Every little helps

 Elite Seriesが始まったのに何も触れないのは、一気に収集した資料の分析と体系化に全力を注いでいる今日この頃であるからなのですが、その中でほぼ間違いないであろう計算が成立しました。それはそうと、メスがネストを作るなどと科学を否定した人がIn-Fishermanを取り扱うというのも片腹痛い話です。そんな科学を根拠にしているからこそ計算が可能なのです。今回はDick Sternbergという著者をキーワードとした芋づる式で収集したの資料の一部からです。
 その計算とは、ラインサイズを.001インチ(.0254mm)変更することでクランクベイトの最大潜行深度が1ft(30cm)変わるというものです。1995年の資料であることから、この1年後にKevin VanDamも著書"Bass Strategies"にてラインサイズを1サイズ変更することでクランクベイトの最大潜行深度を変更できることに触れています。
 クランクベイトなんて物理学なので、最大潜行深度だの潜行角度というのはどんな製品であれ、最大潜行深度が同じであれば、ほぼ同じで間違いありません。水という不変の物質の中でアクションが行われるわけですから最終的には同じというわけです。
 そこからクランクベイトは潜行率・潜行角度、潜行深度を計算できるという結論が得られるわけです。例えば、北米圏規格の20lbは.410mmとなったりします。日本でもユニチカ製シルバースレッドSAR25lbラインが.410mmです。しかし、新製品シルバースレッドAMBUSHの25lbは.405mmとなります。見ての通り.005mm増えるわけですが.001インチ(.0254mm)の約20%変わってくるということになります。従って1ftの中の20%潜行深度が変わるということにもなるわけです。1 feetは12 inchesですから2.4 inches(6 cm)の変化が出るということがわかるのです。同様にシルバースレッドSARの20lbは.388mmでAMBUSHは5号規格の.370mmとなり、0.018mmの変化は0.001インチの中で70%の差があります。従って8.4in(21cm)の差が潜行深度に出てきます。シルバースレッド基準で見たときに25lbでは1/4,クォーター・フィートも変わりませんが、20lbの場合には1/2,ハーフ・フィート以上の非常に大きな差、誤差が出てきてしまいます。
 クランクベイトの秘密というのは結局こういうことだと何度も言ってきたつもりですが、誰も気にしないし、違いすらわからないのではないかという偏見があります。アクションだの、ラトルだの、カラーだの、それ以前にexpertとしてであったり、advanced anglerになりたいと考えるならば、前提として知っておかなければならないのはこういうことです。
 いずれにしてもラインサイズをそこまで重要に考えている人たちというのは、結局のところちゃんとボート・フィッシングをしている人たちです。なぜなら彼らは同じロッドと同じリールとカラーまで全く同じクランクベイトを揃えてラインサイズだけを変更した2セット以上を持ち込んで釣りをしているからです。

 さて、設定を組む上でラインサイズが豊富であれば豊富である方が良いというわけではありません。それはルアーでも同じでeliminate/除外した上で絞り込まれているものであるが故に選択に迷いがないことが重要です。持ち過ぎて迷うようであれば、それは数を持っている意味がないのです。同様にラインの直径を.001mmごとに揃える必要はないということです。そこで規格として.001インチという差が丁度良いわけです。言い変えれば、日本では13lbや18lbという規格は製造可能であってもそもそも必要ないのです。そして変わる潜行深度を理解してしまえば、ロッドティップを保持する高さや角度、水中にロッドティップを入れて調整するようにすれば良いのです。いずれにしても、変化することを理解していなければそういった微調整をする行動がとれません。加えて言えば、自分の基準となる数値や、基準とできるぐらい使い続けて慣れたもの、尺度をつくっておく必要性もあるということです。

 北米圏の多くのラインメーカーが、日本で製造・輸出しているもの以外であれば、大体.001in刻みを採用しているのを確認しています。つまり1サイズ変更すれば1ft潜行深度が変わるという言い方にもつながるわけです。基本的にラインを購入するときは、このようにdiameterを非常に細かく確認するわけですが、多くの人にとってはどうでもいいことのようで、目の前で変化しているのに釣りをしていてその違いに気がつかないという愚鈍さは何とかするべきではないでしょうか。
 ラインにしろ、フックにしろ、スプリット・リングにしろ、ルアーであってもロッドやリールにしても、自分の使っている物を全て理解した上で使うという前提ありきの話であることから、そんな基準・尺度を持っていない人たちは付いてこれるはずがありません。従ってそういった基準・尺度は持とう、つくろうという態度を常に持っていなければならないということでもあります。結局、この水準でクランクベイトのレビューを見たり情報交換しておきたいわけですが、誰もこの水準で語っていないというのはそういうことです。

 収集した資料の消化も忙しいところですが、別の潮流を含もうとする新ブログも水面下で動いています。そちらで最初に目にするであろうことですが、バスフィッシングを本気で考えたならばこういった流れで考えていくことは普通のことなのです。そう考えないということは、海の釣りに逃げ道を求めるのと同じで、バスフィッシングを真剣に考えていないことにつながり、逃げ道と言わせるように結局どの釣りに対しても真剣に取り組んでいない舐めた態度をしている証拠だということです。



Reference

p.68







 新ブログは当ブログを更新しない、閉じるという意味では今のところありません。1つの話題に対して、「視点が変われば見え方が変わる。」といったことができたら面白いなという試みです。

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Author:arb1200
There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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