エチケットなどというものは、俗の俗なるもので、その人の偉さとは何の関係もないのである。静まり返った高級レストランのどまん中で、突如快音を発して、ズズズーッとスープをすすることは、社会的勇気であります。お上品とは最大多数の決めることで、千万人といえども我ゆかんという人は、たいてい下品に見られる。社会的羊ではないという第一の証明が、このスープをすする快音であります。

 前回のエントリーでUSAの人たちが「釣り」をどう考えて今に至るかの過程の一部を紹介したわけですが、予想通りの反応の薄さです。結局そこが日本の「釣り」の将来性のなさにつながると言いたいわけです。何もバス、ルアー・フィッシングに特定した話ではなく、全ての釣りを今後どのようにしていけば持続的なレジャー、余暇、娯楽としていけるのかという点について誤解してはいけません。明日は我が身とは言い得て妙な表現を記しておきます。

 ふと釣り番組を見ているとせっかく日本ではまず売れないリップレスクランクというカテゴリーのルアーを使いグラス、水生植物周辺でリフト&フォール(yo-yoing)させているのに、タックルセッティングが76Mクランキンスティックにギアレシオ7:1なんて使って、挙げ句の果てには狙っている水深が2-3m(6-10ft)もあるのにロッドワークが縦さばき、つまりロッドティップを頭上へ持っていくなんていう無駄なことをしていて、最近こういうコダワリが悪い方向に出始めているよねなどと思うなどしています。
 つまり何が言いたいのかというと、リップレスクランクをyo-yoingで使用するならば76というレングスはグラスを切りにくくてしょうがないことに加えて長さが邪魔でロッドワーク時の取り回しが悪くなります。そしてロッドワークも水深が10ftもあれば体の横方向へ、横さばきで動かしても十分yo-yoingのアクションは得られますから、わざわざ長過ぎるロッドを縦さばきする必要性がありません。自身の作ったロッドにはこのテクニックに使い易そうな68Mがあるのに(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
そして多くのElite series Prosもリールのギアレシオ7:1相当を使用していますが、最もリップレスクランクのRed Eye Shadを用いてyo-yoingで成績を出しているKVDに言わせればギアレシオ5:1相当で十分だということです。そもそもyo-yoingを使用するときは状況が良くないときなわけですから、敢えてファスト・リトリーブを意識しなくても良いということです。ファスト・リトリーブが有効であれば、普通にジャークなりリッピングなりを混ぜていけば良いわけで、わざわざフォールで落とし込む必要性がないのです。このあたり勉強不足感というか、少し前までは良いコダワリだったのが最近はそのコダワリが本来の釣りのスタイルを邪魔しているのではないのかと少々寂しい気持ちになったわけです。


 そんなわけで、76なんてレングスのロッドは、ロッドワークがやりにくいことから、ディープダイバー・クランクベイトぐらいしか使わないよねといった道具立てから釣りを考えるとどうなるのかという忠告はしておこうと思います。
 先に言っておくと道具から釣りを考えると釣果を得る確率は間違いなく低下します。あくまで釣りは魚から考えなければならないのです。



 さて当ブログは、「あなたの趣味ってその程度の浅はかさで良いの?」と常日頃から問いかけているわけで、従ってそれはバス釣りが好きって自称している連中の9割以上が浅はかだという偏見に基づいているわけですが、「偏見も何も事実だし」という偏見がある、という逆説を支持しています。
 特に最近は言われることの少ないフィッシング・ライン、釣り糸の種別についてです。マスメディアでは目ざとい新製品でもないかぎりラインについて語ることはまずないという偏見もあります。
 「たった1種類のラインがあればそれでいい」、これの一言がその程度の浅はかさで良いと満足している態度を具現しています。それでは種別にどのような特徴があるのか、最も重要な基本をざっくり割愛しつつ馬鹿げたことを宣う連中を論破していこうと考えています。

 Braided lineこと日本ではPEというポリエチレン、正確にはUltra High Molecular Weight Polyethyleneこと超高分子量ポリエチレンから製造される糸については非常に大きな誤解があります。このラインさえあれば残りの種はいらないと宣う連中が必ず存在するのですが、このラインの最大の欠点が存在します。最も頻繁に言われているであろう傷に弱いことではありません。糸フケをつくった瞬間、感度も何もアタリ、strike,biteといった魚からの信号が途絶えてしまうことにあります。例えば、キャスティングによるジグ&ワームの釣りは基本的に糸フケによってバスがルアーを口に入れるゆとりをつくることが命題となります。しかし、感度の良いと言われるこのブレイデッド・ラインをその特徴通りに使用するとどうでしょうか。糸フケを出せば底の感触さえわからないわけですから、糸は張り続けなければならず、結果的にバスがルアーを口に入れるゆとりを与えないことになるのです。そうです、基本的にジグ&ワームといった糸フケを与えなければならない釣り方に全く使えないラインなのです。仮にアタリが大きいなどと言ってもそれは釣り人側が糸フケをロッドかリールでなくして糸張り状態にした瞬間だけの話になるのです。さらに詳しく言えば、最も魚のストライクがあるフォール中を無駄に過ごすことになる、ずっとベイトを口の中に保持し続けてくれる魚だけしか狙えていない可能性が高いということです。
 それでも、糸を張り続けてもロッドに魚がベイトを持っていけるゆとりを持たせれば良いと考えれば、ブレイデッド・ラインをわざわざ使用するのであれば、クランキング・ロッドを使用してジグ&ワームを使うという結論が導きだせます。しかし、そんなことをしている人たちを見たことも聞いたこともありませんから、きっと誰も理解していないのだという偏見を生むことができます。
 というのは真っ赤な嘘で、USAにはこれらを理解してとあるツールたちを製造し続けています。
 先ほどブレイデッド・ラインが「ジグ&ワームに使えない」と記述しましたが、敢えて「キャスティングの」と特定した記述したのはそういうことです。そう、フリッピングはどうなのかということです。Gary Kleinはフリッピングの創成期からその釣りに精通していますから、まさしく糸を張り続けても魚がベイトを吸い込めるようにロッド側に工夫を凝らしたのです。これは今も昔も変わらない基本なのです。つまり、ファスト・テーパーの、普通の何もテーパーが書かれていない、特別クランキングやらパラボリックなどと書かれていないような全てのロッドにブレイデッド・ラインを組み合わせて使用すれば、魚から考えて釣りをしていないわけですから、結果的に釣果が落ちてしまうわけです。
 こういった基本を理解していれば客観的にプロ・アングラーを道具から「魚から考えて釣りをしているのか」どうかという態度で評価することが可能となります。これらを理解して釣りをしているプロ・アングラーならば、ブレイデッド・ラインを使用していれば必ずそういった特殊な記述のあるフリッピング・ロッドを使用していますし、別にブレイデッド・ラインでなくてもそういった吸い込むゆとりを作り出す必要性を考えていればファスト・テーパーのロッドなんていうのは基本的に使用しないのです。そして国籍を問わずちょっとプロ・アングラーを調べるとアングラーの差が開き過ぎている、レベルが落ちていると言わざるを得ない現状がこういったところから垣間見え、愚痴がこぼれるのも理解して頂けることかと思います。自分が好きだと公言するアングラー達は基本的にそういった「魚から考えた」ツール、道具立てを行っており、考察と行動が合致して結果、釣果を出す人々なのです。

 閑話休題、ラインから得られる魚のストライクは、フォール中で少々糸フケが出ていてもモノフィラメント、フロロカーボンであれば手元のロッドを通じて感じることができます。もちろん程度の差があって、張らず緩めずという加減の調節は必要です。大事なことなので何度でも言いますが、ブレイデッド・ラインはきっちり一直線にピンと張っている状態でないと、張らず緩めずの状態でロッドを通じて手元にくるアタリは出ません。従って軽量なリグを使用すると水の流れ、風によって感度も何もなくなるということを考えておかなければならないということです。

 近年、コストが安価という理由以外で存在を肯定されない、最もイラナイ子扱いされているモノフィラメント・ラインですが、果たして本当にそうなのでしょうか。もしモノフィラメント・ラインの存在を否定する人が居るとすれば、それは自らがそれぞれの特性を使い分ける、学ぶという態度を捨ててしまったことを公言しているだけなのではないでしょうか。

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 こういうときはKVDに聞いてみましょう。メディアで紹介される彼のツールとしてはフロロカーボンを多用していますが、別にモノフィラメントを使わなくなったわけではありません。KVDといえばスピナーベイトという印象が薄れてしまったことに起因するように、スピナーベイトがトーナメントでウィニング・ルアーになりやすい季節に開催されなくなったことと同じです。KVD自身“I carry loads of spinnerbaits,” said VanDam. “Trust me, they ain’t dead.”と発言しています。そして動画内でも本人が紹介していますが、モノフィラメントはトップウォーター、そしてスピナーベイトをヘヴィー・カヴァーの中にリトリーブしたいときに使用すると言っています。「衝撃を吸収してくれること、ラインの伸び」がその釣りを可能にしてくれると言っています。水深、ゾーンの浅い側をリトリーブしたい場合は、わざわざ沈み込むフロロカーボンを使わなくても良いのです。逆にKVDは最終手段としてあまり使用しないボトム・クロール、つまり水深、ゾーンの深い側、底を釣りたい場合にフロロカーボンを使用すれば良いのです。適材適所とはこういうことを言います。そしてそれは、スピナーベイト・タックルを組むときに最低でも2セット、つまりモノフィラメントとフロロカーボンというラインの種類だけを変更したセットを組んでいなければ決して適材適所という域には達しないということなのです。この時点でその人が足掻いて試行錯誤する素晴らしい態度なのか、切り捨ててしまって試行錯誤なんてしないと公言しているツマラナイ態度なのか推測できます。

 フロロカーボン・ラインですが、別に根ズレに強いわけではありません。あくまで柔らかいもの、水生植物のようなものへの擦れに強いだけです。しかし、水生植物といってもハスの茎にはトゲがありますし、一概に植物だから柔らかいというのもまた誤解です。近年のバス・フィッシングでは、最も使用比率の高い種類のラインとなっています。つまり、近距離でのピッチング、フリッピングといったジグ&ワームの釣りに最も適したラインであるが故に、トーナメントのツアー開催時期を加味すると使用比率が上がる事に気がつくはずです。つまり、シャローを生息環境とするウェイトのある魚を狙うのにそういったルアーが適しており、自然とラインもフロロカーボンを選択するようになるのが、その使用比率の高さの理由です。しかし、今回のトピックであり、何度でも言うように、「だからと言ってモノフィラメント、またはブレイデッド・ラインが不要とはならない」のです。魚側から考えた釣り方で、それに合ったツールとして単純に使用比率が高い、あくまで使用頻度が高いだけなのです。
 そして、これもまた近距離でと記述したのはキャストの距離を伸ばすこと自体、物理的にラインの自重があるためキャストすることが難しいという欠点があるためです。KVDのようにグラスコンポジット・ロッドをバット、根元から曲げてキャストすることが可能なアングラー達なら問題ありませんが、そんなキャストの巧いアングラーを日本で見たことがありません。逆にリールがどうだとか、スプールがどうだとか、ベアリングがどうだとかいった自らのキャストを磨くことを辞めてしまった見苦しい言い訳しかないのではないかという偏見があります。

 つまり何が言いたいのかというと、KVDが動画内で言っている以下のようなことです。
 "Each one has strengths and weaknesses. And import to use right one and right situations"
 「それぞれの種のラインに利点と欠点があります。それを適切なひとつを選んで、適切な状況で使うこと。」が重要なのです。当ブログでも大事なことなので何度でも言っている利点があれば欠点があるのです。その利点を適切に使ってやるというのがtool/ツールという言葉の意味であり、日本語で表現すれば適材適所ということなのです。

 マスメディアはしきりに利点しか述べず、比較対象は欠点しか述べないことが多いのが事実です。しかし、両者に利点があれば欠点もあり、どちらを選択して利用するのかという判断は自らにあるのです。
 例えば、世間では何が何でもベイトフィネスなんて言っていますが、基本的にこれの欠点が語られたことがあるのか甚だ疑問です。当ブログでは随分前に欠点を追求したことがありました。果たして、本当に、メディアで語られるように利点しかないのでしょうか。ベイトキャスティング・リールがあればそれだけで良いのでしょうか?
 今回のトピックは釣り糸、ラインという切り口でしたが、世間で言われている利点のみを見て、比較対象の欠点のみを見て、「〜だけあればそれでいい。」なんていう意見を容易に受け入れて、両者または全てを必要とするアングラー達を虐げても良いのでしょうか。虐げても良いという態度の連中がメディアやプロという存在なのだとしたら、そこから離れるのは自明の理です。












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 唯一の「フロロカーボン最大の1.81という高比重」を持ったラインです。比重の高いラインはコレ以外どこにもないのですが、なんせハリス扱いですからバス・フィッシングをしている人からは見向きもされませんし、餌釣りっぽいことをしているにも関わらずこういう細かいところは見えないコダワラナイというバス釣りしている連中にも勿論見向きもされません。細かい違いがわからないのに誤差なのか明確な差なのか、検証も何もあったもんじゃないはずなのですが、そういう細かい違いがワカラナイ連中ほど検証したがるという偏見があります。
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 ポリエステル製のモノフィラメント・ラインです。これは完全にハリスであり、道糸、スプールに巻く種の糸ではありません。つまり、ルアー・フィッシングに使用するならばキャロライナ・リグやブレイデッド・ラインのリーダーにすると非常に面白い素材のラインです。特に耐摩耗性に優れているわけでもないのですが、エダスに好まれて使用される種のラインであることから糸グセを手でしごくだけで簡単に解消でき魚に違和感を与えない、真っすぐピンと張りがある、衝撃吸収性が高いといった非常に有用な特徴を持っています。
 クランクベイトをキャロライナ・リグで使用するのになぜか天秤という便利なツールを使わない日本人ですが、使わないならこのようなエステル・ハリスを使用すればメイン・ラインにトレブル・フックが絡むトラブルが減ります。天秤を使用してさらにエステル・ハリスを取り付ければよりトラブルは減少します。そもそもソフトプラスティック・ベイトであろうとキャロライナ・リグ自体が使われていないだけだという偏見もあります。
 そしてブレイデッド・ラインのリーダーでは、ほとんどラインストレッチ、伸びのないラインにクッションを与えるだけでなく、先に何度も述べたようにラインをピンと張った状態でしか魚のアタリがわからないメイン・ラインにリーダーの特性である糸にピンと張りがあることからアタリをより取りやすい状態に補助してくれます。

 このようにツールというのは、探せば、こだわれば1種のラインの中でも多種多様なのです。ひとまとめにモノフィラメント・ラインなんて不要という論調には全く賛同できないのはこういうことです。「〜あればそれでいい。」なんて言い放って視野が狭くなっていませんか?

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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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