Common sense ain't common

 きっと釣りにおいて素朴概念が科学的概念と衝突する事案というのはよくあるという偏見があります。素朴概念というのは、時間があればこの辺りを読んで欲しいところですが、幼児期から子どもになるまでの経験から形成される固有の概念のことで、それが時に科学的に、学問的に裏打ちされた概念と衝突することがあるという初等教育における問題となったりするもののことです。個人的には大人になってからも稀にそういった事案に遭遇することもあるので"naive conception"よりも"misconception"という方が、Kevin VanDamの書籍にも登場する語彙ですし、しっくりきます。
 大人になってから、そういった素朴概念を否定されるとやたらにムキになって歯向かってくるという偏見があるということです。さらに、釣り業界において顕著に現れるのではないかということでもあります。科学的ソースなんて探せばいくらでも転がっているのに探しもしないで、論理的思考が欠けているにも関わらずそれが理論だ、真理だ、真実だなどと言い張ってしまう人たちです。こう言えば、きっと具体的に何名かの人を思い起こすことができるのではないでしょうか。概念形成がずっと子どものままのオトナということなのですが、日本には実は潜在的に非常に多くの人たちが当てはまるのではないかという偏見があります。何か読むにしても論文の引用すらないショーモナイ記事を簡単に信用したりするということです。思い起こせば、あるある大辞典だの思いっきりてれびだのといった似非科学から成り立ったものを簡単に信用したことから社会問題になったぐらいです。例えば、「性格と血液型というのは科学的に否定されていることです。」と言ったら一体どれぐらいの人が納得するのでしょうか。これも論文があるものの、実際のところどちらの意見も信憑性が疑われており未解決扱いとなってしまっています。実験方法とその結果に対する信憑性が高いものを編み出せばきっと研究者として尊敬される地位に立てます。アメリカ国立がん研究所が血液型と特定の病気の関連性を調べたみたいなことを聞いたことがありますが、当著者的には論文のタイトルまで聞かなければ信用しないということです。さらに病気との関連性が必ずしも性格に影響するのかどうかというデータをどのようにしてとるのか定義できない以上関係しているとは言えないのです。
 さて、釣りに戻って考えてみれば、最近は何度も話題にしていますがスポーニングというカタカナの語彙で既に多くの人たちが色々な素朴概念を持っています。科学的に裏打ちされた概念に衝突することを平気で語り、misconceptionを受け入れない人たちがいるということです。素朴概念でしかないのに、一生懸命科学的に取り繕おうとしているが結局どこかで諦めてしまうところが笑いどころです。

 さて、釣りにおいてもそんな刷り込まれてしまっている概念というのは非常にたくさん存在しています。例えば、ロング・ロッドの方がショート・ロッドより楽に魚と対峙できるというものです。明らかに第3種てこという物理学から見ても、ショート・ロッドの方が効果的に魚を寄せてこられます。このエントリーでも解説したことがあります。そもそも釣りに初等教育が無いことも重大な問題なわけですが、このように素朴概念と科学的概念が衝突して、なぜか素朴概念を信じてしまうというオトナが非常に多いという偏見に基づく例です。本来は自分の立てた理論というのは、検証した方法が間違っていないか、定義が間違っていないかと自分で疑うということが科学的に考えるという出発点です。自分を疑わないことが、結局そういうメディアの似非科学を含めて疑うことができない態度をつくっているということです。
 さらに例を追加すると、ロッドの感度なんて言いますが、結局ロッドを通して伝わる振動を受容するのは人なわけですから、機械的に判別のつかない誤差を修正できるほどの感性を持てる人がそんな道具ごときに傾倒してしまって良いのでしょうか。もちろん感性を研ぎ澄ませるという態度を持たなくてはいけませんが、そういったことに諦め、見切りをつけてしまって良いものなのでしょうかという提言です。
 結論として、そういった概念であっても物であってたとしても、気がつかない、疑問が持てない愚鈍だからいつまでたっても鈍感なわけです。少しでも鋭い指摘、ツッコミができるようになれば、それは細かく物事を見ているということにもつながっていて、即ち敏感になる訓練となるわけです。自分がどうありたいかというのは、当著者が決めることではなく、己で決めることです。愚鈍のままで良いと言うならばそのままで良いですし、それが嫌であれば己の決断で変わろうとしなければ何も変わらないのです。
 釣り業界というのは科学的思考、理論が軽蔑され否定されるところです。否定するにしても論理的に行って欲しいところですが、そもそも科学的思考ができない素朴概念で概念形成してきた連中ですから話が通じません。相手にしないのが得策といえば得策ですが、何もしなければ何もならないので当著者は発言し続ける所存です。

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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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