らとりん・りっぷれす・くらんくべいつ

 引用した書籍は2002年のものですから、まだレッドアイシャッドが存在していません。ストライクキング社のダイアモンド・シャッドを例にして話をしています。

 KVDはこの頃から既にリップレスクランクをcold water(低水温期) の早春と晩秋に効果的だと言っています。また、スピードが極めて重要で、シャローに絡むバスに対してルアーの特性上素早く獲ることができると言っています。グラスやスタンプといったカバーの絡むシャローフラットというストラクチャーに最も適したベイトであり、カバーに当たることによってルアーアクションとスピードが急激に変化するために魚を良く惹き付けます。
 ほとんどの場合、大きなラトルサウンドは魚にアピールして良い結果をもたらします。しかし、周囲のアングラーも同じベイトを使用していたりする状況では、ラトルサウンドを控えたものより良い結果をもたらすこともあります。それはクリアウォーターでも言えることで、リップレスクランクがウィグリングすることで起こすディスプレイスメントによって魚の側線にアピールすることができるため、ラトルサウンドを控えるといったこともします。
 もちろん、自分の経験でクリアウォーターでラトルサウンドが最も有効だったことや、ノーラトルがマッディウォーターでデッドリーベイトだったことがあります。最も大切なのは、どれが最も有効なのか試みてみることであり、何種類かのリップレスクランクを持っておくことが必要になります。

りでゅーす・ゆあ・るーぜず
 リップレスクランクベイトは魚をバラしやすいことで有名ですが、正しいタックルセッティングで減らすことが可能です。KVDは7フィートのE-Glassのクランキングロッドに6:1か5:1のどちらかのギアレシオのリールを使用します。リールの選択は水温がどれだけ低いのか(低水温の場合5:1の方が有効なことが多いです)、どれだけルアーのリトリーブスピードを上げる必要があるのかという部分を考えて選択します。ファストリトリーブ可能なリールを使用する時、釣果が上がらない時にリトリーブスピードを遅くする決断をするのが難しいことです。これを頭に入れて使用することが必要です。
 ラインも魚を逃さないために非常に重要です。10lbラインで1/2ozのダイアモンドシャッドを投げれば50ヤードは飛ばすことが可能です。キャストした着水地点でバスがバイトした場合、ルアーとアングラー間にあるラインスラックとラインストレッチが問題になります。特にKVDはフッキング時のパワーロスを減らしたいため、ラインストレッチを気にしているためフロロカーボンラインを使用すると言います。また、ラインストレッチが少ないことで、ラインを通じて伝わってくる情報や、ルアーコントロールが可能であるといった部分も考察しています。加えてグラスエリアで、ルアーをグラスに引っ掛けても外しやすく、そのアクションがバスを誘うといった利点もあります。
lipless_crankbait_tune
 フックも重要な要素で、Mustud Triple Gripを使用しています。通常のトレブルフックのフックポイントがエグるように回転して刺さっていくのと違い、トリプルグリップはフックポイントがアイレットに向いていることによって、ラインで引かれる方向へ真っすぐ刺さっていくことができます。
 これが大きな原因となり、バスの口の中で滑ってしまうことでフッキングしないか、外れやすくなってしまいます。フックをバーブまで真っすぐ貫通させることでいくら暴れようともバラさないといった利点があります。

とりっく・ふぉー・ふぃっしんぐ・ぐらす
 別のトリックとして、グラスを釣ることを考えた時、リアフックを外してしまいフロントフックをNo.2のフック1本にしてしまいます。フロリダのトーナメントでは1/4ozのダイアモンドシャッドを使用した時に行い、非常に効果的でした。バスの活性が高い場合や、リップレスクランクベイトが効果的な状況では、ほとんどのバスはフロントフック周辺にアタックしてきます。グラスでリップレスクランクベイトを使用する場合、リアフックは利点より邪魔な場合が多くなります。

あっぷ-さいず・ざ・ふっくす
 ラージマウスをリップレスクランクベイトで狙う場合、フックを装着した時に絡まないギリギリまでフックサイズを上げてしまいます。例えば1/2ozのダイアモンドシャッドにはNo.2のショートシャンクのトリプルグリップを2本装着します。これにより魚を獲れる確率が高くなります。1/4ozではNo.2では絡むのでNo.4が通常のフックよりバラさなくなるでしょう。

もでぃふぁいいんぐ・ざ・りっぷれす・るあー
 どこのメーカーもラトルサウンドを控えめにしたり、ノーラトル(現在はレッドアイシャッドでBass Pro Shops限定でも販売されていますが)のリップレスクランクベイトを作っていないので、KVDは自ら作ってしまいます。
 BBサイズのビーズが入った真ん中から後ろぐらいにあるラトルチャンバーにドリルで穴を開け瞬間接着剤で固定してしまい、穴はエポキシで埋めます。こうすることでヘッド側のラトルだけ動きワンノッカーになります。
 もし完全なサイレントが欲しい場合は、前にある大型のボールが封入されている場所にドリルで穴を空け、同じ手順で固定します。



Reference
Kevin VanDam with Louie Staut "Secrets of a Champion" 2002,p42-46



 Less noiseとあるのですが、つまりワンノッカーにしてしまうということのようです。現在では、様々なラトルサウンドが選択できるリップレスクランクベイトが増えていますから、様々な種類を持つことで釣りの幅が広がることを示唆しています。
 以前転載したヒロ内藤さんの2011フィッシングショーのセミナーでも、リップレスクランクベイトをサイレントにして面白かったらみんなに紹介してあげてくださいと言っていたのが記憶に新しいところです。本に掲載しているのが2002年ですから、随分前からこれらの違いに気がついて、秘密に使い分けていたわけです。
 フックサイズを上げることは自分もしますが、リアフックを外してしまうだけというチューンを個人的にはします。1本だけになるので、フックサイズを上げてしまった方が良いのですが、グラス周りをオカッパリの制限されたリトリーブパスから引く場合、デフォルトの4番1本というのがルアーコントロールしながらリトリーブやすかったりします。しかし、日本製でプロファイル(形状が)元々小型のリップレスクランクであればフックが小さ過ぎることが多いので、フックサイズはほぼ必ず上げてしまいます。
 日本でマスタッドのトリプルグリップ扱っているお店って自分が知る限りでは1店舗しかないので、現実的ではないと思います。
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odz(株式会社土肥富)が日本産フックとしてトリプルグリップに非常に良く似たプロファイルでインライン-フックと言われる、カルティバ・スティンガートレブルなどと同じようにアイレットが1本のフックと直線になっているようです。
http://www.dohitomi.com/odz/products.html
 MustadとかEagle Claw って違うサイズが1本間違えて入っているとか普通にあります(笑) 本当につい最近販売されたKVD Eliteという新型のトリプルグリップでさえ1本間違って入っていました(笑) その点日本製は安心して手に入れられる気がします。
 それでもMustadやEagle Claw を買ってしまうのは、完全に個人的な思い入れ以外のなにものでもありません。
 KVDが使用するリップレスクランクのタックルですが、これもまた9年前と変わっていません。ロッドはシグニチャーロッドとして軽量化などされていますが、9年前と同じ考察背景で組まれたタックルシステムだから使いこなせて獲れる魚もいるって言えば、KVDの賞金ベースとウィニング回数のキャリアで見たとして、正解に一番近いんじゃないでしょうか? とどこかの誰とも知らないグラスロッドとかクランキングロッドとかを流行で追いかけて、頻繁にあるモデルチェンジごとに買っちゃう人に言ってみたりします。
 ついでにQuantum のロッドは外見とガイドが大きく変わりましたが、ブランクスは以前のカラーリングされていないシグニチャーロッドと全く変わりがなかったりします。追いかけるのではなく、自分が必要にしているロッドって何なのか、http://bassanglerspirit.blog127.fc2.com/blog-entry-108.html「びるど・あ・てくにっく-すぺしふぃっく・あーせなる」 でも読んで頂いて、熟考してみる方がバスフィッシングの個人スキルはブラッシュアップされると思います。
 今日のエントリーは翻訳と言ってもかなりライトな部類でした。

tag : KVD

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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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