再起動 REEMBODY

 日本の釣りに関わる情報供給メディアっていうのが、いかにワカッテナイ人たちによって書かれているのだろうかと落胆する毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。そもそもスピナーベイトのブレードをゾーンとスピードを変更するために購入したことすら無かったり、クレビスをニッパーで切ってシングルブレードのスピナーベイトにしたことが無かったり、クランクベイトを使用する際はゾーンコントロールのためにラインサイズを潜行深度を稼ぐために14lb→10lbのサイズダウンはできても、シャロー側を釣るのだから25~30lbまで普通に上げるということができない人たちが書いているのだから、それは仕方の無いことなのかも知れません。

 個人企画第一弾として、情報供給メディアに対してのthe antithesis/hegelian dialecticを行いたいと思います。第一弾としてふさわしいのは"ON SOLID GROUND"が最も日本で普及したバスフィッシングであり、今必要とされているのではないかという偏見があります。
図1
bank fishing approach1

 湖やreserverに流れ込むクリークには早春の暖かくなった時期に活性の高いバスが居ることがよくあります。水に濁りが入った場所にキャストする方が良いでしょう(A)、またそのボトムにカヴァーが絡んでいないか探ってみること(B)、さらに水深のわずかな変化にも注意したいところです(C)。風は岸に沿って温かい水を動かすので、風向きに注意を払うべきです。そしてクリーク・マウスの、最低18インチ(45cm)の水深に位置する岸沿いのカヴァー(D)も探っておくと良いでしょう。上流に向かって最初のプール・溜まりに木などが沈んでいないか(E)、または他より早くウィードが生え始めるような肥えたフラット(F)を注意深く探ってみましょう。

図2
bank fishing approach2

 ウィードのインサイドエッジは岸釣り・オカッパリアングラーにとって主要なスポットになります。もしウィードを目視できるのであれば、そのエッジ(A),岬・ポイント(B),藻穴・ホール(C),ボトムの底が硬い場所・ハードボトム(D),ウィードの隙間・slots/スロット(E)に投げるべきです。ランカークラスのバスはこれらの変化にタイトに付いていることが多く、正確にキャストしてアプローチする必要性が出てきます。もし水が濁っていたり、深い場所に生えていて見えない場合は、ルアーを使用して感触で探ることになります。最も浅い側のエッジがボタンウキクサ/cabbageのような浮き草、マツモcoontail、フサモ・milfoilで形成されている場所は良い条件が揃っています。しかし、葦のインサイドエッジも見逃してはならないスポットです。シャローに位置するスイレンのようなパッドがある場所や、群生から外れたところに生えているslop,点在するウィードも良い条件と言えます。


Reference
『Bass Strategies』North American Fishing,2006,p.88-89


 日本の釣り情報供給メディアでもこういったことを、人によってアプローチ方法が違うと紹介して欲しいものです。オカッパリ特集ぐらいしかウケるネタがないのであれば、もっとこういった部分に焦点を合わせていくしかないですし、アングラーが絶対に釣らなければならない場所は変わらない不変のものとして紹介可能ですし、実際これは入門書です。図2で説明したような「王道のウィードエッジをやっているアングラーが居ないよね。」と言わせる原因は、多くのアングラーがそういったアプローチするべき場所がわかっていないのではないのかという偏見があります。
 例えば岸からアウトサイドエッジを狙おうとしても、場所によっては普通にキャスティングしただけでは届かないような沖側に位置するわけです。しかし、アングラーとしては攻めたくなるのが心情でしょうから、ウェーダー+ソルトで使用するようなロングロッドを使用し始めます。さて、琵琶湖にたくさん見られるとされているこのスタイルで釣っている彼らは本当にウィードのアウトサイドエッジを攻めて釣っているのでしょうか、それともウィードのエッジがあるかも分からないような真ん中をただ漠然とルアーを引っ張って時間を無駄にしながら1尾を釣っているのでしょうか? 圧倒的に後者!だという偏見がありますが、この漠然と引いてしまってもポテンシャルのある場所で釣ると、時間さえ掛ければ1尾ぐらいウェイトのある魚が釣れてしまうものなのです。既に以前のエントリー「LOST HERITAGE」で説明していますが、サイコロの目でいう選択肢その二:5,6に賭け続けているようなものなのです。次にどの目が出るのか誰にも分からない部分で、回数さえ重ねてしまえば一度ぐらいは勝てるといったところです。しかし、負けるリスクを減らすことを考えれば、選択肢その一:1,2,3,4に賭けた方が確率が高いと考えるのが自然ではないでしょうか。
 バスフィッシングにおいて、その「選択肢その一」に賭ける方法が、ストラクチャーやカヴァーといった要素を釣っていく方法なのです。言い替えれば「ストラクチャー・フィッシング」とはそういうことなのです。図2に示したウィードのインサイドエッジはカヴァーという要素で、その要素の中にある変化を釣る方法で、確実に魚が居る場所だけを絞って釣る方法です。または、自分が組んだアプローチで釣れる魚だけを効率良く釣っていける方法でもあります。

 さて、お気づきでしょうか、これは釣れれば楽しい、釣果があれば楽しいというものではなく、根本的に楽しみ方が違うものなのです。釣り方のパターンを発見し、固め釣りと言われるような釣果を出すシナリオ。そのシナリオを自ら発見し釣果を出した時のドパミンの生成量を上げることから生まれる、興奮を求めているのです。1尾大型の魚が釣れれば良いというのもスタイルですが、だとしたらそんなスタイルの人がパターンやらシナリオという言葉を使うこと自体、おかしいということに気がついているのでしょうか? つまりただ1尾の、その水域で最も大型の魚を狙っているアングラーが、ビッグバス・パターンなんて言うこと自体あり得ないのです。2尾目や3尾目、最も効率よくウェイトのある魚を釣っていくのがパターンやシナリオが求めるものであって、1尾釣れれば良いというスタイルにパターンやシナリオはないのです。

 閑話休題、図2のウィードエッジのイラストは都合良くインサイドをシャッドが回遊するようなイメージで描かれており、魚の頭がアングラー側に向いています。しかし、これはカレント・水流で頭を向ける方向が変わりますし、水流が普段無い場所でも風によってカレントが生み出される場合があります。常にバスの頭がどちらを向いているかと考えておくと、1尾を5尾へというシナリオ完成に導く手がかりとなります。ルアーはバスの頭にぶつけるようにアプローチするのが基本です。しかし、イラストのようにアングラー側へ頭を向けている場合、正面に立つと尻尾側から通すことになりますから、その状況に合わせリトリーブパスなどを工夫するといった応用が必要になります。ボートであれば勿論バスの頭の正面にぶつけるようにリトリーブします。しかし、岸から釣りをするのとボートから釣りをするのでは、アプローチ方法の幅・ヴァリエーションが随分変わってくることがわかるでしょうか。というわけで次回の個人企画第二弾はボートからのアプローチについて同書からのソースでお届けしたいと思います。

Post a comment

Private comment

おっ!

田辺道場ならぬ、arb道場ですな(。-∀-)ニヒ♪

Re: おっ!

元ネタがイマイチ分からないのと、特に連載する気とか全くありませんので悪しからず(笑)
しかも道場破りされる立場とかガラにもないので、analysis officeぐらいにしてやってください。

おっ、今回の記事内容は今後の自分の『ご近所釣行』に役立ちそうな予感(笑)

Re: No title

 ボートからのアプローチの方にも注目してやってください。両方知っていることで可能なアプローチ方法も見えてくると思います。
 知ってて当たり前レヴェルになるのが当然だと思ってエントリーをつくっているわけですが、多くのアングラーは図1のような水中をイメージしたスケッチすらできないという偏見すらあります。常に水中をイメージすることは確実に釣果につながってきます。
 たぶんその釣り場でほとんどのアングラーができなかったであろう固め釣りレポートに期待しております。

それは過大評価しすぎ(;^_^A。何しろバスフィッシングからはおそらく十年以上離れていますし、どちらかというと下手の横好きだし(笑)
 もっともリバーシーバス狙いでバスを釣ったことがない訳ではないので(実はバスの自己最高記録はこの時だったりする)、シーバスの時の経験がうまく活かせれば何とかなるのかなぁとは思うのですが
 でもバスとシーバスでは似て非なる性質の魚なんでねー( ̄∀ ̄)

Re: No title

 基本的に潮の干満による食性だけに頼った釣りでは無くなる分、常に釣れなかった原因を自分に向けなければスキルの向上は望めない世界ですからね。
 それでも理論を頭に叩き込んで釣りをすれば、誰よりも明晰に釣れた/釣れなかった理由が把握できると思います。そして、その限りなく正解っていう答は、固め釣りという結果なので、そこを求めてくださいねという意味です。最初に0を1尾にするアプローチ方法を探す、次に1尾を2尾3尾と増やしていく方法を探すといった具合です。
 ただ日本だと、琵琶湖を除いて平均的に北米のようなクオリティの高い魚は難しいでしょうね。ついでに数釣りとは言わず、シナリオを完成させたという意味で固め釣りという言い方にはこだわっています。
Profile

arb1200

Author:arb1200
There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
Curation which is the definition of my blog.
http://twitter.com/#!/arb12001

Latest journals
Latest comments
Monthly archive
Category
Latest trackbacks
Favorite
ジャークベイトの基礎/定番 ARB
定番2 Long A 14A
BOMBER ボーマー Long"A" ロングA B14A

BOMBER ボーマー Long"A" ロングA B14A
価格:820円(税込、送料別)

 もっとも安定したアクションを生みながら、もっとも頑丈に作られているロングA。  ARCについて「多くのバスプロ達が求めたのはゾーンが深い方のルアーだったため、リップをディープダイバーのものにしてあります。」ヒロ内藤



Test ad
Mail form

Name:
Mail address:
Subject:
Body:

Poll Question
Link
Reference
Favorite 2
Display RSS link.
Friend request form

Want to be friends with this user.

Favorite 4