To imagine the unimaginable is the highest use of the imagination

 最低限文化的であろうとすると高度に文化的に見えてしまうのが日本の釣りメディアですが、明らかにその風潮をつくりあげてきたのが雑誌であることに間違いはありません。そして、その雑誌の何が面白くないのか、ショーモナイのかといえば、調べてきた物事に対して結論を出さずに逃げるところです。調べてきたことから結論として英語であればsuggestion,日本語であれば提案を何一つしないで記事を終える点のことです。当著者がよく使うツッコミですが「だから何なの?」と言わずにはいられません。結論を書かずに逃げるにしてももう少し巧みな逃げ方があるだろうとも言わずにはいられません。

 結論がないという点では似たような記事ですが、結論が無いなりに考え方の提案は入っているという点で全く質の異なる記事になっている良い例を紹介しておこうと思います。

http://bassblaster.bassgold.com/the-mysterious-blue-crayfish#
The Mysterious Blue Crayfish
Author:Brian (March 25, 2013)
 青いザリガニは本当に存在するのでしょうか?もちろん存在します。ただ野生の状態で見ることがほとんどないだけです。私も去る12月に減水した地元のダム湖で多くの例を見るまでは見たことがありませんでした。1970年の古い調査によれば、ザリガニの色は遺伝的な要素と食物による要素があったように思います。甲殻類に色を付ける色素はアスタキサンチンと呼ばれるカロテノイドに基づき、一般的に鮭、エビ、甲殻亜門類、ザリガニ、微細藻類、イースト、オキアミとマス類に見られます。それは通常タンパク質から離れた場合、赤色を現します。または、もしタンパク質が結合すると他の様々な色になります。同様に興味深い調査として何種かの鳥がザリガニを捕食すると実際に様々な体の部位の赤色がその摂取とアスタキサンチンの転座によって発展するというものがあります。

 この研究から、調査者は青色のOrconectes virilis(ザリガニの1種)かnorthern crayfishを2つのMichigan lakesで探し、普通のolive-green色との比較をしたいと考えました。2年以上に渡って、その湖で何百ものザリガニを捕らえた調査結果から分析できたことは、彼らにとっていくつか興味深い結果を学ぶことができました。

 最初の1つは、青いザリガニは他のザリガニと同率で育つことです。次に興味深いのは、再捕獲調査から青いザリガニはザリガニの全体の生息数の1%を超える数が生息することはないというものです。後者の発見は重要です。なぜならそれは魚が青色というわずかな変異を選択的に捕食する習性が少ない生息数によるものなのかどうか疑問の声を上げることになるためです。多くのアングラーたちは、野生ではわずかにしか目にしない青いザリガニは簡単に目立ち頻繁に捕食されてしまうという事実があると理論付けています。もしこれが事実であるとするならば、彼らは何百かの青色のザリガニが生息する場所に住むトラウトを捕獲して胃の内容物を分析すれば何色のザリガニを捕食しているかがわかります。結論から言えば、トラウトの胃から1つも青いザリガニを発見することができませんでした。この発見は単純に青色のザリガニの希少さによるものだと立証されました。事実、彼らは近くにある他の湖も調査しましたが、青色のザリガニを見つけたのは2つの本湖が隣接する場所だけだったのです。この局所的な生息圏は遺伝よりも環境の影響が大きいことを示しています。

 最後に、青いザリガニが死んだとき、彼らは青色を保持し続けます(リンク先の写真参照)。多くのザリガニは死亡するとアスタキサンチンとタンパク質の結合が減成することから明るい赤や同じ色調になります。事実、青いザリガニは青色を保っており、これらの例からアスタキサンチンが欠乏している、または別のタンパク質と結合していることを示していると考えられます。

 アングラーの疑問として「捕食魚が青色のザリガニを好むのか否か」というものに対して、科学的にわかっている現状の範囲を示してくれています。その率直な疑問に対しての答弁、結論は上記のようにありません。ただし、その生息数の希少さが魚を惹き付ける要素となっていると考えると肯定的に青色のベイトを使えるのではないかということが提案されています。
 ここに付け加える情報があるとすれば、例えば、青色のソフト・プラスティック・ベイトが釣れる、または効果があると最初に公にしたのはBill Danceでした。"There He Is!": Bill Dance's Book on the Art of Worm Fishing,1973.のペーパーバックで確認できるはずです。1970年代には既にカラー・ラインナップとして存在していたわけですし、今でも残っているということは使用され続けているカラーであり、アングラー側の自信などの理由によっても効果があることが実証されているわけです。現在は精度の高い科学的な立証がされていますが、ベイトの色についての議論は何も今に始まったことではないのです。何が言いたいのかというと、自然界でも希少な色に反応する魚が存在する以上、ルアー・フィッシングを考えたときに別に見た目や色を本物に近づける必要は無いという分析から見えてくる整理された体系を持たなくてはならないということです。
 ルアーであるにも関わらず、本物に近い形状や色をしているから釣れたなどという宣伝や感想を見ることもありますが、そんなことを言っている人たちはルアー・フィッシングを体系化できていない人たちです。勉強不足か情報不足によって収集しておくべき情報に辿り着いていないか、豊富な情報はあるけれどそれをどう整理していいのかわからない高等教育で学んでこなかった人のどちらかです。そんな連中を崇め奉ったり、そんな連中に教えを乞うたりしているのが現状の釣りメディアの罪です。編集側が提案を付け加えたり、精査して体系化したものにすれば良いのですが、それすらも諦めてしまい努力しなくなってしまった現状を見れば、今の釣りメディアなんてあってもなくても同じです。
 さて、以上のことから導き出される当著者からの提案は「青色のベイトは釣れる。」ということではなく、青色であろうとチャートリュースであろうと「ルアーのデザインに本物に近い要素、疑似餌思想が体系化には不要だ。」ということです。そしてそれと同じぐらい釣り関係のメディアは不要であるということです。

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No title

 私はバス釣りをしているのを職場でも公言していることもあって、職場の宴席でしょっちゅうバスネタで絡まれます。
 害魚論なども有りますが、今まで一番印象深かったのが、「魚の動きや外観を完全にコピーしたルアーこそが最も魚が釣れるルアーか」というテーマでの議論でした。
 坂本竜馬に代表される宴席での議論が盛んな地域に住んでいるので、こんな議題でも激論が交わされ、多数ではありませんでしたが、最も説得力のある意見が出ました。
 それは、「釣れない。完璧な魚をバスは襲わないだろう」です。
 つまり、バスは何らかの欠陥のある獲物をターゲットにしているので似ているようで似ていない部分が必要不可欠だというものでした。
 さすがジャンルは違えど釣り暦の長い先輩はわかっているんだなと嬉しく思った瞬間でした。
 
 私はどちらかと言うと、自分のアドバンテージを維持できるので、釣れないルアーが量産されている現状でいいかなと思うこともあるふとどき者です。

 あと青いザリガニに関してですが、1月にラパラSR-5,6,7のシャッドカラーなどがアメリカで品切れしていたのと同じように4月は青の入ったラバージグの代えスカートに多くの品切れが見受けられました。

Re: No title

毎度コメントありがとうございます。
>バスは何らかの欠陥のある獲物をターゲットにしている
 色々な書籍にも似たようなことが書かれていますが、直近ではMark SosinとBill Danceの共著にも全く同じことが書かれています。例えばバスが群れの小魚を追っかけているとすれば、弱ったり、普通とは違う妙な動きをした個体を獲物として捉えるといったものです。従って「ルアーとは何なのか」という理解につなげるための前提としての解説です。
 どんな魚種を狙おうとも釣り師気質の人たちと会話すると色々な点で釣りが全て共通していることに気がつかせてくれますね。

 ラパラはOtt Defoeを使ったプロモーションが大成功したように見えますが、black & blueのスカートとはまた渋いところが売れているのには気がつきませんでした。両方何十年と「定番」として存在している理由はそうやってユーザに支持されるところにあるという点も考えなければいけませんね。そんな定番を謳って数年の間だけ流行させようとする釣り業界も存在するから手に負えなかったりします。色であれば、うぉーたーめろんとかぐりーんぱんぷきんとかすかっぱのんとかありましたよねヽ(´ー`)ノ
 今後も、何十年と前から売っている定番だったり安いルアーから売れていく健全な市場の調査をお願いしますね。Winning baitだからとか、Elite,FLWのプロたちがみんな持っている流行だからとかほど悪意に満ちあふれた吹聴はないので、そういったこと抜きにしたルアー・デザイナーの純粋な心意気を買いたいところです。
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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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