American Style - Spinning Reel

Tour Edition PTi (TE40PTIB)
tour_edition_pt40
美しい写真は公式WEBサイトで確認してください。
http://www.quantumfishing.com/
 Kevin VanDamがこだわるスピニングリールのサイズQuantum社の40番です。12.6oz(357.2g)と決して軽くはありません。価格は$249.95とQuantum社のハイエンドリールとなります。しかし、購入価格はebayの入札制を使用し送料込みで$135.71(¥12,165)でした。もし海外に発送されない場合はセカイモンなどを使用してみるのも手段かと思われます。円高の今がチャンスです。ついでにQuntum社のものはMade in Chinaです。しかし、変わりつつありますが、低価格で売り出すアメリカの道具の売り方では仕方がありません。日本の1セット10万以上するオカッパリ少数本だけ高級思考アングラー向けの道具作りと、アメリカの同じセットを組んでクランクベイトの潜行深度別、ライン別で揃えていくボートアングラー向けでは全く別と言わざるを得ないでしょう。アメリカでの1セットはトップアングラーで$400程度です。同じコストで1セットか2〜3セット揃えて戦略組むのでは釣りの世界が違うと考えています。またBass Pro Shopsのベイトリールも含めて割と作りは良いというのが印象です。
 ベイルアームは形状記憶チタン製で強引に曲げると曲がりますがスプリングのように戻ります。折れる気配はありません。またスピニングリールのベールを返すには普通スプリングを使用しているのですが、このQuantum社はマグネットを使用しスプリングが切れてベールが返らなくなるトラブルを防いでいます。
 欠点は先に述べた重さとドラグのダイヤルノブにカタカタと若干のアソビがあること、ハンドルが折り畳めない程度です。ハンドルはねじ込み式で逆転すれば抜けます。シマノの折り畳めないバージョンとでも言っておきます。持ち運びはハンドルを抜くようになると思います。また使用時にはグリップの方法をツーフィンガーグリップよりスリーフィンガーグリップをおススメします。
grip-twofingers
中指と薬指でリールフットを挟むツーフィンガーグリップ
grip-threefingers
薬指と小指でリールフットを挟むスリーフィンガーグリップ


ツーフィンガーで持つとリールのオシレーションでスプールがトップにくる写真のようなときに指が伸びきって少々遠いような気がします。そのため写真の比較のようにスリーフィンガーの方が余裕で届くという安心感があります。そもそも写真のようにスピニングタックルでフェザーリングをしっかりキメてキャスティングをしている人を釣り場でほとんど見たことがないですが、この点は気にしない人は一切気にしないかと思われます。また右手でキャスティングした場合、スプールを左手で迎えにいきフェザーリングと同じことをする人もいます。人差し指だと下手をするとスプール1周分をミスしますが、この迎えにいく方法ではスプール半周分のロスで済みます。最終的にどちらが精度の高いキャスティングが出来るかという個人の力量に左右されます。指でフェザーリングする場合、キャスティング時のスプール1周分のロスは、投げた後ロッドを12時の位置まで戻しフェザーリング+ロッドを12時の角度から最大9時〜14時の位置までのロッドワークでカバーします。以前のエントリーにも書いていますが、機会があればバーニー・シュルツの映像を是非ご覧ください。スイングでしっかりとロッドを曲げフェザーリングとロッドワークでバッチリとキメるキャスティングは惚れ惚れするものがあります。
 閑話休題、バランスはロッドに装着した時、フォアグリップの中心でバランスをとるので完璧です。オシレーションはハンドル1回転でスプールが上り/下がりきります。シマノは自分の所持している物でハンドル2回転でスプールが上り/下がりきります。シマノは一時期スローオシレーションを謳っていたのでこのようなことになっています。Daiwa製を現在持ってきていないので完全な比較は何とも言えませんが、現在のシマノもスローオシレーションを止めたということなのでこのリールにそれほど大きなデメリットではないと思われます。ハンドルはシマノ製だと勝手にハンドルの重さで回ることが普通ですが、このリールはルアーアクションをつけるためにシェイクでもしない限りハンドルの重さで回ることはありません。これはマグネットを使用したアンチリバース機能が原因かと思われます。なぜか磁石の使用率が高めです。ただし巻き心地は少々重ためとなります。またほんのわずかですが、ハンドルの回転にスクイーク音がします。しかし釣行に差し支えない程度です。

KVDがこだわるスプール径の大きさによる利点
 本人が40というサイズにこだわるのはまずその飛距離にあります。KVDが7ft4inという長さのロッドを使用しているというのもあり、飛ばしやすくなっています。また使用するラインも8〜10lbのフロロカーボンライン、しかし日本規格ではないので日本規格でいう約10〜12lbといった糸になります。そのフロロカーボン特有の堅さからスプール径が小さいと糸グセがひどくついてしまいます。そこでまたこの大口径のスプールが役に立ちます。しかし、日本人からするとバスに日本のメーカー製の4000番台というのはあり得ない選択のようです。そもそも8lbラインすらほとんどバスフィッシングに使われない環境では当たり前なのかもしれません。日本では釣り場で確認したわけではないので定かではありませんが、ベイトタックルで8lb程度の糸を使用し、フィネスフィッシングを行っているようです。しかし、これもまた1セットの8万円、セール期間に購入して6万円弱といったところでしょうか。先に述べたように、キャスティングの精度に関してはベイトタックルとほぼ同等にキャスティングできることを考えると必要性がイマイチ伝わってきません。ベイトタックルで精度の高いキャスティングを覚える努力より多少辛いスピニングですが、感覚的な問題なのですぐに覚えられそうなものです。KVDがスピニングタックルを使うとき、特にシェイキーヘッドでシェイクを加える場合は人差し指にキャスティング時と同じようにラインをひっかけ、常に触れています。リトリーブ時には離し、普通に巻きますがシェイク中にラインに触れている方がバイトが得やすいといった小さなテクニックを使用しています。
KVD told spinning tackle video
内容を要約すると
「パワーフィッシングが得意だが、スローダウンさせること(フィネスフィッシング)も重要。そこでフェイバリットセットは7ft,7ft4inのミディアムアクションのロッド。使うロッドはツアーエディション、ツアーエディションシグニチャーシリーズ、スーパーライトのソフトなティップをもった高弾性のロッド、その特徴が今何が起こっているか分かりやすいので使用している。これらはスモールを釣るためのロングキャストにも便利。リールは40番の大きなラインキャパシティをもったリールで糸ヨレや絡みが少ない、そしてフロロカーボンをセット。スムースなドラグは大きなスモーリーには必要。使うリグはシェイキーヘッド、ドロップショット、チューブワームを。これらを使用して魚を穫るのにコントロール性、飛距離、パワーが必要。」という意見です。

個人的な使用
 Hiroism68Sに使用する予定ですが、現在手元にないのでSHIMANO EXAGE AX S.T.C MTE165Lという日本人にはなんとも馴染みのないロッドで使用する予定です。このロッドはヨーロッパで主に発売されているパックロッドで、仕舞寸法が30cm程度に収まる優れものです。現在モデルチェンジされており、アルコナイトリングからハードロイ系のリングになり安価になったものが購入できます。このようなパックロッドはヨーロッパ圏に豊富なラインナップが出ています。どうやらヨーロッパの工場で生産されているようで日本で発売することはできないようです。しかし、一部自分のようなアングラーが購入していることがシマノに分かったのかTrastick(トラスティック)というヨーロッパ圏で売られていたものをコンセプトそのままで販売し始めています。実際「※この製品は(株)シマノがヨーロッパ市場向けに企画開発したモデルを、国内販売したものです。」と言っています。パックロッド好きには嬉しい傾向ではないでしょうか。紹介したこのロッドは5ft半ということもありベイトタックルに改造しても面白そうなロッドです。
 このロッドは165cmなので40番サイズにはガイドが小さめとなります。事実以前シマノ製2000番と2500番で同じ糸で投げ比べた場合、2000番の方が元ガイドに当たる量が少ないためか飛距離が出ました。しかし、昨今のマイクロガイドが注目されているように、マイクロガイドがもし飛距離に影響しないのだとすると40番のスピニングで165のロッドを使用するのはマイクロガイドを使用しているロッドの利点が見えるのではないかということです。また元ガイドが小さいことはhttp://www.tackletour.com/reviewicast10wavespin.html
で紹介されているように、元ガイドが大きい必要性がないという結果ではないかと考えられます。このガイドを開発したのはバスプロフェッサーことダグ・ハノンです。
 糸を実際にロッドに通した写真です。
pt40
PT40は糸の角度が一番急になりますが、糸が放出していく角度を見るとそれほど大きな差がないように見えます。糸は下巻き段階です。複合系ラインかアメリカ製フロロ8lbを使用するつもりでいます。
twinpower2500
ツインパワー2500、糸はパワープロ0.8号+フロロ14lbをサージョンズノットで結んでいます。「ノットは早い、強い、信頼性が揃っていないと釣りのノットとしては使い物になりません。いくら結束強度があっても時間がかかり過ぎてはバイトチャンスも逃してしまいます。」とはヒロ内藤さんの金言です。
biomaster2000
バイオマスター2000、日本規格ナイロンモノフィラメント12lbが巻いてあります。2000番には12lb程度になると柔らかめの製品を探す必要性があります。
このようにPT40は巻くときに元ガイドが他の2機種より抵抗になるというのが結論です。最終的にはキャスティングを実際に行ったときに感じるものがあるかと思います。
compare_3reels
3機種を並べてみました。確かに40番は他に比べ大きめとなります。またリールフットの下側が短いのが印象的です。バランスは先に述べたように問題は一切ありません。

アメリカのスピニングリールのすすめ
Bass Pro Shops - Freshwater Spinning reels
 Bass Pro Shopsでスピニングリールを詳細まで見るとほとんどのリールにスペアスプールが標準でついてきます。SHIMANOやDaiwaでさえついてきます。実際、このPT40にも装飾こそ違いますがスペアスプールがついてきました。ドラグも手抜きではなく標準のものと変わりありません。
pt40-spare_spool1pt40-spare_spool2
糸の組み合わせ次第で使えるルアーが広がることからオカッパリの欠点を少しでも補うことができます。KVDは、オカッパリで釣果をコンスタントにあげることができるアングラーがボートに乗って自分たちと戦えば勝てないとさえ言っています。それぐらいオカッパリは道具を運べない分魚を穫ることが難しいとも言えます。その点で大型のスピニングリールはロッドをMクラスにしておけばある程度のルアーをカバーできる点で非常に有効な武器と言えるでしょう。

大型スピニング総評
利点
・魚をコントロールするパワー
・太い直径のフロロカーボンラインの糸グセ防止
・リトリーブ速度、回収のリズムが早くなる。
欠点
・重量。
・ドラグの下限値が3〜4lbには不向き。
・価格

重量からくる疲れや、キャスティング精度はフィジカルな/体力・技術的な問題なので個人の努力次第で何とかなります。筋力アップすることが重要です。ただしテニス肘など言われている症状を予防するためのストレッチなどの体のケアは重要となります。特に手首を強化する場合、プロ野球の選手でも300g程度の負荷しかかけません。
あと細い糸はリールを逆転させて釣ることが技術的に可能です。このように利点と欠点をまとめ、欠点があればそれを自らの力でカバーすれば良いという道具選びのカタチです。

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No title

こんにちは。初めてコメントさせて頂きます

『フィネスゲームには極細ライトライン』『リールは軽いものほど良い』というのが、ある意味常識?の日本のフィネスバスタックルでは、まず使われることの有り得ないサイズのスピニングリールですね(笑)

4000番ということですが、国産スピニングリールに換算すると何番台のモデルに相当するのでしょうか?(リールサイズに共通の工業規格がないのは、こういう時に困りますね)

自分はボートシーバスに敢えて3000番台のスピニングリールを使っているのですが、『リールサイズ、少し大きくない?』って、やはり言われました(笑) (ボートゲームでは、やはり2000~2500番台が日本では主力みたいです)

Re: No title

> 『フィネスゲームには極細ライトライン』『リールは軽いものほど良い』というのが、ある意味常識?の日本のフィネスバスタックルでは、まず使われることの有り得ないサイズのスピニングリールですね(笑)

 アングラー側でどうにでもなることアングラー側で何とかしていきたいものです。しかし全体の大きさは他のリールと比べないと、使っている分には 1回り大きいぐらいなので多くの人には気がつかれないかもしれません。この大型サイズ不要論は正直、ディープで釣りしたことないんだろうなと思っています。回収速度だけでハイギアを求めている人はその派生ですが、その使う人の多くは流行からだと思っています。水深50ft(15m)のディープでドロップショットは一日やると小さなリールだと特に回収がかなりシンドイです。これは典型的な夏の池原ダムの釣りですが、やはりレンタルボート店では3lbぐらいじゃないと釣れないよと推されます。

> 4000番ということですが、国産スピニングリールに換算すると何番台のモデルに相当するのでしょうか?(リールサイズに共通の工業規格がないのは、こういう時に困りますね)

 その通りです。日本規格の12lb(標準直径.280)を250m程度巻けるものとすれば、シマノ製で4000〜5000番。Daiwa製でフリームスKIX3500番が重さ的にもかなり近いです。アブ・ガルシア社でSkeet Reeseの選択を参考にするとCardinal C804で10lb210ydsクラス。Skeetはそのサイズには8lbがベストなサイズでそれ以上のラインを使うならさらにワンサイズ上げると言っています。売られるかは分かりませんが現スポンサーライト&マクギル社でも4000番10ld220ydsを使用するはずです。結局アメリカのプロ側で考えると糸巻量で判断というのが一番なんでしょうね。

> 自分はボートシーバスに敢えて3000番台のスピニングリールを使っているのですが、『リールサイズ、少し大きくない?』って、やはり言われました(笑) (ボートゲームでは、やはり2000~2500番台が日本では主力みたいです)

 そういう目って2流だなって見下して言っているって偏見があります。しかし、そういう人に限って本当の一流を見逃している可能性があると思います。某日本人プロが言ってたから試してみようでは、日本のプロと言われる人達がアメリカの模倣を続ける限り、その流行を追って何も考えない消費者は「自分の頭で何が正しいのか」を考えられない、つまるところ知性面での奴隷だと思う。
ととあるtwitterの脳内コピペになぞらえて考えています。

あと参考リンクで忘れてましたが
http://sky.ap.teacup.com/thetacklebox/192.html
こんなのもあります。
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arb1200

Author:arb1200
There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
Curation which is the definition of my blog.
http://twitter.com/#!/arb12001

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