A「明るい場所と暗い場所は共存しなくてはならないの。全てを明るい光で照らしてしまうと必ずその反動で暗い場所が明るい場所を攻撃するのよ。」B「あのぉ、何を?」A「嫌だわ。早くすり潰さないと」

 「スピナーベイトは死んだのか?」やはり北米でも話題にされるぐらいトーナメントで使われないということが、どれほど影響を与えているのか心配になっているといった、アングラーからの「スピナーベイトを使うべきだ」との声があるようです。
 日本では、(当著者は一切使ったことが無いのですが)日本製スピナーベイトで、とあるトーナメントのルール規定内仕様にしてあるものは、スピナーベイトで釣れるであろう場所なのに釣れない、つまり全く魚を呼んできてくれないそうで、そんなスピナーベイトしか作れないんだから、そもそも話題にされることが無いという偏見があります。その意見の持ち主は非常に巧みにルアーを使うアングラーなのですが、「ブレード薄過ぎ」といった感想を持っているようです。

http://www.wired2fish.com/Are-Bass-Fishing-Spinnerbaits-Dead-WhatsUp5912
http://www.wired2fish.com/Part-2--Are-Spinnerbaits-Dead-in-Pro-Bass-Fishing-WhatsUp5920
 新たにwired2fishが2部構成で仕掛けてきました。1部では、Mike McClelland,Gary Klein,Ken Cookが解説してくれています。その中でもGary Kleinはとても良い点をついてくれています。
 まずMike Mclellandの話題は、以前のエントリーとほぼ同じ内容で構成されています。しかし、面白いことを追加で語ってくれています。
“I can tell you this, War Eagle still sells as many spinnerbaits as they can possibly make,” said McClelland. “Maybe it’s a generational thing. My son didn’t think it was possible to catch so many fish on a spinnerbait until he and I absolutely wore ‘em out with War Eagles at Grand Lake (Okla.) one day last November.”
 「今日でもWar Eagle社は多くのスピナーベイトをつくり続けています。一般的なことだと思われますが、私の息子も、昨年の11月にGrand Lakeで自分と釣りをしていた時にWar Eagleのスピナーベイトで多くの魚を釣るまで、スピナーベイトが良く釣れるルアーだと考えていませんでした。」
 誰でも通る道として、釣ってみてその効果が信用できる、つまりルアーを使い切る自信/コンフィデンスが持てないと釣果を伸ばすことはできないのです。

Gary Klein believes spinnerbaits aren’t the lead car on the fashion train these days, but like all lures, they are simply tools, and certainly not dead forever.
“I always tell folks in my seminars that lures are just tools, and that most of the time there’s more than just one tool that could have caught a particular bass,” said Klein. “There’s no doubt that spinnerbaits are still fantastic tools, they’re just being passed over by trendier squarebills and swimbaits right now.”

 Gary Kleinはスピナーベイトが今日の流行最前線にあるルアーでないことは認めます。しかし、全てのルアーに言えることですが、ルアーは、simple tools/単純な道具でしかありません。そして、そのルアーたちが永遠に死ぬことがあるはずがありません。
「いつも自分のセミナーで伝えていることですが、ルアーはただのツールです。そして、多くの場合、それらはただの一つのツールを超えて、特定の条件のバスを捕えることができるという働きを見せます。」、「スピナーベイトが今日でも素晴らしいルアーだということに嘘はありません。それらはただ、今まさに流行しているスクエアビルやスイムベイトに隠れているだけです。」

 最後にこの1部はこう締めくくっています。
No, spinnerbaits aren’t nearly as en vogue as they once were along bass fishing’s most high-profile tournament trail. But to pronounce them dead would be dangerously inaccurate.
 "Are Bass Fishing Spinnerbaits Dead?"とのタイトルの問いに"No"と答えた上で、「スピナーベイトはトーナメント・トレイルの目立った舞台での流行にはなっていません。しかし、死んだと評するのは、危険なほど不正確です。」と締めくくっています。


 そして2部では、スピナーベイトと言えばこの人、お馴染みKVDが解説してくれています。2部の内容としては、以前紹介したhttp://bassanglerspirit.blog127.fc2.com/blog-entry-203.htmlと似たような内容のことを改めて解説してくれています。
 KVDはここで大事なことなので何度でもお伝えしたように、2011 Bassmaster Classicで初日と2日目にはスピナーベイトで釣果を上げていました。それからスクエアビルに変更したと何度も述べた上で、なぜ釣れたとウィニングルアーと一般的に言われたクランクベイトにばかり注目して、初日に釣ったスピナーベイトの話にならないのかということをシニカルに申してきました。
 そのルアーを変更した理由を改めてこのように語っています。
“It seemed like they were bumping the spinnerbait with their mouths closed the second day, so I switched to the squarebill to force a reaction bite using a lure with treble hooks,”
 「2日目にはスピナーベイトがバスの閉じた口から弾いてしまうように感じました。そこでトレブル・フックが付いたスクエアビルのアクションでバイトという反応を取るという、リアクション・バイトを狙ってルアーを変更しました。」
 当時からの個人的な見解は、BASSの公式ライブブログの写真や記事を読んでいると、グラスが絡んで少々クランクベイトが使いにくい場所であったのは間違いありません。しかし、KVDは決めたスポット一か所、ボトムが隆起したハンプに木の根・スタンプが絡んだスポットに、何度もリトリーブパスの角度を変えてアプローチしていたことから、グラスの生育具合やその場所を把握した上でのアプローチだったように感じましたと述べるのも身内に言ったのを含めると何度言ったことかわかりません。
6.6:1 Quantum Tour KVD or EXO when he’s fishing spinnerbaits, spooled most often with 20-pound fluorocarbon.
 使っている道具はそのままスピナーベイトタックルです。日本で考えられない部分は、20lb(0.41mm)を使用していることでしょうか。このあたりのラインサイズを使用しているからこそできる釣りというのが存在するわけですが、ロッドワークを使わないアングラーとはラインストレッチの話は噛み合ないので、多くの場合使えばわかるとしか言いようがありません。大事なことなので何度でも言いますが、2011 Bassmaster Classicでスクエアビルを使ったのもその20lbのフロロカーボンラインでした。

 面白いところと言えば以下のようなことで証明してくれています。
KVD cites sales records as best evidence that spinnerbaits are still sought after. “When I talk to the guys at Strike King, they don’t express any concerns about a drop-off in spinnerbait sales. They still sell a ton of them,”
 Strike King社のセールス記録から、スピナーベイトの売り上げが急激に落ちた訳ではないと、ストライクキング社の人間から聞いてもわかると言っています。

“I think the average guy tends to overlook the variety of specialized spinnerbaits that are available these days that can help you get more bites,” commented VanDam. “For example, Strike King’s Burner is a more compact and heavy bait that I can retrieve a little faster than the average spinnerbait. There just aren’t a lot of days on tour anymore when you can just cast the old standard 3/8-ounce spinnerbait with tandem blades and get bit.”
 「多くのアングラーは、スピナーベイトを近年ラインナップされている種類別で使うことで、バイトの数を増やす手助けになるという事実を見落としているように思います。」、「例えば、Strike King社 Burnerは、平均的なスピナーベイトよりコンパクトで、ウェイトが重く、少し速めのリトリーブスピードで使うことができます。ツアーではほとんど使うことがなくなってしまいましたが、一般的な3/8ozのタンデムブレード・スピナーベイトだけでは、バイトは少ししか取れません。」
 バーナーという種類のスピナーベイトがありますが、個人的にはBPS限定のスコーチャーの方が好きなのですが、これをリトリーブスピードを上げていくためにコンパクトにして、さらにブレードをあのような形状にしていると知っているなり、考えるなりして使っているアングラーなんてほとんど居ないという偏見があります。多くのアングラーは、ワイヤーのupper/アッパー・アームとlower/ローワー・アームの開き具合の角度という意味すら知らず、パッケージしか見ていないんじゃないかという偏見すらあります。
While overly likeable B.A.S.S. photographer James Overstreet and the rest of us struggle to spot a spinnerbait on the decks of Elite Series anglers’ boats, count on VanDam, the sport’s most dominant angler, to be among the very first to pull one from his rod locker, prove its effectiveness en route to victory, and quickly resuscitate its trendiness.
 BASSに写真提供している写真家James Overstreetの証言からも、KVDは彼のロッド・ロッカーから開けてすぐに取り出せるところにスピナーベイト・タックルがあることから、その勝つために使うという意味で有効性が証明されており、流行の復活を虎視眈々と待っているといった表現をしています。

“I carry loads of spinnerbaits,” said VanDam. “Trust me, they ain’t dead.”
 最後にKVDもこのように締めくくっています。


http://www.bassmaster.com/tips/terry-butchers-fall-spinnerbait-tactics
 そしてBassmaster.comでもTerry Butcherを例にして、秋と言えば、non-residence,ノンポジショナル・フィッシュなどとも呼ばれる魚を、適水温に近いことからストライクしてくるゾーンが広がるため、スピナーベイトが生む振動や音といった複数のアピールで寄せてストライクを誘発するというのが常套手段だと認識されています。
Using a 1/2-ounce Booyah Vibra-Flex spinnerbait with a No. 5 Indiana blade, Butcher likes to add a small red or orange kicker blade.
"That brighter color gives off enough flash to make a difference without being overwhelming," says Butcher. "It's kind of like dipping the tail of a plastic worm in chartreuse dye. It just gives it a little color."

Aside from providing extra flash in dirty water, Butcher believes that the orange kicker, combined with a big Indiana blade, closely mimics the bluegill which are prevalent along shoreline structure.
"If you look at a bluegill, there's a little orange under the gills, and to me, that's what the spinnerbait represents," says Butcher.

 Terry Butcherはフロントブレードを赤やオレンジにしたものを好んで使用しているようです。明るい色のブレードを使うことで、反射光が消えることじゃらアピールし過ぎないのを狙っているようです。それはワームのテールの色をチャートリュースにしたりするのと同様の効果だと言っています。そして、濁った水の中でのオレンジという色は、この時期のブルーギルの鰓の下に出る体色にもあるということを精神的支柱にして使っているようです。

http://www.bassmaster.com/tips/mike-mcclelland-burns-fall-spinnerbait
 意図して特集しましたが、ここまで様々なところで取り上げられるとは考えていなかったMike McClellandがスピナーベイトについて、トピック別に語ってくれています。
 全てに掛けられる時間が無いので、これぐらいの短文のトピックなら誰でも読めるという前提にしておきます。

Water color: 1 1/2 to 2 feet of visibility is ideal, but it can vary from that and still be productive.
 水の透明度が1.5-2フィートが理想的だが、他にも多くの有効な場合があると言っています。ただ、水の透明度というのは、正確には計測用に存在するロープ付きの白い円盤を水中に沈めて見えなくなった水深、つまりロープの長さを測るのですが、釣り場でもしそういった計測情報があったところで、その湖や河川の中でも場所によって、局地的な濁りなどで結果が変わってしまう可能性があります。そこで、自分なりの基準を持つことが大事なのですが、どのように基準を持つべきでしょうか。
 引用文献・記事がどれだったか記憶が非常に曖昧なのですが、お馴染みKVDから学んでみると、KVDは白のスピナーベイトを沈めてどの水深で見えなくなるかという基準を持っているということです。つまり透明度を計測する円盤の代替として自分のルアーを使って、水の透明度の基準をつくっていくわけです。スピナーベイトの中で考えるのであれば、ある基準より沈んでもまだ見えれば透けるようなカラーのスカートに変えていくし、見えなくなるのが早ければホワイト&チャートリュースやチャートリュースに変更していくといった具合です。
 別にルアーなんて何でも良くて、自分が一番良く使うルアーである一定の水深に達した時の自分の感じ方と過去の釣果を照らし合わせてルアー・カラーを変更していくことで、あと1尾という釣果を伸ばすことが可能になります。


 さて、これでスピナーベイトは(釣れなくなったから)使われなくなったとかいう言論に、鼻で笑えるようになったでしょうか。
 冒頭に述べていますが、ノンレジデンス/ノンポジショナルの魚へアピールしてバイトさせるという正しい意味で使うワードであるリアクションバイトが獲れるルアーがスピナーベイトです。カードを引くという意味で使われる表現を模した"draw a bite"という言葉が適切でしょうか。日本語で表現するならば、ノンレジデンスの魚がバイトという「お手つき」をするが近い表現かと思います。つまり、季節的に散らばったバスたちのバイトを効率良く獲っていくのに非常に便利なツールだということです。
 ここで大事なことなので何度でも言いますが、Gary Kleinが言っているように、ルアーはただのツール/道具でしかありません。適切に使えば非常に強い見方となります。これは言い変えれば、ドライバーがネジを回すのに適しているけれど釘を打つのには向いていない、逆にトンカチは釘を打つのには向いているがネジを回すことはできないように、ルアーにも魔法なんていうものは宿っていなくて、ただ適切な状況でそれを使えば効果を発揮してくれるというだけのことなのです。
 この意味を曲解してルアーに魔法が宿っていると信じたがる人々が非常に多いという偏見がありますが、ルアーをツールとして見た時、ルアーフィッシングの概念が一変するかもしれません。結果として、自分のような、別にルアーなんて何でも良いけど、1個で幅広く使える方が好みになるという趣向が生まれます。もちろん1個のルアーでいくら幅広く使えると言っても、カバーできる使い方に限界はあるので、その幅を広くできるルアーがないかと探し出すため、ルアーの所持数が増えないと言うのは嘘になります。


 あと当ブログに、稀に登場するStrike King社のBurnerやScorcherという幅の狭いブレードが装着されたスピナーベイトですが、ここのエントリーを読んで、理解して購入するアングラーとかまず存在しないので、入荷しないことを推奨しますと注意しておこうと思います。まあそもそもスクエアビルに踊らされてる人に、スピナーベイトが売れるはずがないというのは、店が一番良く知ってるはずなんですけどね。





追記
 お知らせも何も、忙しくて追いかけることもできませんでした。
http://www.ladybassanglers.com/
http://www.wired2fish.com/Martin-Wells-Wins-Innaugural-LBAA-Bass-Fishing-Classic-WhatsUp5931
 LBAAことthe Lady Bass Anglers Association のClassicでPam Martin-Wellsが勝ちました。
 どのみち、Kim Bain-Mooreと競り合うんだろうと思っていたら、そうでもなかったようです。もちろん彼女も4位で終えているのであながち間違いではありませんが、ウェイトから言ってPam Martin-Wellsの圧勝です。

 終えなかった反省と言っては何ですがウィニングルアーでも紹介しておきます。
“I caught some on a spook and a Texas rigged NetBait Trick Worm,” Martin-Wells continued. “I was fishing the trick worm really, really slow. There were so many shad back in the area I was fishing I felt there was no need in throwing a fast bait. I could not see them hitting a Rat L Trap or a spinnerbait when there were 9 million shad there.”
 もう定番過ぎて言う必要もないスプークというトップウォーターに、日本ではパカクローぐらいしか注目されなかったNetBait社のTrick Wormをテキサス・リグドをとても、とてもと重複表現で強調するぐらいスローに釣ったようです。ついでに、ウェイトが1日平均8ポンドという厳しい試合で3日間キーパー全て揃えて帰ってきた唯一の選手です。「釣っていたエリアにはたくさんシャッドが居たことから、そこではファスト・ベイトを投げる必要は無いと感じました。900万ものシャッドがそのエリアに居た時のようにRat L Trapやスピナーベイトにバイトが見れなくなったのです。」とシャッドを食べて満腹になってしまったバスをどのようにして釣るのかといったことに集中し、そこから5尾きっちりと揃えるということを考えて戦略を立てたように伺えます。ついでに900万と言わせるぐらいの規模のシャッドの群れを追いかけ回しているバスを狙うのは、米国内に行かないと経験できないことではありますが、かなり難しいです。あまり大きな声で言えませんが、バスが水面を割っている、ボイル、バストしているような状況ではトップウォーターが非常に有効ですが、それが終わってしまうと正直ワームでしか得られないスローなスピードの釣りで誘わないとバイトが得られないことがあります。お腹が空いているバスほどスピードの上限側に反応が集まりますが、満腹なバスはそれこそ頭にルアーをぶつけるぐらいのイメージでないと反応を得られないような状況です。ついでに、これも大事なことなので何度も言いますが、この理由でルアーを小さくしたり、ラインサイズを下げる必要性はどこにもありません。むしろルアーサイズを上げてでもバスの頭に当たる確率を上げたいと考える方が効率は良いです。
 そんな難しい展開だったようですが、しっかり釣ってくる彼女たちの釣りをする姿を見る機会ってほとんどありません。そんな中でも唯一このLBAAの動画がありました。

 冗談抜きで、ちゃんとバスフィッシングとして当ブログはこういった女性アングラーの動向を見守っています。

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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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