ばすふぃっしんぐ・びぎなー・いでおろぎー

 そんなわけで日本のバスプロも釣れなくて困ってる初心者には餌釣りを勧めれば良いと思う。実際、最初の頃の自分はルアー投げてるのが漠然と楽しかったし、アタリがあるのにフッキングを知らなくて穫れなかった経験が最初のハマるキッカケだったし、そんな難しいところが面白かったのでハマったのだけれども、そうでない人って簡単に辞めてしまいませんか? と思ってみるなどした。
 実際、カリフォルニアのフィッシングガイドさんのほとんどが餌釣りを勧めてくる。ただミミズとかじゃなくて生きたスレッドフィンシャッドやグラスミノーが餌になる。仕掛けなんてたいそうなものはなく、針を結ぶだけ。
shad shad_livebait
 左の写真で横に向いている細身のがグラスミノーで、右の針に掛けてあるのがスレッドフィンシャッドです。マス針とか当然持ってなくて、借りたら専用品とかでなく、ミミズなんかを使う時のベイトキーパー(ケン)付き針だし、結構適当です。
 これがいとも簡単に釣れてくれます。釣れるというだけの喜び、至福を得るならば明らかにこっちの方が早いというか効率的です。「エサに反応するのは全体の10%、ルアーに反応するのは1%以下」とは『THE ANSWER』[DVD]でのオープニング、そのままを実感したわけです。
 この方が、釣り人の人口を増やすにはベストではありませんか。どうせ自分のように、ヒロ内藤さんやKVDのようなヒエラルキーの頂点を目指し近づこうなどという人間は少数なわけですから、そういった階層における下位層の人を増やせばそれなりに拡大できるのではないですか。「釣り人口増加の裏付けなくして業界の発展はありえない」と麻生太郎・日釣振名誉会長にでも言ってもらいたいところです。
 ただ「日本人はルアーで釣ることにこだわるけど、アメリカ人は普通にガイドフィッシングでも餌釣りをするよ。」とも聞きました。しかしこれは裏を返せば、日本からわざわざアメリカまでバスフィッシングしに行くタイプなんだからそりゃストイックだろうにと考えることもできます。

 そんなわけで昨年の夏のものなのですが、「生きた魚でどれだけ簡単に釣れるねん実釣テスト」という経験を積んでみたわけです。まず、餌となるシャッドを穫るのが大変です。シャッドの群れに向かいエレキを高回転で回しボートで追いつめ、ネットですくうのですが、これが全くネットに入りません。結果的に手で数えられるぐらいしか穫れませんでした。例えるなら初めて釣りした時のキャスティングより難しかったです。
 結果的にルアー3:5餌でした。ガイドさんとの結果を合わせれば6:10と2倍近くの差があったかと記憶しています。ルアーは両者とも全てスーパースプーク5/8ozでした。
 しかし、そんな餌釣りでも釣れる点・スポットや釣れるラインが存在しました。そこを風とエレキを利用して巧くドラッギング・トローリング気味に引いてあげると釣れます。しかし、そのスポットやラインを外せば全くアタリすらありません。意外と考えて釣りをするとライブベイトでの釣りもバカにならないなと感じたわけです。つまり餌釣りにだって効率性が存在するということが、このとき自らの経験として分かったわけです。
 今思えば、釣れたゾーンとスピードが餌釣りで分かっていたのに、なぜその釣れるラインにリップレスクランクでも通してみなかったのかと考えましたが、トップでバイトが見えるので、その興奮から覚めなかったというのが理由だったように思います。
 この釣りで掛けるコツはフッキングは絶対にしないことです。いわゆる巻きアワセで、ロッド決して煽ったりしてはいけません。理由は簡単で餌だという分、呑まれる確率が極めて高いので、ロッドを煽ってフッキングすると喉の奥に掛かるとバスへのダメージが大きいことと下手をすると歯で擦れてラインが切れてしまいます。運良く上顎周辺に掛かっていたことが多かったですが、1尾だけプライヤーを使用して外すぐらい奥に掛かっていたことがありました。しかし、歯に擦れていたことは間違いないですが、ラインが確かアメリカ規格の8lbラインだったのと、ラインチェックと結び直しで切られることなく終えています。
 そしてその後の2010年に、フィッシングショーで内藤さんも初めてお店で売っているシャイナーを使って釣りをしてみたという話を聞きましたが、それもまた簡単に釣れるという印象だったようです。ただ、それっきりでハマることはなかったそうです。

 たかがバスの餌釣りに昨日のロッドより文字数の多い解説ができてしまうことに自分でドン引きつつ、餌釣りの方が釣果を確実に得るのに効率が良いというお話でした。
 日本ではモロコなどの魚を餌として購入することが、季節ものだったりして難しいですが、ミミズやシラサエビはほぼ高確率で手に入るかと思います。ユスリカの幼虫ことアカムシもありますが、アレルギーを発症したりするのと、対象魚が極端に小さくなってしますので避けます。虫エサを触れない人にはこれまた無理な話です。また、現場調達というのも釣り初心者と一緒ならば餌となる生き物がどういった場所に生息しているか分かって良いのではないでしょうか。例えばブルーギルならば釣るための餌は小さなワームでも食料品系でもかなり適当で良いですし、針も小さくしていけば、餌としてちょうど良いサイズのギルを釣ることができるかと思います。個人的なおススメはエサ持ちなどを考えなくてすむフライフィッシング用のフライですが、安いワゴンセール物もなかなか見つからないと思います。自分で身近にあるマテリアルで巻ける人は作れば良いと思います。
そこで登場するのが
  

あたりがちょうど良いと思います。日本だとパワーベイトやYUMのトラウト用(稀にクラッピー用)練り餌も手に入りにくいと思います。普通の練り餌は練り餌で、持ち運びに不便なので、このような様々な要素からガルプが一番かと思われます。使う際は見える魚のサイズなどに合わせてカットし、基本はキス釣りのように餌が針の軸を覆っていれば十分です。切れ端でも釣れる時は普通に釣れます。
 よくガルプは餌だから使わないとか意味のわからないことを仰る人がいるようなので、「何使ってるんですか?」と聞かれれば「餌釣りです。」と答えておけば良いかと思います。さらに詳細を聞いてきたら「バークレイという会社のガルプっていうこんな瓶入りの・・・」と言っておけば、その時点でルアーアングラーへの皮肉になると思いついたのですが、これについてシニカルな笑いを浮かべられる人がそう多くないという事実に気がついて使用する機会を失いました。
 じゃあ最初から釣るのに、そういった餌っぽいルアーを使用しておけばとの批判を受けそうですが、その辺りはやはりルアーはルアーとして、釣れる確率がかなり低いなかで様々な方法で攻めていくことが楽しいわけですから、別物として捉えてもらうための方法です。
 もし餌を調達しようとして、バスが上記のようなものでサクッと釣れたら「餌だとやっぱりよく釣れるね」って言ってあげるといいと思います。
 このように日本のバスプロも、もう少し肩肘張らないこういった、ゆる〜いけれど本格的にやれば難しい釣りを提唱していっても良いと思う。たぶんこういった釣りをはなから馬鹿にしている方がきっと釣りをナメているんだという偏見がある。
 釣り人口増加で「ゴミ拾える人チョーイイ人運動」などを展開してくれると、そういったことをしている人の肩身が狭くなって、釣り場もキレイになって皆がシアワセになれたりはしませんか。






 なんとなく多数をでぃすってる気がするので、ついでに言うとアクセス数だけを増やしたいならSEO対策的なことのほうがブログランキング上げるより大事なんじゃないかという偏見がある。「ツアーKVD」と検索するとここがトップに来るみたい。つまり、メジャーどころを狙うんじゃなくてあえて日本でほとんど誰も語らないKVDとかSkeet Reeseをネタにすれば簡単にサーチエンジンの検索トップに出られるわけです。このセオリーはオークションとかで成功する方法へシフトすることも可能です。しかし、そういったワードをランダムに入力しているだけで、正しいSEO対策というか対策本なんか読んだこともないってのが現状なわけだから、自分の仮説が間違ってなかったという証明になっているはず。Elite Serieseのプロなんていっぱい居るんだし、YouTubeに動画もいっぱいあるし、ただ好みでKVDを推しているけど、あえてここに対抗してSkeet ReeseとかIkeを推した情報ブログを誰かが作ってくれてもいいと思う。でもそういった情報サイトって知ってる限りないので、皆意外と見過ごしてる価値ってのが実はそこにはある。英語で書いてあることが日本人全員にわかるわけじゃないし、時間がなければ自分だって翻訳できないし、そういった意味で翻訳ページだって価値があると思ってる。もし文句言われても、その情報源を広報してるから「著作権を侵害して商売の邪魔する気は毛頭ありませんし、むしろ逆です。」っていう軸で説得できそうな気がする。
http://www.berkley-fishing.com/my-berkley/angler-education/education_articleBerkleyにそれほど興味がなかったから気がつかなかったけど、2006年から図解入りのtipsが紹介されてる。半分ぐらいは販売促進用だけど、意外と基本はしっかり抑えているという印象。さすがに全部は読んでいないけど。IkeとかSkeet Reese,Gary Klein,Boyd Duckettの名前入り記事が拾える。
http://www.berkley-fishing.com/my-berkley/angler-education/education_tutorialチュートリアルですがこれまたしっかり基本を抑えていて好印象です。
http://www.facultyoffishing.com/index.asp
 元サイトがここなのですが、フラッシュ形式で短時間でサクサク重要な点を述べているので、理解しやすいです。全編英語ですが、図解付きなのである程度予測はつくかと思います。十分暇つぶしになります。

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最近のヤングルアーメンは餌釣りはあまりしないんですかね?

自分のようなオサーンアングラーは、餌釣りからルアーフィッシングに入った人間が多いので、餌釣りにあまり抵抗がないのですが
餌釣りだけに関して言えば、日本はおそらく世界で一番テクニカルな技術を色々な面で持っている稀な国だと思うんですけどね

自分が子供の頃は、まだバスが全国各地にいた訳でないので、むしろ日本固有のフィッシュイーターを狙うことが多かったのですね

例えば、まずキジや赤虫を使ってクチボソを釣り、その釣ったクチボソにハリを背掛けにして、ナマズやライギョを狙って釣ったものです

Re: No title

> 最近のヤングルアーメンは餌釣りはあまりしないんですかね?

 実はこんなこと書いちゃうぐらいなので自分も抵抗なくできちゃいます。初めての釣りは堤防からのチョイ投げでした。その初めてでちっちゃ〜いカレイが掛かっており、周りの大人たちは皆エサ取りしか掛かってなかったのがガキながらに誇らしく、釣りに対して好印象を持ったのだと思います。

> 餌釣りだけに関して言えば、日本はおそらく世界で一番テクニカルな技術を色々な面で持っている稀な国だと思うんですけどね

 間違いないですね。タナゴ釣りとか、メダカ釣りなんて日本以外では考えられなかったと思います。磯の上物釣りの浮きなんてかなりシステマチックにできていますもんね。そんな浮きが同じ型で種類があるなんてカリフォルニアでも見たことがありません。
 なぜそういったテクニカルさがルアーフィッシングに入ってこないかというと、やはり発祥となった国の後追いをしている限りダメだという偏見があります。かと言って3lbラインとかの細仕掛け持たせればある程度やれるわけですから、やはりオリジナルの思想に共感できればそう難しいことではないと思ってます。

> 自分が子供の頃は、まだバスが全国各地にいた訳でないので、むしろ日本固有のフィッシュイーターを狙うことが多かったのですね

 今のヤングたちはバスという魚とルアー関係の道具などが低価格で揃えられるなど、インフラが整っているので淡水域の餌釣りってどうなんでしょうか。とか言いつつミミズ(キジ)て少年アングラーに割と売れてたよな〜という記憶があります。あと住んでいる場所というのは絶対関係あるので、統計学的に計算するのがメンドウなのでやってません。時間があればやってみたいですが、今のところ翻訳したいのがブックマークにどんどん溜まっていって手一杯です。
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There are main contents.KVD;Kevin VanDam,He is a one of my angling hero.I translate his article in Japanese.Also BASSMASTER Magazine and BASS Elite series pros info too.
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