人気が低迷すれば打ち切られる。打ち切りになってしまったが最後、老いた作家に転職の希望はなく、家業を継ぐしかなくなってしまう。同類誌は過酷な世界です。あくまで警句であって、実際にそういった強制力が働くわけではないことは内緒です。

 前回のエントリーのコメントが捉え方によっては、あまりにも野蛮な感じだったため、ついでにエントリーを作成してみました。
 今更ながらにRick Clunnスゲーみたいな反応が得られるという偏見がありますが、彼はどちらかというとcommunicator/啓蒙家というよりthinker/思想家のタイプです。メディアに出ている以上はcommunicatorですが、こういった思想活動をやめて欲しくないというのは個人的な要望です。

 Rick Clunnが10数年前からサイトで啓蒙していた自然観についてのエントリーです。

Earth Warrior
Promise Keepers
by the Loon

Another broken treaty! Another promise not kept! When do humans start giving back? When do they fulfill their role in the circle of life? I can hear you now, saying " What role? I made no treaty — no agreement." Wrong! Every time you go on the lake or enter the woods, you become part of a promise. Creation has gifts for you, and all her players are willing participants. Accept their role in the giving. In 88 million years of my ancestor's existence, there is no doubt that humans are the masters. You only have to ask them. I agree, they are masters, master takers. They are the unquestionable champions of consumption.
 一つの協定は破られ、もう一つの約束は破られます。人々はいつになったら報いるのでしょうか? 人々は生命の環の中で彼ら自身の役割を果たすのはいつになるのでしょうか? あなたは今、次のようなことを言うのが想像できます。「何の役割を果たすのか? 私は協定を結んだことも、合意したこともありません。」それは間違っています。毎回湖に行ったり、森に入ったりするたびに、あなたは約束の一部なのです。地球はあなたのためのギフトを持っており、その中に居るplayers/人々は参加者なのです。与えられた中で彼らの役割を容認しなければなりません。8800万年前に私の祖先は存在し、人類がマスター、優れた存在であることに嘘はありません。あなたはただ彼らに尋ねなければなりません。私は、彼らがマスター、優れた捕獲者であったことに同意します。彼らは疑う余地のない消費のチャンピオンなのです。

When do humans fulfill their part of the promise? Like the rest of creation, I keep waiting and waiting, thinking surely they will awaken. Surely they won't take everything until there is nothing left to take, until all that will be left is stealing from each other.
 人は彼らの約束をいつ果たすのでしょうか? the rest of creation[聖書から人以外の残りの生物の創出]のように、私は待ち続け、彼らが目覚めることは確実です。取るものがなくなるまで、残されていたもの全てを互いに盗み合わない限り、彼らは全てを獲得することができないのは間違いありません。

Maybe it's been so long since they have given anything back that they have forgotten how. Even if they have read this far, I know that the "takers" are saying about now, "I don't need this environmental mumbo jumbo." Again wrong, because what I tell you will have a direct effect on you catching fish or continuing to catch fish. I include continuing to catch fish because some of the anglers who have been having success are running out of time. Look through your angling group. There are numerous anglers who caught plenty of fish in the past and still contain within them the knowledge and experience, but no longer produce results. You will hear many excuses from them about why this has happened, but none of them understand that their betrayal of the fish may be the problem. The fish have stopped giving themselves to these fisherpersons.
 たぶんそれは長らくどのようにして返すのかを忘れています。たとえここまで読んだとしても、"takers/捕獲者"は次のように「私はそんなばかげた環境への信仰や宗教なんて必要ありません。」と言うでしょう。そしてそれもまた間違いなのです。なぜなら私が話していることは魚を釣ること、持続的に魚を獲り続けることに直接的に関係してくる話だからです。私が持続的に魚を捕らえることを含んでいるのは、成功している何人かのアングラーたちは時間切れになるからです。あなたの狙う対象魚の釣り人たちを見てみましょう。そこには過去から現在にかけて莫大な数のアングラーたちが、莫大な数の魚を捕らえてきました。彼らには知識や経験が今でも残っていますが、結果を生みだすことはもうないのです。あなたは彼らからなぜこんなことが起こったのか多くの言い訳を聞くことになるでしょう。しかし、彼らの誰一人として魚への裏切り行為が問題だと理解しようとしないのです。魚はそういった釣り人に魚から与えることを止めてしまったのです。

Like humans, the Loon is also a predator. We must feed on other creatures to survive. This is a natural law. We only kill or take what is necessary. We have a role, a higher purpose, and we must respect everything else's role and purpose in the circle of life. Without that respect there is no harmony and life becomes out of balance, out of control.
 人のように、the Loon/アビも捕食者です。我々は生き延びるために他の生物を食べなければなりません。これは自然の掟です。私たちには殺すか採取することが必要なのです。私たちは役割と重要な目的を持って、生命の環の中で他の全ての役割と目的へ敬意を払わなければなりません。敬意なしには、そこに調和はなく、生命のバランスは保てず、制御することもできません。

How do humans give back? First, you must get over your excessive behavior. Don't kill or take what is not necessary to your existence. Respect and recognize that all other creatures are part of the higher purpose and deserve their space.
 人類はどのようにして返すのでしょうか? 最初に、あなたは自身の行き過ぎた行為に打ち勝つことです。あなたの存在に必要の無い殺生をやめましょう。全ての他の生物への敬意と理解は重要な目的の一環であり、彼らにふさわしい空間を与えるのです。

As anglers you must understand the three stages of your evolution as a complete angler, a complete human. During these three stages you and your intentions, both conscious and subconscious, are being monitored.
 あなたは完全なアングラー、完全な人となるには3段階の進化を理解しなければなりません。この段階の間に必要なのは、あなたとあなたの意図・意志、意識と潜在意識の両方を観察することです。

つづく

Reference
Closed page/閉鎖済みサイト(http://www.fishingworld.com/pro-rickclunn/#)
現在はFacebookのページにジャンプ。

 つまり、自然観をどう持つのか、哲学の話をしているわけです。近代哲学というのは経済や科学の発展で、大量生産、大量消費を可能にする現代の基盤となった反面、自然環境破壊といった負の側面を軽視してきました。そこで今、現代哲学というのは人が生活していく上で自然環境が必須であるということで行き過ぎた開発などを抑えて自然環境破壊を抑えつつ、さらにその中でも経済や科学の発展もしていこうという流れになっています。例えば、エコビジネスなんていうのは正に今やっと浸透し始めた現代哲学の一部というわけです。持続的に魚を釣り続けられることを持続可能性と言えば非常に今話題のワードになります。
 しかし、近代哲学といっても主流がそういった流れであっただけで、アメリカ先住民族の哲学を研究していた人も居ましたし、その当時から自然環境破壊を批判していた人も少なからず存在します。その中で物理的な数でminority/マイノリティの思想を取り入れる、Rick Clunnのような賢明なアメリカ人だって存在するということです。
 野蛮だからと土着の文化を西洋文化に変えさせて文明化させるというのが今までの流れだったわけですし、今でもその名残があります。しかし、以前エントリーに軽く触れたことがありますが、日本の江戸は世界で一番の人口の多い都市であり、世界一清潔な都市でした。その同時期にヨーロッパに行けば下水、つまりトイレなんて存在しない非常に不衛生な都市だらけだったわけですから、そういった西洋文化以外が野蛮だと言っていた当時の西洋人に、当時の日本人は「お前らの方がよっぽど野蛮」とツッコミを入れることができるわけです。つまり西洋文化が基準となって野蛮か文明化されているかという価値基準だったのが、現代では価値が多様化されどっちが野蛮か分からないよねというのが教養のある見識となっています。しかし、名残というのは根強いもので、例えば中東文化を今の先進国の文化圏の人たちが批判していたりするのも事実です。もちろん価値が多様化した中で全く合理的でないものに関しては批判するべきですが、文化そのものを一概に批判するべきではないという意味です。
 つまり価値が多様化したということは、多くの視点が存在し、こちらから見れば合理的でも、他方から見れば野蛮なことが普通に存在していて、批判のやり合いで実際どちらが野蛮なのかわかったもんじゃねぇなという状態になりつつあります。

 閑話休題、Rick Clunn本人が宗教じみた話をしているように聞こえるけど大事なことだと言っています。これは元々アメリカ先住民の自然観、つまり哲学を取り入れて考察したものであることから、ある意味宗教という捉え方も間違いではありません。しかし、当ブログで何度か登場させましたがゲーテの「手は手でなければ洗えない。得ようと思ったらまず与えよ。」というのも言い方が違うだけで本質的には同じことであるという考察に至れば別にごく当たり前の流れを言っているに過ぎないのです。
 結局何を言おうが、哲学に触れたことのない人々にとってみれば宗教ぽくてバカにされるという偏見がありますが、生きる意味を問いだしたときに何を言っているのかはじめて真理が見えてくるものです。



The Loon/アビ(水鳥)について
http://www.native-languages.org/legends-loon.htm
 .orgドメインのものなので、ある程度信用に値するものだと思われますが、Loonとはharmony/平和、generosity/寛大さ、peace/平和のシンボルとなります。水中に潜り、再び地上に戻ってくることから地球の創世主または地上の文化英雄という役割があります。
 つまりLoonから学ぶとはそういうことなわけです。



 そして、Earth Warriorと見てこのロッドを思い出した人がいないと困るのですが、この自然観を掲載し続けた後に製品化されたロッドにその名を冠するわけですから、今でも変わらない思想であるわけです。

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 しかし、ご存知のようにこれが販売されるとなったときにこの手の話題に触れる日本人というのは誰も居ませんでした。WEBカタログの絵を見てnative americanなんだろうなぁといった感想しか聞くことがなかったことが非常に残念でなりません。これほど重要な意味を込めていたEarth Warriorも今は大量消費の中で消え去る情報の一つにしか過ぎないのです。大量消費というのはある意味で資源が無限にあるといった幻想から成り立っていると言っても過言ではなく、そうではなく有限なのだという理解に切り替えることが持続可能な発展の到達地点です。情報だって増え続けてはいますが、無限なんてことはなく分析をかければその情報の中身は有限なのは自明です。
 釣りも限られた時間の中でどのようして釣るのかという有限の中のゲームです。そしてマクロに、拡大して見れば人の生命そのものが有限であるというところに辿り着きます。どのようにして生きて、どのようにして死ぬか、それが哲学であり、後者は宗教の始点なのです。哲学や宗教が釣りに全く関係無いと思い込むことそれはRick Clunnも言うように"Wrong!"なのです。
 釣りに対しての哲学、自然観、一度でも自分自身を見直してみようとは思いませんか?

tag : Rick Clunn, Earth Warrior

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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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