ところで、利用者が傷付かないよう髪が少ないことを薄毛と呼ぶようですがこういう遠回しの気遣いってかえって傷付きませんか?

 道具なんて基本的に最後であって、その前に釣りの基本というのは、魚は居る場所には居て居ない場所には居ないということです。魚が居ない場所にベイトをいくらキャストしたところで無駄なわけで、魚が居る場所にキャストしなければ釣果は決して得られないのです。つまり、大事なことなので何度でも言っているストラクチャー・フィッシングの重要性につながるのです。魚がそこに居るという確信が持てて初めてその場所に適したルアーであり道具立てができるわけですから、先に述べたように道具なんて最初はどーでもいいことなのです。

 ストラクチャー・フィッシング、そしてカヴァーについての詳細な解説をしている書籍を出版しているIn-FishermanのCritical Conceptにも掲載されているものですが、WEB上でも閲覧可能となったので中身の一部を紹介しておこうと思います。

Beyond Edges

 生物学者はbassのことをopportunistic predators/日和見捕食者と呼びます。彼らは、その大きな口の中に詰め込めるだけの十分な小ささのどんな生き物でも、一度に捕食しようとします。スモールマウスはthe Columbia Riverではpeamouthを捕食し、Rainy Lakeではザリガニを、Dale Hollowではalewivesを、Lake Oaheではsmeltを、Mile Lacsではyellow perchを、Lake Hubertではブルーギルを、Connecticut州ではネズミを、Minnesota州ではカエルを、Georgia州ではgizzard shadを、Nebraska州ではlake chubsuckersを捕食し、その他様々な捕食対象がいます。大体どういうことかおわかりでしょう。

 ラージマウス、スモールマウス、そしてその他5種のblack bassの食事の一つの共通テーマは、彼らはedges/エッジの利点を使って餌を捕えるということです。Black bassは機動性が高く万能な体型によって、ディープのウィードベッドのエッジに動かずに居着くことが可能となります。また砂から岩盤質への変わり目を巡回したり、ボトムを這う生物がよく見えるように急旋回や逆流へ泳ぐこともできます。エッジは様々な形態があり、そのほとんどがバスを魅了して一時期、または長期間そこへ居着かせます。

WEEDEDGES
 NortheastとNorthcentral地区の透明度の高い天然湖とFlorida州では、多くの種類の水生植物がbassの主要な生息環境となっています。南部と中部のダム湖における水生植物の生息範囲の拡大は、バス・フィッシングにおけるウィードエッジの重要性をたちまち加速させました。
 ウィードエッジの形状には様々な理由があります。最初に、底の水深が徐々に浅くなっていて、日光がディープ・ウォーターに届かなくなっている場所です。底で生育する種は長い茎を持つmilfoil/フサモ、hydrilla/クロモ、coontail/マツモ、[curly-leaf]pondweeds/エビモ、cabomba/カボンバ・ハゴロモモといった種がディープ・ウォーターから表層まで競合していると生育することができなくなります。ある時期に水深が深くなり過ぎて水生植物の生長が止まったとしても、ディープ・ウィードエッジが形成されていれば、そこは夏と秋には高確率でbassの居る場所となります。

 反対に、水生植物は浅い側で生長を止めることがあり、インサイド・エッジを形成するか、岸と分厚い水生植物の塊の間にオープン・ウォーターの隙間をつくります。これはシャローの波によるもの、秋と冬といった低水位によって植物が排除される水位の変動によるもの、またはボトムの質に関わってきます。多くの湖では、岸際は砂と砂利が混じっており、それがほとんどの水生植物の生育の手助けになりません。水生植物には有機物質が混じった沈泥と砂が必要となります。

 多くの透明度の高い湖は水生植物の輪が形成されています。どこでbassを探すのでしょうか? ウィードベッドがエッジをつくる間に、セカンダリー・エッジがそのスポットの潜在能力を上げます。まずウィードラインの切れ目、ポケット・穴とinside turns/窪み、そして出っ張りとなる岬を水中へ、生息範囲を広げる方向へ探していきます。Offshore humps/沖にある隆起に沿ったウィードエッジは、夏にラージマウスとスモールマウスの主要な生息環境です。ウィードベッドの中にあるopen pocket/穴は、時折水深が急に深くなっているかボトムが硬質といった特有の地形をしていることがあります。その穴を囲うウィードエッジはバスを惹き付けることになります。

 Bassはエッジで待ち伏せ、ブルーギルの腹やshinerの群れが頭上を通り過ぎないか偵察しています。Bassが餌を捕食する際は、潜伏先からオープン・エリアに突進します。同様に彼らは小さなグループでウィードエッジに沿って餌を活発に探すこともあります。彼らはポケットを見つければそこまで泳ぎ、止まって凝視しザリガニの赤色やボトムを啄むbullheadsやyellow perchといった餌が急に逃げるのを期待しています。全てのbassはこういった捕食戦略の一環で食物を得ています。
 エッジはウィードベッドの中にも形成され、釣っている場所の水生植物の種族または種類についてよく理解することが必要です。広大なフラットがcabbage/ボタンウキクサに覆われている場所にcoontail/マツモのコロニーが含まれていることがあります。その2種の水生植物の塊はbassを集中させることがよくあります。同じ状況はwild rice/マコモのパッチ、bulrushes/カヤツリグサ、dollar bonnet/ジュンサイが広大なwater lilies/スイレンのベッドの中に生育している場合にも起こります。全てのベッドを盲目に釣りをすれば非常に効率が悪いですが、the edge-within-an-edge/エッジの中にあるエッジに焦点を絞ることで驚くべき釣果を生みだすことができます。


つづき

Reference
http://www.in-fisherman.com/2012/07/12/beyond-edges/(July 12, 2012)
http://www.in-fisherman.com/2012/07/12/beyond-edges/2/

p.121

 Critical Concept 2本目は3冊ある中で物質的に最も薄いのですが、内容としては非常に濃い内容で、日本のバス・フィッシングには完全に欠けている視点を補ってくれるものとなっています。イラストはその2冊目に掲載されていますが、"Edge Effect"に関してはもう少し細かくカテゴリー分けされて解説されています。

 さて"Bass lurk along the edges, scouting for passing pods of bluegills or schools of shiners that pass overhead."という1文があるのですが、"pods"をどう訳そうか迷って「腹」としたわけですが、これは場所とブルーギルという餌に確信が持てるという前提であればプレゼンテーションが絞られるわけです。つまり、ブルーギルのカラーを模したクランクベイトなりスピナーベイトを使用してあげれば良いわけです。
 ここで、Critical Concept 3のp.53-55を引用することにします。
 ここで必要なことはブルーギルを模したカラーとは何色なのかということです。もちろんクランクベイトとスピナーベイトのルアー・カテゴリーの使い分けという話を理解している前提です。同じスポットでその2種を使い分けた例といえばBassmaster Classic 2011です。
 閑話休題、カラーについてDavid FrittsとKevin VanDamの分析を借りれば良いのです。簡略に話せば、赤、オレンジが入っていればそれはcrawfish/ザリガニをイメージした色相で、シャッドといった魚をイメージするならば白やチャートリュースということを釣り場の水の透明度で決定してやるということです。そして、bluegillカラーを見たときに何色を基盤として、何色をアクセントとしているかを自分なりに整理・分析しておけば、前述のような状況に出会えば何をキャストするべきか自ずと答えが出てくるわけです。
 こう書けば随分と簡単なわけですが、釣り場でなぜこう巧くプレゼンテーションが絞れないのかというと、ルアーから何もかもを考える始点としてしまっていることから、魚にそもそも合っていないという大前提が忘れられていることが考えられます。あくまで始点は魚から考えなければなりません。自分が今釣っているストラクチャー、カヴァー、ラージマウスのベイトフィッシュ(餌)は何なのか?これらの情報が全て揃って初めてルアーの選択が絞られるわけです。ルアーから考えてしまうからどんなルアーの何を選べば良いのかわからないままだったり、強引に釣れた1尾の釣果に満足してしまって釣果が伸びなかったりするのです。これが大事なことなので何度でも言っているストラクチャー・フィッシング、ストラクチャーという地形の変化を始点に釣りを組み立てていくということです。

 ここでシミュレーションとして例を出すならば、先に述べたウィードエッジに潜むラージマウスがブルーギルを待ち伏せているということがわかれば、ウィードの生育具合で十分なリトリーブ・パスが得られなければスピナーベイトやスイムジグ、またはフロッグのブルーギル・カラーを選択すれば良いですし、それほど濃く生育していなければフックアップ率が上げられるトレブル・フックが装着されたスクエア・ビルといったウィードレス・クランクベイト、トップウォーターを選択してやれば良いでしょう。
 ベイトが決まればそのカヴァーの濃さに合わせたラインサイズ、クランクベイトを適切な潜行深度で使用可能なラインサイズが自ずと絞られます。そしてロッドもリールも適切にそのベイトとラインを扱えるものを選択してやれば良いだけです。

 ついでにStrike King社には234SGというBluegillカラーがあります。Noriesでも今年から「タフタイムレッドインパクト」なんていうカラーを販売しましたが、どう見てもブルーギル・パターン(色相)です。
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 しかし、USAでもホワイト/チャートリュースが最も売れているように、日本でもこういった地味なカラーのスピナーベイトというのは全く売れません。USAでは少なからずプロが必要とするカラーなわけで残ってくれるのですが、きっと後者の方は話題にもならずに消えていく未来しか見えません。ルアーのカラーが少々合ってなくても適切な場所に適切なリトリーブがあれば釣れるわけですから、あまりカラーにこだわって解説すると先に述べたルアーありきの始点から考察するわけで非常に不毛なのでこの辺りにしておきましょう。

 とにかく自分が目の前にしている釣り場がどうなっていて、どこに魚が居るのか見当がつくまでは、ルアーにこだわろうと、カラーにこだわろうと同じく無駄だということです。
 引用元の"Beyond Edges"は続きがあるわけですが、希望があれば別エントリーにしたいと思います。どうしてこんなことを言うのかというとIn-Fisherman.comのエントリーの掲載方法は不定期で一気に複数掲載されるため1つづつ訳して解説しながら追いかけるのは非常にシンドイからです。文章が少しでも読めるなら自身で読み解いてそこに分析を入れて欲しいものです。

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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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