天使の詩 TRANS PARENT

 この時期に推奨するべき記事かどうかは甚だ疑問ではありますが、ルアーを知るという意味では、適水温である摂氏25度から30度のこの時期が、最も釣果が伴う結果付きで知ることができます。ついでに、もし生態学的にバスの食性や活性を語りたい場合、水温だけで言えば30℃は適水温なのですが、適水温とは思えないぐらい魚が動かないのはpHや溶存酸素という別の要素が絡んでいる場合があることを忘れては行けません。大事なことなので何度でも言いますが、30℃はラージマウスにとって適水温ですし、水温だけが魚の行動を決定付けてしまう要素であると言い切るのは些か強引です。バスフィッシングは決してエサ釣りではないわけで、そのような生態学的な見解による適した環境に居らず、食性がないから釣れないという言い訳はバスフィッシングを諦めてしまっているとは考えられないのでしょうか。
 バスを知ると言うことはバスフィッシングを考える上では重要なことなので、以前このようなエントリーを引用したこともあります。このような情報と自分の思考を使いながら、釣れなかった原因がフィッシング・プレッシャーでも環境が過酷だからでもなく、自分のシナリオ作成能力が不足していたのだと向けることができれば、また先に進めるブレイクスルーを起こすことができるのではないかと考えます。

 Kevin VanDamお得意のルアー・チューニング/ルアーのウェイト付加の記事です。
http://www.bassmaster.com/blog/weighting-hard-baits

You can alter the performance characteristics of hard baits like jerkbaits and crankbaits by adding weight to them. Most anglers are familiar with adding weight to a jerkbait to cause it to suspend, a technique that is important when fishing cold water. However, you can also cause a bait to sink when it's hesitated, or to rise slower than it was designed to do.
 ジャークベイトやクランクベイトにウェイトを追加することでハードベイトの特徴を変えることができます。水温が低い場合などにジャークベイトにウェイトを追加することでサスペンドにすることはよく行われています。しかし、場合によっては沈むようにしたり、スロー・フローティングの状態にする必要性が出てくることもあります。

Making a lure suspend, rise slowly or even sink can come in handy when you want the bait to stay in the strike zone longer.
 サスペンドやスロー・フローティング、スロー・シンキングのルアーはストライクゾーンに長く置くことができるのが利点です。

But, adding weight can also change the action of the bait. For example, a weighted crankbait will react differently when it bounces off a rock or stump, and a weighted jerkbait will move differently when you pull it through the water. Both of those factors are often dictated by where you place added weight to the lure.
 しかし、ウェイトをルアーに追加するとベイトが持つビルトインアクションは変わってしまいます。例えば、ウェイトを追加したクランクベイトが岩やスタンプを通常とは違う避け方をしたり、ジャークベイトではロッドワークを加えた時に違った動きをします。これらはルアーにウェイトを追加する場所によって変わると言われています。

Years ago, we drilled holes into the lure and then filled the cavity with lead. That's still effective, but you can ruin lures by not getting them properly balanced.
 数年前まで、ルアーにドリルで穴を空けて、そこへ鉛を入れていました。現在でも有効な方法ですが、バランスを取らないとルアーをダメにしてしまいます。

Better methods utilize a soft, sticky substance called "Sticky Weight" or Storm SuspenDots placed on the nose or belly of a floating lure to help it suspend or rise slowly.
 対策として粘土タイプのウェイトやストームのサスペンドットをフローティング・ルアーのベリーやノーズに貼ることで浮き上がりの速度を下げたり、サスペンドするように調節します。

SuspenDots and SuspenStrips can be stuck to the belly, stacked and removed at will. They're not noticeably heavy but contain enough weight that you can make minor changes in the weight distribution of a lure.
 サスペンドットやサスペンストライプはベリーに重ねて貼ることも、剥がすことも自由にですます。それらのウェイトはそれほど重くはありませんが、ルアーのウェイトを配分を変えるには十分なウェイトがあります。

Adding larger hooks, or hooks made of a heavier metal, can make a difference, too. Be selective, however, as hooks that are too large may tangle or severely change the lure's action.
 大きなフックや重い素材で作られたフックに変更することでも違いが得られます。しかし、大きくし過ぎるとフック同士が絡んだり、ルアーのアクションを大きく変えてしまったりします。

Soft solder that is sold in wire-like rolls is another option. You can wrap the solder around hook shanks to make the lure suspend.
 Soft solder(糸鉛)も選択肢の一つです。フックシャンク(フックの軸)に任意の重さを巻き付けます。

The slow-rising crankbait is a trick I like to use in cold water or after cold fronts. When the bait hits an object and I hesitate it, it lingers in the area longer and triggers strikes from fish that might not hit baits that rise quickly.
 寒冷前線が過ぎ去った後の低水温期にスローライズ(スロー・フローティング)クランクベイトは好んで使うチューニングの一つです。ベイトが物にぶつかった時、ベイトがすぐに浮き上がってしまうと魚の反応が悪いように感じた場合、その場所にベイトが長く居座ることで魚のストライクが得られることがあります。

If I need more weight or want to suspend the lure at a specific depth, I may fashion a small, clip-on tube weight onto the front split ring and make adjustments until the bait sits in the water precisely the way I want it.
 もし特定の水深でサスペンド・ルアーやウェイトを追加したルアーが欲しくなった場合、小さなチューブワームに入れるクリップオンチューブウェイトをフロントフックハンガーのスプリットリングに付けることで、自分の求めているそのゾーンへルアーを送り込みます。

Remember: The balance point on nearly all floating/diving baits is near the front hook hanger. If you want a weighted bait to maintain its horizontal integrity, you've got to position your added weight near that front hanger.
 留意点:フローティング・ダイバータイプのベイトのバランスは、フロントフックハンガーの近くにあります。もし水中でベイトを水平姿勢で保ちたい場合は、フロントフックハンガーの近くにウェイトを追加することになります。

Some people believe that weighting a bait with the nose or tail down will change the action and make the bait more effective. However, it's been my experience that a perfectly balanced lure offers more erratic action when it deflects off a piece of cover or when I jerk it.
 ウェイトを追加したベイトが頭下がりやテールダウンの姿勢に変更されることでベイトのアクションがより良くなると考える人々がいます。しかし、自分の経験では完璧に均衡の取れたルアーが、ジャークした時にカヴァーを越えてくる際に、より不規則なアクションを起こすと考えています。

Keep in mind that water temperature can affect how a bait floats or suspends, so test a lure next to the boat before you fish it.
 覚えておいて欲しいのは、水温がルアーのサスペンドやフローティングという浮力に影響するので、キャストして釣る前に目の前でルアーをテストすることが大事です。



Reference
Kevin VanDam'Weighting hard baits',"VanDam's Tip of the Week",Nov 23, 2010




 気にしておくべきは、ルアーの姿勢を無理に変更するとルアーのアクションが損なわれてしまうというKVDの意見です。やはり、オリジナルがどのような姿勢で浮いているのか、なぜオリジナルがそのような動きをしているのか、このあたりを普段から気にすることで初めてウェイトを追加したことによって出た結果が出てくるのではないでしょうか。チューニングすることを目的と結果とは決してせずに、必要性を感じて釣果という結果を求めるためにチューニングしてほしいところです。
 こうして冷静に改めて考えてみるとスミスウィック社のADRBとASDRBというルアーは完成されたルアーなんだと考えさせられます。

 あとクリップオン・チューブシンカーなんてものは日本からはとっくの昔に絶滅してしまいました。現在では、タングステンのティアドロップ型のドロップショット・シンカーのラインクリップを強引に開いてスプリットリングに通るようにすれば同じことができるかと思われます。ウェイトとしては1/32ozや1/16ozといった軽いものなのですが、パワーフィッシングを主軸にしているアングラーが持っている確率はかなり低いという偏見があります。そもそもディープダイバーを有効に使うアングラーというのはボートから釣りをするアングラーなので、そのアイデアの必要性すら怪しいのではないかという(ry
 ついでにストライクキングのプロクランクベイト/シリーズ6や6XDは元々スローフローティングからサスペンド仕様なので、そのバランスにさらにウェイトを貼るとルアーのアクションを損ねてしまうだけだと考えられます。
 ルアーの浮き姿勢や浮力、アクション、これらを適水温で釣れる今時分に観察しておくと厳しい状況になった時の糧となるのではないでしょうか。

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水温上昇の影響ももちろん大きいのですが
記事の中で指摘しているように、それに伴う水中の溶在酸素量の低下、PH(ペーハー)の急激な変化、水質の悪化の影響の方がもっと大きいでしょうね
特に池や沼などの閉鎖水域だと尚更でしょう

また適水温が25〜30度と言っても
あくまで適水温上限が30度なので
結構魚にとってはキツイ水温だと思います
熱帯魚でも30度を越す環境に適応できる種類は
なかなか少ないですし、明らかに活動(主に捕食活動)が鈍ります
因みに日本での熱帯魚飼育は冬場の保温よりも、寧ろ夏場の水温上昇を如何に抑えるかの方が問題になるくらいです
この辺は元アクアリストとしての一意見ですが

もっとも…この酷暑による気温・水温上昇の一番の悪影響は
魚よりも寧ろアングラーの方が暑さに耐えられないってことでしょう(笑)

Re: No title

続けて複数のコメント、そしていつもありがとうございます。
 野池の環境が過酷過ぎて、いわゆる通常の季節感で釣りができないというのは、アングラーの経験としてあまりよろしくない状況ではないかといつも思っています。

 確かにあのグッピーですら30度ぐらいが上限みたいですね。ソースを別で見るとラージマウスでも適水温68-78°F(20~25℃)、夏場の水温で最低ラインの溶存酸素は2.0ppmというのがあります。スモールマウス67-71°F、同じ基準の最低ライン2.5ppm、ブルーギルだと75-80°F、最低酸素3.5ppm、ブルックトラウトで52-56°F、5.0ppm、レインボートラウトで55-60°F、1.5ppm,ウォールアイで65-75°F,4.0ppmとなっていますね。
 ブルーギルの方が最低ラインで見ると酸素量が必要なのが驚きだったのを覚えています。

 本当にこの時期は熱中症には気をつけなくてはいけませんね。ただ日本の暑さで最も辛いのは湿度だと実感します。カリフォルニアでも40℃を越えることは珍しいことではありませんが、陰に入れば涼しいと質的な暑さが全く違うのというのがカリフォルニアでの救いでした。
 そんな自分ももれなく暑さで日中の釣りがあまりできていません。

あぢっぃぃぃぃぃ…

個人的なリクエストなんすけど、ナイトフィッシングについての文献とかネタでやってくんない?(・∀・)ノ

怪談付きでもいいよん♪(o^o^o)

あっ、ずっと欲しかった赤外線式水温計、ついに買っちまったよ〜ん♪\(^o^)/

Re: あぢっぃぃぃぃぃ…

暑い中釣りに行ってこられたんでしょうか?こんばんは。コメントありがとうございます。
 ナイトフィッシングは敢えて避けてきたネタの一つですね。スポーニングシーズンに管理されない日本の水域で後に困るのは自分たちという危機感が避けさせたその理由の一つです。標高の高いダム湖がそろそろ普通に釣れだしてきたことを考えるとそろそろ大丈夫と考えることもできますが、個人的にやはり推奨できない点として、どうしてもフィーディング/餌を食べる時間に釣りをするという、ルアーフィッシングの要素として考えて欲しくない餌釣りの視点が含まれるのが二つ目の理由でしょうか。ダグ・ハノンなんかは正にフィーディングタイムでの釣りという餌釣り視点で考えていますしね。結論が自分の中でコンセンサスを得られるカタチになったらという前提で考えておきます。

最近住んでる近所がそういう場所だなということに気がついたばっかりなんですが、そういう怪異ネタに首突っ込むと、そういうサイトからの訪問者が出てくるのでやりたくありません(笑)

あ〜水温も計測できるタイプのpH計にはしなかったんですねと余計なことを言ってみます。

違いますょ〜(・∀・)ノ

昨日、子供連れてプール行ったんすょ、この暑い中…(;´∩`)

連れて行けってうるさいから(;´д`)

お陰でヒリヒリ通り過ぎて痛い…(ToT)

当方の場合、ペーハー以前に見習いのぺーぺーだしw
そんな高級品は買えない…(-_-)

リトマス試験『ペーパー』で許してw

Re: 違いますょ〜(・∀・)ノ

 色々とお忙しいようですね。

 pH計は水温補正付きでプロクオリファイアーとかKVDシグニチャーリール1つ分ぐらいなもんですよ。ロッドを1本売れば十分得られるコストで買えますよ(笑)

 夜釣りネタを家にある写真付きの分かりやすい資料で調べたら基本的にスモールマウスが主軸となる記事を引用することになってしまいます。基礎はラージマウスも同じなのですが、狙う場所にスモールっぽさが出ていたり、ボートフィッシングだったりと微妙です。もう少しちゃんとした方の本と"night fishing largemouth"をググる必要性もありそうです。簡潔ですが現状を報告しておきます。
 その前にambush predator,structure oriented fish,resident fish or none-resident fishとかこの辺りの知識をしっかり整理しておかないと混乱を来すだけではないかと考え始めています。
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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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