The best carpenter makes the fewest chips

 世界的な視点で見たときでも、似たようなことを考える人はどこにでも存在しているのだということがよくわかるものを見つけているので紹介しておこうと思います。
 速度というのは、各個人で基準の元になるものが自動車だったりバイクだったりなど、バラバラだと思われますが、釣りにおいてもそれらの基準を持ち込むことが重要であるということは何度も言ってきたことの一つです。

Science: The Need for Speed

 バス・フィッシングの世界ではハイ・スピード・リールが復活しているように思われます。良い歯車、優れた技術、ハイ・スピードで扱える新しいベイト、素早くリトリーブするというテクニックに対して従順であることなどが理由として考えられます。

 古い言い伝えとして、ベイトを活発なバスから離すように素早く巻き取ることはできないというものがあります。しかし、我々はどれぐらいの速度でリールを巻けて、そしてどれぐらいバスは素早く動けるのでしょうか?

その答えは以下に記します:
 多くのバスの一生は、ゆっくりとしたペースで浅い場所や水深の差・ブレイクラインに沿って鰭を動かして泳ぐことに費やします。しかし、捕食対象の後ろを瞬発的に追いかけるときやパニックで逃げ惑うような状況で、バスは浮き袋に気体を短期間で取り入れることができます。この素早さ、短時間での速度は"burst speed/突進するスピード"と呼ばれます。

 世界最速の魚はsailfish/バショウカジキで、68 mph(時速109km)の速度を出すことができます。多くの海水魚のburst speedsは2桁は十分に出すことができると考えられています。淡水では、我々の好む魚は一般的にcruising speedで3-4 mph(時速4.8-6.4km)と言われます。一般論として、バスのburst speedsは12 mph(時速19.3km)出すことができます。捕食するためには、バスは狙いを定めて顎を開くという捕食手段を行うことから、実際の捕食速度は7 mph(時速11.2km)台であると読んだことがあります。ここからは楽しい数学です。

[図表]

 一般的なリールのギア・レシオからハンドル1回転で巻き取れるラインの量(inches per turn)から図表をつくりました。どれぐらいハンドルを回転させられるかという基準からいくつかの一般的なシナリオを計算しました。最初の例は1分間にハンドルを80回転させる、相当遅いペースです。あらに最速として1分間に150回転させるものも算出しています。

 最も速いギア・レシオのリールでの、最も速いリトリーブでのベイトの速度は4 mphに到達していますが、バスが捕食するための速度の半分に到達するぐらいです。それではバスの捕食速度7 mphまで到達させるにはどのぐらいの速度でハンドルを回転させる必要があるのでしょうか?

 7:1 ギア・レシオ・リールであれば、1分間に245回転、または1秒間に4回転させる必要があります。もしバスを追い越す速度に挑戦するならば、1分間に300回転で、8.5 mph(時速13.6km)台に到達します。この速度でもまだバスの移動できる速度を上回っていませんが、ベイトを実際に捕えることが難しくなってくる速度であると考えられます。

 あなたは挑戦してみますか?





Reference
http://bassblaster.bassgold.com/science-speed

 どこにでも同じようなことを考える人はいるわけですが、トピックの持って行き方に違いがあることに気がつかなければなりません。そのトピックというのは、あくまで魚から考えているということです。リール・ハンドルから時速を計算することができたとしても、魚の出せる速度を知っていなければならない、または魚の生態を調査しなければならないということです。このトピック抜きに話を展開しようとするから詭弁となったり、話に深みや進展が生まれないということです。特に多くのブログなどがショーモナイ、すぐに更新が滞って辞める理由の最たる原因であるという偏見があります。
 数字という基準を持つことが一番わかりやすいのではないかという提言として、キャスティング・ディスタンスや潜行深度を明確にしてきたわけですが、リトリーブ・スピードも同様に数字の基準がつくれるということです。先の2点は生息域・水深に関連する数字であり、今回はバスの捕食時の速度という日本では誰も言い続けてこなかった基準から考えるリール・ハンドルを回転させる速度ということです。

 何度も言っていることですが、こういった話題を出したところで、7:1のギア・レシオ・リールを使用したスピナーベイトというのは非常に辛いものがあります。回転させることは可能ですが、力負けしてスムーズにハンドルを円運動させられない、釣り業界では通称三角巻き状態になってしまうということについて誰も助言してくれないことについてです。ハンドルの長さを伸ばすのも一つの解決策ですが、どこもそのような用途、意図を持たせたロング・ハンドルなど作っていません。
 それに関連する根本的な問題として、バス・フィッシングなのにスピードの上限を使っていない人たちで溢れ返っているということに対してもっと問題意識を持つべきであるという意味です。中でもスピナーベイトのリトリーブ・スピードが遅過ぎるということです。一定の水深をリトリーブできていない、ハンドルの回転速度が遅いが故に徐々にゾーンが深い側へ落ちていってしまっていることでスピナーベイトの利点を全く使い切れていないということです。その利点とは、serious anglers視点では「魚を呼ぶ」なんて言ったりして納得できるわけですが、一定の浅い側のゾーンを速い速度でリトリーブしてやることで最も活発なバスを釣っていける効率性にあります。そのためにわざわざ金属のブレード同士をぶつけてアピールする要素をデザインに組み込んでいるとも考えられるわけです。

 さて、ボートで釣りをしているserious anglers視点であれば、ボートの移動速度を考えなければならないことは、本当は言わずとも理解していなければなりません。某エルモプロスタッフでエレキをフルパワーで移動させながら釣りをすることがあると言い、最速15km/hで釣りをしていたことがあると実際に聞いています。The U.S.基準で見れば9 mphで移動しています。そこから、ボートの進行方向より先にキャストしていくわけですから、思いっきりリール・ハンドルを回転させてもルアーのスピードそのものはそれほど上がらないということなのです。本人曰く「さすがに速過ぎた。もう少しゆっくりで良い。」とのことでしたが、魚側から考えたときにもそれは正しい決断であるということが上記を理解した人であれば納得できるはずです。ついでにその移動速度であっても人より数もサイズも釣っていたわけですから、一度はその速度の釣りに挑戦する必要があるとも言えるのではないかと考えています。
 魚から見て7 mphが捕食速度であるということは、時速11kmであり、その前後までに抑えるのが最も効率が良いのかもしれません。

 つまり何が言いたいのかというと、ボートにさえ乗ってしまえば、移動しながらの釣り・バンク・バーナードさえしていればリール・ハンドルでの速度なんて大した意味を成さない、有効に使えないということです。1キャストで狙ったスポットにリトリーブできるように決めなければいけないわけですから、リトリーブ・スピードよりキャストの精度が勝るということです。そこから、スポットを絞るということは魚の居場所に目星をつけていなければなりませんし、その基準づくりの大元はストラクチャー・フィッシングにあるということでもあります。もちろん1スポット、プライム・スポットまで絞り込んでボートを停泊させて釣るのであれば、スピードでの釣り分けは考えておかなければならないことではあります。しかし、おおよその場合、それ以前に絞り込むという行程まで到達していない、釣りがそもそも成立していないことの方が多いということです。
 一度、エレキの出せる最速のスピードで釣りをしてみると、キャストの精度の重要性を理解できる上にリトリーブ・スピードについても再考できるのではないのかという提言をしておくなどします。

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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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