。彼は釣りを続けており、40の彼の考察がありましたが、私の記憶している限り考え方は同じでした。彼は今日の釣り人がGPSの座標に頼り過ぎていることについて話していました。「テクノロジーは素晴らしいものです。」と彼は言いますが、「しかし、長期的に見ればそれはawareness/気が付くこと・意識に取って代わることはないのです。」

 ここまで書けばawareという状態になってないといけないのですが、Rick Clunnの概念というのは時を経ても変わらないという基本・基軸が完成しているということに加え、そこに意識といった人側の意図、感性を持ち続ける重要性を述べてくれています。今回の件に合わせて学ぶべきことがあるとすれば、距離感にしてもわずかな変化にしても自分からその違いを意識していなければ何も感じないままであるということに加え、そういった積み立てから完成した自分なりの基準はやがて理論となり時を経ても変わらない基本となっていくということです。

Post a comment

Private comment

Profile

arb1200

Author:arb1200
There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
Curation which is the definition of my blog.
http://twitter.com/#!/arb12001

Latest journals
Latest comments
Monthly archive
Category
Latest trackbacks
Favorite
ジャークベイトの基礎/定番 ARB
定番2 Long A 14A
BOMBER ボーマー Long"A" ロングA B14A

BOMBER ボーマー Long"A" ロングA B14A
価格:820円(税込、送料別)

 もっとも安定したアクションを生みながら、もっとも頑丈に作られているロングA。  ARCについて「多くのバスプロ達が求めたのはゾーンが深い方のルアーだったため、リップをディープダイバーのものにしてあります。」ヒロ内藤



Test ad
Mail form

Name:
Mail address:
Subject:
Body:

Poll Question
Link
Reference
Favorite 2
Display RSS link.
Friend request form

Want to be friends with this user.

Favorite 4