飽食の僕 NIGHT CRUISE

 さて「誰が期待してねんw」と自問自答しつつ、皆様の期待、予告通りにボートからのアプローチを紹介してみようと思います。

 編集的に微妙に矛盾するのですが、まず基本的なボートポジションの取り方です。
図1
Basics of Boat position
 上図「パラレル(平行)・アプローチ」ブレイクラインをヘヴィー・スプーンやスピナーベイト、クランクベイトを使用して点在するスタンプ(木の根)、岩、ウィードエッジに沿ってゆっくりと釣る方法になります。
 下図「トップ・トゥ・ボトム・アプローチ」ストラクチャーのトップ(水深変化のシャロー側)に扇状にキャストし、岩やウィード、木のカヴァーを狙う方法です。ディープに居る魚やサスペンドしている魚に対しては、シンキングタイプのルアーをブレイクラインの上側を通すといったアプローチをします。
 以前、個人的には「Boat position of DD crank bait - KVD」といった試みをしたことがあります。

 まず基本的に「誰やねん」とツッコミ入れられるであろうBill Siemantelのご紹介です。基本的にカリフォルニアでスイムベイトなど大型の魚を狙う、そういった釣りを得意とするスタイルの人です。
 極一部のアングラーはこの著書を持っているのでしょうか。個人的にこういったスタイルの釣りには、あまりにエサ釣りの感覚になってしまうために、興味を失ってしまったので詳細はよく知りません。スイムベイトの釣り自体、ライブベイト・生き餌が無くなった時の予備という感覚でも使用されているため、そんなartificial baitをルアーフィッシングと捉えることの方が個人的には難しいです。

 ともかくBill Siemantelのアプローチ方法を見てみましょう。
図2
approach to point
 彼はメインレイクの岬・ポイントをわずか2キャストで釣っていきます。水深によって岸にボートを寄せられない場合、ディープ側にボートポジションを持っていきますが、正面ではなく25ヤード(22.86m)右か左に寄せます(岬の先の正面にボートポジションをとると、所謂プライムスポットを釣りにくくしてしまいます。)。彼はボートポジションとは反対側、岬の裏側にキャストし、ベイトを潜らせながらリトリーブします。そしてこの手順を繰り返すのですが、新たに25ヤード岬の先端から外したところにボートポジションを取り、ポジションの反対側のストラクチャーへアプローチします。
 この素早い2キャストによってビッグ・フィッシュの居る岬を回っていきます。
 しかしながら、もし岸際のシャローエンドにポジションをとって岬へアプローチできる場合、やはり岬の先端から外したところにボートポジションをとります。つまり、図1の下図のように岬の先端をかすめるようにリトリーブパスを取り、深い側からアップヒルで釣ることになります。通常2キャストのアプローチで十分ですが、このアプローチ方法では、何度かキャストすることができます。ストラクチャーから魚を寄せてくるため、ルアーを追ってくる魚を見ることができます、そんな魚が再びストラクチャーへ戻る前にキャストし、ルアーにロッドワークでジャークを入れたり、アプローチの角度を変えてストライクを誘発するのです。


 Mark DavisAlton Jonesの岬に対するアプローチ方法の違いについてです。しかし、この両者はBassmaster Classicを勝ったことのあるエリートシリーズアングラーですが、多くの日本のバスアングラーには知られていないという偏見があります。Mark Davisは95年、Alton Jonesは08年とWEBコンテンツの広がりもあってAlton Jonesの方が幾分有名かもしれません。
 さて岬は全く同じで、バスは群れを成して小さなスポットに固まって居ることで、固め釣りができるような状況です。Davisは「もし大きなスクール(群れ)を見つけることができれば、見過ごしてしまったアングラーの釣果が1尾や2尾といった中でも、30,40または50という魚を釣ることができる。そしてそのスポットはバスボートの半分ぐらいのサイズだ。」と言っています。
 下記の例では、リザーバーでのディープに位置するポイント・岬で、ストラクチャーとしてridge/リッジ(馬の背)、クリークチャネル(川筋)またはハンプがある場所です。Jonesがポイントの中にある特定のスポットを釣っているのに対し、Davisは全ての要素を網羅する釣りをしていることから、2通りのアプローチ方法を解析していきます。
 彼らのアプローチを見ることで、自分のフィッシング・スタイルに最適な方法を学んでください。しかし、ストラクチャー、カヴァー、カレント(水流)や風によっては、全く別のアプローチになってしまうことを覚えておくべきです。
図3
Dissecting A Point
Davis' Approach
1.ソナー(デプスファインダー)でストラクチャーの特徴が大きく変化する場所にマーカーブイを落とします。
2.ボートポジションをディープ側に置き、シャローへキャストしていくことが好ましい。
3.ポイントの終わり、上図の右側に位置する先端側から釣り始め、可能な限り絞り込んだゾーンへ扇状にキャストしていきます。
4.岬の脇に沿ってスポットを変えながら扇状にキャストして釣り進むのですが、既にキャストした場所へもアプローチ角度が変わればキャストし直します。
5.魚が居られないぐらい浅い岬の始まりまで続けます。
6.岬の始まり、土台まで来たら岬を横断して今度は岬の先端側へ同じように釣り続けます。

Jones' Approach
1.ストラクチャーにあるホットスポット(プライムスポット)をピンポイントで釣っていきます。岬の終わり/先端、切れ目、岩、ウィードなどがそれに当たります。
2.ボートポジションはディープ側にあることが好ましいですが、Jonesがキャスティングする水深に合わせて、ストラクチャーの形状やカレント(水流)によってはシャローにあっても良いです。
3.マーカーブイを落としますが、カヴァーの上ではなく、ボートポジションを置きたいカヴァーの下流側にします。
4.マーカーに選手を向けたボートポジションを置き、風上または上流(upwind/upcurrent)へロングキャストします。よってルアーはバスの顔・頭へ泳いでいくことになります。
5.ホットスポット(プライムスポット)を見つけたら、リトリーブパスの角度を含めて、山立て(triangulate)と言われる自分の今居る位置から視点の角度を変えて木などの平行線上にある障害物を見つけることで、3点を結んだ場所を記録することが可能です。(Jonesはマーカーブイの写真アルバムを作ってあり、「岸際にある高い木にキャストする」といったメモがされています。)

Common Denominators
1.ソナーでストラクチャーをスキャンして、魚を留めそうな特徴的なスポットやイレギュラー(急な変化)を探します。例えば、急なドロップオフ、ディープウォーターがすぐ近くにある、ロックパイル、ウィード、スタンプなどがあります。
2.ルアーをどのゾーンに送り込んでいるのか、ラインサイズを下げればディープ側を攻めやすいなど、メカニズムを理解しておくこと。
3.ボートポジションは最も重要です。クランクベイトを使用する際、典型的なタイプのクランクベイトであれば、ボートから約20~30フィート(6~9m)の位置で潜行角度のカーブが最も深くなるため、ボートポジションはターゲット・ゾーン(プライムスポット)に近くしておく必要性があります。
4.ロングキャストすること。クランクベイトを最大潜行深度であるターゲット・ゾーンまで送り込むには距離が必要です。
5.ターゲット・ゾーンにはリトリーブパスの角度を変えて何度もキャストをするべきです。バスは良く特定の角度からアプローチされたクランクベイトにしか反応しない場合があります。
6.「スウィート・スポット」を見つけて、キャスティングの距離と(リトリーブパスの)角度が分かれば、あとはそのアプローチを再現するだけです。




Reference
『Bass Strategies』North American Fishing,2006
"Bill Siemantel" p.78
"Parallel Approach"&"Top To Bottom Approach"p.81
"Davis' Approach"&"Jones' Approach"p.108




Common Denominatorsの3.ボートポジションの項目が最も説明が面倒な部分ですが、最大潜行深度まで潜らせないでも、ルアーが潜っていくカーブというのはどこかで見たことがあると思います。通常クランクベイトは潜っていこうとするのですが、ボートに近づくと潜るのを止めて上昇し始めます。その潜行角度のカーブで最後に上っていく瞬間にストライクゾーンことプライムスポットを置いておくという方法です。
kvd-4
 図解してみると、ポストスポーンの魚には、イメージ的にこんな感じでしょうか。もちろん2次元でしか表現できていないので、引用してきた図のように鳥瞰図のボートポジションもイメージしつつ、水中は奥行きもあるので常に3次元で考えるというキッカケ程度にして欲しいところです。

 それにしても自分が「Boat position of DD crank bait - KVD」で言いたかったことを、後に受け取ったこの書籍で見事に丁寧に解説されていて、やっぱりこういう基本が大事なのだと常々再認識しています。そして基礎・基本を常に意識した編集している人たちのスキルの高さを伺うことができます。
 個人的に釣行前のプランを組むならば、ポストスポーンには「トップ・トゥ・ボトム・アプローチ」が効果的で、ディープ側に位置するその日釣れるバスのポジションがある程度わかってしまえば「パラレル・アプローチ」に変更します。ついでに最初から「パラレル・アプローチ」で入る場合は、岬状に伸びている場所や、逆に窪んでいる場所が無い真っすぐな場所は1キャストもすることなく切り捨てます。ウィードのアウトサイドエッジは基本的に図1の上図のように、変化の差はあれどデコボコしているものなのですが、琵琶湖では多くのアングラーがエッジを無視して、もちろんウィードが形成したブレイクラインを狙っているなら話は別なのですが、ウィードの真ん中で何の変化もないところを釣っているのではないかという偏見があります。
 図3の話でいけば、自分は間違いなくAlton Jonesタイプです。しかし、小さな水域で探るべき変化がほとんどない釣り場であれば、Davisタイプの釣りを行います。

 さてあなたは、今までどんなアプローチ方法を試みていたでしょうか。「パラレル・アプローチ」から「トップ・トゥ・ボトム・アプローチ」という基本から、岬というものだけに絞っても様々なアプローチ方法が存在します。もちろんどれが限りなく正解に近いかというのは、フィッシング・スタイルによるルアーの選択から違ってくるでしょう。自分が常にどんな魚を釣ろうとしているのか意識づけて釣りを行い、それをこのような形式でWEBコンテンツとしてレポートされると非常に議論しやすいのだけれど、なぜ誰も気がつかないんだろうと思うなどしています。結局その日釣ったストラクチャーという情報すらない読者に向かって釣れた、釣れなかったと言われても「だから何?」、「何を求めているの?」という非常にショウモナイと思わせるものしか出来ないという偏見があります。そもそもこういった「パラレル・アプローチ」や「トップ・トゥ・ボトム・アプローチ」という基礎すら忘れてしまった情報供給メディアが廃れるのは当たり前のこととして捉えられますし、これらをリプレゼンテーションしなくなったアングラー側にも質的な問題があったのだという偏見もあるのですが、皆様一体どう考えているのでしょうか。

BOMBER ボーマー FatA ファットA B06F

BOMBER ボーマー FatA ファットA B06F
価格:630円(税込、送料別)

 つまり何が言いたいのかというと「Rebel D93 Deep Wee Rがほとんど置いてないってどういうことやねん」とツッコミ入れつつ、でもFat A 6FのFire Tigerの方が最初のディープダイヴァーとしては、ルアーアクションが分かりやすいので扱いやすさとしては上かなと思い直したわけです。



類似カテゴリーの外部ブログ
「エルモとマシューのアメリカンルアー ばんざい! 〜本物は生き続ける!!〜」より
バンクバーナードメソッド
エレキはエンジンではない!「大移動の手段」とはけっして考えるな! 【「バンク・バーナード・メソッド」というスタイルが死語に瀕している】悲しい日本のバスフィッシングの現実、、 救えるのは君達熱いアングラーしかいない! の巻。

日本では忘れ去られた「本物の王道テクニック」!【知られざる「バンク・バーナード・メソッド」の真髄】をフィッシングエルモが初めて明らかにする! 熱いアングラーよ、「習うより慣れよ」! パート2 の巻。

Post a comment

Private comment

Profile

arb1200

Author:arb1200
There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
Curation which is the definition of my blog.
http://twitter.com/#!/arb12001

Latest journals
Latest comments
Monthly archive
Category
Latest trackbacks
Favorite
ジャークベイトの基礎/定番 ARB
定番2 Long A 14A
BOMBER ボーマー Long"A" ロングA B14A

BOMBER ボーマー Long"A" ロングA B14A
価格:820円(税込、送料別)

 もっとも安定したアクションを生みながら、もっとも頑丈に作られているロングA。  ARCについて「多くのバスプロ達が求めたのはゾーンが深い方のルアーだったため、リップをディープダイバーのものにしてあります。」ヒロ内藤



Test ad
Mail form

Name:
Mail address:
Subject:
Body:

Poll Question
Link
Reference
Favorite 2
Display RSS link.
Friend request form

Want to be friends with this user.

Favorite 4