潜在熱源 EXCAVATION

 Mark Davisについて以前「飽食の僕 NIGHT CRUISE」にてAlton Jonesと比較したエントリーを紹介しましたが、その時の彼のスタイルの個人的イメージは、かなりフィネスな釣りだということです。日本人や東アジアの人々が最も好む方法で紹介するならば、A型のMark Davis,O型のAlton Jonesでしょうか。しかし、血液型が性格に関連付けることはできないと日本人学者によって既に論破されていたりします。しかし、ここまで丁寧な釣りというのは逆に彼のスタイルが魚へアピールの少ないベイトを使用していることからと言うことが可能なはずです。
 個人的に日本で、特に琵琶湖で流行しているフィッシング・テクニック/カテゴリーというのは紹介したくないのですが、マーク・デイビスを紹介したことと、上記の個人的な印象から、常に様々なことに気を配っているのだろうなということがわかる記事を目にしました。

 マーク・デイビスが初めてスイミングジグを試したのがいつか、12〜15年前だと記憶しているけれど、なぜ試したのかをはっきりと覚えていると言います。それはArkansas(アーカンソー。発音的にsawなのが少々ややこしい部分です。)で釣りをしていた時に、抽水植物water willowsに他の水生植物が絡んだスポットだったようです。
 10年ほど前USAでも、川のショアライン/岸際を白のジグをヴェジテーションに絡むスポットを釣るスタイルが良く使用されていました。しかし、今日でもDavisはジグのスイミングを好んで使用していますが、10年前に使用されていたとしてもわずかしかしていなかったであろう、彼はディープでジグをスイミングさせていました。
 「ジグはbulkyルアーで、スピナーベイト、ブレーデッドジグやクランクベイトに似ていますが、ジグの方がわずかに簡単に魚を釣ることができます。」、「スイミング・ジグはアングラー側が与えたギヴンアクションによって様々な種類のベイトを模すことができます。有効な時期はいつでもかまいませんが、魚が最も浅いシャロー側へ来てしまうスポーニングが最盛期になっている時期はあまり効果がありません。」
 エリートシリーズプロのGreg Vinsonもデイビスに同意しています。彼はAlabamaのLake Martinで釣るためにスイミング・ジグを実際に用いましたが、Santee Cooper lakeで釣った9lb2ozの魚を釣ったことが最も強くこのテクニックの有効性を認識させた出来事だったようです。
 「ディープでジグをスイムさせるならば、シャローとは少し違う方法を用いる。」と彼は注意します。「理想的な条件は、いくつかの種類のカヴァー、水生植物、倒木、ブラッシュパイル(オダ)、木の根(stump;スタンプ)、桟橋(docks:ドック)を釣ってみることです。そして、ファストリトリーブではなく、スローにリトリーブする方が効果的です。シャローでは衝動的にストライクしてくる魚を探しますが、ディープではストライクする前にバスがジグを追ってきているのだと、私は考えています。」
 スローリトリーブで釣っているとき、二人ともジグがアングラー側に向かってくるジグに対して、ロッドティップでアクションを加え、ジグがわずかにリトリーブゾーンを上下させることを勧めています。水温が低い状況では、Davisは時々ジグをボトムまで沈めてしまい、そこから狙っているゾーンに再びルアーを戻します。しかし、1度だけで2度目は必要ないようです。
 「これはスピナーベイトのスローローリングに多くの点が似ている」とDavisは指摘します。「しかし、様々なことを試すことができます。ボトムに到達してからロッドでストロークする幅と同じだけ上方向にジャークすれば、数フィートジグを持ち上げることができます。そしてそこからジグをスイミングさせ始めます。水生植物milfoil,hydrillaといったウィードベッドをリップレスクランクでリトリーブするように使用できますが、リトリーブスピードはスローです。」 
 「一つ大事なことは、スイミングジグはボトムに沿って這わせることはありません。」スカーテッド・ジグ(ラバージグ)はビルトインアクションがない、巻くだけではアクションしないルアーです。トレーラーと呼ばれるソフトプラスティックベイトを併用する必要があり、その種類の選択は非常に重要なことです。クロータイプ(Craw-type)、ザリガニ系を模したものをトレーラーとするのは、爪が安定的に動いてくれることや視覚的にアピールすることからも非常に優れています。
 DavisもVinsonの二人ともカヴァーのすり抜けを主に考えるため、バレット・シェイプか平らな形状をしたジグを推奨しています。フットボールヘッドは使われたことはあっても、特に有効ではなかったようです。フリッピングジグがカヴァーの中へ入れていくものであるのに対して、多くのスイミング・ジグはカヴァーの上やエッジに沿って使うようにデザインされています。
 「私のジグをスイムさせる好みの場所は、凡そ17~18フィートのディープグラスラインのエッジを攻めることです。」とDavisは言っています。
 「ジグのウェイトは、どの水深・ゾーンをスイミングさせたいかで選んでいます。グラスラインのアウトサイドでは、通常1/2ozモデルを使い、ラインサイズはStren monofilament 20lb(.46mm)か、もしカヴァーが険しければ60lbのブレイデッドラインラインを使用します。ラインの選択はむしろどうでも良く、カヴァーから魚を獲れる強さが重要です。」
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「ディープウォーターでもカヴァー、ストラクチャーの種類や形状は、有効なプレゼンテーションを行う上で非常に重要なことです。」とヴィンソンは強調します。「スイミング・ジグの釣りは基本的にスローなので、この釣りにおいて広い水域を急いでチェックする必要はありません。しかし、ディープに何が沈んでいるかわかっている場合は、非常に有効なメソッドです。」
 「例えば、Lake Guntersvilleではmilfoilのエッジと岬がデプスファインダーに映ったらシャロー側に投げてエッジの上を通るようにリトリーブパスを取ります。もしLake Martinであれば、そこにはブラッシュパイルがあり、繰り返しになりますがブラッシュパイルをデプスファインダーで見つけておいて、そのカヴァーの上を通り越すようにキャストして沈め、ブラッシュのトップを越えてくるようにリトリーブします。」
 「自分が気がついた重要なことは、ステディー・リトリーブのように真っすぐに泳がせてしてしまうとバイトの数がわずかになってしまうことです。多くのストライクはリーリング、リトリーブを止める・キルをかけてジグがわずかにフォールする時で、再びリトリーブをする前です。」
 ヴィンソンはボートドックやfloating tire barriers,sea wall(堤防等の垂直護岸)でも効果的だと言っています。アプローチ方法としては何度かキャストしてどの水深・ゾーンにバスが居るかを探し、一度でもバスの反応があれば、その場所を重点的に、又は同じ条件を探していけば効率的です。
 「全てのバスがボートドックやフローティングカヴァーの下にサスペンドしているわけではない。」とVinsonは言い、「そこには多くの魚がそのカヴァーのエッジに沿っていることが良くあります。ボートポジションはディープ側に置き、シャロー側へキャストしジグを徐々にディープ側へ引いてくる、ダウンヒル(Top to Bottom)の釣りになります。」
 デイビスは将来的に20フィートより深い側のゾーンでスイミング・ジグのテクニックが使われるのではないかと、単純に今ほとんど広く知れ渡っていないことから、予測しています。多くのルアーメーカー、Strike King,Davis Bait,PRADOCO(Booyah),Power Tackleなどを含めてスイミング・ジグ専用でデザインされたルアーをラインナップに入れているのですが、多くのアングラーはシャロー側のゾーンで使用するだけに留まっています。
 「速かれ遅かれ、湖の状況が15~20フィートの水深でスイミング・ジグが有効な日が訪れ、トーナメントのウィニング・メソッドになるだろう。」とデイビスは言っています。「その水深はクランクベイトが有効ですが、ジグの方がより簡単です。」と締めくくってくれています。

 2002年頃には、このようにティム・ホートンの名前を出してヒロ内藤さんもスイムジグは紹介していました。
swim jig

 同じくキルを掛けることを強調しています。しかし、スピードに関してスピナーベイトよりスピーディーだと評していることからゾーンがシャロー側であることが伺えます。
 また、ティム・ホートンから3/8ozくらいのウェイトのジグをメインにした白いラバージグを良く使用していると言っており、使用方法はスピナーベイトと同じようにリーリングで深度調節を行うが、興味深いのは彼らが7フィートのロッドを使用している点で、これはリトリーブの途中でゆっくりとしたシャクリを入れることによって誘いをかけるからだと述べています。ヴェジテーションや障害物が認識できる場合はその切れ目や穴などで落とし込むとストライク率が急激に上がります。
 そして、「なぜスピナーベイトではいけないのか?」とティム・ホートンに問いかけたところ、「スピナーベイトはフィッシング・プレッシャーが高く、透明度の高い場所ではバスの反応が急激に悪化していくからだ。」と話していたようです。同時にその弱点も話してくれており、基本的にジグのスイミングは視覚的要素を利用してストライクに持ち込んでいくので、透明度が下がると急激に弱くなるようです。相対的濁度と言って、釣りをするエリアが通常よりも濁ってきているのであれば、彼も迷わずスピナーベイトを選ぶそうです。
 ヒロ内藤さんがこのスタイルでよくやるチューニングとして、ラバージグの特に前方向に伸びるラバー・スカートを短く刈り込んでしまうことがあります。通常の形で市販されている物だと前に伸びるスカートの長さの半分くらいは切ってしまうと言っています。理由はポーズを入れるときにスカートが長過ぎるとスカートの広がりが悪いからです。短くしておくと、止めた瞬間に広がり始めます。前側のラバーが極端に刈られたものはスパイダージグとも呼ばれています。
 Booyahが当時のこのスタイルの人気を見計らって商品化したのがプロ・ブー・バグです。


 もう一つこのスイミング・ジグの釣りで強調しておかなければならないのは、スイムベイトやシャッドテールと呼ばれるソフトプラスティックベイトをトレーラーにはしないということです。スカーテッド・ジグ(ラバージグ)である必要性がなくなってそれは、ほとんどスイムベイトの釣りになってしまうためです。チャンクやクローワームでも爪がチャンク風に泳ぐように作られたものをトレーラーとして使用して欲しい釣りです。さらにMark Davisの今回の話であれば、ディープでの釣りになるので、浮き上がってきすぎないものを選ぶのが重要なことだと考えられます。最も重要なのは、やはりアングラーが常にルアーコントロールを失わずにリトリーブできるように様々なことを準備しておくことです。


Reference
www.bassmaster.com『B.A.S.S TIMES』June 2011,Volume 41 No.6
ヒロ内藤「日本で使われていない知られていないアメリカンテクニック」内外出版『ルアーマガジン』2002年7月号、p.72
ヒロ内藤「晩夏から秋の時期のLure Roatation」プラドコキャンペーンジャパン事務局『PRADOCO JAPAN News』Vol.18,2004年9月,p.4

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当方的には…

マーク・デイビスは、未だにファルコンロッド時代のイメージが強いっす(・∀・)

ファルコン・ローライダーにカルカッタの組合せで、ディープクランクとヘビキャロのイメージ(≧ω≦)

マクリーランドやウェンドラントよりも、デイビスが一枚看板だった時代ね♪b(・∇・●)

それだけに、ピュアに移籍になってオールスター+フルーガーになった時は、驚きと共に寂しかったっすねぇ〜(/_;)

ゼル達がアメロスミスに移籍した時もだけど…(ToT)

デイビスは一度FLWに移籍しながら、下位シリーズ勝ち上がってエリートに復帰した位の方だし、同じ系統の釣りが得意な方にスリベロスがいるけど、当方は断然デイビス派(笑)


そ〜いや、ティム・ホートンがシェイクスピアからオールスターに変わったのも馴染めなかったけど、ダケットもねぇ〜( ̄0 ̄;)

てか、ボイド・ダケットってあれだけのメンツ揃えて、新鋭メーカーなのに凄いですよね(^^;)

Re: 当方的には…

 話が多岐に渡っていますが、スポンサータックルを使っていて、それで勝ったりなんかした日にはそのタックルに憧れるのは釣り人の性みたいなものですよね。クァンタム製品の信頼性はケヴィン・ヴァンダムによって支えられていると言えば自分にもバッチリ心当たりがあります。
 自分の中でも確かにゼル・ローランドのロッドって言われれば未だにオールスターを思い浮かべますし、ティム・ホートンもまたフルーガーを使っていたのが印象深く残っていますね。
 ファルコンロッドにカルカッタって言われれば確かに思い出せますね。今では技術的な進歩や人間工学的なつくりで丸型リールもほとんど見なくなってしまいましたね。

 ダケットロッドはキャロットとほとんど同じものなんですが・・・まあこういう業界間の争いって絶えませんしね。やっぱり最初に述べたように憧れを抱かせて、買ってもらうために色々と戦略を組んでいるのだと思いますけどね。

 マーク・デイビスの予言通り2011 Dixie Duel Wheeler Lakeでこのテクニックがもしメインパターンになったら面白いなと思ってエントリーにしてみました。ピーターTよりデイビス派なんて話は初めて聞きましたが、そんな話をしたことがなかった方が不思議ですね。今度時間があれば聞かせてください。
 ピーターTで思い出しましたが、リールを主軸にするメーカーLew'sも最近はプロモーション活動を盛んにやっていますね。
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