What can you expect from a pig but a grunt?

 冒頭からですが期待するアングラーたちを変更しようと思います。
http://www.bassmaster.com/gear/evers-partners-megabass
・Kevin VanDam
・Ott Defoe
・Edwin Evers
・Alton Jones
・Jonathon VanDam
・Brandon Palaniuk
 地元開催でのClassicを成績としては注目しますが、応援すると従属的にその会社の名前がついて回ることへの反感です。別にEdwin Evers本人が悪いのではなくて、中途半端に利用しようとしている会社側への嫌悪感です。その会社がBassmaster Classic 2011のとき、Aaron Martensがトップであったのにも関わらず何もニュースにしなかったという雑な扱いを忘れてはいないということです。今後当ブログで彼の名前が登場することもほとんどなくなってしまうことかと思われます。Rick Clunnと同じように資金繰りに苦労しているという点については、個人的に同情的な見方をしていますが、わざわざ敬意のない、雑に扱われるところに行かなくてもよかったのにということです。


 さて2013 Bassmaster Classicの開催地について事前に調べる情報とは何なのか紹介しておこうと思います。一番最初に大事なことは開催する州が国内の一体どこに位置するのかという点です。
http://bassanglerspirit.blog127.fc2.com/blog-entry-296.html
 Louisiana州Louisiana DeltaとRed Riverの位置的な相違について書いたわけですが、今回のOklahoma州Grand Lake o' the Cherokeesはどこにあるのか地図を検索して参照してみることで見えることがあるはずです。それは地理的な季節のズレや地形学的なストラクチャーを推察できたりするということにあります。ただこのGrand Lakeは、地形学的にはhill-landですが、湖の種類的にはhighland impoundmentsの1種となります。hill-land impoundmentsとhighland impoundmentsの違いとは、標高の差ではなく、地質的なものです。つまり、Grand Lakeはhill-land impoundmentsの特徴であるbottom content/地質がsand,clay,loamではなく、highland impoundmentsのsand,clay,rock,shale,limestoneであるということです。このような理由から釣りで考えたときにGrand Lakeはhighland lakeと呼ぶわけです。
 ついでにsand/砂、clay/粘土、rock/岩、shale/泥板岩・頁岩(けつがん、沈泥や粘土の堆積岩。薄くはがれる性質を持つ。)、limestone/石灰岩と日本の地学では以上のような語彙で分類されています。今回重要なのはshaleで形成された岩盤質の岸壁沿いが、ストラクチャーとして鍵となる可能性が高いということです。通称bluff bankと呼ばれる岸方向へえぐれた穴が存在したりするわけで、そういったスポットを見つけると非常に良いウェイトが期待できるという意味でもあります。どうしてこのような地理、地学的な情報が重要であるのかといえば、これらを踏まえておけば季節と参照してどのような釣り、プレゼンテーションが展開されるのかある程度予測が可能であることを意味しているためです。例えば、ブラフ・バンクに対しては1ozといったウェイトのフットボール・ジグが定番のプレゼンテーションとして存在し、フットボール・ジグが最も威力を発揮するツールとして働くわけです。

 季節、ストラクチャーの種類がわかってしまえば、次に集める情報は細かい情報です。中でも水の透明度は非常に重要です。
http://www.fishingnotes.com/lakeinfo.php?id=25097
 簡単に検索してもGrand Lakeというのは、1-3ftの透明度が通常であると、以前のエントリーを参照すれば"Moderate-to-Stained"の尺度となります。ここから予期せぬ降雨、降雪、雪解け水などの影響による濁り、相対的濁度が上がっているのか、または季節的に冷え込んで藻類の活動が抑えられ透明度が上がっているのかといったことを考えるわけです。先のエントリーに言ったflippingを成立させる要素とは、この相対的濁度にあります。気温が高い日の降雨、暖かい雨などが降ってシャローが濁ったその瞬間フリッピングが成立する可能性があるということです。そして暖かい雨ということは、天候を週間予報で確認しておくことも重要であるということを示唆していることに気がつかなくてはなりません。

 地理、地学的な情報の尺度を知った上で、以上のような情報を収集するだけで、あ〜ら不思議、特定のプレゼンテーション方法が見えてくるではありませんかということなのです。もちろんその方法は、それぞれのアングラーたちで違いがあることです。

 その中でもBassmaster Magazineに紹介されている今年qualifyできなかったElite Series Pros 3人のインタビューを紹介しておこうと思います。
・Tim Hortonは「Classicはオフショアではなく、岸沿いが鍵となると考えています。そんな100ヤードの範囲を探すことができれば非常に良い結果を出すでしょう。」と言っています。さらにその岸沿いというのは上流域のdingy water/濁った水を狙っており、暖かい冬の雨が魚の群れを支流の上流に移動させることに言及しています。
・Matt Reedは気温がupper 40s(10℃未満)と冷え込むことを予想し、湖の中流からダムまでで透明度の高い水を探し、垂直な岩といったカヴァーやオフショアの石積みがドロップオフに絡むような場所を狙うと言っています。「もし冷え込むならば、非常にゆっくりとした念入りな釣りを透明度の高い場所ですることが勝ちにつながる。」とも言っています。
・Jeff Krietは、「急斜面に岩やチャネルの曲がりが岸際に寄り沿う場所の中を探すけれど、非常に浅い場所でバスを探す。」と言っています。「確率の高いエリアであれば、非常にゆっくりとした釣りをします。」とも言います。

 3人共にクランクベイト、ジグを選び、Tim Hortonを除く2人はジャークベイトを選んでいます。このように各人様々なことを考えて釣りをするわけですから、狙う場所が根本的に違ったり、選択するルアーが似通っていたとしてもアプローチそのものは全く別物となるのです。特定のベイトの名前も出ていますが、先に言ったようにミーハーな連中がそれについて連日語り出すのなんてお腹いっぱいでご免だという意味で、紹介する気はありません。Wiggle Wartがどうこう言う連中に限って、そのクランクベイトの潜行深度すら知らなかったりするわけで、読むだけ無駄であることを助言しておきます。そして逃げの言い訳が「魚に聞かなければわからない」と書いていれば実証可能なことすら検証する気が無いわけですから救いようがないということです。
 個人的に降雪があるなどしてウェイトがなかなか出ない方が好みの展開です。しかし、一般的には逆でウェイトが出ないと面白くないeventだと思われているという偏見があります。正直、今年はTexas州Lake Falconが2戦目に設定されているわけですから、ウェイトの重さ、数値だけの会話ならそちらでして欲しいところです。ただし数値だけの会話ならできるかもしれませんが、ウェイトに関する学のある話ができる人なんてまずいないという偏見もあります。


 いずれにしても事前情報としてはこれぐらいが限度でしょうか。先に言うように恐れるべきはKVD Slash Baitがウィニング・ベイトになることです。そして個人的な希望としては日本では全く売れないリップレスクランクなどルアーにしか興味がない連中が話題にしないベイトがウィニング・ベイトとなることです。大事なことなので何度でも言っていますが、特定のベイトとか結果はどうでもいいことであって、自分たちの釣りに役立てられる最も大事なことは何を考えてそれを行い、バスにどうアプローチをかけたのかということです。ルアーから物事を考えるというのは手順が全くの逆で、バス・フィッシングではないということにいち早く気がつけるかどうかということです。


References

p.50-51
Bassmaster.com: Digital Bassmaster Magazine, February 2013, p.28-29




追記
 あとanti-fishing運動が展開されていたときに自称アメリカ通の連中が誰も取り上げないという事態があったわけですが、今まさにその運動の一環ではないかと考えられる非常に困ったことが起こっています。
http://www.bassmaster.com/news/soft-plastics-banned
http://www.bassmaster.com/news/sign-petition-keep-soft-baits-legal
 The U.S.国内でソフト・プラスティック製ルアーが全面使用禁止になる可能性があるということです。本当に誰も取り上げない意味がわかりません。まあanti-fishingそのものの方がはるかに度が過ぎる大問題ではありますが、こういった小さなキッカケから徐々に攻め立ててくる戦術に関しては、そういった意図ある者たちの方が狡猾であるとの認識をしなければなりません。結局、誰もanti-fishingという大問題を取り上げなかったのだから、それに比べれば遥かに小規模な問題であって取り上げる必要がないと考えている人がほとんどという悲しい現実があることを突きつけられているわけですが、アメリカがどうのと言う連中に限って本当にショーモナイことにしか興味を持たないのだということをひけらかしているのではないかということです。近代から現代にかけて釣りを食糧確保の手段から余暇・レジャー・リクリエーションの手段に思想・哲学そのものを発展させてきたわけですが、その歴史、文化が脅かされようとしているとなぜ考えられないのかと、根本的なところにそういった連中は辿り着かないわけです。それは結局バス・フィッシングという思想が理解されていないことを示唆しているのです。
 鉛の使用を控えたり、今後ソフト・プラスティックが生分解性になったりすることに対しては、個人的に大いに歓迎することですが、そういった意図で禁止法案を提出されているのではないという視点を持つことが重要であると言っているわけです。そして、わざわざ内政干渉しろと言っているわけでもありません。もし日本で同じようなことが起こった場合、あくまで問題点がどこにあるのか、将来的に一体何を意図しているのかということを、もし我々が歴史に学ぶなどの学があるのだとすれば、十分な分析しておく必要性があると言っているわけです。釣りという思想そのものが否定され始めているという傾向に、あなたはどんな反論ができますか?ということです。そしてその反論は想像や印象にもとづく詭弁ではありませんか? 公表された論文などの正しいリソースが存在していますか?ということです。リソースなしの意見など意見ではないと、パブリックコメントの件からいい加減学ぶべきなのですが、あまりに学が無い意見で埋め尽くされる現状がここにあるとそろそろ真剣に認識する時期にあるのではないでしょうか。

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No title

EEの件については、私のタックルボックスにある4本の「EEratic Shad」が泣いております。
頭下がりのおとなしめのジャークベイトですが、冬の実績もあり、いつか「110」を見返してやりたいものです。
KVDのSlashBaitは小さい方のサイズを一本だけ話の種にと購入していますが、水平に浮くこととフックが他のジャークベイトより大きいことが特徴ですね。
あとは、最近のアメリカンルアーの傾向なのか、動かしやすいというか勝手に泳ぐ印象を受けます。でも重心移動なんで動き始めが不自然というか・・・

スポンサードを受けてトーナメントを戦う?演出する?プロたちのウイニングルアーの信憑性については、メジャーリーグフィッシングで嫌になるほどアテにならないということを思い知らされました。

プラスチックルアーの件は「Wired to Fish」でも記事をみかけたような気がします。
アンチフィッシングの活動であるなら、水平に動くルアーと垂直に動くルアーの必要性とかってレベルの話じゃないですね。

Re: No title

毎度コメントありがとうございます。
 大事なことなので何度でも言う必要性があると思いますが、Edwin Evers本人が悪いわけではなくて、蔑ろにすることがわかりきっているメーカー側への拒否です。本人への敬意は保たれます。
 個人的にもEEratic Shadの方が優れていると思いますが、普通は理解できないことだと思われます。

> ウイニングルアーの信憑性
 ルアーではなくてアプローチから戦略そのものに目を向けるキッカケとなる非常に良い傾向、態度だと思います。是非ともその視点でトーナメントを見続けて欲しいところです。

 Anti-fishing biasについて、アメリカ合衆国内の釣りは守られるとKeepamericafishing.orgでオバマ大統領は明言していますが、このような間接的な手法でanti-fishingを狙ったものが、これから何度も議論する機会が出てくると思います。現時点でその活動が活発化しているのではないかというのが、今回のソフト・ルアー禁止から見えてくるということを紹介しているわけです。Anti-fishingに関してはBassmaster MagazineやB.A.S.S. Timesなどにも散々コラムが掲載されていたわけですから無視できません。たぶん日本でやれば一撃で釣り人が負けるということも合わせて紹介しているわけですが、そうならないためには、そろそろ論文などを用いた、リソースありきの議論をするべきだという提言でもあります。釣りという活動そのものに危機意識を持ちたいと、言うのは簡単ですが、リソースを持てというのは非常に難しいことであるのはたぶん人一倍理解しているつもりです。だからこそ早く準備するべきだというという提言でもあるのです。

No title

おっしゃるとおり、アンチフィッシングを日本でやられたらバス釣りでは全く勝ち目がありませんね。
今日までの逆風どころの騒ぎではなくなることでしょう。
単なる環境配慮なら、ソフトプラスチックや鉛を無くしていくことには賛同できるのですが・・・。

論文などは、バークレーが頑張ってくれないかなと他人をアテにしてみたりします。
対抗できるのは、バークレーぐらいじゃないかと勝手に想像していますので。
真の巨大な力を見せて欲しいところです。

Re: No title

毎度コメントありがとうございます。
 Keith Jonesは確かにDoctorですが雇われな面があることから、University of FloridaのDepartment of Fisheries and Aquatic Sciences教授を勤めるDr. Mike S Allenのような人材の方が頼りになると考えられます。なぜなら以下のようなものを公表してくれているからです。
http://sfrc.ufl.edu/allenlab/publications.html
 実際にこのあたりに目を通すと使えそうなリソースがたくさんあることに気がつくはずなのですが、記されている言語に関わらず多くの人が論文を読めないという現状はどうしようもありません。引用の紹介もある素敵な資料集です。
 "Exploring Population-Level Effects of Fishery Closures during Spawning: An Example Using Largemouth Bass"このあたりが読めれば、産卵と魚の数に関する疑問の多くが解決すると思います。あと科学そのものを否定する連中が釣り業界に、それもメディア関係にも存在するようなので己の力で何とかするしかありません。イメージや偏見でしかなかったものを理路整然とまとめられる過程に楽しみを持てる人、学のある人であれば納得できるものばかりですから、時間があれば読んでみることをおススメします。

No title

いつもありがとうございます。

今回の論文なんかは、一体どんな生活(人生?)を送っていたら行き当たることができるのか見当がつきません。
久しぶりに感動しました。

本当にご紹介いただけて、自分がラッキーとしか言いようがありません。
時間が時間なので、また改めて目を通してみたいと思います。

Re: No title

その評価を真摯に受け取り、mad scientistを自称しようかと思います(・∀・)
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arb1200

Author:arb1200
There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
Curation which is the definition of my blog.
http://twitter.com/#!/arb12001

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