流行り短し走れよ乙女

 別にロッドのガイドをマイクロガイドにしたから感度が上がるんじゃないよ、ロッドの上に乗ってる糸が突っ張った状態になり、総じて糸フケが出なくなるから「今まで獲れなかった」という偏見アタリが獲れるようになったような気がするだけだよ。ワームフィッシングもラインスラックが出てないとフッキング時の瞬間加重を掛けにくいんだから仕様としてはイラナくね、などと思いつつも、きっと流行りは短いんだろうなと予想しています。

 Hidden commentことprivate commentでお馴染みの某読者さんからBiffle HardHead Jigのネタ振りされて、「そういえば書こうと思ってて書いてないな」と思い出すも、調べ直してみるとなぜ書かなかったのかという理由を再び思い出してみるなどしました。記事としてそのルアーごとの歴史的背景をしっかりと取材しているBassmaster Magazineを引用しつつ紹介していきます。

Off-The-Wall Football Jigs
 フットボールジグは、Mile McClellandが使ったJewel Heavy Cover football jigにZoom Baby Brush Hogを2006年のSooner Run(Grand Lake - Grove, OK, Jun 1 - 4, 2006)のウィニングベイトにしたことで注目されました。
 フットボールジグは2007年にも再び、ルーキーだったDerek RemitzがOmega Tackle football jigにツインテールグラブを使いシーズン1試合目のBattle on the Border,Lake Amistad(Del Rio, TX, Mar 8 - 11, 2007)を制し、Pride of Georgia(Clarks Hill Lake - Evans, GA, Apr 19 - 22, 2007)ではMike MacClellandが再びフットボールジグを使い勝ったことでより注目されることになりました。
 マイク・マクレランドがトロフィーを掲げるたことにより、フットボールジグは重要な魚を獲るためのテクニックだという地位を得ました。上記2人のアングラーはボトム・コンタクトを重要視していましたが、バスがストライクする機会を与えるため、わずかにホップさせたりシェイクしたりしたようです。
 こうして多くのアングラーがフットボールジグをタックルボックスに入れてこのテクニックを試しますが、次第にバスの反応が鈍くなっていきました。
 しかし、バスアングラーは性質的に狡猾であるように、そのような事態に陥ったとしても、既に存在しているルアー・カテゴリーの中からよりストライクを得られる方法を探し当てます。

Bottom Buggin'
 足首程度の水深からフリッピングで魚を獲ることで有名なTommy Biffleは2010年にFort Gibson Lakeにて、このテクニックを知らしめました。
 ボトム・バギンはGene Larew社の彼のシグニチャー、Biffle HardHead JigとBiffle Bugのセットから生まれました。Biffle HardHead Jigは既存のフットボールジグを改造したもので、ヘッドとフックを可動式にし、フックもオフセットタイプにしてあります。このセッティングによって既存のジグよりhook-and-landという魚が獲れる確率を上げることができるということを見つけました。
 「自分はクランクベイトが嫌いです。多くの場合、魚を獲り逃がすことが多いからです。しかしボトム・バギンは、自分の求めるスピードとフッキング、そして獲れる数まで理想的なものなのです。」
 ビッフルによれば、水深は1ftから有効で、もちろんそれよりディープにも有効です。「このテクニックの利点はどこでも使えることです。」と言っており、「岩を乗り越えてバスから逃げるザリガニを演出しています。」
 ビッフルは自分のシグニチャーロッドの6ft10inにSunline Shooter Fluorocarbon 20lbのヘビーラインをリトリーブスピードを速くしたいために7.0:1のハイギアリールを使用します。「ハイギアリールを使うことによって水深によって適切なジグのヘッドサイズがあることを見つけました。」、「トリックとして重要なのは、ジグを素早く動かしてもボトムにベイトがコンタクトし続けることです。5/16ozのサイズでは3ft以下の水深を、7/16は3-6tを、11/16はそれ以上深いゾーンで使います。」
 彼はまずフラットを探し、その中でもわずがに岬状になっていて、ボトムに岩などが混じった場所がこのベイトに適したところです。そしてその場所に様々な角度からアプローチしていきます。「ストラクチャーを超えるようにロングキャストしたら、岩の間をすり抜けるように素早く動かしてします。」、「場所を移動する前には必ず角度を変えてアプローチしてから移動します。」40°Fを超えたぐらい(5℃)の冬から、90°F(32℃)のような真夏まで1年間使えるアプローチだと彼は言います。
 ストライクは様々で、小さなものから引ったくるようなものまでありますが、他のテクニックよりわずかに簡単にバイトを見分けられると言います。
「バスは後ろからストライクしてくるので、ラインにスラック・糸フケが出るのを感じ付ことができるはずです。または、口に入れるだけであればジグ以外の余分な重さを感じる場合もあります。」、「どのようなバイトがあっても、すぐにフッキングに持ち込むことが重要です。今までとは違った方法で、非常に楽しい釣り方です。」
(引用終わり)




 このように、クランクベイトが嫌いと明白に言っていたことが、自分のスタイルに合わないという理由と、Bassmaster Magazineの記事が時期的にスポーニングシーズンであったことから、バスがどうスポーニングという動きになるのかといったことの方が重要だったことから後回し、または誰も気にしないテクニックになるだろうというスルーライフを送っていました。
 ここで2004年のヒロ内藤さんの記事も引用しておく必要性もあると思います。何だったら基本と言われるテクニックには似たようなテクニックといのは昔からありました。

ドラッギング
 ドラッギングと書くとあまりピンとこないかもしれないが、日本で一番多く見かけるフットボールタイプのジグだからこそできる、ジグの中でも非常に重要な基本だ。そもそもフットボールタイプのジグは沈下姿勢は良いだけではなく、実は着底姿勢が非常によい。ボトムについてもフックポイントが確実に上を向くためにバスがボトムにあるジグをくわえ込んだときには確実に上顎をとらえることができるだけではなく、ボトムを引きずっても不要物を拾ってこないからだ。ここがほかのジグと大きく異なる。
 ドラッギングという言葉が意味するように、フットボール・タイプではボトムのズル引きが基本となる。ワームで言えば、キャロライナリグのようなものだ。ウエイトを1/2オンス以上に上げてしまえば、水深7mを超えるようなエリアでもポイントを素早くチェックすることができる。キャロライナリグ同様に魚探でもわからないような細かい情報まで感じ取ることができる。
 従ってロッドワークはジグが浮かないように、水平方向にゆっくりと引きずっていくとよい。何かに引っかかったなっと思ったら、ロッドティップを少し戻して、ラインをわずかにたるませてバスがジグをくわえるかどうか5秒くらいは待つとよい。なにも変化が起きなかったらジグが引っかかりから外れないように細かくシェイクをして、もう5秒は待つ。
 基本的にこのスタイルの釣りが強みを見せるのは夏後半から秋のパターンにかけてだが、ナチュラルレイクでは冬場にかけても強いと思う。
 狙えるポイントとしては、岩盤のボトムや、砂から砂利や、玉砂利に変わるようなエリアがよい。岬からのびる水中の尾根なども狙いやすい場所だし、馬の背や水中島なども一級ポイントだ。特に馬の背などはウィードの外側に狙えるポイントが存在すると最高だ。
(以上)



 以下にトミー・ビッフルの動画を引用しますが、ロッドを保持する角度が微妙に違うのが伺えるかと思います。しかし、狙う場所というのは非常に似ているので参考になるかと思われます。

 ただ、本人の感覚としては8時で構えているようです。フッキングは2時の方向へと動画内でも語られています。

 この動画の冒頭の音楽にやられましたが、面白いのはキャスティングを左手でやってしまうその強引さなんてものではなくて、ビッフルが映像の冒頭でぶら下げているそのジグが、ジグのヘッド部分が可動することでラインアイに引かれるラインの方向とフックポイントがほぼ同じように引っ張れることです。これが通常のフットボールジグよりフックアップ率を上げている理由ではないかと考えさせられました。

 細かい注意点として、トミー・ビッフルは岩などに根ガカリ状態になれば、必ず結び直しているようです。フロロカーボンを使用していることからも結束強度は、モノフィラメントの結束強度に比べあまり高くないことからも、こうした細かいことを気にすることで、ビッグフィッシュが獲れるか獲れないかというのが変わってくることを教えてくれています。
 
 ワームカラーに関しては、2ftぐらいの透明度であれば、ブラック&ブルーやブラックネオンを使うが、最近はSooner Runというカラーを使っているようです。
 名前の通り、Sooner Runで使用して勝ったカラーですが、元々Gene Larew社の工場長George Toalsonがウォーターメロンの底を黒のペンで塗ったものをビッフルに渡していたらしく、製品ではなかったことが後にわかり、そのまま製品化することになったカラーが、そのSooner Runだったようです。
 もし一色しか選べないというのであれば、smoke with silver flakeを選ぶようで、シャッドをイメージしており、年中食べているベイトであることからといった理由での選択のようです。

 これからディープクランクが苦手なタイプのアングラーが代替品として使ってみてはどうかと思いますし、キャロライナリグもボトム・バギンと同じように使えるリグの一つかと可能性はあると思います。



References
"Bassmaster Magazine"bassmaster.com,March 2011
『Pradco JAPAN NEWS』プラドコキャンペーンジャパン事務局,Vol.14,p.2-3

http://www.gameandfishmag.com/2011/05/25/tommy-biffles-bottom-buggin-bass-fishing-technique/(Top Bannerの音注意)

http://advancedangler.com/BiffleBuggin.asp

http://www.bassmaster.com/tips/biffles-biffle-bug-tricks

http://www.bassfan.com/news_article.asp?id=3651




 とある雑誌とか釣りビジョンの冠番組を持っているオカッパリ専門な人が、クランクベイトよりジグをボトムに到達させて釣る方が難しいなんて言っていましたが、それってクランクベイトを3次元で捉えて釣っていないという、ただ巻きしてれば釣れるルアーだと典型的にクランクベイトの釣りをわかってないタイプだと自ら告白していたこともありますが、ボトムを取ってから釣るジグの方がボトムが確実に取れているわけですから、リトリーブパスの中でスポットという点に当てていくクランクベイトより明らかに簡単です。これってやっぱりオカッパリしかしないというスタイルの弊害である気がして、先行きが遠いのだなと非常に悲しくなりました。

 あとどのルアーにも言えることですが、使ってもいなのにコピーキャットとかパクリとか言えば、自分のルアーの見る目が無い、ルアーそれぞれの動きや狙いの違いに気がつける能力が無いことを保身できるとか考えているのかもしれませんが、それって逆に能力が無いのを自分で晒しあげているのではないかという偏見があります。中空のビッフルバグを中実のビーバーのコピーというのは些か乱暴で、知識を薄さをひけらかしているようみ見えます。他にもLuck E StrikeのRCスクエアに関してもあれだけヘッドがフラットになったクランクベイトってそうはないのに、ただのコピーキャットって言っているのも同類だと考えています。

 閑話休題、使うロッドに関してですが、ここまでリールのリトリーブで使うのであれば、クランキンロッドでも良いような気がします。しかし、キャロライナリグと同じようにストライクを感じてからラインスラックを作るように送り込むという作業をすれば、ビッフルのようなフリップ用のヘヴィーロッドでも良いとは思います。そして岩に当たってヒラをうつと言われるアクションが出た瞬間は基本的にラインスラックが出る瞬間でもあるので、そういった瞬間を作り出せるスポットの選択も重要なのだと考えられます。
 タックルに関しては、2011 Bassmaster Classicではラインサイズを12lbまで落として使用していたようです。

 先に述べたように、ディープクランクを使う方が個人的には好きなので、そういったエントリーを意図的に選んでいたわけです。確かに、クランクベイトが苦手なアングラーというのが居ても不思議ではないので、代替品として自分の武器にしていくのは問題ないと思いますが、転じてフィッシング・プレッシャーでクランクベイトが釣れなくなったなどという論調になることには反対です。「フィッシング・プレッシャーで〜」という論調は頻繁に起こることなので、そういった記事や話題には気をつけて分析して欲しいところです。

 最後に良く考えて欲しいこととして、ディープクランクやボトム・バギンといったゾーンがディープ側の釣りが有効な時期というのは、逆にシャローカヴァーの奥にフリップしていく釣りも有効な時期です。トーナメント3-4日目にフリップ・パターンのエリアから魚を全て釣ってしまい、居なくなってしまうことからウェイトを落としてしまうということが良く起こりますが、果たしてトミー・ビッフルが2010 Sooner Run以外でフリッピングをしなかったことがあったのでしょうか。2011年でも必ずバックウォーターというシャローに入ってそういった釣りをメインとしていたはずです。あくまでこのシナリオを組み上げた湖は、急遽Arkansus Riverの増水で変更となったホームレイクだったといこともあります。何を主軸にしてシナリオを組むかというスタイルの問題ですが、あくまでトミー・ビッフルの中では、Bottom Buggin' はサブ・パターンだと捉える方が良いのではないかと思います。

 既に忘れ去られようとしているテクニックで、もう日本のショップではどこも仕入れてないんだという偏見があるジグとルアーですが、きっと皆スルーライフ実践組なんでしょう。
 コスト的に考えてみると、1パック2個入りのジグが$6計算で4種のウェイト展開されており、ワームも1パック8本入り$6計算とします。1パックで8個入っているので全てのジグにワームを付けるだけで1パック消費することを考えると、1日の釣行では、4パックあれば良いと考えるとします。すると合計$48となるのですが、これをストライクキングのクランクベイトで考えるとどうなるのか計算してみると、KVD1.5/2.5,シリーズ1XS/1/3/3XD/4/5/5XD/6/6XDで計算を簡略化すると$65以内に収まります。クランクベイトは、ワームに比べて確かに初期投資費用は高いのですが、リップが折れたり削れて穴が空くこと、加えてフック交換を除けば、裂けるというワーム独特の消耗性というのを考慮してみると、全体的なコストはそれほど変わらないように思います。
 逆に毎回のようにワームを使い切ってしまうぐらい釣れるような状況では、ワームの消費量が増えるわけでワームの購入量が増えるためコストが上がることは想像できるかと思われます。つまりワームをさらに3パック追加購入するとほぼ同じコストがかかります。
 クランクベイト11個 vs ジグ8個+ワーム56個 という構図なのですが、ジグ1個でワーム7個消費するという計算です。ジグのフックポイントが甘くなることをあまり考慮していませんが、コスト的にどちらを選ぶのか、それは自分自身にかかっているわけですが、こういったことはあまり考えられていないのだという偏見があります。
 既に自分は、クランクベイトでカラーも揃えてしまっていることもあり、HardHead Jigへの購買意欲がわかなかったことも、取り上げなかった原因の一つだというお話でした。

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Re: あ、アタイもやってみよ

 コメントは過去記事であろうと、いつでもしてくださいね。自分の釣り経験の中からエントリーの意味が理解できたなんてことは普通にあると思いますし、別角度でこのような考えもあったという発見も聞いてみたいものです。
 あと是非、パブリックでコメント入れてください。良くコメントしてくださっているosawaさんや、プライベートで親交のあるFVDさんといった、ちゃんと基本のバスフィッシングを楽しんでいる方のブレインストーミングになるようなことを書いてくださっていると自分は思いますよ。

 ゾーンが深い側が得意ってアングラーに久々に出会った気がします。自分は野池のオカッパリから始めてしまったので、同じくポール・エライアスのようなディープクランク得意になりたいという希望は同じですが、どうしてもシャローとディープで比べるとシャロー側の釣りに自信をもってやってしまいます。トミー・ビッフルほど極端にシャローに固執するわけでも、ディープクランクが嫌いなわけでもないので逆にディープにワームをキャロライナリグ以外でアプローチするのが苦手です。

 アーデントのギアボックスに直接グリスアップできるのが良いですよね。ちょっと重いですけどね。

> 主にpoeのコンペティション、ホットリップス3/4ともに色はテキサスシャッドです
 ついでにコンフィデンス・ベイトを公開しておきますね。

> 時にクランクより
> ジグの釣りの方が勝負が速い時があります
> そこでクランクのように使えてフットボールのようなジグってことで
> ハードヘッドにたどり着いたと言う訳です。
> トレイラーとしてはクリーチャー系(月並みですがスイートビーバー4.2)の物を使用してます
> ほぼバーチカル(使用ラインはマキシマ:ウルトラグリーン8ポンド)に落として行くのですが、着底したときワームがブルッて振るえてその後ユラユラと倒れていくんです
> まるでログの止めた時後から押されてブルッってくるような感じに似ています。

 ジグヘッドのフットボールタイプはまっすぐ落としたい時のベイトですしね。岩盤に向かって真っすぐ落としたければフットボールが一番効率的だとゲーリー・クラインなどが愛用していますね。

 ホローボディだから吸い込みやすくなってファスト・テーパーでも良いのかななどと思っていました。しかし、ボディが中実でそのようなアクションが出るんですね。完全にクランクベイトのようにトミー・ビッフルは巻いているので代替品なんでしょうね。
 ビッフルの名前が付いているからといって、リフト&フォールで使ってはいけないわけではないですから、そのアクションを有効に使うべきだと思いますよ。

 ディープ・ウォーターをそのように楽しんで釣っておられる方は、今のところ焼酎亭青汁さんしか居ないので、私的ではありますが今後とも貴重な意見交換に是非ともお付き合いくださいm(_ _)m
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arb1200

Author:arb1200
There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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