フェイ 「きれい事は嫌い、きれい好きも嫌い。少しくらい汚れている方が、部屋も世の中も住みやすいってもんよ。色白は七難隠すなんていうけど、隠し事も嫌いなの。しみ、そばかす、いいじゃない。誰も彼も同じ肌、同じ顔じゃどれが自分かわかんなくなるわよ。あたしはただでさえ自分がわからない。だから手がかりを隠しちゃいけないの。ぜんぶ自分の道標だからね。」

 今年のElite Seriesを見ていた人ってどの程度いるのでしょうか。誰が勝ったとか、どのルアーがウィニング・ベイトだとか、誰がAOYとか、そんな表層的なものを見るのは、全体を俯瞰するように見始めて1~2年もすれば十分であることに、そんなことどうでもよくなるという事実に、気がつきませんでしたでしょうか?

 むしろ、未だにそのようなことが気になるのであれば、考え直す時期にきていると自覚しなければ、このブログに書きつづられている内容を、理解することは、いつまでたってもできないはずです。
 昨年の2011 Classicを何度も取り上げたのは、KVDの2連勝という話題に見せかけて、いかに彼がscenaristであるのか、シナリオを作成するのが巧みであるのかを11回以上も解説したつもりでしたが、結局何の反応も得られなかった記憶しかありません。
 スピナーベイトからクランクベイトへ変えるシナリオなんて、聞くだけなら誰でもできるように思います。しかし、中身はと言えば、ハンプというスポットを絞り込んで、そこに絡むグラスとスタンプというヘヴィー・カヴァーの位置を正確に把握し、そこをスナッグレス性能ではスピナーベイトの方が上なのに、敢えてクランクベイトに変更し、グラスをなるべく拾わず丁寧にリトリーブできる日本人なんて、まず聞いたことがありません。
 クランクベイト・ビルダーでさえ、スクエアビル・クランクベイトがグラス周辺で、「あんなもんグラスに絡んで使えるか。」と、グラスにクランクベイトが当たったことすら気がついていないというレヴェルの低さですから仕方ありません。
 日本のとあるトーナメントでは、エレクトリック・モーターが壊れて、パワーポールでボートを固定しながら釣らなければならなくなったら、カレントに流されながらスピナーベイトを使い、そしてエレクトリック・モーターが修理されて動き回れるようになったのに今度はライトリグを使い、ウェイトを落とすことしかできないとか、エレクトリック・モーターの必要性をライトリグにしか感じていない日本のプロのシナリオとか、しょうもなくて見ていられないということです。

 さて、今年のElite SeriesをWINNING BAITSとしてまとめている記事があったので紹介しながら、何があったのか総括的に見ていこうと思います。
http://www.basszone.com/featured-stories/m.blog/58/elite-series-winning-baits

第1戦
Venue: The Harris Chain
Winner: Shaw Grigsby
Baits: Texas-rigged Strike King Rage Tail Craw (White), Strike King Rodent, ring worm
 Shaw Grigsbyは、Pearlカラーに赤い熱収縮パイプか何かで代用できそうなものをオフセットフックのフックシャンク側に被せて、耐久力を上げると同時に、視認性を上げています。つまり、この試合はサイト・フィッシングが主なシナリオでした。
 そもそも第1戦からウィニング・ベイトが話題になっていないことに気がついたでしょうか。そうです。この頃まだ世間はKVD1.5にみんな夢中でした。そんなKVD1.5もすっかり売れないルアーとなって在庫処分されているところです。
 そして唯一、個人的な興味を持てたのは、Kevin VanDamがグラスに当てないことを意識した、2011 Classicと同じカラーの同じクランクベイトというシナリオでした。

Venue: St. Johns River
Winner: Edwin Evers
Baits: Texas-rigged YUM F2 Wooly Bullee, assorted YUM F2 soft plastics
 すっかり個人的には第2の2位の人というイメージが固まりつつあるEdwin Eversですが、この試合で1勝しています。これもどこの店も話題しなかったYUMのWooly Bulleeというソフト・プラスティック・ベイトが使われ、サイト・フィッシングでしたが、第1戦と比べると、より濃いヴェジテーション周辺のベッドを狙うカヴァー・フィッシングが主体だったように放映されていました。
 はっきりと言っておこうと思いますが、サイト・フィッシングだからライト・タックルが必要だとか考えてしまうのは、完全に日本のメディアの弊害です。

Venue: Pickwick Lake
Winner: Davy Hite
Baits: Berkley Hollow Belly 5” Swimbait (Tennessee Shad) with ½-ounce or ¾-ounce Gary Yamamoto swimbait head
 これは今話題になっているあのリグ用に仕入れられている偏見のあるベイトです。しかし、この勝った当時に実際に調べてみると、既に余剰在庫処分の最中でした。そんな日本では、どうでも良い扱いをされていたウィニング・ベイトです。
 このDavy Hiteから得られたことといえば、内蔵するタイプのジグヘッドを使用するか、それともヘッドを持ったジグヘッドを通常通りにリグをつくるかで、ルアーアクションが変わるということです。そして、上記のように通常のスイミング・ジグヘッドにリグをつくり、この方がアクションが大きいし、ヘッドが最初に岩に当たってくれることで、根ガカリが少ないと解説してくれました。
 この結果は、ダムサイトの放水口の下でベイトフィッシュが群れていたため、あのリグが有効とか考えるかもしれませんが、先に述べたように岩が根ガカリの原因となっていたわけですから、そのリグを使えば相次ぐ根ガカリで、効率が下がる結果となることが予想されます。まああのリグに魔法が宿っているとか考える人たちに、ジグヘッドを内蔵するか、外に付けるのか言ったところで、その違いになど、テストしないからわからないし、テストしても気がつかない場合があるのでこのぐらいにしましょう。
マジで入荷してるし(;´Д`)

Venue: Toledo Bend
Winner: Dean Rojas
Baits: SPRO Hydro-pop, Texas-rigged Big Bite Baits Warmouth with Eco Pro Tungsten
 勝手にフロッグの人にされてしまったDean Rojasが勝った試合です。グラスエッジでシャッドかヘリングあたりがスポーニングしているのを狙ったバスを釣るのにポッパーを使用したことで印象深い1イベントです。
 そして、ソフト・プラスティック・ベイトの方は、サイト・フィッシングで使ったベイトになります。
 Elite Series全体の半分もサイト・フィッシングが主なシナリオとされると、大型の魚を見せるのには適していますが、シナリオとしての面白さに欠けます。

Venue: West Point Lake
Winner: Steve Kennedy:
Baits: Unnamed soft swimbait, white swim jig, Kinami Flash (Watermelon Seed)
 BassProShopsのXPSスイムベイトをシークレットにしたがりたかった人たちも居ましたが、あえて無視して、Kinami Flashのno-weight rigをモノフィラメント・ラインで使用するという、Steve Kennedy曰く、Fly Liningというテクニックに注目した記憶があります。つまり、ラインでストライクを見分けるのに、浮力のあるモノフィラメント・ラインの方が適しているという、日本のフロロカーボン信者なライトリグ・アングラー真っ青な意見です。
 この試合だったか、一つ後だったか、KVDがエレクトリック・モーターを1日に100回以上は上げ下ろししたとBassmaster.com内のLive Blogで報道されていました。

Venue: Lake Murray
Winner: Casey Ashley
Baits: Lucky Craft Gunfish (MS MJ Herring), weightless Zoom Super Fluke (Disco Violet and Pearl White), Shakey Head
 この試合で印象的だったのは、Casey Ashleyが、「この湖からblue back herringを一掃できるならしたいね。」と非常に邪魔な存在だったことを苦笑しながら、Jsports放送枠「バスマスターズ」の総括プログラムWinning Wayのインタビューに応じていたことです。
 何度か説明しましたが、この小魚が厄介な存在で、湖に散らばって生息するために、バスも散らばってしまい狙いが定まらなかったようです。もし今話題の例のリグを出すなら、こういった試合になるはずです。
 そしてDouble Fluke/Donkey rigを使用したことも後のBassmaster Magazineなどにこっそりと掲載されていたことも記憶にあります。
45ホワイトパール、300ディスコバイオレット

Venue: Arkansas River
Winner: Denny Brauer
Baits: 3/4-ounce Strike King Tour Grade Football Jig (Green Pumpkin) with Strike King Rage Chunk (Green Pumpkin)
 特に印象深いのは、Denny Brauerというシャロー・カヴァーの釣りが得意なアングラーが、フリップ以外のサブ・パターンを持つようになったということです。Tommy Biffleの話でも触れたことがありますが、彼らがシャロー・カヴァーのフリップだけでは勝てないことを悟り、彼らの技術は底知れぬものであり、常に進化しているのだということです。これもKevin VanDamというシャロー・カヴァーでフリップという釣りを得意とせず、ストラクチャー・フィッシングで勝っているアングラーが安定した成績を収めているおかげとも言えます。
 フリップを得意としながら、ディープをサブ・パターンとして、きっちりこなせるといった話は、少し前にKevin Shortを引用して説明したことでもあります。安定した結果を彼らがどのようにして手に入れるのか、それぞれのアングラーたちを細かく見ていくと面白い部分があるのですが、そんなことを気にしながらElite Seriesを見ている人なんてまず居ないのです。

Venue: Wheeler Lake
Winner: David Walker
Baits: Unnamed deep diving crankbait (Sexy Shad and Chartreuse Shad), 11” worm (Plumb), Lake Fork Flutter Spoon (Chrome)
 この試合は、KVDのAOY決定で全ての興味が終わってしまった気がします。そして、KVDは数年前に使用していた大型のスプーンではなく、バックテイルを巻いた非常に古典的なジグをディープ・ウォーターの釣りに採用するなど、KVDはKVDなりの進化の過程があって面白かったことが強烈過ぎて、他の記憶がありません。
 裏では、このようにディープダイヴァー・クランクベイト、1ft弱のソフト・プラスティック・ベイト、大型スプーンを使っていたことに、この記事を読んで気がつきました。

 あのディープ・ウォーターに使うと言われている3/4ozや1ozを越えるような大型スプーンですが、あのような、かったるい、ダルい釣りをディープでやるぐらいなら、普通のジグ&ワームの釣りと全く変わらない印象だし、それならば通常のジギングスプーンを採用した方がよっぽど効率的です。つまり、大型スプーンをディープ・ウォーターの釣りだと思っている概ねのアングラーは、集計で取った水深のイメージのように、ディープと言いつつ、中身を見ればシャロー・ウォーターの釣りではないのかということです。いくらボトムの水深が20ftを越えているからと言って、釣れる水深が5ftなら、それはシャローの釣りだということです。



 まあこのように、Elite Seriesを1 eventごとにそれぞれ見ただけでも、個人的に気がついたことがたくさんあるわけですが、その気がついたことをレポートしている人なんていうのは、見たことも聞いたこともありません。
 所詮、「結果やルアーだけ」しか見ていない人たちには、この自分が痺れた感覚や興奮、楽しさはずっとわからないままなんだろうなと考えています。つまり、バスフィッシングでも、本来、多様化するはずの価値が、「釣れなければ楽しくない」と価値が画一化されていく兆候に表れているように見えるということです。

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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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