やたらに人に弱味をさらけ出す人間のことを私は躊躇なく「無礼者」と呼びます。それは社会的無礼であって、われわれは自分の弱さをいやがる気持ちから人の長所をみとめるのに、人も同じように弱いということを証明してくれるのは、無礼千万なのであります。そればかりではありません。どんなに醜悪であろうと、自分の真実の姿を告白して、それによって真実の姿をみとめてもらい、あわよくば真実の姿のままで愛してもらおうなどと考えるのは、甘い考えで、人生をなめてかかった考えです。

 本来どの釣りでも重要視されなければいけないことがことごとく無視されているという偏見があります。
pyramid1

 一体何の話かというと、淡水海水を問わず「釣り」を考える上での重要度を考えるとまず画像のように、基盤には狙っている対象魚のことを知っていなければなりません。例えば、回遊魚といった青物が2日連続1スポットで釣れ続くことに保証がないことから、釣れなければ回遊魚の回遊コースをいくつか移動しながら釣りをしなければなりませんし、逆に根魚は居着く習性から1スポットで2日連続、または1週間連続でも釣り続けることができるといったことです。つまり魚の生態・習性を理解した上で釣りを組み立てなければならないということです。
 そこでラージマウスに焦点を絞ってみましょう。青物と根魚の例を見ればラージマウスとは非常に面白い魚種です。同じラージマウスなのにも関わらず、根魚のような行動をするカヴァーに居着くタイプ"residence/レジデンス"が存在する反面、青物と同じようにベイトフィッシュの群れについて泳ぎ回るタイプ"none-residence/ノンレジデンス"が同じ湖、同じ時間に存在していることがあるという点です。従って、使えるルアーの種類が他のどんな魚種より多く、多様なプレゼンテーションが必要になることからラージマウスは特別に面白い魚種だと言えるわけです。
 こんな基本的なことも文章で語れない連中が多いわけですが、ラージマウスの釣りが特別に面白いのはこういった理由からです。「ゲーム性が高いから」などという非常に曖昧な分かったような口ぶりをする人は分析が足りないと反省するべきです。

 さて多様な魚種から1魚種に絞って基盤を固めたら、次にその狙っている魚種が好む場所を積み立てなければなりません。先に述べたように魚種ごとに生態が違うわけですから、場所もそれぞれの魚種ごとに好む場所が違います。もちろんラージマウスも先に述べた"residence"と"none-residence"では好む場所が全く違ってきます。
 これらの基盤と積み立ての上に初めて登場するのがプレゼンテーションです。プレゼンテーションとは、使用する餌や仕掛け、ルアーであったり、それをキャストするのか足下に落とすのかといった角度だったり、ルアーのカラーや形状といった様々なことがあります。


pyramid2

 つまり、数で見ればこの画像のようにプレゼンテーションの種類が最も多く、魚種は絞られているということになるのです。場所、言い変えればストラクチャー・フィッシングは常に魚種とプレゼンテーションを支える中核となるわけです。
 結局、何が言いたいのかというと、「特定のルアーがどうこう」とか「ルアー・カラーが云々」というのは先に述べたように基盤のない役立たない情報、小手先のどうでもいいことであるということです。さらに基盤が固められているだけでなく、場所という概念がその小手先の機転をつなぎ成功した結果を生むわけです。

 常日頃からルアーやカラー、さらにアクションなんてどうでもいいと言い続けてきたのはそういうことです。基盤の固められていない、さらに中核のストラクチャーさえ無視した、ウィニング・ルアーやらカラーなんてチョードーデモイイ情報に過ぎないのです。
 つまり、そういった小手先の機転を記事にする際は、まず魚種とその生態、場所を記述した上でなぜそうしたのかという方法論で語られていることがアングラーたちにとっては非常に有益であるということです。魚種と生態は専門誌であればいくらか省くことができたとしても、読者がどの程度の知識とスキルで読んでいるのか著者側から計り知れない以上、何度でも同じことを書き続けることが重要となります。その何度でも同じことが書き続けられていることというのは、その知識を既に持っている者にとって無益なものと捉えられがちですが、そうではなく、むしろ何度でも語られていることだからこそ重要であるし、それは基本としてしっかりと捉えておくべき情報だと分析できる有益な情報なのです。


 確かにプレゼンテーションの方法は数が多く、最も語りやすいのは間違いありません。しかし、最も重要な、語られなければいけない基盤と中盤を抜いて語ることを安易に認めてしまうのは、それこそタイトルにしているように言い訳でしかないわけですから、自分の弱みをさらけ出す無礼だと考えています。「自分は勉強しなかったからアホなんです。」なんていう輩がいますが、そうだとすれば勉強すれば良いし、教えを請うといった意図、行動を起こせば良いのです。従って「あわよくば真実の姿のままで愛してもらおうなどと考えるのは、甘い考えで、人生をなめてかかった考えです。 」と帰結するのです。


 さて、大事なことなので何度でも言いますが、この画像に示したピラミッドは全ての「釣り」に通用します。先に述べたようにラージマウスは「魚」の段階から"residence,none-residence"という2種に分別できるため、ピラミッドが2つ作れてしまう面白さと難しさがあるわけです。

 そして、基盤無しで「釣り」を考えるのは近年のファッションとなっているという偏見もあります。そもそも魚の生態を知らないことから、魚が居ないところで「釣り」をしてしまい、結果何も釣れなかったという傾向のことです。そのケーススタディは、特に岸から釣る鱸/シーバスに見られます。つまり何が言いたいのかというと、魚が根本的に居ない場所で釣りをしているのだから釣れなくて当たり前だということです。
 「釣り」を理解していない人たちに最も多く見られる誤解は「水辺のどこにでも魚が居る」と考えてしまうことです。魚は居る場所には居るし、居ない場所には全く居ないのです。これが「釣り」を理解する上で最も重要な基本のひとつとなります。遠投すれば釣れそうとか、ショートキャストしないと釣れないとかそういう単純なものではないのです。大事なことなので何度でも言っていることとして、「ルアーはバスの頭にぶつけていくようにリトリーブするのが基本」というのは、魚が居る場所にキャストするという前提から成り立っているのです。そうです、釣れないのはそもそもそこに「魚が居ないから」なのです。特に大阪湾のシーバスに関して言うと、その鱸のほとんどが漁師によってその魚体のほとんどを捕獲された後に、リクリエーショナル・アングラーたちが狙うわけですから、行政の制限や水深といった何らかの理由で漁師が入れない場所を除いて、まず魚が居ないのです。居ない魚を狙っているわけですから、天文学的数字というか宝くじと同じで当たればラッキーというものなのです。はっきり言って、魚の絶対数がそこに居ない「釣り」にゲーム性など存在しません。魚が存在して、その魚が生息環境とする場所を見極めて、さらに小手先の工夫でプレゼンテーションしていくのが「ゲーム」です。魚の居ない場所で、いくら小手先の工夫をしたってそれは「ゲーム」として成り立っていないのです。つまり何が言いたいのかというと、魚の居ない場所で釣りをせざるを得ない可能性の高いオカッパリに過度な期待をしている人たちが多過ぎるということです。そこに「ゲーム性」や「釣果」は基本的に伴わないというのが事実です。しかし、タイトルにしたように言い訳で済ましてしまうのはなめてかかった考えです。あくまでゲームや釣果に努めるべきだと考えます。加えて、その態度がルアー・フィッシングを開拓してきた先人たちに対する敬意なのではないでしょうか。

 こういった全ての「釣り」に対する基本と、それをどのようにそれぞれの特定の釣りに適用するのかというのは、釣りの経験があればある程度シミュレーションできるはずです。しかし、「釣り」を全く知らない人、釣りをしたことがあっても基本を知らない人はシミュレーションできません。結局、魚種ごとの生態と生息環境にどういった地形・ストラクチャーを選ぶのかという知識が欠けているのです。魚が居る場所に、魚の目の前に針付きのベイトを送り込むということはそういうことを意味します。久々に更新をしたからなのか拍手システムという視座から見れば、異常な注目を集めてしまったかのように思われる前回のエントリーにしても、あくまでカロリーの数値とラージマウスの生物的特徴の大きな口という客観的な事実から導きだされています。「ザリガニを捕食しているから良い体型をした魚」などという主観的な事実の曲解とは違うという点を冷静に分析していなければ、余計な誤解を生む危険な情報であることは強く主張しておかなければならないことではあります。
 基本を何度も何度も反復して、その重要性を訴えていくのは「釣り」という文化にとって必要なことです。






Reference

Post a comment

Private comment

Profile

arb1200

Author:arb1200
There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
Curation which is the definition of my blog.
http://twitter.com/#!/arb12001

Latest journals
Latest comments
Monthly archive
Category
Latest trackbacks
Favorite
ジャークベイトの基礎/定番 ARB
定番2 Long A 14A
BOMBER ボーマー Long"A" ロングA B14A

BOMBER ボーマー Long"A" ロングA B14A
価格:820円(税込、送料別)

 もっとも安定したアクションを生みながら、もっとも頑丈に作られているロングA。  ARCについて「多くのバスプロ達が求めたのはゾーンが深い方のルアーだったため、リップをディープダイバーのものにしてあります。」ヒロ内藤



Test ad
Mail form

Name:
Mail address:
Subject:
Body:

Poll Question
Link
Reference
Favorite 2
Display RSS link.
Friend request form

Want to be friends with this user.

Favorite 4