「この間のゲームは楽しんでもらえたたかしら?たまはに追う身になるのも悪くないでしょ?ハンターが獣を追い、獣がハンターを追う。永遠の追いかけっこね」

 さて風呂の蓋なり、大きめのビート板を持って腕を伸ばし、胸の前に保持します。そのまま水中に入って板に水を受けながら泳ぐと、持っている板に水を受けて、左右どちらかに水を逃がすために板は左右に振れてしまいます。
 そうです、これがルアーのアクション、ウィグルする/ボディを振るという原理です。

fulcrum-jerkbait

 実際に板で起こった現象をルアーそのものに話を向けてみると、ルアーにはラインアイ、アイレットという支点があります。写真の右、X-rapのように、板ことリップに支点を限りなく近づけると、その支点を軸にしてボディをウィグルさせるわけですから、水はボディの左右にしか逃げません。これがX-rapのみならず、多くのジャークベイトと称されているルアーに採用されている左右へのダートアクションを生みます。
 逆に写真左、ログのように支点をリップから離してみるとどうなるでしょうか。X-rapでは支点とリップの距離が短いために左右にしか水が逃げなかったのと比べて、軸の長さ(支点とリップの間にできる赤線の距離)ができることで、同じ片側へ水が逃げるにしても、水を逃がしてボディが振れる自由度が増すためにルアーに余分な動きが出るのです。これがジャークした時に出る余分な動き、ロールアクションの正体です。
 現実的には不可能ですが、こんな例えはどうでしょうか。ラインをタイヤに直接結んで引っ張るのと、タイヤにロープを結んでそのロープへラインを結んで引っ張った場合、どちらが左右に振れて引っ張りにくいでしょうか。もちろん後者の方が左右にブレてひっぱりにくい、つまり写真で示した事と同じ、抵抗をつくるリップと支点の距離が長いとアクションに余分な動きが出るということです。

 さて今度は団扇(ウチワ)を持ってください。通常使うように扇ぐとどこに風が生まれるでしょうか? そして、次に団扇の持ち手を軸に手首を回し、団扇を回転させるとどこに風が生まれるでしょうか?
 これが、写真で示したジャークベイトのディスプレイスメントの違いです。水深の深い側から魚へアピールできるジャークベイトというのはどちらでしょうかということです。もちろん余分な動き、ロールアクションが入る余地がある支点をリップから離したルアーなのです。

 ジャークベイトでダートアクションを謳っているのは、つまり非常に浅いゾーンにしかディスプレイスメント、水を動かさず、ゾーンの深い魚へは視覚的なアピールしかしないから、「ジャークベイトとして使えない。」と言うのです。つまりリップとアイレットが近いジャークベイトで、バスを浮かせて釣るなんて言ってしまうのはそもそも原理をわかっていない非効率的な釣りをしているということです。浮かせて釣ることを考えるのであれば、必ずロールアクションが入るログのような設計のルアーを使うことが、狙って釣るということにつながるのです。


 どうでも良いことですが、ついでなので書いておくとリップの上に重ねている青線の角度はRogueは約45度、X-rapは約26度です。水がリップに当たって抵抗となった時にルアーの姿勢に影響する訳ですが、その違いはご自身の目で確認してみてください。

 つまり何が言いたいのかというと、リップをアイレットに近づけたダートするミノーなんて、ジャークベイトとしては使えず、同じゾーンを釣るなら他で代用できるしイラネということです。仮にリッピングに使えるという事実があっても、ディープダイバーのクランクベイトの方が急潜行して、ラインスラックとテンションかけるのを使い分けてのキックバックとボディを揺らしながら浮かせるの2種類を演出させやすいです。

 さて秋はジャークベイトとか言ってる人たちのどのぐらいがこの事実を理解しているのか、皆様も生暖かい目で見守ってあげてください。まぁpointerが流行しちゃった北米のプロですらワカッテナイ事実なのだけれど( ̄ー ̄;)
 北米で売れてるルアーがちゃんとしたルアーというのは大きな誤認だということがこういったことから理解できます。
などという毒電波を発信してみます。




追記
 テールを振るのがウィグル、ボディを支点を軸に回転するのがロール、その二つを合わせたのがウォブルです。つまり、ウォブル&ロールなんてねぇよ(笑)とツッコミを入れられるというか重複表現です。通常のウォブル・アクションと比べてロールアクションを強めたとかいう意味なんでしょうが、広義の意味でやはりウォブル以外の何者でもありませんから、そのような表記をするのであれば、具体的に何と比較してそのロール・アクションが強いのかという問題になるということを忘れてられているという偏見があります。なぜなら広義の意味で両方ウォブルじゃないですかということです。

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No title

初めてコメントさせて頂きます。
こちらのブログはいつも内容が濃く、非常に勉強になるのでいつも楽しく読ませて貰っています。(あとタイトルネタも好きです)

X-rapが盛大にディスられていたので(笑)、ちょっと気になったのですが、ダート系ミノーってジャークベイトとしてはそんなに魅力がないんでしょうか?

個人的に左右上方向への激しいダートって魚がルアー気付いた後の「視覚的のみ」の食わせ能力(魚が必死になって追う感じ?)に関してはすごく評価しています。
あと、深いレンジでもダートアクションを出しやすかったりするので頼ってしまう場面が多くなりがちです。

「浮かせて取る」じゃなくて「潜らせて、横&上アクションで食わせる」ようなスタイルってジャーキング的には正道ではないのでしょうか?

自分は、ソルト方面中心の釣りをしており、バスに関する知識、ロッドワークに関する知識には明るくないので、見当違いの疑問・知識が混じってしまっていたら申し訳ないです。

Re: No title

コメントありがとうございます。
 使いどころがある人にとって、確かに必要なルアーなのは認めています。個人的に不要というか、激しくダートさせる視覚的アピールだけならばラトリンログでも可能だという意味を含んでいたことをお伝えし忘れていました。たぶんスミスウィック社のラトリンログを使われたことがないのだと思いますが、ダートさせるだけなら、ザラスプークで水面下を連続ドッグウォークさせることもできるので、わざわざ結ぶ必要が無いということです。盛大にディスっているのは、「このルアー最高」と言ってしまい「ルアーの観察に対する盲目」を批判する当方の仕様、煽り方ですのでご勘弁くださいm(_ _)m
 あとダートに限らずゾーンを深くしていくと、浅い側で見られるアクションとはまた変わってしまい、印象が違うアクションをしているかもしれないというところを、透明度の高い場所で是非ご自身で確認してみて欲しいところです。
 ゾーンを深くすればするほどアクションにキレが無くなるというのは重要なことで、その中でもロールしてくれるミノーは間違いなく魚へアピールすることができる間違えないルアーだと思いますよという意味も含まれています。

 たぶんシーバス中心の方なのだと思われますが、機会があれば(使えるゾーンが浅い側から)写真のシャローリップでノンラトルのAB、ARBというシャローリップ、ディープダイバーフローティングのADRB、ディープダイバー・サスペンドのASDRBという4種類のログが手に入ると思いますので是非使ってみてください。飛距離とゾーンを深くとられたいというのであれば、ADRBかASDRBを使ってみてください。その他の飛ぶミノーより岸際のシャロー攻略専用になるかもしれませんが、違いが目で確認できると思います。また30m以上も投げるとペンシルベイトなどで意味がわかると思いますが、ロッドワークの効果が無くなりますから、そんなに遠くに投げないで釣るスポットを見つけることが前提となります。浮かせて釣るという意味でも、急深のブレイクで釣るには最適です。
 つまりX-rapで可能なアクションなら、ダートの幅はわずかに小さくなりますが全体的なアピールが強いラトリンログでも可能だということです。

 横にダートさせるだけならロングAなんかも横に向きやすいですが、たぶん軽くて使われていないと思います。ジャークするのだからロッドワークが利く距離以内で釣るので、飛ばなくて良いはずなんですが、ストレートリトリーブで潜らせてからジャークし始めるアングラーには、確かに最大潜行深度まで潜らせるのに必要な距離が足りなくて使えないのかもしれません。自分は着水からワンアクション・ジャークできっちり潜らせているので、ワンアクションでも水面に浮かび上がるので(ロングA/15Aでも)2.5秒ぐらいかかります。たぶん3回もジャークすれば(足場の高さが変わると結果も変わりますが)ラトリンログのシャローリップモデルでも、水面まで浮き上がるのに5秒以上かかると自分のメモに記録しています。
 ジャークベイトを語るアングラーたちの中で、この点への考察が最も違う部分だと思います。このあたりを意識して釣りをしているかでジャーキングの釣りが変わってくると思うので、色々とルアーごとのアクションの違いを是非ご自身で色々と気がついてみると釣りの幅はもっと広がると思います。
 ディスプレイスメントというアピールに、X-rapが持っているような視覚アピールの両方が使えるラトリンログを是非ともお試しください。

No title

 ご指摘の通り、自分は今までラトリンログシリーズを使用したことがありません。
ただ、ラパラのハスキージャークやフローティング、バングO辺りの形状的にはログに近そうなジャークベイトは使用しているのですが、これらではリップ角度の浅いルアー(X-rap系)と同等の深い層で、左右へのダートを出せませんでした。(あくまで自分の実力では・・・)
その為、リップ角度の深いルア-(ログ系の形状)は比較的浅い層で・・・
リップ角度の浅いルアー(X-rap系)はちょっと深い層から浅い層まで・・・といった使い分けをしていたのですが・・・

 そこで、ログ系のリップ角度の深い形状でもダート幅が稼げるならX-rapのようなダートに特化したルアーの必要性は薄れてしまいますね。(汗)

個人的には、リップ角度の深いミノー(ログ系)はジャーク時のブルブル感(ロール?)がブレーキになってダート幅はあまり出せないようなイメージがありました。
加えてリップ角度の浅いルアーと同等のダートまでさせるには瞬間的によほど強く引っ張る力が必要そうな気がしますね。

タックルを根本的に見直す&ジャークを練習しなければログ系のミノーを扱い切れそうにない感じもしますが、近いうちにログの現物を手に入れ試してみたいと思います。

Re: No title

返信ありがとうございます。
 タックルセッティングのコツとして、思い切って少し柔らかいかなと思うぐらいのロッド、パワーを下げたり弾性率を下げり、モデレートテーパーのロッドを使うと横にダートさせやすくなります。硬いロッドでジャーキングしているイメージがあるかもしれませんが、硬くて曲がらないロッドはロッドの戻し、ラインスラックをつくる動作、テンポを速くとらないといけないので、最初から挑戦するには向かない、練習の必要な釣りになってしまいます。つまり直線的な動きが多くなるのは引っ張り過ぎだったり、ロッドの戻しというラインスラックをつくるタイミングが遅れている可能性があるということです。
 ただ、柔らかめのロッドと硬めのロッドでのロッドの振り方は随分変わってしまうことに注意してください。柔らかいロッドは、硬めのロッドでジャーキングするイメージより引っ張らないと今度は潜行深度を稼げなくなってしまいます。このあたりは本当に自分で試行錯誤しないと得られない部分なので、お試しくださいとしか言えない部分です。

 ルアーで言えば、書き忘れていましたがキレの一番あるスミスウィック社ARAという3インチモデルはかなりダートさせやすく使いやすいです。加えて入手が難しくなりますが、コットンコーデル社のリップリンレッドフィンもダートさせやすいルアーとなっています。
 既にお持ちのハスキージャークでもタックルセッティング一つでアクションが化けると思います。

 あとダートしている確認として、ラインがフロントフックを拾うようになれば、ルアーが横を向いていることになります。そして、最終的にそのフロントフックを拾わないぐらいの加減というのを見つけることになると思います。つまり絡んでも解けやすい20lbぐらいの張りのある太いラインが欲しくなるのも、こういった理由があるのです。

No title

ご指摘ありがとうございます。

まさにさっきまで、先調子で硬めのロッドへと私の考えが傾いていたのですが、ラインスラッグをうまく出してやればモデレートの竿でもダート幅を伸ばせる道はある、・・・と。
確かに道具だけでなく意識の面で改善できる所があるならそっちも直すべきですね。

思うに、おそらくは私はx-rap系で十分にダートさせられていた力加減と同じような感覚でハスキージャーク等を使用していたことが、前回のコメントで書いたようなルアーの印象を自分自身に与えていたような気がします。

そういった意味で、ログ系のルアーを使い込まずにその用途をディスっていたのは自分のほうだったみたいですね。

もう少し鋭いロッド操作をするように心がけて、ログ系ルアーのジャークを武器にできるように試してみたいと思います。

Re: No title

度々ありがとうございます。
 タックルという物理的に変更を加えて、意識を変えても良いですし、個人的には結果が過程を肯定すると考えています。もしモデレートテーパーをお持ちであれば是非とも試してみてください、norishioさんが持っている観察眼があれば、その違いに驚くことができると思います。最も良いのは、2タックルを両方キャストしておいて片方づつ動かしてはロッドごと交換して動かすとそのルアーアクション/ギヴンアクションの違いがよりよくわかると思います。ただ先に述べたようにロッドワークはロッドだけで随分変わってくるので、最初は巧くいかないと思いますが、このあたりは本当に練習したアングラーだけが辿り着ける境地だと思います。
 そこで技術的に可能な範囲と、物理的に・タックルによって生み出される可能な範囲のアクションを理解できれば、その使い分けができるようになるわけで、ジャークベイトの釣りだけでチェックできる魚の状況が増えるので釣りが面白くなると思います。

 ジャークベイト情報を発信する時に、非常に大事なこととして、X-rapというのは、水面下をキラキラ動かして魚を釣って、ロッドワークの釣りの入門になるかと思っていたのですが、左右に動かせている満足感でアングラーを盲目に、他が見えないようにしてしまうルアーなのかもしれないということを教えて頂けた気がします。
 あえてアピールできる幅の狭さを知った上で使う分には手駒となるので、どちらが釣れる/釣れないという話ではないといのも踏まえておきたいところです。個人的にどちらか1個だけ、タックルを持ち運べる量に制限があると言われれば、色々と演出できるそういったルアーになるというだけのことです。
 ルアーごとにもコットンコーデル社のレッドフィン、リップリン・レッドフィンだけでもアクションは違いますし、スミスウィック社のラトリンログも上記の2種とは違います。タックル、ルアー、アングラーのロッドワークこの3つで色々と変わりますから、自分の手駒になれば良いですね。
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