この世の中で、人の心ほど移ろいやすいものはない。ましてや愛しさの思いへと沈んでいくのを押しとどめることなどできはしない。惹かれることが喜びならば、破滅することもまた抗いがたい魅惑なのだろうか。

 マルチ商法というのは、結局本人が騙されていると自覚していても、それはときに破滅する抗いがたい魅惑なのかもしれません。バス・フィッシングであっても、ライト・リグに手を出していては、結局釣りそのものが上達できないのを自覚していても、それは破滅という抗いがたい魅惑を享受しているのかもしれません。しかし、客観的にそれは破滅していく姿を周囲に見せているだけなわけですから、見るに耐えない姿であるということは言っておくべきだと考えています。
 間違いなく重要なのに、誰も触れようとしてない、Kevin VanDamの「始まり」の時代の情報です。誰も見ていなかったことから、情報が誰の手元にも全く無いのだとは思いますが、間違いなく当時から論理思考がその辺りのアングラーたちを抜いています。
 Elite Seriesがone lure ruleを採用してから、Donkey Rigについて聞かれたことがあるのですが、そもそもジャーク・ワームを使って釣りをしたことがあれば、2個付けただけなわけですから、使い方も何もありません。必要なときに、そのリグをキャストすれば良いだけのことです。
 そして、その必要なときを整理して理解できていないからこそ、必要性や有効性といった分析もできないのだと反省するべきではないでしょうか。


Kevin VanDam's Soft Jerkbait Technique
Written By BERNIE SCHULTZ

The 1992 B.A.S.S. Angler of the Year reveals his secrets for fishing soft jerkbaits...

 これはGitzit/チューブ・ベイト以来の話題のベイトです。それはソフト・プラスティック・ベイトの中では、最もシンプルなデザインだと思われます。オリジナルのソフト・ジャークベイトは、そのナメクジのような形状をしているという特徴から名付けられたSlug-Goです。多大な数のヴァージョンが、多数の会社から販売されていますが、全てに共通しているのは、適切にソフト・ジャークベイトを使っていれば、他のどのルアーより、生餌のベイトフィッシュに匹敵するぐらいの釣果が上げられるということです。
 同じく新たにBassmaster Tournament Trailに出てきたKevin VanDamは最も注目されているルーキーです。彼のプロとして参戦した(1988年から)最初の2年間から、一度も賞金圏内を逃したことがありません。そして、1992年切望していたB.A.S.S. Angler-of-the-Yearタイトルを勝ち取りました。彼の十分過ぎるほどの成功は、彼の知識とそしてソフト・ジャークベイトを使うことに起因しています。

WHEN AND WHERE TO JERK
 「ソフト・ジャークベイトは、バスを探すにも釣りにも非常に優れたツールです。」とVanDamは言います。「私は広い水域を探れることから、孤立している魚も、固まって群れとなる魚も両方を釣ることができます。」ソフト・ジャークベイトは同様にヘヴィー・プレッシャーのかかった魚にも非常に有効です。「私に取って、他のアングラーの後ろを釣っていても、同じベイトを投げているとは限らないので、それほど問題ではありません。そしてこれはトーナメントでは大きなプラスとなります。」と彼は言います。
 ソフト・ジャークベイトは年中有効ですが、VanDamは主に適切な[バスの]生息環境を探してそのベイトを使います。「正しい生息環境を発見することは、ルアーの多用途性を考えると、とても簡単な釣りができます。」と彼は説明します。「主に、最も浅い側のシャロー・エリアで、透明度が高く、多くのカヴァーがある場所を探します。」
 魚はほぼ間違いなく、岩、木、水生植物、それらの混合する場所に居ます。カヴァーがあるにしても、ルアーの有効性を決めるのは、水の透明度が絶対条件です。水深10feetより浅く、水の透明度が最低3feetあれば好ましい条件です。

HOW TO JERK
 クリア・ウォーターでは通常ライト・タックルが推奨されますが、VanDamはヘヴィー・タックルをキャスティングの距離と針に掛けた魚を引っ張り出すために選びます。彼は6 1/2 to 7-foot ミディアム・ヘヴィーのキャスティング・ロッドを推奨します。ライン・サイズは、17- to 20-pound-testのモノフィラメントを合わせます。もし深めの水深で釣りをする場合、彼はライト・ラインを使いルアーの沈下速度を上げます。いくつかのメーカーがネイル・ウェイトやラトルを提供していますが、VanDamはそれらがルアー・アクションを阻害しているように感じています。そこで彼は代わりにライン・サイズを下げることを好むのです。
 望ましいリトリーブは、ダンスのサッシェイのように、Zara Spooksをドッグ・ウォークさせることです。それはロッド・ティップを下げ、短く、リズムのあるジャークによってつくりだすことができます。全てのジャークで、ベイトは片側へ横滑りし、次のジャークでは反対側へ方向を変えて横滑りします。彼はベイトを表層か、カヴァーの上を通過するように、ゆっくりとside to sideアクションで動かします。VanDamは常に視認できるように努めます。それによって魚がルアーを持ってどちらの方向に泳ぎだしたかを確認することが可能で、フッキングする方向を判断することができるのです。
 トップウォーター・プラグでは、魚がベイトを持って行っていくことが不可欠です。そして、魚が泳ぎだした反対側へフッキングすることが容易です。ロッドを振ってフッキングするとき、躊躇してはいけません。激しくロッドを振るべきだと彼は言います。

TIPS FOR SOFT JERKBAITS
 エリアを選択してアプローチするときは、VanDamは風を味方にすることを好んでいます。「もし風が吹いているのであれば、風上側のエリアで釣りをするのを止め、風が自分とカヴァーにちょうど当たる位置で風下にキャストしていきます。」と彼は言います。「もし風がなければ、自分のトローリング・モーターで、カヴァーに向かっていき、カヴァーのエッジを最初に釣るようにします。」もし風が強過ぎるようであれば、VanDamは他のタイプのベイトを使うか、風の影響を受けにくい場所を探すことを提案します。
 カラーは、風と光量を基盤に選択します。「風がある、または曇りの日は、視認性の高いピンク、ホワイト、チャートリュース・カラーを使います。穏やかな、晴れの日には、より自然なシャッドやシャイナーを模したカラーを使うようにします。」と彼は明言します。
 もしバスにソフト・ジャークベイトを試したことがないのであれば、VanDamに従ってその'slugfest'/激しい反応を味わってみるべきです。次に釣果で他を打倒するのは、あなたになるかもしれません。

VanDam's Soft Jerkbait チェックリスト

・Lure Colors - 風か曇りでは、視認性の高い明るい色、ピンク、ホワイト、チャートリュースを使います。穏やか、または晴れの日には、より自然なシャッドやシャイナーを模したカラーを試します。

・Equipment - 17- to 20-pound testライン(ライト・ラインは深い水深を釣るときに使用。)を、6 1/2- to 7-footのグラファイト・キャスティング・ロッドで使用します。

・Seasonal Effectiveness - 1年中。

・Water Clarity - 視認できる透明度は最低3feetです。通常、ステイン・ウォーターやマッディ・ウォーターでは効果的ではありません。

・Cover - 魚が居れば、岩、木、水生植物、それらの組み合わせ、どんな種類でも可能です。

・Depth Range - 主に10feetより浅いシャロー・ウォーター。

・Presentation - クリア・ウォーターにいるシャローの魚を脅かさないようなロング・キャストが最適です。

Retrieve - Zara Spooksで使うSide-to-sideアクションを、リズムとアクションを十分に保つことができるスロー・スピードで使います。ルアーは常にカヴァーに近づけておくか、ぶつけておくことが求められます。

・Rigging - 3/0 to 5/0オフセット・フックを使用します。点在したカヴァー周辺を釣る場合、針先を隠さないこともあります。






Reference
http://www.bernieschultzfishing.com/9305bm.htm
 この頃から風の吹く方向を気にしていることがわかります。そして、風が無ければ、最も攻撃的なバスが潜みやすいカヴァーのエッジから釣るとサラッと解説しているあたりに、今のKVDにブレない論理思考、哲学を感じずにはいられません。
 そして、わずかな違いが大きく釣果にかかわるというのも、ジャーク・ワームにネイル・ウェイトやラトルを入れるとアクションが変わることを指摘していることから、ルアー・アクションを常に細かく観察しているという、これも今と全く変わっていない部分です。
 道具はいくつか進歩し、現在はフロロカーボンを使うようになりましたが、この頃からロング・キャストするためにライン・サイズを下げるのではなく、狙っているゾーンが深い側にあることからライン・サイズを下げるといった根本的な賢さ、違いも見せてくれています。ついでに、同じ標準直径ならモノフィラメントの方が、そのラインの重量からキャスティングの距離は伸びます。ただし、USA規格は総じてフロロカーボンの方が標準直径が細く設定されているために誤解を招くかたちになっていることがあります。
 使い古されたネタだと個人的に思っていますが、オフセット・フックでなければいけないという決まりはありません。推奨されているラインを日本規格で表示すれば、20~25lbラインなので、フックは環付き石鯛用ぐらいが丁度良いワイヤー径だと感じています。

 ついでに、Kevin VanDamは66MHをシングルハンド・キャストで、しっかりとロッドを振り抜けるアングラーなので、その技術も体力も無いというのであれば、基本的に6ft以下を推奨します。ジャーク・ワーム程度の加重をシングルハンド・キャストで、ロッドをきっちり曲げて飛ばせる技術、加えて1日中それを続けられる体力があれば、66,70といったレングスをどうぞお使いくださいといったところです。

 さて、このようにKVDの名を轟かせてから20年以上経過しているわけですが、その頃からバス・フィッシングに対しての態度がブレないアングラーというのに、今のところ2人しか出会ったことがありません。自分が釣りを開始したのはずっと後なわけですが、その短期間の間に流行に乗せられたのは1度しかありません。何も知らなかった釣りを始めたときに推奨されたライト・リグだけです。数年使いましたが、真実を知ってからは、ずっとキャスティングといった基本を積み立ててきました。そして、現在のような情報をいくらでも手に入れられる基盤を持った自分は、このようなブログのネタ切れを知らないほどの情報提供者側になっています。
 バス・フィッシングの基本、理論思考に関して移ろうことはもうありませんが、きっと破滅することへの抗いがたい魅惑を求めて今日も毒を吐くのでしょう。


beherit
「基軸なんて無い、言ってることがいつもブレる書き手から、得られることなんて何もなくないですか、というかそんな人たちが、なぜ情報提供者ヅラしていられるのでしょうか、甚だ疑問です。」

Post a comment

Private comment

また。

こんばんは。

また訪れてしまいました。
今年ある釣具店で見たスラッゴー。
その時は、悩みつつも予算を越えていたので見送りましたが、後日ネットショップで購入しました。
そして今、記事を読んでしまったわけです。日本じゃ殆どスポットライト当たらないジャンルですが、この手で光らせてあげたいと思います。


日本じゃライトリグが人気なのに絶滅危惧種が多いのはなぜんですかね?



PS
ストラクチャーの記事有難う御座います。また、フィールドで考えるべき事を得ました♪

Re: また。

コメントありがとうございます。
 皆さんルアーに魔法が宿っていると思っているからでしょうね。そして、ルアーメーカーの営業さんから言わせると定番ルアーができなくて困っています。消費者に常に新しいものを供給しなければならない市場が目の前にあるのです。そして消費者もその流れに乗らなければならないかのように、新しいモノをどんどん消費していきます。根本的に20世紀のイデオロギーに支配された大量生産大量消費という基盤が定着しているということです。
 そして、アンティークなんて言われますが、そういったモノを大事にするのは、今は、日本よりアメリカ合衆国の人たち、特に中産階級の方々だと思います。日本人てどこまでもモノを大切にしなくなっていると思います。釣具業界でも中古釣具店という基盤ができているということは、そういうことでもあるのではないでしょうか。
 下層階級が見せかけの上流階級を模倣する態度は既に18世紀のフランスなどでも見受けられますが、現在の日本で「セレブ」なんて価値観が素晴らしいと馬鹿みたいにもてはやされていることから、自分だけしかわからない幸せを見つけようともしない、想像力のない人たちだらけなのです。
http://www2.jrt.co.jp/cgi-bin3/ikuniweb/tomozo.cgi?no=491

 しかし、模倣の行動原則についてこのようなことを言った学者も居ます。
モーリス・アルブワックス「模倣することは、それがどの程度の数であれ、ある程度の人数を占めるある種の人々の行動様式に自分の行動様式を一致させることではない。模倣される人のうちに、自分をも他人の人々をも凌ぐ行動法則あるいは習慣があることを認識し、自分が及ばないが故にそれを自分のものとすることである。」

 つまり、どれもこれも学術的な視点から分析しても、自覚しているか否かに関わらず諦めという態度が見られると考えています。

えっ!?Σ(-∀-;)

>日本じゃ殆どスポットライト当たらないジャンル

日本でも90年代初頭に大流行したの知らないんすか!?(  ゚  ω  ゚  ) ! !

大先生の河口湖ウイニングルアーになった事とかも・・・φ(´ι _` ; )

Re: えっ!?Σ(-∀-;)

 その頃を知っていれば、記憶しているでしょうね。個人的に河口湖と言われると時代がもう少し後だったと思いますが、もりぞーのウェスティー・ワームの印象の方が強いですけどね。
 注目されているか否かなんてどーでもいいんですけどね。

 単純に日本人が知らないだけで、一般的なものというのは、リーディング・ルアーと呼ばれるトップ・ウォーターの2個付けに代表されるように、いくつか存在しますね。これもBassmaster Elite Seriesのone lure ruleがあったために、注目された偏見があります。もっと昔からあったことなんだから、なぜ今の今まで試さなかったのかというところですね。
 世間で言われている価値が、想像力が無いために素晴らしいものなんだと思い込んで、流されていく人たちにとっては今流行しているものが大事なんでしょうしね。
 ベイトフィネスとかアンブレラリグとか、言葉だけの話題で一向に賢いと思えるアイディアがほとんど出てきていないところを見ると、スポットライトが当たっているところに、unthinking majorityが話題にする以上、そこに限りなく正解に近い答なんて出ないでしょうしね。
 あとプロに注目されないと、プロが使い方を示さないと、自分もそういったルアーを使うことができないという態度も何とかした方が良いでしょうけどね。自分で使い方ひとつ見い出せないというのは、本当に想像力に欠けているなと思う次第です。

 使っているテクニックやルアーが有名か無名かなんて、誰が気にするのかというところですね。むしろ知られていないものをシークレットともてはやすのは、そういうことを最も気にする人たちなんですけどね。
 釣りに関することを人気、不人気で仕分ける人がここのブログを読んでも、そりゃ何も理解してくれないですよねというところですね。
 そんなわけで、FVDさんの煽りにもマジレスしてみましたが、典型的な日本のライト・リグ使ってる人なんてeliminateで良くて、スタイルとしてブレない人たちを大事にしていくつもりです。

新しい=良かろうと言う数式

残念な事に好きなプロがやれば、ついて行く。
誰もやらないのはしない。
新しいモノが良いもの。

そんな短絡的な日本のアングラー。
メーカーはその気になれば今市場に出ているモノを凌駕するモノを創れるハズなんですが…

自らの探究心、探求心を失ったアングラー達を相手にするのはさぞやりにくいと思います。
まぁ、えらそうに書いたりしていますが、自分もそんな実力者ではないのでたたかれそうですが…


魔法ですか?

思わず言葉に詰まってしまいそうです。魔法と言う言葉を使う人ほどルアーフィッシングは薄いモノなんじゃないかなと思いました。

消費の件ですが
え~、そんな過去からの影響もあるんですね~(汗

と言う内容ぐらいしかコメントとして返せなくて申し訳御座いません…
Arb1200さんとあれこれ話せるほど頭も言葉も持ち合わせていなくて。

まだレベルの低い私なんかのお相手して頂いだき有難う御座います。


Re: 数は使用していないので方程式ですね

 個人的見解では、無理しなくていいのはLyさんの方ですよね。自分は最初から典型的なライトリグを使う人を相手にしていないので何も気にしていません。
 Recreational anglersはどこの国に行ってもレヴェルが落ちているので、そういった日本メーカーに希望的観測を持ったりしない方が良いです。
 ついでに社会学のデータは今に影響するものではなく、実証された分析方法です。規範、価値、ルールはその社会ごと、年代ごとに変容します。しかし、いくら変容しても実証した方法を使えば基本的に全て分析可能です。
 聞きかじりでLyさんの思考は随分とブレているようなので、そのままだと何も身につかないですよと忠告しておこうと思います。

お返事有難う御座います。

忠告有難う御座います。 かなりブレがあると…


自分でも自覚がないだけにイマイチピンッときていないのか正直な所ですが。

しかし、こうやって名前も顔も知らない私に間違い等を指摘して頂ける事に感謝します。

有難う御座います。

Profile

arb1200

Author:arb1200
There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
Curation which is the definition of my blog.
http://twitter.com/#!/arb12001

Latest journals
Latest comments
Monthly archive
Category
Latest trackbacks
Favorite
ジャークベイトの基礎/定番 ARB
定番2 Long A 14A
BOMBER ボーマー Long"A" ロングA B14A

BOMBER ボーマー Long"A" ロングA B14A
価格:820円(税込、送料別)

 もっとも安定したアクションを生みながら、もっとも頑丈に作られているロングA。  ARCについて「多くのバスプロ達が求めたのはゾーンが深い方のルアーだったため、リップをディープダイバーのものにしてあります。」ヒロ内藤



Test ad
Mail form

Name:
Mail address:
Subject:
Body:

Poll Question
Link
Reference
Favorite 2
Display RSS link.
Friend request form

Want to be friends with this user.

Favorite 4