A「自分のツラが曲がっているのに鏡を責めて何になる。」B「鏡は悟りの具にあらず、迷いの具なりか。」A「お互い鏡を覗き込むようなツラじゃねぇがな。」

 新年明けて世間がまだフワフワしているときほど、ジャーナル、論文、議論といった話題を聞いてもらいやすいのかもしれません。TVのスイッチを入れても、ウェブで何かを閲覧しようとしても、世間のその雰囲気に流されて中身が無いものばかり見せられては、そういった中身に自然と疑問を持つのが普通なのかもしれません。そもそも三が日にこれとかこれといったジャーナルを掲載しようという著者の態度、またここに読者として訪れる方々の態度というのは、その既成の価値観に対する離合を具現しているのではないかということが、アクセス数という具体的な数字から仮説として導き出せます。
 つまり何が言いたいのかというと、年が明けたからといって、時間が経過したからといって、問題が解決されたわけではないですし、解決されるわけでもないということです。従ってビジネス的な区切りとして本文に「新年あけましておめでとうございます。」といった文言を掲載しませんでした。しかし、個人の区切りとして、いずれ解決せねばならない問題に直面しているならば、いつかの段階で自ら決断を下さなければならないわけで、それが新年という瞬間なのか否かは個人に委ねられた焦点であって、他人にどうこうされるものではありません。従って、それは自分が何もしなくても問題が解決されたりすることはない、言い代えれば、自分から意図して行動しなければ問題は解決しないということです。当ブログは人に何かの行動を促すときには、常に意図がトピックとなります。つまり、いつでも己に区切りをつけるチャンスを毎エントリーごとに提供しているということです。既成の価値観に区切りをつけることが簡単だと言っているわけではありません。むしろ、既成の価値観を持つ多数派の人たちは一切手助けしてくれないことから、茨の道を突き進むものだと考えて間違いありません。一体何が言いたいのかというと、ここに貴方の求めるものは無いということです。


 さて比較論について、日本語で書かれた釣り関係のそれの多くに、重大なミスが多過ぎるということを指摘しましたが、これをもう少し身近なネタにしてみようと思います。つまり復習です。

Reel Gear Ratio
Low vs High


 リールのギア・レシオについて、6.3:1が良いのか、5.0:1が良いのか、7.0:1が良いのか、迷いますね。そしてこのタイトルを見た今、結論をふと予想したときに「結局、結論はどのギア・レシオが良いってことになるんだろうか?」と考えなかったでしょうか。ある意味でそれが一番大きな間違いで、それが結論ではないし答えがそこにあるわけでもないのです。そのままでは、決して比較論は書けませんし、比較論について何も理解しなかったのと同じです。
 もちろん自分が求めているものが、今欠けているツールがどれなのか再確認する意味での「どれが自分に必要なツールなのか?」というのは正しいですし、著者側になったときに中立的な立場で居ようとすることができます。
 Versusと書いているから「どちらかがwinner and looser/勝者と敗者にならなくてはならない」というわけではないのです。既成の価値観によるイメージが偏見を生むのはこういった瞬間です。
Gear Ratio利点欠点
Low重いものを軽々とハンドルの回転で巻き続けられる。巻ける速度が遅い
High巻ける速度が速い。重いものを巻く時にハンドルに抵抗がかかる。重い。

 今回は長文ではなく、簡単なマトリックス法で掲載してみました。利点があれば欠点があります。しかし、欠点を良く見て欲しいのですが、その欠点を補うためには一体何が必要でしょうか。Lowの欠点は「巻ける速度が遅い」、つまり人側がハンドルを思いっきり素早く回転させてやれば欠点が補えます。Highの欠点は「重いものを巻く時にハンドルに抵抗がかかる。重い。」、つまり力さえあれば巻き続けられ、その欠点を補えます。ここから見えてくるのは、欠点を補うことができるが、それはリール側には存在せず、主に人間側にあり、体力だということです。
 ここで察しの良い方なら気がついたでしょうが、この手の道具の話をするときというのは、最初からそこに結論なんて無いのです。いつも、常に、自分の肉体的なもので欠点を補えるかどうか、つまり自らに結論があるのです。まさに、ここに貴方の求めるものは無いということです。他人の後押しが、どんなに楽で、蜜のようなものであるかは、たぶん多くの方が理解していることだと思われます。しかし、結論は常に自らに存在しているのです。

 さて本来の比較論、文章を書いておこうと思います。

Reel Gear Ratio
Low vs Mid vs High


 市場には一般的に3種類のギア・レシオが存在し、使い分けられています。一般的にリール・ハンドル1回転に対して、ラインを巻いておくスプールが回転する回数のことをギア・レシオと言います。標準的な数字は5:1,6:1,7:1といった表記の3種類で、low,mid,highとなります。

Low
 最も低いギア・レシオは、その数字通りにリール・ハンドル1回転に対してスプールが5回転しかせず、同じスピードでハンドルを回転させたとき最も巻き取るのが遅くなります。しかし、ハンドルでルアーを巻き取るときに生じる人間側に来る負担、トルクが最も少なくなります。そういった水圧の大きく掛かり続けるものを巻き続けるときには、そのハンドルを回転させる人の負担を減らすことができます。
 ルアーから考察すると、主にクランクベイトの釣り、それも水圧の最も掛かる釣りのディープ・ダイバーの釣りに最適だと考えられています。

Mid
 昨今の標準的なリールのギア・レシオが6:1です。時を遡れば、本来この比率がhighとなる。Lowと比較してもスプールが1回転しか変わっていないが、同じスピードで巻いた場合、巻き取らなければならないラインの距離が伸びれば伸びるほど、ハンドルを回す回転が増えれば増えるほど、ハンドル1回転ではわずかスプール1回転分しか変わらない長さが大きな差となって現れてきます。従って、lowと比較しても体感として速く巻き取れるギア・レシオとなります。Lowと比べてハンドルを回転させるときのトルクも上がり、水圧の大きく掛かるルアーを巻き取るときに重さを感じるようになります。。
 一般的に、人の感覚としてハンドルを回転させるときに、快適に回転させ続けられる速度というのが人それぞれに存在しています。そこから、必然的にリールのギア・レシオを変えてもほぼ同じリズムでリールを回転させてしまうことから、狙っているスポットからルアーを考えているよりも速く通り過ごしてしまったりすることがあります。
 ルアーから考察すると、リトリーブ・スピードが必要な釣りに適しており、スピナーベイトに適していると考えられます。

High
 リール・ハンドル1回転で最も長いライン・レングスを巻き取れるギア・レシオです。ルアーを回収するときは最も速く巻き取れることから、スポットからスポットへとキャストとキャストの間の無駄な時間を省くことができる。釣り全体でのキャスト数が増えるが、逆に狙っているスポットから考えているよりも速くルアーを回収してしまうことがあります。
 ハンドルを回転させるときのトルクは最も高く、大きな水圧の掛かるルアーを巻き続けるのはときには重労働とも思える程度に重たく感じられます。またそのハンドルを回すときの重さから、思っているよりも素早くリール・ハンドルを回転させることが困難なことがあり、素早いリトリーブ・スピードに限界が出ることがあります。
 ルアーから考察すると、リトリーブ・スピードがほとんど関係なく、回収時に水圧も掛かりにくいジグ&ワームといった釣りに最適です。

 このように、それぞれの利点と欠点から、快適に使用できるルアーが決まってきます。平均的に考察したときの欠点であることから、中には人の体力でリールの欠点を補えるものもあります。どういった魚とどういった場所で、どういった釣り方を想定していて、その釣り方に何を求めるのか、そういった順序でリールのギア・レシオを選択すると1日の釣行をより快適に過ごすことができます。

 比較論の結論なんて総じてこのようなものです。勝ったとか負けたとかそういったものはありません。勝ち負けがあるとすれば、それは比較論でもジャーナルでもなくて、詭弁かただの広告です。フィッシング・リールというのは所詮ツールなわけですから、比較論とするならば、それぞれに使いどころがあって然るべきで、使いどころがそれぞれあるから複数存在しているのです。多数派に不要であれば基本的には淘汰されてしまい、特殊な用途としてわずかに残るだけとなります。ツールとして、適材適所という言葉通り、使い分けることで釣りは楽にも難しくもなるということです。

 さて、7.3:1が個人的に今のところ使ったことのある最も速い比率のリールですが、巻き取れるのは確かに速いのですが、それは水圧のかからないベイトだけであって、スピナーベイトで1/2oz, No.5+No.4のウィローリーフ・ブレード2枚を速巻きしようとするとギアが固まったようにハンドルが動かなくなる瞬間が生まれます。つまり、三角巻き状態で、力不足となっているわけで、解決策としてはリール・ハンドルの長さを伸ばすという方法があります。しかし、既にその所持しているリールは通称100mmを超える長さのハンドルがデフォルトのため代替品が存在しません。つまり、そういった釣り方には根本的に向かないツールだということです。良く7:1あたりは速く巻き取れることが利点として語られますが、ある程度リール・ハンドルを回すスピードを一定にしたことが前提であり、思いっきりハンドルを回転させることに向いていないことが、なぜか語られないままでいます。釣りをしていればわかることであるはずですが、そういったスピナーベイトがそもそも使われていないか、スピナーベイトのスピードの上限が使われていないことを伺わせます。
 このように7:1が思ったほどリトリーブ・ベイトのスピードを上げる目的に使えないというのも、別に7:1のギア・レシオのリール自体が不要だと言っているわけではなく、別の方法で使えば普通に快適なツールとなるということです。主にソフト・プラスティックや、水圧の掛からないスクエアビル程度の速巻きには十分使えるということです。もちろん比較的トルク、ハンドル回転時の負担は大きくなっています。
 議論の末に見えてくる結論がこのような体系化されたものであれば良いのですが、多くの場合はホストの不在によって極論の必要か不要かとされてしまいます。あくまでロッド、リール、ライン、ルアーなど、それらの道具は全てツールです。それぞれ適した条件で使わないとその機能・パフォーマンスは発揮しないのです。
 自分の所持しているツールとしてのリールに一体何が足りないのかを理解した上で、ギア・レシオを選択しなければならないのですが、多くの場合釣りそのものの経験不足でユーザははっきりとした選択をすることができません。従って、こういったジャーナルで、物書きがこうした文章で、その欠けた点を補うという手助けをするのが本来のジャーナルがジャーナルとして存在する意義です。その焦点が曇ったジャーナリストの皮をかぶったコピーライター連中は、特定の製品のみをゴマスリで推奨したり、ジャーナルを書かずに詭弁という広告を書くわけです。これが日本のバス釣り業界の現状です。つまり、物書きが絶滅危惧種扱いだということです。
 1週間の内、1ヶ月の内、普通の人が釣行できる日数なんて限られています。そこで、いかに1週間の内の実釣の無い6日を楽しむのかといえば、それは頭を使う、脳を使って楽しむしかないのではないかということです。そこでブログやSNSというアウトプットがあり、議論できれば良いわけですが、やはり焦点が曇ったままのやり取りとなってしまい、不毛な議論に終始してしまうわけです。物書きの在り方、そして読者が物書きを目利きしなければならないことと、ある意味で自らの釣りの経験不足よりも大きな問題が立ちはだかっているということでもあります。

 いずれにしてもギア・レシオでどれが良いのかというのは自らの問題です。適切に使ってやればツールですから、それぞれのパフォーマンスを発揮します。
 ここに答えはありませんが、体系化したときに見える何かについて見られるかもしれないブログだということです。

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Author:arb1200
There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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