波に乗ってくるポロロッカ

 北米の釣りに詳しくて当ブログを読むのに対して、当ブログを読んだことで北米の釣りに興味を持つようになる逆流現象は望ましいことですが、北米のアングラーが使っているルアーだからそのルアーが優れているマジックルアーだといった弁護に使われるという逆流現象は望ましくないことをお伝えします。
 さて、予告通りのことをしてみようと思います。

http://www.bassmaster.com/tips/scroggins-shaky-head
Big Show on the shaky head
There's been a "whole lotta shakin' goin' on" lately when the fishing becomes difficult in Elite Series events.
By John Neporadny Jr.
Jan 31, 2011

 Terry Scrogginsは、あらゆるテクニックでストライクが得られない時でも、繊細な戦略を立てられるElite Series proです。

 「ワームは、ボトム側にジグが着底して立っている状態になります。それはストライク・ゾーンに長い時間置いておけることになります。」パワー(フィッシング)ベイトは秋にとても有効ですが、季節的に様々な状況が考えられることから、ライト・ラインを使用した戦略が有効になることも多々あり、シェイキー・ヘッドが必要になることがあります。

「シェイキー・ヘッドでは、ヘヴィーラインを使用するよりも、ライトラインの方がベイトのアクションが大きくなり、結果的にバイトをより多く得られます。」とScrogginsは語ります。クリークの奥といったシャロー・ウォーターでバスがシャッドを餌にしているような状況では、スタンプやドックにスキッピングでアプローチします。彼の好みは、テキサスリグよりコンパクトで、スキッピングさせやすい1/8オンスのシェイキー・ジグヘッドをフィネスワームに装着したものです。近年様々なスタイルのシェイキー・ヘッドがありますが、彼は昔からあるスタイルを信頼しています。「old-school(昔ながらの)ボール・ヘッドのものが好みです。しかし、フックのラインアイがフラット・アイで先端に近くしてあるものが理想です。これは根ガカリがほとんどありません。」
「同様に、多くの場合6-8ポンドテストのラインを使用するため、フックはライトワイヤーで丈夫なものが求められます。最も重要視するのは、フックがライトラインを使用しても簡単に貫通することです。」ライトラインでシェイキー・ヘッドを使用する場合、Scrogginsはフッキングを、素早いリーリングで(ライン)スラックを取りながらロッドを後ろに倒すことで、ラインを張るといった巻きアワセにします。さらに通常Scrogginsが使うシェイキー・ヘッドのサイズを教えてくれました。

 サイプレスの木の周辺のシャローで釣りをするのであれば、時に1/16オンスのヘッドまでスケールダウンすることがあります。「シェイキー・ヘッドのウェイトはボトムまで到達するのに十分な重さが必要とされます。もし6-7フィートの水深で釣りをする場合でも、1/4オンスのシェイキー・ヘッドは必要ありません。1/16か1/8オンスが必要になります。」

 彼の好みのベイトはYum社のHoudini Worm 4 3/4インチで、基本的に3色から選びます。「透明度が高ければ、green pumpkinが好きで、ステインかそれより濁っていれば、blackかjunebugを使います。」シェイキー・ヘッドにはテキサスリグと同じような(針先を隠す、オフセット)スタイルでリグを作ります。「ワームは可能な限り真っすぐリグにされていることが望ましいです。ワームのヘッド部から1/4インチぐらいまでを針で抜いて、ジグの針先をボディ側へ裏返しながらワームキーパーまで押し込んでいきます。ワームを通し終えたら、軽く引っ張りながらフックポイントがプラスティックの皮一枚ぐらい残した状態で隠れているようにセットします。」

 そしてもちろん、「シェイク」がこのプレゼンテーションの全ての鍵となります。「キャストしたらフォールさせ、スラック・ラインを出し、シェイクしますが、シェイクするのはスラック・糸が弛んでからです。」とScrogginsは言います。
「この釣りではワームを何度もシェイクしますが、水の中を動かし過ぎてはいけません。」ラインをシェイクしているときは、ロッドティップは3-4インチぐらいしか動かさず、彼の狙うターゲットに限りなく近い状態を保ちます。「これはストライク・ゾーンに限りなく長く置いておきたいからです。」
「もし魚の活性が非常に高い状況であれば、狙っているものに沿わせて動かしますが、寒冷前線の通過などのプレッシャーのかかる、魚がなかなかバイトしない状況で釣りをするこもあります。そのような時には、ストライク・ゾーンにワームを45秒から1分置いておくこともあります。」

 Terry Scrogginsはフィネスワームをスキッピングとシェイクするために、Duckett (Fishing)社 Micro Magic 6 1/2ft medium-heaby spinning rodにShimano社 Stella 4000 spinning reelを、ラインはHI-SEAS社 100 Percent Flourocarbon 8ポンド(.25mm)を使っています。




 日本規格の8ポンドは.235mm、10ポンドが.260mmなので、狭間となり、日本では選べないラインサイズとなります。ラインをUSAから個人輸入で使っているアングラーたちなんてほとんど知りません。さらに日本の方がこういった細かい技術は上だからと、食わず嫌いしているアングラーも多い偏見があります。それって、ルアーのコピーキャットだから云々と同じだと考えています。だって同じ標準直径じゃ無いんだから、クランクベイトの潜行深度がハーフフィートだけ変えられる可能性だってありますよねということです。違うものを同じものとして使うから違和感とかあるんじゃないかという偏見です。

 さて比較対象は今回のTerry Scroggins,最近エントリーにしたMichael Iaconelliと、当ブログでお馴染みKevin VanDamです。
・Shaky Summer...Fish Deep http://bassanglerspirit.blog127.fc2.com/blog-entry-243.html
・Power, Finesse or Power-Finesse? http://bassanglerspirit.blog127.fc2.com/blog-entry-58.html

 説明している、釣っていくスピードだけで言えば、KVD>Ike>Big Showとなります。数秒も置かずにストライク・ゾーンに当てていくだけでパワーフィッシングと何も変わらない意識で釣るKVDスタイル、ボトムに置いて数秒待ちながらも割と広く探っているIkeのスタイル、そしてバイトがほとんどないような状況でもストライク・ゾーンに置いて1分ぐらいまで誘い続けるBig Showといったところです。
 引用している記事から、使うジグのウェイトに関しては、Ike>KVD>Big Showとなります。Ikeのはディープ・ウォーターに絞った記事で、KVDはシャローの釣りであるという認識であるのが大きな理由となりますが、面白い、または興味深い違いです。多くのブログはこうやって記述するのに、結局どう面白いのか、どう興味深いのかという説明不足だという偏見がありますが、Ikeはディープでしっかりとボトムを叩いて狙えるように3/8オンスまで上げているけれど、Big Showはボトムを叩くというよりストライク・ゾーンに長く置いておくことの方を意識しており、それは沈下速度も下げておいた方が良いと考えているところにあります。つまりこれが、ゾーンとスピードという考え方です。ついでに既に1つ上の段落でスピードを説明しているので、この説明自体、通常蛇足だとも考えられますが分析ということで記述しておきます。
 つまり、言い方を変えれば3人ともタックルの選択は北米の選択そのものなのに、最も日本的なフィネス・フィッシングをしているのはBig Showということになります。日本のフィネスフィッシングを北米に持ち込めばもっと日本人アングラーがもっと勝てるんじゃないかという幻想は、このような説明をすれば崩せるのでしょうか。結局どこの国に住んでいようと、餌釣りではないルアーフィッシングをしっかりしていなければ、成績は残せないのです。
 何が言いたいのかというと、KVDとBig ShowがAOYポイントレースを20ll Elite Series Arkansas River(Jun 9 - 12)で競り合っていた時に、両者とも似たエリアでKVDスクエアビルとスピードトラップというクランクベイトという同じカテゴリーの釣りをしていたのにも関わらず、結果が10位と84位だったということです。
 名誉回復のために言うならば、Big Showという名前のように春先の試合では大型の魚を釣ってきて会場を沸かすことのできるアングラーです。しかし、1シーズンを総合的に見ると2011年AOYレースでは6位なのです。フリッピング、オフショア・ストラクチャーの釣りが得意で、パワーフィッシング寄りのアングラーではありますが、フィネス・フィッシングというスタイルができてしまう、つまり時間をかけて釣りができてしまうことの欠点というのが見え隠れしているということです。
 要は自分の釣りの引き出しへ、最も適切な瞬間に手を伸ばせるかということであって、そのスタイルが間違っているという意味ではありません。時間というリスクに見合った結果が得られないことがわかったはずなのに、その点を一向に反省しないでフィッシング・プレッシャーなどの言い訳をして自分と向き合えていないアングラーが多く居るのではないのですかという偏見からくるものです。

 さてロッドレングスも合わせて見てみると、KVD>Ike>Big Showで、7ft 4in> 7ft > 6ft 6inとなります。この順番はスピードの項と同じなことに気がついたでしょうか。つまり広く釣っていくパワーフィッシングには長いロッドでシェイクしてしまうと通常動かし過ぎてしまうという欠点はなくなって、大きく距離を動くことで、より広くの水の中を動かせるということになります。そしてもちろん最もスローに釣ることがあるBig ShowはKVDのに比べ短いロッドとなります。それはつまり、7ft4inと6ft6inのロッドでそれぞれ3インチほどロッドティップを動かせば、水中のベイトの動く距離が違うということです。
 リールサイズはKVD>=Big Show>Ikeとなります。微妙に標準直径が違いますが8ポンドのフロロカーボンを3人共に使用しているのですが、リールサイズが極端に違うのという特徴を持つのがIkeです。大型のスピニングリールを使う理由は、ラインがコイル状に癖が付いてしまい、スピニングリールの構造的にスプールから放出されるその癖が少しでも大きなコイルである方が取り扱いやすいということにあります。ベイトキャスティングリールも同様にスプールサイズで巻き取れる長さが変わってくることから、リールサイズだけ変更して釣りをするならば、20番(8lb/130yds)と4000番(10lb/200yds)では20番の方がハンドルを回す回数が増える代わりにゆっくり釣りができます。もちろん4000番でもハンドルを回さないことを意識すれば良い訳ですが、急にリールサイズを大きいものに持ち替える時にはハンドルを回さないよう慎重に気をつかう必要があります。つまりIkeはリーリングを使いながらシェイクして釣りをしていると考えられ、Big Showのリーリングはフッキングと回収という2点で考えているといったことが伺えます。KVDはもちろん広い水域をロングキャストで釣っていくためリーリングしながらシェイクして、遠くのバイトを素早いラインスラック回収で釣っているということです。

 まあ日本だと2000-2500番と考えを一点に傾倒させてしまうので、既にバスの餌釣りしてしまっているアングラーに今更何を言っても無駄だという偏見があります。ついでに7ft6in以上のスピニングロッドがバスロッドとしてほとんど存在しない理由は感度が悪くなっていくからです。ついでにそのようなロッドはスプーンやスピナーを使うサーモン/スティールヘッドなどのトラウトロッドとして扱われます。どうでも良いことですが、バスのオカッパリしているアングラーでも大きな湖になると普通に海で使うような投げ竿11ftなどを使っているというのもあります。見た目にはキャットフィッシュ(ナマズ)釣っているアングラーと区別が付きません。ついでがてらにロッドの8ft規制というのは、B.A.S.Sのトーナメントルールから発生した、つまりボート・フィッシング由来です。

 ジグヘッドの形状については、KVDとBig Show両者同じ見解のようです。アイレットの角度(当ブログで説明済み)とヘッド形状、加えて言うのであれば、Big Showはライトラインで貫通させることが可能なライトワイヤーのフックである必要性を語ってくれています。そして細ければ良いというのではなく、もちろんどんな魚でも寄せてこられる、丈夫さが必須です。KVDも自信の著書に書いていますが、ライトライン=ライトワイヤー、ヘヴィーライン=ヘヴィーワイヤーというラインとフックの選択は原則として覚えておくと無駄に魚を逃すことが減ります。
 シェイキーヘッドという名前の付くジグの典型的なカタチですが、日本での選択肢はまずありませんとか言うとどこかのお店にStrike King社やBite-Me jigs社のが入荷されたりするのでしょうか。
 閑話休題、ラインとワイヤーサイズについて、例えば、たぶんそのうち販売されるYum社のPumpkin EDというEdwin Evers考案のシェイキーヘッドですが、以前のエントリーで紹介したように、コンセプトがカヴァーフィッシングであることからヘヴィーワイヤーが採用されています。つまり、ヘヴィーラインを巻いたベイトキャスティングタックルを使うことが想定されているということです。
 つまりこういった本来のシェイキー・ヘッドの釣りがしたいアングラーからすると、日本製の1/16オンスのジグヘッドに採用されているフックワイヤーが時に細過ぎると感じているということでもあります。
 何が言いたいのかというと、ライトラインでヘヴィーワイヤーフックを使っているのに、針掛かりが悪いなんて針の構造的過失にしていませんよね?ということです。
 ヘヴィーワイヤーにすると針で空いた穴が広がるからバレるなんて主張するアングラーと、関係無いというアングラーが北米にも居ますが、これも適切な瞬間に使用してあげれば良いのではないでしょうか。

 最近この手に使うワームの選択肢が広がるように、どんどん新しい物が出ているように見えますが、どんどん市場から消えていっており、店にもそれに使えるワームの選択肢が減ってきています。
 Yumがフィネス・フィッシングに出してきたカタチがこれですが、果たして生存戦略して残ることができるのでしょうか。
 もしどこかの店がネタをパクって仕入れるなら、ついでにStrike King社 KVD Finesse WormのDirt colorもおススメです。

 3人のElite Series Prosを同じカテゴリーの釣りでその違いなどを比較、考察してみましたが、何か探していた物はあったでしょうか。

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Author:arb1200
There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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