模倣者は踊る MEME

 出題しながらこの時期特有のmyth/迷信について話してしまうと自らヒントを出してしまうことに気がついてしまいました。そこで久々にルアーから魚を考察するという多くのルアーフィッシング・アングラーが間違えてアプローチしてしまうエントリーを修正しながらお届けします。

 Kevin VanDamをクランクベイトの人だと思っている人が、昨年からのエリートシリーズでプロクランクベイトシリーズ・5,6,6XD,そしてKVDスクエア・ビルをウィニングベイトとして使用していたことから、その数が増えているようです。しかし、KVDはプロトーナメントにクオリファイした時から今でもスピナーベイトの人です。
 それではなぜスピナーベイトを使用していないのかと問えば、フィッシングコンディションがスピナーベイトに適した時が少なかったからです。5フィートを超えるようなディープ側の魚へアプローチするのに、ブレードが回転することで揚力が働いて浮いてきてしまうスピナーベイトは、狙ったスポットへプレゼンテーションしにくいからという効率性の問題だけです。もし根ガカリや何らかの理由でディープダイバーのルアーを持っておらずスピナーベイトしかないという状況にあれば、それはそうしなければ仕方がないということでもあります。特にルアーのプロモーションに関しては、圧倒的に効率が悪いが仕方なくそうしているという後者が多いと既に何となく知っていることではないでしょうか。例えばベイトフィネスというプロモーションのために、いかにも引っ掛かってラインを切られそうなカヴァーへ細糸仕掛けを投入していくスタイルなんていうのは、効率が非常に悪くプロモーションのために仕方なくやっていることだと考察するのが自然です。
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くらんきん’ からーず
There's no doubt that five-time Toyota Tundra Bassmaster Angler of the Year Kevin VanDam knows his crankbaits.


 KVDのボートに載っているクランクベイトのカラーは、全て選ぶ時のカテゴリー分けがあります。「クランクベイトのカラーはとても重要です。シャッドが主要な餌となっている湖の場合、水の色に合わせていくつかのシャッドカラーを選ぶべきです。」

 最初に、KVDが新しい水域に行った時にいつもアプローチするストライクキング・クランクベイトの主要カラーが2色—Sexy Shad(セクシーシャッド)、Chartreuse Sexy Shad(チャートリュース・セクシーシャッド)があります。「これらは、ほとんどのクランクキングを使用する状況で、実際に使用している主要な2色です。」

 多くの水系に起こる、水域の透明度が2フィート程度であれば、セクシーシャッドが最も適したカラーとなります。もし18インチから2フィートぐらいでルアーが見えなくなればチャートリュース・セクシーシャッドが適しています。KVDは「チャートリュース・セクシーシャッドには少しだけセクシーシャッドよりフラッシングするようにしています。」と言います。視界が制限された状況であっても、オリジナル・セクシーシャッドは代替として有効な場合もあります。そして、「もっと視界が制限された状況、ステイン・ウォーターであればもっと派手で目立つカラーをバスへ持っていってやります。」

 「さらに少し濁っている状況であれば、明るい色となるChartreuse Shad(チャートリュース・シャッド)を始めにプレゼンテーションします。もしくは、ライムグリーンを背中に、チャートリュースを側面に、オレンジを腹側に塗られたChartreuse Crawfish(チャートリュース・クローフィッシュ)を選ぶ。一番明るいカラーはベイトの視認性を上げるのに非常に効果的です。」と彼は言います。多くのウィークエンドアングラーは、濁った水にクランクベイトを投げないのですが、KVDはバスに対してベイトを見せることがバスのストライクにつながる大事な要素ではないと指摘します。

 「バスはラトルの音を聞いたり、ベイトが動くことで起こる水流を感じます。ルアーカラーは、ルアーがバスに接近した時に、バスが口にし易くするためだけの目印だと考えています。」そして水域の透明度が上がるに従って、KVDはルアーカラーをナチュラル、透明なゴースト系カラーなどベイトフィッシュの色にトーンダウンして合わせていきます。彼の家があるミシガン州のクリアウォーターでは、Clear Sexy ShadGhost Minnowの2色がお気に入りの選択です。

 その中で、クランクベイトのカラーセレクションには他の要素もあります。例えば、晴れた日にはトランスルーセント/透明なカラーは水の中でナチュラルにベイトフィッシュのように魚へアピールします。曇りの日には、KVDはセクシーシャッドがはっきりとしたシルエットを見せることから最適なカラーだと言っています。しかしながら、彼のカラーセレクションは、最もその水域で餌となるベイトフィッシュに合わせていくことが大事だと言っています。

 「特にスモールマウスの場合、チャートリュースや塗りの(透けない)カラーが最も釣れることもありますが、その日の中でも、または別の日にはもっとベイトをそこに居るベイトフィッシュのカラーに近づけることで、さらに釣果を上げることができる可能性があります。」



Reference
Matt Pangrac, Bassmaster.com
http://www.bassmaster.com/tips/kvd-crankin-colors
Z3 Media, Jan 21, 2011


 実はストライクキング社のカラーラインナップにChartreuse Crawfish(チャートリュース・クローフィッシュ)というのは存在しないのですが、リペイントするとすれば09 グリーンバック/チャートにクローフィッシュ柄を入れたものなのでしょうか。もしくはFire Tiger(ファイアー・タイガー)か、新色という可能性も捨てきれません。
http://www.basspro.com/Strike-King-Kevin-VanDam-Secret-Colors-Kit/product/10204041/-1630902?cmCat=CROSSSELL_PRODUCT
事実シークレットカラー的にバスプロショップスのキットには試験的に似たカラーが入っていたりします。


 最も重要なことは何度でも言っているようにゾーン、スピード、アクションとあって最後の要素がカラーという部分です。さらに0を1尾にするのがカラーではなく、1色だと5尾だったのを、カラーチョイスによって15尾まで釣果を伸ばすというのがカラーという要素です。上記に示した「カラーはただバスが口に入れやすくするためだけのもの」と言っているように最重要事項ではないのだと捉えられたでしょうか。
 そしてKevin VanDamのこのコラムの最重要事項は、"Visibility"という言葉です。これはつまり、バスからベイトがどう見えていようが、人が主観的にどう見えているのかで判断しているという点です。言い方を変えればカラーへの自信・コンフィデンスと捉えることができます。それは水の濁りという判断の部分にも適用されています。別のコラムで彼は白かホワイト/チャートのスピナーベイトを沈めてどこまで見えるかというのを基準にルアーカラーを考えると言っています。スカートカラーが白(ホワイト)のスピナーベイトで3フィートぐらいまで見えればそのまま使うし、透明度がさらにあればトランスルーセント系のスカートのものを使い、1フィート程度で見えなくなってしまうようであればチャートリュースに変えてしまうというものです。これらは全て魚側から考えているのではなく、KVD自身が、人から見てどうなのかという自主的な、彼の論理に従った判断を常にしています。つまり、バスにルアーへストライクさせる要因はいくらリアルなカラーでも、派手な蛍光色でもそれほど違いはないのです。そして、不確かなことを知っているだけで分かったような気にならずに、KVDは自分の中に経験として積み立てていることが多くのアングラーとは違う点だと考えます。しかし、プロでもない人にとって不確かなことというのは、彼・KVDの経験を理論体系として受け入れ、非常に有益で一度は試してみるべきことだと考えれば経験を積むために自分の時間を無駄にすることなく概念のさらなる上部構造へと進めます。
 つまり、何が言いたいのかというと、自分の無い頭で考えていることなんて、頭の良い人が既に考えているんだからそれを引用すれば効率的だということです。そして、その引用するべき情報をどう自分の頭で取捨選択するかという部分を厳格にしていないと、所詮何も考えていない奴隷でしかないということです。

 自分でその状況ごとに組み立てたゲーム、パターン、シナリオが完成したその瞬間、ドパミンが脳内に駆け巡り鮮烈に記憶される情景が焼き付くのではないでしょうか。これがバスフィッシングの最も刺激的な部分だと自分が考えています。



ちょっとしたプレゼント付きバスフィッシング問題出題中。
「孤城落日 ANNIHILATION」http://bassanglerspirit.blog127.fc2.com/blog-entry-181.html

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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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