そして華麗に私を食べて…

 ハードベイトの記事が少ないと愚痴った途端に色々と記事が出てくるということは、北米の読者や編集者もその辺りの事象は重々承知の上なのかもしれません。
 Mike McClellandなんてどうせ誰も知らないので、この機会に紹介しておこうと思います。スピナーベイトが好きなのは、彼がAngling Heroとして挙げているJimmy Houstonの影響のようです。個人的には、http://bassanglerspirit.blog127.fc2.com/blog-entry-224.html で紹介したように、football jigで勝った印象が強過ぎるアングラーだという偏見があります。
 スピナーベイトが好きだということから、ちゃんとルアーフィッシングをしてくれるアングラーの一人だということが理解できる内容だったので紹介します。というか、リンクのトップページをブックマークして、自分で読めよというのは意外にここの読者も持っていたりする感情なのでしょうか。


http://www.advancedangler.com/FeatureArticle.asp?SelectValue=Small%20Powerful%20Blades%20with%20McClelland
Small Powerful Blades with McClelland


 夏から秋への変わり目は幸福でもあり災いでもあります。

 多くの場所が残暑厳しいことから、早朝にトップウォーター、昼にはカヴァーが多い水系ではフロッグ、フリッピン&パンチンで、ストラクチャーが多い水系ではテキサスリグ、ドロップショットやクランキンといった釣りが一般的に有効とされています。

 この時期はベイトフィッシュを見つけることが重要です。ソナーに映るベイトフィッシュの群れや、バスがシャッドやブルーギルを追いかけ回すバスト(ボイル)を見つけるということです。ベイトフィッシュを見つけたらバスを捕えたも同然ですが、見つけられない状況では釣果が0というのもおかしな話ではありません。

 幸運にもこの時期は、多くの湖でいくつかの種類のベイトフィッシュを割と簡単に見つけることができます。 シャッドは春後半に産卵し、ブルーギルはは初夏に産卵することから、空腹な捕食側にとっては魅力的なほど多量の数の餌がそこにいます。
そこで起こる一つの問題は、そこにいるベイトフィッシュに似せていくことが致命的に重要になりますが、ベイトのサイズはとても小さく、それに似せていくことは困難だということです。

 夏のバスはつかみどころのないことが多いです。そして素早く釣ることが可能な魚を探して、多くの場所を釣っていくことが鍵となります。Elite Series proのMike Mclellandは、この時期はmoving baitを使いますが、全てのmoving baitがその状況に適合するわけではないということを教えてくれます。

「ベイトフィッシュはこの時期、特にシャローに居ますが、非常に小さいことが多いです。」「クランクベイトやジャークベイトといったルアーの種類の中から状況に合ったものを探していくのは難しいです。こういった時はスピナーベイトに変えるのです。」McClellandは、自身がデザインしたWar Eagle Finesse Spinnerbaitを勧めてくれました。

Bite Sizwd Targets
 スピナーベイトは、Bill Dance, Jimmy Houston. Hank Parker, Kevin VanDam のイメージから、バスアングラーにはとても釣れるルアーだと強烈に印象づけられています。中でも大型のブレードのスピナーベイトは、早春のフラットに関わる場所と、風当たりのポストスポーン・フラットにスローロールで釣っていくのは良い結果をもたらすことがよくあります。

 しかし、スピナーベイトは夏から秋にかけて、アングラーが機転を利かせた戦略を立てることで、非常に有効なルアーとなります。McClellandはWar Eagle Finesse Spinnerbaitを用いて彼の考えを教えてくれました。「このベイトは小さなブレードが付いているにもかかわらず、濁った水の中でも大きなバイブレーションをつくることが可能です。これは多くの湖にある、バックウォーターの中にある様々な種類の孤立したカヴァーを釣るには最適です。」

Where the Water is
 McClellandはこの時期にスピナーベイトに頼るべきだと考えている、主要なエリアを持っていると言います。「スピナーベイトをtidal waterways(潮の干満に影響を受ける水系)である、Potmac River, St. Jones, California Deltaで使うのが好きです。」「潮の干満によって濁りがバックウォーターに入ることから、スピナーベイトの性能が際立つのです。」

 彼はスピナーベイトを、非常に浅いバックウォーターにスタンプ・木の根、倒木などのカヴァーがある場合や、クリークの奥や岸から伸びるボートドックといった場所に好んで選びます。「ドックとブラッシュ(パイル)はブルーギルを居着かせる要素になります。」「Finesse spinnerbaitを使うことで、カヴァーの近くを小さなベイトフィッシュの群れが通っていくように演出することができます。」

Gear
 Finesse Spinnerbaitは3/16-5/16オンスモデルと小さいことから、McClellandはティップを持ったロッドを使うことが重要だと言います。「昨年まで市販のモデルの中にあるものでこのスピナーベイトを使っていましたが、6'8" Falcon Stickbait Rodにそのスピナーベイトに使いやすさを追求してデザインしました。同様にSPRO McStickやMcRip jerkbait にも良く使うモデルです。しっかりしたbackboneがフッキングを助けてくれ、柔らかいティップがキャストも助けてくれます。」

 彼は自身のシグニチャーロッドに6.3:1 Quantum Smoke reelと6.6:1 Quantum EXOを合わせます。彼は小型のルアーにはオーバーパワーにならないように中間のスピードを推奨します。ラインの選択は釣りをする水系の状況に合わせます。散在するカヴァーを釣るならばSunline Shooter Fluorocarbonの14-16ポンドテストラインを、カヴァーが濃ければ20ポンドテストまで上げていきます。
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 多くの人々が彼にトレーラーフックとラインの選択について聞きますが、McClellandは根ガカリする確率を下げるためになるべく濃過ぎるカヴァーは避けて、散在するカヴァーに狙いを絞ります。

Colors
 多数派のベイトフィッシュに合わせていくことが重要です。McClellandはWar Eagleのカラーラインナップは様々な状況に合わせて有効な選択ができるようにしていると言います。「シャッドが多いクリア・ウォーターにはシャッド・カラーを使用し、ブルーギルが居ればブルーギルカラーを使います。」「同様に、ザリガニが逃げるダートアクションを出すこともあるので、crawdadカラーのスカートに変更して使うこともよくあります。」
「これは魚が何を口にしているように見えるのかということで、バスが吐き出したものがカラーの選択をより明確にしてくれることも多くあります。」

Retrieve
 Idiot baits(誰でも使える、タダ巻きしていれば釣れるベイト)だという評判もありますが、McClellandはそのあだ名は正しくないと信じています。「スピナーベイトはいつもストレート・リトリーブで魚を釣ることができます。」「しかし、自分はダートアクションが出るように、より反射光を出したり、バイブレーションに変化を出したりするように心がけています。特にカヴァー周辺では、ロッドを煽ったり、トゥイッチしたりして、ブレードに違ったアクションを取り入れるようにしています。」

「スピナーベイトのバイブレーションがスカート・カラーに続いて魚を誘っていると信じています。」「スピナーベイトは(レジデント)単独のバスを釣っていけると考えています。スピナーベイトの音はうるさ過ぎるとは考えていません。この時期に最も必要なベイトで、素早く5尾を釣ることができ、より大型の魚を探しにいける利点があります。」



 右欄のpoll questionに紹介したジャークベイトの記事を書くためのソース元となり、スピナーベイトにロッドワークを使うことを推奨していることからも、ロッドワークを普段から多用していることを伺わせるアングラーです。
 Billy McDonaldもStrike Kingの4枚(クアッド)ブレードのスピナーベイトの使用例で、ロッドワークを用いています。ついでにこのスピナーベイトは入手しやすい4枚ブレードの中ではアッパーアームが長めでカヴァー周辺には使いやすいルアーになっています。

 そして、マイク・マクレランドはバスが何を食べているのかということを気にしていますが、決してバスが食べているベイトフィッシュのサイズにルアーを合わせようとはしていないということが、自分が申したルアーフィッシングしている所以です。大事なことなので何度でも言いますが、小さな1インチぐらいのベイトを食べているからといって、ルアーを1インチにするのは餌釣りのイデオロギーです。しかし、マイク・マクレランドは、そうはせずに、ルアーの持っているバスを騙す要素であるバイブレーションや反射光を、そのベイトフィッシュに合わせていく要素として考えて使っている、まさにルアーが持つ能力をよく理解しているということが言えます。逆に、これが日本のアングラーだと、何々を食べているからそのサイズに合わせてルアーもラインもフックもサイズダウンして、食べているものをそのままルアーの形状にしてしまえば釣れると考えてしまうという偏見があります。
 例えば、ポッパーの出すスプラッシュ/ポップ音一つにしても、1インチのベイトフィッシュが跳ねたことを模してアクションさせれば良いと考えられれば、1インチのルアーなんて使わなくても良いのです。コットン・コーデルのペンシルポッパーなんかは良い例で、スプラッシュ/ポップ音は2インチや3インチのベイトフィッシュが飛び跳ねているように模した音と水飛沫を上げることができます。つまり、そういったベイトフィッシュに模した要素にバスが反応して、ルアーに顔を向けられるということになるのです。別にペンシルポッパーのサイズのベイトフィッシュを食べていなくても良いのです。捕食なり威嚇なり様々な要素があるとは思いますが、バスはルアーに顔を向ければ、基本的にルアーへ向かってくる魚です。こういったルアーに組み込まれた要素をちゃんと考えれば、別に本物そっくりでなければ釣れないという考えは、人が使い続けられるという自信によるもの、精神論的な要素でしかないのです。
 これが個人的に「何食べてても一緒。」と言わせる理由です。つまりルアーに組み込まれた要素を最大限に活用していれば、いずれかの要素がバスのその時の好みに合うということです。食べているものに意識を集中させ過ぎて「〜パターン」な新しい言葉を生みたがり、ルアーに組み込まれている要素なんてすっ飛んでいるアングラーってかなり多いんじゃないかという偏見もあります。

 War Eagleのスピナーベイトは、小さなベイトフィッシュを食べている時にも関わらず、オクラホマブレードというコロラドブレードとウィローリーフブレードを融合したようなブレードがリアブレードとして付いています。バイブレーションと反射光のイイトコドリのようなブレード・タイプで、元々採用しているメーカーは多くありません。小さなベイトフィッシュを(ルアーを小さくできないことから)1尾とは見ずに、群れとして把握し一つのルアーにそのベイトフィッシュの要素を組み込めるルアーがスピナーベイトだと、昔からよく言われていることですが、日本では2インチや3インチのルアーが主流となっていることを見れば、誰も実践できていないのだということを示唆させます。このような、マイク・マクレランドのように巧妙な、狡猾な考えができるアングラーがもっと増えて欲しいと願いたいところです。

 あと面白いのはカヴァーが濃くなれば、根ガカリで時間や場所を潰すのであれば、キャストするのを控えるというのは確かに効率的です。そして、それは別にそこを釣らないという意味ではなく、もっとスナッグレス効果のあるルアーに変えてその場所を釣るという意味です。ルアーの引き出し、出しどころというのはこういったことではないでしょうか。

 道具の選択はほとんどのアングラーが予想できるものですが、ラインの選択には気をつけた方が良いということを個人的に申しておこうと思います。Sunline Shooterは硬くラインストレッチが出ないのが利点ですが、結果的にその利点が結束強度を落としてしまうということを考えておかなければなりません。
 リールはQuantumでは小型スプールの100サイズと150サイズを使用しているようです。マイク・マクレランドが言及していませんがラインサイズとルアーサイズによって変更していそうです。個人的には加えて、スプールサイズは大型である方が、リトリーブスピードが安定してくることを知っておくと良いと思います。






 先のエントリーで読者を絞って濃密なブレインストーミングをしたいと申しましたが、その議論の後にある未来像というのは、現状で解決できない様々な問題点が明確になってくることで、後に釣りをするアングラーに何を伝えるべきで、どの考察方法が遠回りにならずにスキルアップできるかということを整理することが可能である、つまり体系的なインストラクション・指導・ガイダンスを残しておくことができるのではないかと考えているわけです。それがある期間に読者を極度に絞るという意味であり、そこで行われた議論は後に、未来世代に受け継がれる価値ある理論体系へと変換されるべきだということです。
 つまりこの先に、ちょっとの間、普通のアングラーには意味不明な、ややこしい言葉の解説とかせずに、難しい言葉のまま難しい議論をしていくというだけの話です。


http://www.bassmaster.com/news/day-lake-live-edwin-evers
 そしてきっと誰も話題にすらしないという偏見のある、ダブルEのA Day on the Lake LIVEが9月7-8日の8 a.m.-12 p.m. CT 日本時間で10 p.m. - 2 a.m.となります。場所はGreenleaf Lake near Muskogee, Okla.となっています。水の色からフリッピンかオフショアのクランキンなどを見せてくれるのではないかと少し楽しみです。Fat Free Shadに8Fが追加されたので使われる可能性が高いのではないかと見ています。

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あっぶねぇ〜w

今書いてる最中の記事…

ギリギリアウトだったw

Re: あっぶねぇ〜w

 一体何が起こったんです?
当方の判断によると、既に色々とギリギリアウトだったはずなんですが(・∀・)
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arb1200

Author:arb1200
There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
Curation which is the definition of my blog.
http://twitter.com/#!/arb12001

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