まんが甲子園でも出席つきますか?

 日本のルアー・メーカーは、ルアー・メーカーのロゴを貼ったトレブル・フックを売り出すことにご執心のようです。元々それぞれのルアーに装着しているデフォルトを売り出しているわけですが、売る目的に書かれていることと言えば、バランスを崩さないだとかアクションを殺さないといった謳い文句です。
 つまり、パッケージに入っている状態が、日本のルアー・メーカーにとっての「正解」であり「魔法」であって、そこを変更してしまうと「正解」ではないという意向が読み取れます。確かに、極端にフック・サイズを上げることで、ルアー・アクションが変わってしまうことが普通に起こるため、初心者向けとしてそれは正解なのかもしれません。

 しかし、ルアーが日本に入ってきて一体何年経過しているのでしょうか。1990年代からルアー・フィッシングを開始した人たちは凡そ20年の月日が流れています。仮に2000年にルアー・フィッシングを始めたとしても12年目となります。バス・フィッシングというのは、長年趣味としている人たちがそんなに定着しないものなのでしょうか。つまり10年以上バス・フィッシングをしている人は稀であって、常に市場には初心者が溢れているものなのかという疑問です。
 つまり何が言いたいのかというと、今更純正フックなんか出したところで、フック・サイズを変更して試してみるのは当たり前のことであるし、スプリット・リングのサイズを変更するのも当たり前であるという人たちがこの市場を支えているのだから、売れないという結論に至るはずではないのかということです。しかし、これだけルアー・メーカーの名前でトレブル・フックを売り出しているわけですから、事実は逆である、つまりフック・サイズを変更すること、スプリット・リングを変更することなんて試したこともない人だらけであるということです。

 先に述べたように、フック・サイズを上げたりするとアクションが変容してしまうのは事実です。しかし、その変容させたアクションが、魚にとって効果的ではないと言える理由が一体どこにあるのでしょうか。その変容させたアクションが効果的ではないという考察こそが、釣り人たちに蔓延していると、当ブログで良く言っている「ルアーに魔法がある」という考察の正体なのではないでしょうか。そして大事なことなので何度でも言っているように、ルアーに魔法なんてありません。ルアー・フィッシングの基本は、ルアーをバスの頭にぶつけてやるつもりか、またはバスの目の前に持って行ってやることなのです。つまり、目の前に持って行けるのであれば別に「割り箸」でも釣ることはできるということです。実際、トップウォーター・プラグの始まりは、James Heddonが湖畔で木を削っていて、飛んだ木片が水面に落ち、それに対してバスが反応したことにあります。大事なことなので何度でも言いますが、魚の状況に合わせて、魚の目の前に持って行ってやれば割り箸でも釣れるのです。

 ただ、ルアー・デザイナーがルアーにビルト・イン・アクションを組み込んだ心意気というのは少なからず存在するでしょう。それが最も一般的に使い易くて釣れるアクションにしてあるということです。

例えば、Heddon社Sonar
HEDDON ヘドン Sonar ソナー X0433

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 これにはスナップを取り付ける穴が3つ空いています。以下のリンクでその歴史や意味が確認できます。
http://www.pradcojapan.com/hiro_naito/technique/1.html
 その意味はAC/DCというアクション・コントロールとデプス・コントロールと、穴それぞれでアクションを変えることができることと、同じリトリーブ・スピードであれば全く違った水深をリトリーブできるというものです。
 これにはリンク先にもあるチューニングもできますが、穴を自分でテールに向かって、ほとんど同じ間隔で穴を増やしていくというものがあります。そうすることでアクションはよりワイドになり、リトリーブ・スピードを極端に遅くすることができます。テール側に3つ追加した6つ目の穴というのは、非常に面白い使い方ができるルアーとなります。
 さて、なぜこのような話をしたのかというと、ルアー・デザインの限界という話をするためです。つまり、最初からその6つ目の穴が釣れることがわかっているのに、なぜパッケージに入った状態で空けていないのかということです。これがパッケージされたルアーの限界ということなのです。6つ目の穴を空けたことがある人は理解できると思いますが、アングラー側でゾーンとスピードをちゃんとコントロールしていないと、簡単に水面に飛び出してしまうのです。むしろその急浮上が釣り易さになるわけですが、ルアー・デザインからすると初めて釣りをする人を含めて誰もが簡単に使えるものでなくてはならないのです。つまり、使い手を選ぶようなものは製品としては不合格なのです。そして誰もが使えるようにとの意図で収まったのがソナーで言えば3つの穴、Cotton Cordell社Gay Bladeであれば2つの穴となるわけです。

 ルアー・デザインの限界を越えて、自らでルアーを調整することにより、釣果を伸ばすことはそう難しいことではないということが理解して頂けたでしょうか。つまり、ルアー・メーカーが「最適なバランス」と謳っているのは、あくまで初心者も含めて誰もが簡単に使える製品であって、それが必ずしもアングラーたちにとって「正解」ではないということなのです。むしろ「正解」なんてどこにも無いと考えることこそが、「ルアーに魔法が宿る」という概念から脱却する一つの方法論だということです。

 何が言いたいのか凡そ想像がつくと思いますが、ルアーを自分で調整できない人たちが多過ぎるこの現状で、果たしてバス・フィッシングがちゃんと普及していると言えるのか甚だ疑問であるということです。何年ルアー・フィッシングをしてきたというのは当てにならず、いつまでたっても何もできない初心者が多過ぎるということです。
 1年しかルアーを触ったことがなくても、ルアーのフックを変えるだけでアクションが変容することに気がついて、自分で調整してみたり創意工夫するタイプが存在しないわけではないでしょうから、個人的に釣り歴なんていうのを全く気にしないのはそういうことです。自発的に意図する、様々な行動ができる人は少なからず初心者向けのそういったものに疑問を持っているはずではないのかということです。全ては自分の態度を改めることから始めなければならないと、何度も申し上げているのはそういうことなのです。
 そしてプロと呼ばれている人たちが、そんなデフォルト、初期設定からアングラーが調整するということを推奨しないということは、市場でルアーを買う顧客のレヴェルがいかに下がっているのかということです。このままバス・フィッシングで何が最も重要なのか伝えずにいることは、今後ますますの衰退を招くということを危惧するべきではないでしょうか。

 さて最後に、フック・サイズを上げることで、アクションを変容させられ、狙う魚を変えることができるルアーがあります。つまり、フック・サイズを上げることがバランスを崩したり、アクションを殺したりするわけではないということです。全ては自ら検証し、使いどころを見極めなければならないことでもあるのです。誰かが使えないと言っていたから、自分にも使えないルアーであるとは考えないことです。その誰かが単純に初心者であって、ソナーの例にあるようにゾーンとスピード・コントロールができない人であることから、6つ目の穴で使うと水面に飛び出してしまうことから使えないと言っているのかもしれないのです。極端な例で言えば、ソナーの4つ追加した7つ目の穴なんて急浮上してしまうことから使えなさそうに見えますが、魚から考えれば見たこともないアクションではないのかと考え、検証してみるべきだということです。
 閑話休題、フック・サイズを上げることで狙う魚を変えられるルアーは以下のものです。
Pop-R - hook size
 外してあるフック左からデフォルト、XCalibur hook No.6,そしてFire TigerカラーのP60に取り付けてあるのがNo.4のフックです。クリア・カラーの方には、テール側にフェザー・フック、フロント・フックにXCalibur hookと完全に初期設定を残していません。
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 フロント・フックのサイズを上げてやることで、浮き角度を浅くしてやり、このエントリーで紹介した、昔のPop-Rのボディを削るのと同じ効果を得られるということです。もちろんフック・サイズを上げるだけでウェイトが足りなければスプリット・リングのサイズを変更することも考えるべきです。
 ついでに不人気カラーであるFire Tigerカラーは浮き姿勢が浅くなりがちなので入手しておいて損はありません。

 パッケージに入ったルアーのフック・サイズ、スプリット・リングのサイズなど、初期設定をいつまでも変えないという態度は初心者まで、またはそろそろ終わりにしませんか? 釣り歴の長さを自慢してルアー1つ調整できないなんて、目も当てられない有り様です。

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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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