Stephen Hawkingは宇宙は何故、今のように安定しているかについて、それは人間が存在しているからだという解釈に否を唱えていない。ブラックホールを命名したJohn Wheelerも不確定性原理による量子確率論を現実の宇宙に合致させるためにはその宇宙の内部に観察するもの、すなわち、人間が存在していることを条件に定義付けている。

 アメリカのものが好きと自称する人たちというのは、The U.S.で最も売れている釣具メーカーはどこの社かと聞かれれば、Shakespeare(Pure Fishing), South Bend, Zebcoの中のどれかと言ってもピンとこない人たちで溢れているという偏見があります。どこれもこれもWalmartや西海岸寄りであればBig 5 Sporting Goodsなどスポーツ用品店で購入できるいわゆるセット竿と呼ばれるものです。この時点で安物だとか作りが雑だとか馬鹿にする人たちだらけだという偏見もあります。しかし、釣りを文化であるとしての自負が少なくともあるならば、それらは決して馬鹿にしてはいけないものですし、そんな扱いはできないはずです。
 日本に視点を移して考えてみましょう。日本は海に囲まれた狭い土地の国です。従って、売れる釣具メーカーを考えると海釣り用品なわけですが、サビキ釣りセットなどそれはメーカー名も不詳の釣具問屋が仕入れたものが主流なはずで、そこにシマノやダイワといった名前はそう入らないということです。しかし、アメリカも海に囲まれた土地というのは変わりませんが、内陸部が広過ぎて淡水の釣りが主流になるだけで、海岸線沿いの釣りというのは海での釣りが主流になるのは変わりません。
 一体何が言いたいのかというと、アメリカのもの好きを自称しようと何だろうと、何度か当ブログで述べましたが、肩書きに騙されているということです。本当に売れている釣具というものはどこの文化圏であろうと入門用の一番安いものであり、本当は誰もがそういったものから基本的には上を目指すはずなのです。読者が人生で始めて手にした自分用の釣具が何だったのか考えてみれば、それは決して高価なものではなかったという方が多数派ではないのでしょうか。そして、そういった安物が売れるからこそ釣りというものが文化、レジャーの一つとして根付くのだという視点を決して忘れてはいけないということです。


 スピンキャスト・リールというのは、ダイレクトリールやクラッチによるフリースプール機能が付いた最初期のベイトキャスティングリールがあった頃に、1960年代に誰もがキャスティングすることができるという機能をもたせた画期的なリールでした。今日では、ベイトキャスティング・リールもバックラッシュというスプールのオーバーランから生みだされる糸絡みを防ぐブレーキシステムが随分と改善され使いやすさは1990年代と比較しても上がっています。そもそもアメリカメーカーから販売されているベイトキャスティング・リールというのは元々ブレーキの効き具合が低く、日本メーカーのものはブレーキの効きが高くなるという違いが今でもあります。自分が記憶するところでは、Pure Fishingがその違いに気がついたのか、Pure Fishing傘下の会社、確かAbu Garciaがマグネットと遠心の両方を使用したブレーキシステムを搭載したベイトキャスティング・リールを販売しました。元を辿ればクラッチによるフリースプールも確か今はPure Fishing傘下ですが、Shakespeareが最初です。これも先に言う安価で敷居が低いものを、誰もが使えるものをという視点で釣具を販売している会社ならではだという見方ができます。閑話休題、spincast reelは今でも普通に売られているリールです。なぜ今でも売られているのかといえば、きっと多くの日本人には想像できないような不器用な人たちというのが世の中にはいるということです。それぐらい簡単に使えるリールがスピンキャストなのです。
 動画のBill Danceも基本に忠実なことを教えてくれています。腕を使わず手首を使ってキャストする、肘を開かずという基本を解説することを怠りません。仮にBill Danceの番組を見続けた青少年達というがいたとすれば、釣りが巧くならないはずがありません。これらを例示すれば、日本の釣り番組なんて比較にならないほど無益です。

 Bassmaster.com内の動画にはJerry Mckinissの"Bass Fishing for Beginners"というコーナーがあります。きっとアメリカのトーナメント事情に詳しいなどと自称していてもきっと見ていないという偏見があります。そしてそんな連中に限ってJerry MckinissがESPNのBassmasterに関する番組内での解説者であったことも知らない人も、B.A.S.S.でツアーに参戦していた一人であったということも知らないという偏見もあります。
http://www.bassmaster.com/video/bass-fishing-beginners
 最初の一尾のバスを釣るための初期投資費用を$50までで抑えようとしているのも前述する文化としての自負であると当著者は捉えています。そして最初に推奨する道具としてShakespeareのスピンキャストを選択しています。
 費用の内訳は以下のようにしています。
Rod & Reel $25
Crankbait $6
Spinnerbait $4
Worm hooks $2
Plastic worms $6
-----------------
Total $43
 果たして日本で同様の費用¥5,000程度で抑えることができるのでしょうか。試しに計算してみましょう。
 日本ではKids向け以外のスピンキャスト・コンボが売られていないという事実に、送料込みで約¥3,500と既に予算的に厳しくなってきました。
 ここからウェブで購入するという模擬実験の特徴上、送料などを組み込むことからナチュラムweb店舗に絞っています。
 安価なスクエアビルを探したときに真っ先に思いついたダイワもといグローブライドから販売されているピーナッツ2でしたが、元々Strike Kingが販売していた経緯を考えると新旧Strike King製クランクベイトです。$6を考えるとやはり予算オーバー気味です。
 なんとかそれっぽい価格のものがありました。プロマリン、そう釣具卸問屋である浜田商会の商品です。大型チェーン店ならばほぼ間違いなく仕入れ先となっているはずです。こういった細々とした商売は根付かせるためには確実に必要な存在です。
 これも予算オーバーです。これ以上安いものもありましたが、製品の性質上疑問符がつくため敢えて個人的に知っている中で選択しました。例えば、ノガレスってフックに焼きの入れ過ぎでよく折れるといったことがあったりするわけで、知らないものを推奨するのもどうなのかということです。
 一時期はコピー、類似品で溢れていたような気がしたのですが、今では本家のこれですら売れない、使われていないのではいかという偏見があります。これもコピーだパクリだ言う連中ほど、その安さを必要とする始めての一歩の層のことを一切考えていないという偏見があります。そのコピーを誰が必要とするのか、想像力が足りていないと言わざるを得ません。
 さて合計金額ですが、以下のようになります。
ロッド&リール ¥3,500(送料込み)
クランクベイト ¥672(または¥798)
スピナーベイト ¥412
ワーム・フック ¥378
プラスティック・ワーム ¥767
送料 ¥525
______________________________
計 ¥6,254 (¥6,380)
 まあそれなりと見ることもできますし、日本ではルアーやらフックといった道具が高いとも言えます。
 スピンキャストにこだわらなければ、もう少し抑えることができなくもありません。
 ダイソーにもオフセット・スタイルのワーム・フック2/0やクランクベイト、ミノーを105円で売っているのでそれらを上手く合わせればさらに低価格に抑えることもできます。さらに実際の釣具店に行けば在庫処分セールなどでもう少しコストを抑えられる可能性もあります。
 いずれにせよロッドとリールにKidsコンボがあってもYouth向けが無いというのは、いかに顧客拡大するのかという努力の怠慢であるのかということを具現していると当著者は考えています。日本はアウトドアにレジャーが根付かない国であるというのは当著者も思うところはありますが、何もしなければ何も起こらないのも事実です。日本のメーカーがお金を持て余す女性を顧客として獲得することに何の反対もありませんが、最初の一歩を踏み出す人向けやyouth向けを考えるべきであるという提案です。しかし、当著者がそもそも何も彼らに期待していないからこそthe U.S.という国で生みだされるものを推奨したり、べた褒めしたりしているのも事実です。
 例えば、Keep America Fishingの活動にしてもそうですが、Skeet ReeseもJr. Champion Comboを、Mike IaconelliはIke Dude Comboを、そして2014はKevin VanDamもZebcoからTeam KVD comboを監修しています。名のあるプロが名を冠してこういった最初の一歩を踏み出すときのロッドとリールのコンボセットを出すということが商業的にも釣りという文化的にもどれだけ重要なことであるか、前述の背景を知った上で考えてみればすぐにわかることです。結局、背景も何も知らないから知らないままであるし、わからないのだというのが当ブログで何度も言う勉強するべきであると述べる理由です。わからなければそれを理解するために必要な情報を調べてわかるまで続けるという態度のことです。多くのことは自分から調査せねばわからない事の方が多いはずです。自分の求める答えを期待して質問したところでウェブ上ではまず返ってくることはありません。そういう意味で当ブログは誰に聞いても、質問してもまず返答されない内容で構築されています。

 このようにspincastや安価なツールから文化的な視点、背景を含む内容を記述してみたわけですが、Bill Danceを始めとしたプロ、著名人たちが基本に忠実なことを教えてくれ、そこに誰もが使えるような価格帯の道具があるという根本的な基盤をもう少し理解しようとすれば、日本の中途半端な連中も少しはマシになるのではないでしょうか。そんな連中が馬鹿にする安物がなぜ存在するのか、なぜ必要なのか、この投稿を読んでもまだ理解できずに安物を馬鹿にするのだとすれば、やはり釣りバカは馬鹿が釣りをしているに過ぎないという悲しい現実が浮き彫りになるだけだという偏見もありますが、浮き彫りにしておかなければツールとしての性能が大したことのない高価なものを売りつけるだけの肩書き商売がいつまでたっても無くならず良い方向へ向かうとも思えません。新製品に良いというだけのレビュー、評価するのもその肩書きに騙されているようなものです。
 本当に肩書きに騙されないのだとすれば、普通はUgly Stikを馬鹿にすることなどできないはずです。G.loomisだの、Kistlerだのまだまだ知名度がなかった、生まれてすらいない1976年から販売しているロッドに敬意を払わないなんて北米圏の釣り文化を知らないにもほどがあります。
 新しく出したUgly Stik GX2のために、ガソリンが1ガロン¢50だった時代という動画の始まりに時代や歴史を感じさせるプロモーションを仕掛けていたりします。45.38 poundまで負荷をかけても折れないというのもUgly Stikならではです。
 または http://zebcobrands.com/Z2014/index.html
Zebco rods ergonomic grip
p.12-13
 実はQuantumもZebco傘下だったりするわけですが、Kevin VanDamによってTourシリーズなどが売れようともZebcoの傘下であるというのはそういうことです。Quantumが売れていないという意味では決してありません。あくまで広く売れるのは、そういった売れているとか売れていないとか肩書き商売している連中が馬鹿にするような安物である、コンボといった商品だからです。そんなZebcoがATAC(Advanced Tactile Grip)というergonomic/人間工学的に使いやすさを重視したグリップを取り付けたコンボを新製品として販売しています。Zebco ATACのベイトキャスティング・コンボが$70程度、スピンキャスト・コンボが$30程度、33 BlackのAT33BL602Mが$45程度と非常に安価な価格帯です。
Zebco rods blanks
p.40
 そして注目するべきはコンポジット・ブランクを採用したことをわざわざ謳っているロッドです。全て$30程度で、肩書き商売している、それに騙されている連中が2ピースということも相まって間違いなく馬鹿にするであろう安物ロッドです。馬鹿にする連中というのは、きっとGLXのような曲がらない、張りのあり過ぎるただ価格が高いだけのロッドが素晴らしいと思い込んでいるキャスティングもまともにできないような類いの連中です。そしてShakespeareのUgly Stikの動画にもあるように、コンポジットというのは間違いなくgraphiteこと日本での呼称カーボンより折れにくいロッドです。折れにくいということは、つまりどんなフッキングをしようと、大型の魚を掛けようともまず折れないという利点があります。Ugly StikにしてもOmegaのDurafiberにしても、安価で耐久性が高いものというのは次が売れなくなるため商業的に難しいという一般的な見方を覆しています。それでも、普通はハマったものであれば高価な製品も使ってみたくなるのも事実なはずです。そこに巧みなプロモーションがあるわけで、そう考えるならばやはり最初の入り口が重要であるという結論が導き出されると当著者は考えているのです。しかし、ハマったことからやたらに高弾性のロッドを購入したりして釣果を落とすという現象もまた事実としてあるように見えます。当著者がこういった低価格帯にやたらと理解を示し推奨するのは最もツールとして使いやすいからに他ならず、本当の意味で多くの人たちが必要としているツールであるからです。大事なことなので何度も言っていますが、それを馬鹿にするということは即ち「文化」としての釣りを何一つ知らないのと同義であるという主張です。本当に釣りが好きならば、これと決めた道で知らない方がいいことなんて一つもないということです。知らないことを知らないままでいられるということは、実は釣りが好きではないのではないかという意味でもあります。つまり自称釣り好きなのにただの暇潰し程度で、実は釣りがそれほど好きではない人たちが世間には溢れているという偏見を意味しています。

 一体何が言いたいのかというと、安物を馬鹿にするのは釣りの裾野を狭くし、そういう渦中に居る連中ほど自分で自分の首を絞めることになるという自覚を持って欲しいということです。そして、今回の件から学べることは本当に使いやすいものが決して高価ではないことだってあり、高価なものがツールとして使いにくいこともあるということです。そして目を向けるのが高価なものばかりという人たちは少し視点を変えるだけで今とは違う世界が見えてくることもあるということです。

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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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