きっと何者にもなれないお前たちに告げる

 ストラクチャー・フィッシングのことについて書かれていると予想され、その通りであり、その予想以上の内容を返してくれる、そんな満足感を満たしてくれるのがIn-Fishermanが編集した書籍にあります。

Largemouth Bass Location: Finding Bass in Lakes, Reservoirs, Rivers & Ponds (Critical Concepts)

Territorial Spacing 1
Territorial Spacing 2
Territorial Spacing 3
 そのタイトル通り、なわ張り空間についてのイラストです。上からEarly Fallで平均7フィート離れているとか、1月後半には4フィートで捕食で動くにしてもほとんど距離は動かないとか、ポストスポーンにはその場所の"Boss"である雄とそのbossの座を狙うのが居て、雌はまだアグレッシヴでないとかいうイラストです。

 ついでにこのテリトリーの例を実釣に生かすなら、季節的にバスの散布が広ければ広いほどキャストする範囲を広げなければいけないし、狭ければ狭いほど1スポットを細かく狙っていくことが必要となったりするということがわかるわけで、その2つには違った難しさがありますよということです。前者はスポットを絞りにくく、後者はスポットを絞れずに外してしまうと釣果0があり得るということになります。


 実用的で、書架に置いておきたい本であることは間違いありません。何度でも必要な時に読み返せる内容です。ついでにedition 2ということで今のところ3部作になっています。きっとあとの2冊も良い意味で期待を裏切ってくれるような学術的ソース付きで装丁されているかと思われます。購入して開くまで気がつきませんでしたが、全編カラーで、プラグ1個分の価格にしては非常に安価に思われます。
 通常、最も注目の高いpond/野池の特集も組まれており、ストラクチャー・フィッシングを考えるにはどうすれば良いかというヒントを与えてくれる章もあります。そして、直接的に新しいフィッシング・テクニックを紹介している章は無く、本当に釣りをする上で基本的に知っておくべきバスが居着く場所、ストラクチャーの解説書です。
 中にはRick Clunnの意見を採用して書かれた、reservoirでの基本的なストラクチャーの考え方というのもあります。

 

 2本目の内容は"Location"というバスの位置について書かれており、湖沼図に等高線をつけた図解などストラクチャー・フィッシングの解説書として楽しめる内容です。しかし、1本目の基礎編を飛ばして2本目だけ読んでみたので、説明の足りない部分へはそれ以前に知っている知識で補完しました。ただ、いつものIn-fishermanだったので、学術的データを引用して解説された基礎編が気になって仕方がないという次が欲しくなるそんな本ですから、まとめて3冊買ってしまうのがおススメです。
 注意点としてIn-Fishermanの本誌、雑誌はスモールマウス、ウォールアイやキャットフィッシュ、今時期ならクラッピーの特集が多く、ルアーフィッシングだけでないこともあり、ラージマウスのみを追い求めるアングラーには不向きな内容です。つまりこういったIn-Fishermanが編集したラージマウスに絞った本というのは非常にありがたく読みやすいものとなっています。

 きっとこんなブログ読むより、ソースを直に読んだ方が効率が良いですよという紹介でした。「こんなブログ、こういう専門書読んでいれば、読まなくて良いじゃん。」ということですから、読者数は減った方が自分的には満足だったりするという、矛盾した中にあるカオスの一端に美学があるといった感じでしょうか。
 何が言いたいのかというと、内容は日本には絶対無く、日本人には書けない、いかに素晴らしいものかとおススメしたところで多くの人が買わない、そんな残念な商品だということです。そして「広告エントリーイラネ」という批判は甘んじて受けますが、そんな批判するぐらいならこんなブログ読んでないで、こういった元ソースを自分自身で常に探し続けて、常に読めば良いのにということです。

 


 そんなわけで(図だけでも日本では絶対紹介されなかったでしょうが)内容のペラいエントリーぐらいしかつくれない状況が続いております。

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No title

そのような内容の本が日本に売っていないことが非常に残念です。
日本人には書けない内容であることは間違いないですね。
日本語に訳して販売してもらえると嬉しいですが、現実的に考えれば英語を勉強するしかないですね。

Re: No title

コメントありがとうございます。
 まあデータの読み方を恣意的にコントロールすれば日本人でも書ける内容なのですが、根本的にデータを論文などから引用してくるという態度が無い限り書けないという意味なんですけどね。また公にフィッシングライセンスを運用している公の機関にもデータがあるので、そのあたりを引用することもできます。
 今回紹介した中にも野池でバスが最大体長に成長するまで最低何年かかるかというのが州別に比較したデータがあります。その引用元はDr. Hal Schramm つまり博士号を持った生物学者のデータです。
http://www.youtube.com/watch?v=rehhb9OxpqY
http://archives.in-fisherman.com/articles/all/-dr.-hal-schramm%E2%80%82%E2%80%82
 よく当ブログでも引用しているNorth American Fishing Clubにもこのようなコンテンツを持っていたり、In-Fishermanにももちろんジャーナルがあるなど釣りと密接に関わっている学者さんです。つまり、こういった人の論文を取り寄せたり、オンライン論文を探して読んで、その中にある引用されている他の学者も調べるという芋づる式に調べると面白いということです。
 他にもRalph Mannsという方も割と釣り業界で有名な方です。
http://www.bassdozer.com/articles/manns/holding_bass.shtml バスの取り扱い、持ち方やリリース方法について生態学的な理由から注意している内容です。
http://www.bassresource.com/fish_biology/ambush_bass.html 「'待ち伏せ'は間違ったワード」というタイトルで、なかなか面白いことが、科学的なソースを元にして書かれています。

 バスフィッシングを生態学から考えるならば、この2人はたぶん引用しないではいられない存在だと思います。科学/scienceの世界から釣りを考えるとか言いつつ、一向にデータの出てこないとかいうのは似非科学として笑っていいと思いますとか表明すると、また多くの敵をつくるという偏見があります。
 多くのことが「なぜそうなのか?」という設問なしに受け入れられていることに少しでも疑問を持つことができれば、もっとバスフィッシングに留まらず釣りを明晰な判断でできるようになるのではないでしょうかということです。

 最後に、英語を勉強するというより、バスフィッシングを勉強する一環で英語が必要になるという思考を持てば、勉強しやすくなる人が居るのではないかなと思うことがあります。
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Author:arb1200
There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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