ジェット 「賞金稼ぎの良い所は、ルールがないってところだ。賞金首を捕まえるのに、こうしなきゃいけない、という決まりなんてどこにも存在しないんだ。だが好き勝手な事をやると、とたんに文句を言われたり、それはルール違反だと怒られたりする。奴らは、この世界のルールに従って生きているつもりなんだが、そんなルールなんて一体誰が決めたんだ。俺達は誰かに従うために生まれてきたわけじゃねえ。脅かされようとすかされようと魂は売らない。残念ながら、自由業の魂は骨董品だ。あ?その心は?高過ぎて金じゃ買えねえんだよ。」

 2012 Bassmaster Classic(Feb 24 - 26)について、誰も解説したことがないことに言及しておこうと思います。
 まず今年の開催地は、Louisiana州にあるRed Riverです。会場となるのは、Shreveport-Bossier City, La.です。
http://www.bassmaster.com/attend-2012-bassmaster-classic
 上記のリンク先に全て掲載されている情報ですが、ボートのlaunchはHwy 71 South/ 250 Red River
South Marina Rdから、ウェイン会場がCenturyLink Centerで所在地が2000 CenturyTel Center Drive,Bossier City, LA 71112です。会場情報は基本的にどうでもいい情報ですが、ボートを昇降するスロープは釣りに使う時間と移動時間を左右することから非常に重要な情報です。

 この程度のことなら、まず間違いなく誰でも調べることができる内容です。問題はここからです。まずボート・フィッシングをしたことのない人からすると、エントリーにもしましたが地図から釣りを考えるということが基本的にできていません。つまり、webで確認できる地図を使っても、見過ごしている重要事項があるということです。
 つまり、どの縮尺から見てもらっても良いのですが、等高線入りで地図を表示してみるということです。そうして見るとRed Riverという河川が、周囲を丘(hill-land)に囲まれてはいるものの、平地にある河川であるといった特徴をつかむことができます。
 以下の画像は人造湖、ダム湖の様態を地域別に示したものですが、釣り場の環境を大まかに知ることはできます。今後Elite Serieseを見ていく上で開催される場所とこの地図を参照しながら見ることで、どのような釣りが展開されるのか想像することもできます。
Impoundment Range Map
 先に述べたように、Red Riverは"mostly Flatland or hill-land"の場所にあります。実際に地図で見て頂いたように、河川は平地にあります。
 加えて、昨年同州で開催された2011 Bassmaster ClassicはLouisiana Deltaでした。地図でNew Orleansを見てもらい、前掲の地図を参照すれば、そこが"mostly wetland,lowland",つまり湿地、低地となります。従って、このように同州内、当著者が南部と一括りにして解説したこともありますが、実際に細かく見れば、その釣り場ごとに釣りの質が変わってくるということです。
 Red Riverの釣りとLouisiana Deltaの釣りが違うということは、そこから想像するに難しくないことだと思います。

 次に重要なことは、開催時期が2月下旬という微妙な季節であるということです。まず北米大陸の季節がどのように違うのか緯度から見てみましょう。
Calendar Period Regional Timetable
 このデータでは、3つの地域で分けています。つまり、南から春が訪れていくということです。
Calendar Period Regional Timetable2
 Louisiana州のあるSouthern Rangeの2月がどのような季節であるか、この表で見ると10.Winter/冬から9.Coldwater/低水温期の境目になります。つまり、真冬の釣りから、バスの代謝が少し上がってバスが動き始める時期となり、最も効率的にウェイトを揃える釣り方が変わってくる時期なのです。
 もう少し細かい産卵期に関してのデータもあります。
Spawning Time
 このデータから言えば、Louisiana Deltaでのスポーニングが2月から3月であるのに対して、Red Riverは3月から4月初旬なのです。
 もう何が言いたいのかわかって頂けると思いますが、2011 Bassmaster Classicで、Kevin VanDamはスピナーベイトを2日目の途中まで使用し、2日目から3日目をスクエアビル・クランクベイトKVD1.5で結果を残しました。2010年はAlabama州Lay Lakeで、場所はAlabama州のちょうど中心点ぐらいの場所で、スポーニングの表で言えば、Red Riverと同じレンジで季節が進行します。そして、使ったルアーと言えばRed Eye Shadというリップレスクランク、フラットサイド・クランクベイトでした。
 Kevin VanDamの言及から、昨年のLouisiana Deltaは、バスが2日目以降プリスポーンを意識していたことがインタビューからわかりますが、2010年はもっと冬寄りの釣りだったわけです。正直この見方は好きではありませんが、季節の進行をその時期ごとの定番ルアーだけから見れば、リップレスクランク、フラットサイド・クランク→スピナーベイト→クランクベイトとなるわけです。2009年Skeet Reeseのウィニング・ベイトはスピナーベイトだったことは、もう忘れ去られている事実でしょうか。ついでにIkeやBoyd Duckettはスクエアビルを使用していました。
 注記しておきますが、あくまでKevin VanDamの基盤の釣り、winderの釣りを基準に、独自のフィルターをかけて考察しているわけで、フリップといったソフト・プラスティックの釣りは除外して考察しています。

 このような話をするとルアーばかりに皆注目して、結局何も考えないで結果とウィニング・ベイトしか見ないというのを一体何年見てきたことでしょうか。
 そう、このような釣りを見る上で最も重要なのは、ルアーではなく、天候です。寒冷前線と温暖前線の通過のことです。そして天候は、ときに水温を劇的に変えてしまうことから、重要視するべき要素、ストラクチャー、カヴァー、釣り方が変わる、つまりアプローチが変わってくるのです。わかりやすいようにルアーを基準に例示していますが、正直、そんなものはショウモナイ解説に過ぎません。つまり、アドヴァンスド・アングラーとして自分をスキルアップしようと考えるのであれば、彼らの釣りの中で、自分がどのような釣りをするのかシミュレートしておき、そのアプローチは一体誰に近いのか、またその見つけたアングラーはどのような工夫をしているのか、そういったことに気がついていくべきだということです。
 そのシミュレーションの中で、自分が自信を持てるスタイルの釣り、自分が望むスタイルの釣りといった条件でフィルターにかけるわけですから、自ずとアングラーは絞られてくるはずです。つまり、これによって自分がファンになれるアングラーが見つかるということです。ここまでして初めて、ミーハーを越えたファンだと言えると考えています。
 そして、天候の次にシミュレーションに足りていない要素は、(前掲のImpoundment Range Mapが広義なら、狭義の)ストラクチャーです。地形の変化、水深の変化、つまり、どんな地形の何フィートで釣りをするかということです。残念ながらRed Riverの等高線入り地図を持ち合わせていないので、2009年の映像や記事を自分で拾ってくるしかありません。釣れていた場所はフラットだったのか、ブレイクラインだったのか、はたまたカヴァーが絡んでいなければならなかったのか、カヴァーの種類は?などとこれも色々と探ることができるはずです。
 実は凡そ想像がついていて、寒冷前線と温暖前線、水位の兼ね合いもありますが、三日月湖のようなプールと呼ばれるエリアで、プリスポーンと呼べる状態の魚を狙うことになると最初から想定しています(笑)
 つまり、コンタクトポイントとなる岬、ハンプなどのストラクチャーにカヴァーが絡んでいて、狙った任意のプライム・スポットをきっちりと叩けることが条件になります。もしプリスポーンと呼べる魚が時期的に少なければ、寒さから解放されて動けるようになった魚を、コンタクトポイントに隣接する、もう少し水温が安定するディープ側で釣ることになると予想されます。
 何とまあ、教科書的なことしか言えないんでしょうか(笑)しかし、この教科書的なことが言えない人がどれだけ多く存在するのか、ボート・フィッシングが一般的でない日本ではため息しか出ないという現状があります。

 さて、今年も2012 Bassmaster Classicを使って、気がついたことが無くて、気がついたことがあってもそれを文書化できる能力が無い、そういった浅くて、ミーハーなことしか言えない人たちをディスっていこうと思う所存です。つまり、それを見て、自分が一体何を感じて、何を思い、何を考えたのか、それらが読者にとっての気がつきにつながるということです。




Reference
pp.27-28,46

Dick Sterbverg : How To Catch Largemouth Bass : North American Fishing Club,2010,pp.21

 このように今年の2012 Bassmaster Classicをカテゴリー化までしましたが、Kevin VanDamがcutに失敗したら、そのまま放置とかもあり得ますのでご注意ください。

 さて以上の前提を踏まえた上でやっと、少しは理解してもらえる優勝候補予想でもしてみたいと思います。正直テキトーなのですが、選んだアングラーそれぞれに、選んだなりの理由はそれなりにあります。
1.Kevin VanDam
2.Edwin Evers
3.Aaron Martens
4.Dean Rojas
5.Greg Hackney

Terry Scroggins
Alton Jones
Denny Brauer
Michael Iaconelli
Bobby Lane
Shaw Grigsby
Ott DeFoe
 一応Top12を選んでみました。その中からこんな順位面白いよね的なネタです。トップをKVDにするのはもちろんですが、2位を敢えてDoubke Eにしてみました。そして2位の人だったA-martを3位になるという、2位の人の世代交代を謀ってみましたというネタです。それ以外に特に意味はありません。
 さて、Red Riverは比較的カヴァーが多く、スピナーベイトやスクエアビルが使われることが増えます。つまりwinderの釣りが得意なKVDには特に問題ない水域と言えます。しかし、カヴァー奥に潜む最もコンディションの良いウェイトのある魚をgrinderの釣り、つまりフリップで獲って2日目までトップで立ち続けることは、winderの得意なアングラーのメンタルに影響することが考えられます。最もKVDはこれだけの成功を収めたことから、そのメンタルは強く、影響を受けないと言えなくもありません。それでもKVD以外のwinderを得意とするアングラーを牽制することはできます。
 つまり、メンタルが弱くて、釣り方にブレがあるアングラーたちは基本的に上記のリストから除外したということです。そして、その選んだアングラーたちの、その特徴を知っている人ならすぐにわかるかと思いますが、基準はフリップに自信を持てる、得意としているアングラーたちであるということです。この1つの理由で選んだのは、Terry ScrogginsとBobby Laneです。Bobby Laneの他に同様の理由からGreg Hackneyも選出することができますが、昨年のClassicとElite共に勢いがなかった雰囲気から、Bobby Laneにしてみました。別にChris Laneでも良いんですけどね。
 追記:5日前に作成したエントリーだったのですが、Southern Openの結果から見るとTerry Scrogginsの安定感は期待外れかもしれないので、Greg Hackneyに敢えて変更してみました。そしてG-manの安定感も・・・。
 そして、次にフリップを得意としていても、3日目にはカヴァーからほぼウェイトのある魚を抜いてしまって総重量を落としてしまうのが宿命であるため、サブ・パターンが組める、サブを持てるアングラーたちでもあるという基準を加えています。Denny Brauerは、以前どこかで述べましたが、シャロー・カヴァーの釣りから、ディープの釣りにシナリオを変更した実績があります。他のアングラーたちは基本的にスピニング・タックルでのフィネス・フィッシングができるという意味も含んでいます。もしカヴァーで釣れなくなったとき、または寒冷前線通過後でディープ側の魚を釣らなければならなくなったときの強さということです。
 そして、Ott DeFoeが個人的なダークホースで、All-starでは、フィネス・フィッシングからクランクベイトを取り出したりとサブ・パターンを持てる多彩さの片鱗を見たのがその選出理由です。

 正直、スピニング・タックルを持つというのは、個人的にはフィネス・フィッシングにしないと釣れないと多くの場合考えているという前提で見ているため、釣り方がブレると同義で捉えているので、少々矛盾しているようにも思います。しかし、KVDは今年の抱負として、grinderの釣りを見据えているように思うのです。従って、KVDがそんな釣りをしていれば、それを見たアングラーたちもそうするわけで、結果的にスローな釣りの展開が待っているのではないかという予想に基づいているのです。Red Riverのあのようなカヴァーが豊富な中でスピニング・タックルを持つとは到底思えませんが、何かしらの変化があることを予感させるという個人的な気がつき、見解であるということです。
 フェデレーションから、個人的に調べようが無かったアングラーたちが何人か入ってくるはずなので、予想通りになるとは思っていませんが、こういった理由付きで予想するエントリーも悪くはないのではないでしょうか。
 大事なことなので何度も言いますが、それを見て、自分が一体何を感じて、何を思い、何を考えたのか、それらを文字化してブログのエントリーにすることで、読者にとっての気がつきにもつながるのです。

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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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