All that glitters is not gold

 文化というのは社会学で価値と規範によって説明されますが、日本では文化というのがいかに廃退してしまったのかが理解できる現象があります。「サラダ」という野菜の生食が一般的になっているようですが、亡き恩師のシニカル・ジョークにこのようなものがありました。外食を共にしたとき誰かがサラダを注文すると「わしは牛か馬か?」と言うのです。正に「既成の価値を疑う」cynical jokeです。
 つまりどういうことか説明していきましょう。野菜を生食するということは、量が食べられないということになります。炭水化物だけでは補えないビタミン、食物繊維の摂取が目的である菜食で量が食べられないというのは非効率だということです。わずかでも、サッと火を通せば体積が小さくなることから比較して多量に食べられるということなのです。つまり本来の目的からすれば、間違った菜食をしているということなのです。ここで、こんな批判があるかと思われます。「ビタミンCは加熱によって破壊されてしまう。」というものです。その批判は間違ってはいませんが、前提が存在します。野菜に含まれるビタミンCは「長時間」加熱しなければ破壊されません。前述したようにサッと火に通せば、体積も減っていることもあり摂食で十分にビタミンCを摂取することは可能なのです。
 それでは、なぜそのような批判が一般的になったのかと言えばそれは西洋の文化が前提となっているからです。西洋という土地は土壌や水不足による作物の不作、基本的に飢餓との戦いでした。そこで生まれる野菜が根本的に違うのです。例えば、日本でシチューをつくるために人参を入れることにしましょう。レシピ通りに煮込むと人参は形をほとんど留めずに溶けてしまいました。これは人参という同じ野菜でも、西洋でつくられた人参はもっと筋張っていて、少々加熱した程度では非常に食べ辛いものなのです。従って、長時間クタクタになるまで煮込むことで量を食べようとしたわけですが、科学によってそれが間違った食べ方だと証明されたことが「ビタミンCは加熱によって破壊されてしまう」という話の前提だったのです。そもそも土と水の両方に恵まれた日本では、西洋のそれと同じようにしなくても十分食べやすい野菜に溢れています。この文化的相違を知ってさえいれば、別に(シチューといった煮込み料理の長時間と比較したときの)短時間の加熱は問題ないこと、むしろ関係のない前提による批判を受け取ることのほうが間違っていた、正しい食べ方というわけです。
 それではなぜ火を通さずにサラダという菜食が主流となってしまったのでしょうか。これも西洋におけるそういった野菜の食べ辛さからくるものです。食べ辛い野菜がほとんどの土地で、生という新鮮さ、食べやすさを給仕、披露することによる食事を出す側の見栄があるのです。そして、その見栄でできたサラダを「食べる私」というこれまた見栄が世界各地に拡大していったわけです。つまり、農村社会から収入の高い都市社会になったときの価値観の変化が見てとれるのです。
 これらを理解した上で、サラダなんて野菜の間違った摂食方法です。生で野菜を食べるなんて牛か馬だけで十分ですということを「わしゃ牛か馬か?」と言い放ち、話のキッカケとするジョークなのです。そして未だに「加熱するとビタミンCが壊れる」なんてことを真に受けて、野菜を生食する日本人が増え続けていることに、日本という文化がいかに廃退しているかということが伺えるのです。仮に文化の廃退を棚に上げて、中立的にグローバルなんて言葉を使うのであれば、こういった文化それぞれの前提による概念の違いを意識せずに間違ったまま受け取ることの危険性とそれに対する注意喚起ぐらいしなくてはならないのではないでしょうか。


 さてこの枕、「見栄」というトピックに絞れば、釣り業界にもそんな心当たりがあるのではないでしょうか。5万円もするロッド、リール、所有感などという見栄によって本質を見抜くことができないという偏見のことです。いつもならここからが本題ですが、今回はあえてここで止めておくことによる、時間が解決する整理を期待したいと思います。

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前フリ、長っ!w

時間による解決…


ムリムリムリムリムリ…www


それで解決されるなら、当方も楽なんすけどね(。・ω・。)(爆)


いくら説明しても理解されない方にサラダを出して、「貴方は馬か鹿ですか?w」と言えばいいかと(。-∀-)

ツッコミあざーす

ですよね〜(棒)。「期待するだけ無駄だけどな」とは次回の枕として下書き済みだったのに(笑)
 ついでにここから本編を開始すると5倍ぐらいの長さになりそうだったので中断しました。
 当ブログは、いつの間にかStudy/Culture/Artカテゴリーになっていますから(故意)、こういった釣りから切り離した概念の話をしたかったわけです。釣りから離れてよく考えることで、釣りの話をしたときにも視点が変われば見え方が変わるという実践ができるはずなんですけどね。もちろん読者のほとんどは意図しないから土台無理な話、ですよねー(棒)となるのは明白ですけどね。「時間が解決」って口当たりが良いですが、当ブログから最も離れたところにある言葉ですよね。
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